すたれた職業で世界最高   作:茂塁玄格

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今年ラストの投稿になります。
今回は約一万三千字と長いです。
どうかお付き合いのほど、よろしくお願いします。


抜き刀と悪名

 ダンディーン北部の歓楽街から溢れる光が、夜空を淡く照らす。

 

 トータスに来てから見てきた星空の中でも、この場所は、特に星が少ないように感じてしまう。

 

(くそっ、くそっ! 何処だ、どこ行った! もっと、気を回せていればっ……!)

 

 倬は今、町の上空に浮かんで、スティナを探してた。

 

 すぐさまディジオに教えられた教会の裏手に向かったが、既に彼女の姿は無かった。体力のない彼女は教会のある地区の外から出ることは殆ど無いと聞いて、近くを虱潰しに探したものの、その姿を捉えることは出来なかった。

 

 孫娘が家から消えたと伝えられた時の、ディジオが浮かべた苦悶の表情が、頭から離れない。

 

 焦りが募っていくばかりで、どうしていいのか、わからくなっていた。忙しなく顔と目を動かし続けるばかりだ。その倬の鼻を、甘い花の香りがくすぐる。森司様が、顔の近くで葉を揺らしているのが目に入る。妖精のもりくんが心配そうに葉っぱの帽子を押さえている。

 

『倬、少し落ち着け』

『他の皆は外、見に行ったぞ! もっかい町、ちゃんと探すぞ! なっ?』

『……すいません、ありがとうございます』

 

 そう言って、もりくんを頭に乗せる。今度は柑橘系の香りを周囲に広げてくれる。

 

 その倬の目の前に、“音の精霊”が、ぽわんっと綺麗な音と共に現れる。

 

『スティナちゃんの声が聞こえたの! あっち、谷の方っ!』

「大峡谷ですねっ! 火炎様っ!」

 

 その倬の呼びかけに、火炎様が腕を大きく燃え上がらせて現れる。

 

『よぉっし! ぶっ飛んでこいっ!!』

 

 激しい爆発音を響かせて、倬は【ライセン大峡谷】へ流星の如く飛んで行った。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 闇に飲まれたような大地の上に、馬車と並んで、二頭の馬が大峡谷に向けて走っている。

 

 酷い揺れで、狭い檻に何度も身体が叩きつけられる。

 

 痛みと、馬車の中に立ち込める臭いが、吐き気を誘う。

 

 一人の男が、馬車の荷台から御者台側に頭だけ出して、苛立ちを露わにする。

 

「あ゛ーー! くっせぇなぁ! リーダーぁ、外かわってくれよー」

「それくらい我慢しやがれ、ホルガー。そのくせぇのが大金に変わると思えば、いい匂いに思えそうじゃねぇか」

 

 長い茶髪をなびかせる目付きの鋭い男が、興味無さげにそう答えた。

 

「いや、そうは言うけどよぉ、こいつら吐くは、漏らすわで最悪なんだぜぇ? さっきからピーピーうるせぇのも居るしよぉ」

「谷底に着きゃ、馬車ごと交換だ。あっちは快適だと思うぜ?」

「んだよぉ、かわる気ねぇだけじゃねぇかー。おい、ユスリスぅ、お前もなんか言ってやれよ」

「うへへへ、俺はさぁ、ガキの小便、嫌いじゃ無ねぇからなぁ~。ぐへへ」

「おい、ユスリス、商品に手ぇ出すんじゃねぇぞ?」

「ぐひひ、分かってるよリーダー……けどよ、向こうの馬車のだったら、良いんだよな……?」

「はぁー、……数次第だ」

「いひひ、話分かるリーダーで良かったよなー」

 

 下品を通り越して、醜悪な会話が聞こえてくる。

 

(あぁ、私、攫われたんだ……。どうして、こんなことになったんだけっけな……)

 

 同じ檻の中には亜人族の子供達と、スティナ以外の人間族も囚われていた。三角形の尖った耳を塞ぐように潰して、泣きじゃくる猫人族の女の子を、同じ猫人族の男の子が恐怖と戦いながら抱きしめている。毛の色も、目の色も同じ二人は兄妹に見えた。

