戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

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大変長らくお待たせいたしました!第36話です!

仕事が忙しく、並行でゆゆゆ書いてたら遅れました…

ついにシンフォギアもXVが始まり、第2話には絶句してしまいました。今後の展開も目が離せません!

ジオウもまもなくクライマックスが近づき、ライダー、シンフォギア共に目が離せない状況が続いておりますが、こちらもできる限り頑張って更新の頻度を早めていきたいと思います!


感想、評価をいつでもお待ちしています!!


第36話 絆のRip

時間は翼達がファラに一度敗北した数時間後に遡る…

 

あらゆる機械を自在に操る聖遺物『ヤントラ・サルヴァスパ』を持ち出したキャロル達と交戦していたS将也、クリス、切歌、調の4人。

クリスはガトリングで攻撃するも、S将也は火力の高いスナイプの力では海底施設である竜宮を破壊する危険性を考慮しレベル2に変身していた。

 

 

「クリス!乱れ撃ちは控えろ!切歌と調はレベル5でいくぞ!」

「わーってるよ!」

「了解!」

「ガッテンデース!」

スナイプはドラゴナイトハンターのガシャットを起動。

 

《ドラゴナイト・ハンター!ゼーット!》

ガシャットは三つに分離し、スナイプ、切歌、調の手に渡る。

 

 

《ガン!》《サイズ!》《チェーンソー!》

「第伍戦術!」

「「五連斬(デス)!!」」

《ガッチャーン!レベルアーップ!》

《ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!スナイプ!(イガリマ!)(シュルシャガナ!)》

 

スナイプは左腕にドラゴナイトガンを装備し、切歌のアームドギアにはギザギザの装飾が追加され、調のアームドギアにもドラゴンの翼を思わせるパーツが追加された。

 

(…くそ!このままじゃ…!)

3人で協力してアルカ・ノイズを殲滅するスナイプ達の姿にクリスは内心焦りを感じていた。

 

 

先日、切歌と調は将也の助けこそあったものの不発や暴走を一度もすることなくイグナイトモジュールを完全に制御、自動人形の中で最強格のミカに勝利を収めた。

守るべき相手であるはずの後輩達はいつの間にか自分を少しずつ追い抜いている。

そして、クリスにとって辛かったのは守りたい、助けになりたいと願っている人物達が自分を追い抜いていくこと。

 

 

大事な後輩である切歌達は力を合わせて最強の自動人形を撃破した。

支えになりたいと願った将也は皆の力を合わせ、どんどん新しい力を解放していく。

 

(アタシが…一番こいつらの足を引っ張ってんじゃねぇか…!)

 

「負けてられるかよ!」

ガトリングは威力を増して、キャロルのバリアに何度も命中する。

 

「ふん………っ!?」

余裕の態度を貫いていたキャロルだったが、突然体が不調を訴えてバリアが解除。

その隙にスナイプがガシャコンマグナムとドラゴナイトガンでキャロルの持つヤントラ・サルヴァスパを破壊した。

 

「ヤントラ・サルヴァスパが!?」

「これでお前の狙いは潰した!」

動揺したキャロルに対し、クリスはミサイルを放つが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久方ぶりの聖遺物!甘くとろけてクセになる~!!」

クリスのミサイルを受け止める謎の人物。

彼はなんと、異形の左腕でミサイルを捕食した。

 

「嘘…だろ?」

この人物を、クリス達はよく知っている。

 

 

 

「嘘なものか。僕こそが真実の人~…」

 

 

 

 

 

 

 

「ドクター・ウェルうううううううう!!」

高らかに名乗りを上げたこの奇人にスナイプ達は一歩引いた…

 

 

 

――――――――――

 

 

「なあ切歌…あれがもしかして…?」

「そうデスよ…あれが例の自称英雄のドクターウェル…デス」

S将也はこれまで対面したことは無かったが、目の前の男がとにかくどこかおかしいという事だけはすぐ理解した。

 

「へっ!旧世代のLINKKERぶっこんで、騙しだましのギア運用ってわけね!」

(うわ…絶対面倒な奴だよこいつ…)

内心失礼なことを考えていたS将也だが、ウェルの言葉で切歌達の現状を思い出す。

 

 