 

 馬車がその動きを一度止めると。奇妙な浮遊感に包み込まれる。

 

「いやー、いつ見てもこのアーティファクトはスゲェっすよねぇー」

「ふっ、こいつらを手に入れたからこその、この取引だからな。……“向こう”との繋ぎまでとれるっつー、胡散くせぇ仲買人(ブローカー)だったが、仕事は確かだったってこった」

「でもよー、アーティファクト組み合わせて使うってのはリーダーが考えたんだろぉ? やっぱ、頭いいなー。俺だったら、脅しに使うくらいしか思いつかねぇもんなー」

 

 馬車が僅かに地面から浮かび上がり、崖を滑るように、ゆっくりと谷底へ降りていく。

 

「誰か……、助けて……、霜中様……」

 

 少女のか細い声を聞き取れた者は、馬車の中にすら居はしない。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 【ライセン大峡谷】。

 

 この世の地獄と呼ばれるこの場所は、崖上から谷底まで平均一・二キロメートルの深さを誇り、崖と崖との距離も最短で九百メートル、最大では八キロメートル程にもなる。

 大陸西側に広がる【グリューエン大砂漠】から東側【ハルツィナ樹海】までの間を切り裂いたように走るこの谷は、(まさ)しく“大峡谷”と呼ばれるのに相応しい。

 

 だが、大峡谷が地獄と例えられるのは、その深さと広大さだけが理由ではない。

 

 それが、この谷が持つ魔力分解作用だ。

 

 魔力を詠唱によって魔法陣に注ぎ込む過程で、その魔力は魔素にまで分解されてしまい、初級魔法程度の影響力を行使するのに、上級魔法に匹敵する魔力量を要する。更に、発動した魔法が持つ魔力もまた分解され、その飛距離や威力を極端に落とされてしまう。

 

 数多の凶暴な魔物が生息するこの谷では、地上に生きる人の子に、生き抜くすべなどありはしないのだ。

 

 故に、古より大峡谷は咎人の処刑場として使われてきた。

 故に、人びとは口を揃えて言うのだ、“この世の地獄”と。

 

 

 今、“この世の地獄”の一角は普段とは打って変わって、生きた人の気配に満ちていた。

 

 その暗黒の谷底で、息を潜ませる男が更に一人。

 

 その目が見据える先には、統一感の無い軽装だが、きっちり剣を携える男達が四人、馬車を取り囲んでいる。馬車を包みこむ、仄かに光を放つ不思議な魔力の結界は、その男達も一緒に包み込んでいた。

 

 その中で、耳に幾つもピアスを刺した男が、へらへらと笑っている。

 

「いやー、リーダーが手に入れたアーティファクトまじパネェっすよ」

「まじ、まじ、これもうアレっしょ。リーダーが天下盗るのも時間の問題ってゆーかぁ?」

 

 それに同調する鼻ピアスの男。

 

 二人の緊張感の無さに、大柄の男が低い声で諌める。

 

「……あまり大声を上げるな。魔物除けも絶対じゃないんだからな」

「ふっ、そうピリピリしなくていい。まぁ、お前がシメてくれっから、俺が楽できる訳だけどな」

 

 会話の内容と、茶髪でセミロングの男だけ装備が整っていることから、その男こそが、賊の中心人物だとわかった。

 

(さて……、殆ど魔法が使えないってのは知ってたが、ここまで“祈祷師”と相性が悪いとは……)

 

 大峡谷の魔力分解作用は、戦闘において魔法を主体とする魔法師にとって最悪の環境と言える。本来の魔法師は、詠唱の長さを高威力の代価として許容した上で、後衛としての役割を全うするのだ。それを根底から否定するのが、この場所である。

 

 この条件を更に悪化させるのが、“祈祷師の魔法は詠唱を省略できない”という特徴だった。詠唱が長引けば長引くほど、魔力が分解される時間が延びる。“追加詠唱”すら、分解の対象だ。この場所で、倬は使い慣れた魔法をまともに使えない。

 