「優しさでできたLINKKERは、僕が作ったものだけ…そんな旧世代なんかで無理矢理戦わされてるんだなんて、不憫すぎて笑いが止まらな~い!」

「不憫一等賞永久不滅が何を抜かすデスか!」

(いや…だけどこいつは必要になる。最初の目標であるヤントラ・サルヴァスパの破壊はできたんだ)

 

「後輩たちの前でかかされた恥は、百万倍にして返してやる!」

「クリス!まずはキャロル達を排除してあのドクターを回収…」

「お前、何言ってやがる!?」

「だって、私達のLINKKERを作れるのは…」

切歌の指摘通り、彼女達の体に負担をかけないLINKKERを作れるのはドクターウェルだけ。

 

 

「そのとおり!僕の身に何かがあればLINKKERの技術も永遠に失われてしまうのだぞ!!それでも攻撃できるのか?」

「キサマら…ぽっと出が話を勝手に進めるな!」

苛立ちを隠さないキャロルはテレポートジェムを撒き、アルカ・ノイズを出現させる。

 

「2人が戦力外だろうが、アタシ一人で!」

「クリス…ああもう!2人とも下がってろ!」

ガトリングでアルカ・ノイズを攻撃するクリスと切歌と調を守るべくスナイプは一度ガシャットを抜いて再起動。

 

《ドラゴナイトハンター!ゼーット!》

「第伍戦術!」

《レベルアーップ!バンバンシューティング!アガッチャ!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ゼーット!》

スナイプはハンターシューティングゲーマー(フルドラゴン)にレベルアップし、近接武器でアルカ・ノイズを蹴散らしていく。

 

「この自称英雄様が…さっきのミサイルよりどでかいの纏めてくれてやる!」

 

クリスはイチイバルのミサイルポッドを展開し、『MEGA DETH FUGA』のスタンバイをしようとするが…

 

 

「よせクリス!この狭い建物でミサイル使ったら俺達も向こうも吹き飛ぶ!」

「このおっちょこちょい!なんのつもりか知らないが、隣にいる派手なのが言うとおりそれを使えば施設も!僕も!海の藻屑だぞ!」

 

 

「ちっ…レイア。この埓を開けて見せろ」

「了解。即時遂行します」

キャロルの命令に従い、レイアはアルカ・ノイズの間をくぐり抜けクリスをかく乱。

クリスはレイアを追いかけてガトリングを撃つが…

 

 

(後輩なんかに任せてられるか…将也1人に頼らないで、アタシでもやれるって…!)

「バラ撒きでは捉えられない…」

「落ち着くデスよ!」

後輩2人が声をかけても今のクリスには声が届かない。

 

 

 

 

やがてレイアを追いかけて発砲するクリスの銃口は調に照準が重なり…

 

「調!」

スナイプがマントを使って調の盾になり、切歌の鎌がクリスのガトリングを弾く。

 

「諸共に…巻き込むつもりデスか…?」

切歌の指摘に一瞬止まるクリスだが、すぐにレイア達を探す。

 

「あいつらは…どこに消えた!?」

周囲を見回す将也達は、アルカ・ノイズの能力で地面に開けられた大穴を見つける。

 

「…多分ここから逃走したな」

《ガッシューン!》

スナイプの変身を解除した将也は念のためにドライバーを装着した状態のまま周囲を見渡す。

 

「ごめんなさい…ドクターに何かあれば、LINKKERを作れなくなると思って…」

「いや、調達の判断は正解だったかもな…」

現在調達が使っているモデルKのLINKKERも在庫に限りが有る上、製作者の櫻井了子が死んでいる以上レシピも失われているために新しく作ることはできない。

 

 

3人の肉体的負担とLINKKERの本数を考えれば、ドクターウェルの頭脳は将也達にとって必要不可欠なことは間違いなかった。

 

「いえ…もう迷わないデス!アタシ達4人で力を合わせれば…」

だが、クリスは切歌を振り払う。

 

 

「お前らの力なんてアテにしない!いつまでもお手手繋いで仲良しごっこじゃねぇんだ。お前らの力なんざ借りなくても、アタシ一人でやってやるよ!」

 

そのまま歩き出すクリスは、知らず知らずのうちに拳を強く握り締めていた。

 

(アタシ1人で突破しなきゃ、先輩として後輩に示しがつかねえ…それに)

 

 

 

クリスの頭の中で、かつて自分の全てを受け入れてくれた将也との夜を思い出す。

(あの日に誓ったんだ…将也に頼っておんぶに抱っこの弱いアタシのままじゃ嫌だって…!)