『……皆さんは、大丈夫なんですね?』

『うむ、儂らは問題ないぞ』

『僕たちには無害だ。心配無用。……だが、本当にいいんだな?』

『はい。やらせて下さい』

 

 錫杖の輪っかを改めて固定して、音を鳴らさないようにする。

 

 技能“魔力操作”から派生した“身体強化”に、魔力を集中。

 

 ドゴォッ! 足で地面を思い切り蹴り飛ばす。

 

 足元を抉り飛ばして、倬は馬車に向かって跳びかかった。

 

 突然の岩が砕ける音に、耳ピアスの男が慌てふためく。

 

「ひぃぃ! 魔物っすかぁ! 魔物除けはぁ!?」

「うるせぇ! さっさと構えろ! 何の為にアーティファクト貸してやってると思ってんだ!」

「……っ! 上だっ!」

 

 倬が、声も上げられなかった鼻ピアスの男の頭部を踏みつけたまま、耳ピアスの男の頭に錫杖を振り落とす。怯えてしまって剣を抜けないでいたその男に錫杖が叩きつけられ、頭蓋が割れる鈍い音がした。

 

「……リーダー! 一度逃げてくださいっ!」

「おいっ! おまっ……!」

 

 リーダーに退避を促した大男が、その体に似合った大剣を、着地した倬に向けて真横に振るう。倬はそれを軽く錫杖で弾き返し、首元目掛けて突きを放つ。その一撃だけで大男は仰向けに倒れてしまう。

 

「てめぇっ! 何者だ!」 

 

 レイピアのような細身の剣を構えるリーダー格の男が尋ねるが、それに答えることなく即座に背後に回り込み、その背中目掛けて右腕一本で錫杖を振るう。

 

「ぐがっ……! 」

 

 一瞬、ミシリと杖が男の背中に食い込み、殴られた勢いで押し飛ばされる。馬車の傍にあった岩に激突し、その動きを止めた。

 

 倬は、四人の男達が倒れ伏しているのを一瞥もくれることなく、馬車に向かう。

 

 馬車の後ろに近づくと、中から剣を突き出しながら男が跳びかかってきた。

 

「ゲイルゾさんに何しやがっ……!」

 

 跳びかかってきた男の腹目掛けて、今度は左腕だけで錫杖を振るった。

 

「おぇっ……」

 

 大男に重なるように落下し、男が悶え苦しんでいるのが分かった。

 

 そのまま馬車に飛び乗ると、思わず口と鼻を塞いでしまった。中には酷い臭いが充満していて、一角にはハエに似た虫が大量に集まっている。

 

(これは……)

 

 馬車の中には大量の果物などを運搬するのに使うような木箱が所狭しと並ぶ。その中に、明らかに不自然な様子で布で包まれた積み荷を見つける。

 

 倬が、布に手を触れる直前。突然、首に冷たいものが当たったことに気づいた。

 

「ひ、ひひひ、お、おめぇ、とんでもねぇなぁー。リーダーも、ホルガーも皆、一撃かよー。けどよぉ……、ぎゃっはっ! 俺が、きひっ! “天職持ち”ってのは予想外だったろー? “暗殺者”って知ってっかぁ?」

 

 勝ち誇り、興奮して声を震わせる男が、ナイフを素早く引き抜いた。そして、ナイフに付着した血を確かめようとする。

 

「……あ、あれ? なんで、切れてないんだ……? おめぇ、一体何っ……」

 

 技能“物理耐性”と身体強化によって上昇した肉体が、この“暗殺者”の刃を通さない。

 

 ナイフで切り裂いたはずの首に何の傷も残らなかったことに困惑した男が、両手持ちで思い切り振るった錫杖によって馬車の外に殴り飛ばされる。

 

 倬が振り返り布を外すと、そこには金属性の檻があった。

 

 スティナを含め十人もの子供たちが、そこに押し込まれていた。子供たちの目が、倬に向けられる。恐怖心と猜疑心に震える瞳は、非常に痛々しい。その目で見つめられると、息苦さを覚えた。

 

 両腕に意識と魔力を集中させて、檻を抉じ開ける。子供たちは、何が起きているか分からず、ただ呆然とするばかりだ。

 