大切な人を守りたいと願うが故に暴走してしまうクリスの想い。

 

 

 

確実にクリスと将也達の心は離れかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやおや…ゲムデウスの命令で様子を見に来てみれば…中々面白いことになっていますねぇ」

将也達の気がつかない場所で先程までの様子を観察していた男は『バグヴァイザー』を持ちながら小さくほくそ笑む。

 

――――――――――

 

 

逃走から数十分後。

キャロルは自分がまたしても肉体の拒絶反応によって気を失っていたことを知る。

 

(…またしても落ちていたか)

随分と長い夢を見ていた気がする…

あの日、自分に逆らってシャトーから離れたエルフナイン。

そして…まだ自分の肉体の複写をしていなかった頃の…

 

 

 

 

「…いや。今となってはどうでもいい。それより…」

キャロルは自分たちについてきた白衣の男に視線を合わせる。

 

「お前の事は知っているぞ、ドクター・ウェル。昨年のフロンティア事変関係者の1人。だが、何故お前がこの深淵の竜宮にいる?」

その質問にウェルは大仰な身振り手振りを交えて話す。

 

「我が身可愛さの連中がフロンティア事変のことも、僕の英雄的活躍も!よってたかって無かったことにしてくれた!人権も存在も全てを剥奪され、今の僕の扱いは回収した『物』!」

異形へと変わった左腕を見せつけるウェル。

 

 

「回収されたネフィリムの欠片としてこの施設に放り込まれていたのさ!」

「聖遺物を食らう聖遺物、ネフィリム…」

「そのとおり!イチイバルのミサイルも腕力で受け止めたんじゃない。接触した一瞬でネフィリムが喰らい同化、肉体に取り込んで制御したまでのこと!」

 

他の聖遺物なら、例え攻撃に使われた物質だろうと容易く喰らうことができるのがネフィリムの恐ろしさと言える。

 

「…よし、ついてこい」

「おや、急いで脱出しなくてもいいのかい?」

「ふん。そのようなこと心配する必要はない」

キャロルは不敵な笑みを浮かべた…

 

 

―――――――――

 

『力を使うなと言っているんじゃない!使いどころを間違えるなと言っているんだ!』

本部との通信の中、珍しく司令が本気で怒っていた。

 

「新しいシンフォギアはキャロルの錬金術やバグスターに対抗するためにパワーアップしたもんだろ!使いどころは今を置いて他にあるか!」

 

普段は見せないような焦りを見せるクリスは深海の施設で戦っているにも関わらず、破壊力の強い武装を使おうとしていたことから司令に咎められていた。

 

『ここが深海の施設だということを忘れるなと言っている!』

「眠てーぞ、オッサン!正論で超常と渡り合えるか!」

しかし、今のクリスには司令達の言葉も届く様子はなかった…

 

 

 

「…友里さん。一応この施設の詳しい見取りやら送ってくれませんか?」

ヒートアップするクリスを止めるよりまずはやることがある。

将也は友里に通信をつなぎ、竜宮の見取り図などのデータを送ってもらう。

 

『ええ。各ブロックの確認やパージスイッチの場所の確認をお願い』

送られる情報に切歌が目を回す。

「こ、こんなに覚えるんデスか…?」

「大丈夫。私も先輩も覚えるから」

調のフォローもあり、切歌はなんとか必死に脳をフル回転させる。

すると、藤尭からの通信が入る。

 

『セキュリティシステムに侵入者の痕跡を発見!』

 

その言葉を聞いた一同はすぐに走り出すが…

 

 

「あれ?先輩は行かないんデスか?」

「あ、ああ…ちょっと気になったことがあってな。すぐ追いつくから先に行っててくれ」

S将也はゲーマドライバーを装着し、クリスはそのまま走る。

切歌と調は心配そうにS将也の後ろ姿を見るが、すぐにクリスを追いかけ始めた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………おい。さっきから隠れてんのは分かってんだよ」