 倬はスティナの正面に移動すると、そこに膝立ちになる。

 

「……スティナさん、すいませんでした」

 

 その言葉に、スティナは口を震わせて、首を何度も左右に振る。

 

「なんで、なんで、あなたが、霜中さんが謝るんですか……? 悪いのは、私で、おじいちゃんの痛いのだって、全部、私が、弱かったからで……」

「同じ部屋で、スティナさんも一緒にお爺さんの話を聞いていれば、仮に飛び出したとしても、俺が傍で見守ることくらい出来た。今の俺には、それ位の事なら出来る。でも、それをしなかった。一度俺が事情を聞いた上で、どうするか相談すると決めたなら、何が何でもスティナさんにあの話を聞かせちゃ駄目だった。でも、それが出来なかった。これが、俺の謝る理由です」

「霜中様が、何を言っているのか、全然、全然分かりませんっ……! 分からないですっ……! 分からないけど……、私、私、ごめっ、ごめんなさいっ…………。本当に、ごめんなさい……」

 

 泣き出したスティナにつられたのか、抱き合っていた亜人族の女の子も声を張り上げて泣き始める。ずっと恐怖を、感情を押し殺してきた他の子供たちも泣いてしまい、馬車の中で泣き声が重なり合う。

 

 ローブの胸元にしがみついて泣くスティナ。その様子を見た為か、同様に倬に縋りついてしゃくり上げ始める人間族の子供もいた。

 

 泣きつづける子供たちを見ていると、こんな時だと言うのに、昔、子供たちが泣き喚く場面に出くわした時の記憶が蘇ってきた。

 

 当時三歳だった妹、尋ちゃんが男の子達との取っ組み合いの末に勝利し、彼らを泣かせてしまったのだ。泣いてしまった男の子達を、保育園の先生が慰めているのを見た尋ちゃんが、何故だか大泣きを始めた。

 

 声の大きい妹だったので、庭で遊んでいた倬はすぐに気づいて駆け付けたが、だってだってと言いながら倬にしがみつくばかりで、要領を得ない。どうしらいいのか分からなくて、しまいには、倬まで泣いてしまった。

 

 その滅茶苦茶な状況を、先生達は面白おかしく、鎮めて見せたのだ。

 

『“音の精霊様”お願いがあります』

『なーに?』

『伴奏、お願い出来ますか?』

『もっちろん!』

 

 馬車の中に、どこかとぼけた様な、のんびりとした曲が流れる。あの時の、先生たちが歌った面白い歌はもう、忘れてしまった。だから、倬が歌うのは、最近お気に入りの、アニメのエンディングソングだ。

 

 旅立つ使命を負いながら、旅立つことから逃げ続ける主人公。

 ひょんなことから町で出会ったアクの強い仲間達と共に、自分の家を守っているうちに、世界の脅威を滅ぼしていく不動の旅人の物語。

 

 曲名は【旅に出ない旅人さん】。

 

――町が大好き 町は大好き――

――今日も今日とて 警邏に励む――

――ねぇ 旅人さん? ねぇ 旅人さん?――

――いつなったら 旅立つの?――

――風の向くまま 気の向くままに――

――それしか言えぬ それ以外ない――

――二日前 同じ事 言ってたわ――

――失敬な 二年前から 言っとるわ―― 

――だったら餞別 返しなさいよ――

――それはもう 質屋のものさ――

 

 倬は、そんな歌をそれはもう愉快そうに、馬鹿っぽく歌い上げる。

 

 同時に、森司様に語りかける。

 

『どうですか?』

『あぁ、まだ病気とかは大丈夫だな。だが早く身体を清潔にした方がいいだろう』

『……霧の体で、軽く穢れ、払った。暫くは大丈夫』

『ありがとうございます』

 

 子供たちは、突然歌いだした倬に最初こそ驚いていたが、今は控えめに笑いながら、歌と、どこからともなく聞こえる音楽に身を委ねていた。

 

 悪臭を抑えるために、森司様と風姫様が協力して、鎮静作用のある花の香りで空気の入れ替えを行っている。

 

 歌い終わったと思ったところで、突如、新しい精霊の反応が馬車の中に現れた。

 