誰もいなくなった部屋の中でS将也はガシャコンマグナムを出現させ、虚空に向ける。

「…あれ?もしかしてバレてた?」

その言葉とともに目の前の空間が揺らぎ、一人の青年が姿を現す。

その手には紫色の小さなボトルが握られていた。

「そのボトル…お前がビルドか」

S将也はビルドの正体である葛城に鋭い視線を送る。

 

「ああ。こうしてキチンと会話をするのは初めてだったね?」

葛城は持っていた『忍者フルボトル』をしまうと、敵意がないことを証明せんとばかりに両手を挙げる。

 

「何が目的だ?いきなり俺達の前に現れ、向こうの俺や翼達を助けた…いや。それより前に響達の命を救った。それに関しては感謝もしている」

 

以前共同溝で戦った時に響達を間一髪で救ったのがビルドだということはS将也も薄々気が付いていた。

「だが…お前が何故俺達に手を貸すのか。その理由だけが未だ不明瞭だ。だから俺はお前を信じていない」

 

 

無条件で手を貸すほどのお人好しの可能性も否定できないが、本当にそれだけなのだろうか?

 

「…やれやれ。君の鋭さには参るね。でも、僕の計画に関しては明かす訳にはいかない」

ため息をつく葛城だが、彼は頑なに自身の目的の詳細を語らない。

 

 

 

 

「…まあいい。お前が俺達の敵にならないのなら別段問題はない」

ガシャコンマグナムを消し、S将也はドライバーを外す。

 

「だが念のためだ。この施設を出るまで、俺と一緒に行動してもらう」

目の前の男には未だに疑問を抱いているため、S将也は葛城を監視下に置くことにした。

「わかった。君の条件を受け入れよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、S将也の通信機に連絡が入る。

『せ、先輩!今すぐ合流お願いするデス!』

「切歌…何があった?」

慌てた口調の切歌に驚くS将也だが、切歌が驚きの事を告げる。

 

 

 

『今キャロル達と戦ってるんデスけど…先輩が前に戦ったっていうラヴリカとかいうバグスターがクリス先輩に感染したんデスよ!』

「なんだと!?」

ラヴリカ。かつて将也の前に現れ、自身の能力を駆使してゲンムを圧倒しまどかという少女を消滅させた上級バグスター。

 

『クリス先輩の感染が思ったより深刻で…早く来てください!お願いデス!!』

泣きそうな声になっていた切歌にS将也は呼びかける。

 

「わかった!今すぐ行くから持ちこたえてくれ!」

通信を切ったS将也がゲーマドライバーを巻くと、葛城は自分のスマホにライオンフルボトルを装填しマシンビルダーを完成させる。

 

《ビルドチェンジ!》

「それを使って!」

頷いた将也はバンバンシューティングガシャットを取り出し、起動。

《バンバンシューティング!》

葛城も2本のフルボトルを取り出して振ると、それをビルドドライバーに装填。

《クジラ!ジェット!ベストマッチ!》

ゲームエリアが展開され、葛城の前後にスナップライドビルダーが構成される。

 

《Are you Ready?》

「第二戦術…」

 

「「変身!!」」

 

《ババンバン!バンババン!(イェア!)バンバンシューティング!》

S将也の体をゲートが通過し、スナイプ・レベル2へ変身。

 

《天駆けるビッグウェーブ!クジラジェット!イェイ!》

葛城もクジラとジェット機の特性を併せ持ったベストマッチフォーム『クジラジェットフォーム』へ変身を果たす。

 

「3人とも…待ってろよ!」

スナイプはマシンビルダーに乗り込み、ビルドは自身の能力で飛行してクリス達の戦う戦場へと向かった…

 

 

To Be Next GAME…?

 

 




次回、シンフォギアエグゼイドは!

「君も、僕の魅力で堕としてあげよう」
迫り来るラヴリカの脅威!

「アタシが突っ走ったせいで…そうなのか!?」
クリスの心の澱んだ闇を…

「約束しただろ…一人ぼっちにはさせねぇって!」
将也達が吹き飛ばす!

「そうだ…アタシは!」

第37話 Despairを撃ち払え!
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