 この出現に他の精霊達も驚いている。

 

 積み上げられていた木箱の中から、声が聞こえた。

 

「そこな御仁、ちょ、ちょっと手を貸して欲しいのだが! よろしいかっ!」

 

 この声は子供たちにも聞こえているらしく、軽く身構えているのが分かる。

 

「……あー、大丈夫、怖いものじゃないから、多分」

 

 そう言って、子供たちがローブを握りしめる手を優しくほどいてから、三段重ねになった一番上をどける。すると二段目がガタガタと揺れて自己主張しはじめた。

 

「すまないっ! 目が覚めたと思ったら力が入らんくてっ! 自分ではどうしようもないのだっ!」

 

 その箱を開けると、中には剣が丁寧に梱包されていた。

 

 この世界で見てきた中では、八重樫雫が使っていたものに近いだろうか、刀身は一メートル程、反りがありアームガードが付いているので日本刀と言うよりはサーベルに近そうだ。

 

 その刀剣から、男の子の声が聞こえる。

 

「こいつを抜いてくれると助かる」

 

 言われるがまま鞘から剣を引き抜くと、その剣先に精霊がぶら下がった状態で出てきた。

 

「誠、かたじけない。先ほどの愉快な歌はお主が? お陰で目が覚めたぞ」

 

 刀身を鉄棒のように使って飛び上がった精霊は、白に近い灰色の作務衣に似た格好だ。腰には十五センチほどの剣が鞘に納められている。

 正面から見て右側三分の二が黒髪、左側三分の一が銀髪。眉は太めで、オールバックにした髪を、後ろの高い位置でお団子にしてまとめていた。

 

「初めまして、霜中倬と言います。修行の旅をしている祈祷師です。……えーと、精霊様が何の精霊様なのかお聞きしても?」

「おぉ、それはそれは、どうもご丁寧に。(それがし)は刀剣などの武具を愛する精霊。“刀剣の精霊”だと思っている精霊だ」

 

 なんだかすごく漠然とした自己認識の精霊だった。その精霊を土さんが、興味深そうに見ている。

 

「ふむ、最後に会ったときは鉄にくっついとったな」

「なんとっ! “大地の精霊様”! お久しゅうございます」

 

 どうやら知り合いらしい。ざっくりとした区分で言えば二人とも土属性に該当する。“刀剣の精霊”は土さんにとって孫あたりの立ち位置になるんだとか。

 

 和やかな空気だったのだが、急に“刀剣の精霊”の顔つきが鋭いものになった。それに続くように他の精霊達も、人が複数近づいてきたのを感じ取る。

 

『後ろだっ! 霜中殿!』

 

 “刀剣の精霊”の声に従って、前方に軽く跳ぶ。

 

「ちっくしょー、なんで今の避けれんだよー? こんな事今まで無かったぜー?」

 

 ぺっと血液交じりの唾を吐き捨てる男は、先ほどの“暗殺者”だ。

 

「しょうがねーよなぁ? おめぇが強ぇのが悪ぃんだぜぇ? つーわけで、お前の相手はしねー」

 

 そう言って、スティナを無理矢理引っ張り上げる。ナイフをその首に突き付けて、にやにやと笑う。

 

「一度やってみたかったんだよな~。こう言うのさー? “動くな、動くとコイツの命はねぇ!”………くくく、はぁーぁ、愉快だぜぇ。正義のヒーローってのはこう言うのに弱ぇんだよなぁ。なぁ? ヒーロー?」

 

 あまりの恐怖に、スティナの顔は真っ青で涙も出ない様子だった。

 

 倬は、その男とその凶刃を睨みつける。男と倬との距離は、精々二メートル。自分でも、理解できないほどに頭が冴えているのを感じていた。

 

『刀剣の扱いには詳しいんですか?』

『言わずもがな』

『では……』

『存分に、霜中殿』

 

 バキィッ! 馬車の床板が踏み込みの衝撃に耐えきれず抜け落ちる。

 

 “刀剣の精霊”が宿っていたものは、先端のみ両刃になった刀。刀身には木の年輪のような模様に、波打つ刃文が浮かぶ。

 

 その刀が、スティナに向けられていたナイフを根元から切り飛ばした。

 

『よし。そのまま突き込め』

 

 男の胸元に刀身がなんの抵抗もなく、沈み込んでいった。そのまま、男を押して御者台から落ちるように、馬車の外に出る。

 

「げほっ……。い゛でぇよぉ……、死にだくね゛ぇよ゛ぉ、やだよぉ……」

 

 間髪入れず刀を胸元から抜き取って、その男の首を切りつける。

 

 倬が男から目を外し、顔を上げると、もう一つ馬車が近くに増えていたことに気づく。リーダーと呼ばれていた男と隣り合って別の男が立っている。赤みがかった髪からのぞく、鋭さのある耳と浅黒い顔。魔人族に多く見られる特徴だ。

 

 周囲を囲む五人の魔人族の男達と先程倒した筈の男達が四人。

 どうやら、魔人族に回復させてもらったようだ。

 

 リーダーが怒りを露わに叫ぶ。

 

「俺ら“バーデヴァッサー”は“フリートホーフ”傘下のチームだ。この意味が分かるかぁ!?」

 

 “フリートホーフ”それは【中立商業都市フューレン】に本拠地を構える人材派遣会社だ。しかし、その実態は、禁じられている罪の無い人間族や、教会から保護されている海人族を含めた亜人族などの取引を牛耳る、人身売買を中心とした巨大な違法組織である。裏社会においては、三本の指に数えられるほどの大組織と言われている。

 

 そして、スティナを始めとする子供たちを誘拐したのが、その傘下に加わっている彼ら“バーデヴァッサー”だと言うのである。

 

 魔人族側のリーダーらしき男が焦れたように、人間族のリーダーに声をかける。

 

「ゲイルゾ、とっとと取引を終わらせるぞ」

「あぁ、わぁってるよフーディル。……さっきみてぇにはいかねぇ!」

 

 魔人族たちは、槍のアーティファクトを構えて、倬を睨みつける。

 対して、人間族の男たちは何処か腰が引けて見えた。

 

 連携して槍を突き込んでくる魔人族の男達。その声には、余裕が感じられる。

 

「ウメルゴ、合わせろ! 良くもホルガーちゃんを傷物にしてくれたなぁっ! ……ぶっ殺す!」

「はいはい、本当、トーメルは妙な趣味してるぜ」

  

 その槍を、まるで素振りでもするかのように切り落とす。

 あっけにとられる男たちを気にも留めず二人の間に入り込み、刀を真横に構えたまま、その場で一回転。二人の胴を真一文字に切り裂いた。

 

『次、右斜め前に三歩。よし、上から獲物ごと叩き切れ』

 

 大男が、大剣を盾にしようと構えるが、粘土細工でも切り分けるかの如く、男ごと縦に両断する。

 

 その後も、彼らにとっての惨劇は続いた。

 

 一人、二人と、次々に仲間が切り伏せられていった。

 

「糞がっ! ゲイルゾっ! 貴様、どうしてこんなやつ連れてきやがった!」

「知るかよっ! こんな、こんなはずじゃなかったんだ……。どうして、こんな奴が!」

「ちぃ、こんなとこでコイツは使いたくなかったんだが……」

 

 そう言って、魔人族のリーダーは(ふところ)から取り出した青白く発光する石を倬に向けて投げつける。

 

 バチバチバチッ! ズガーーン! 倬の頭上で電撃が迸った。本来ならば、魔力分解によって発動すら困難な風系上位魔法に該当する雷属性の攻撃だ。

 

「すげぇなフーディル! やったぜっ!」

「ふん、最近、知り合いが完成させた試作品だ。流石に、アレなら……」

 

 だが、その稲光を当たり前のように片手で払って、倬はゲイルゾの真横に現れる。

 

 ゲイルゾとフーディルの首が一太刀で同時に切り落とされた。

 

 男達の殆どが死に、静寂が訪れた谷の下で、まだ息のあった鼻ピアスの人間族と、魔人族の一人を強引に魔法を使って、僅かにだが回復させる。

 

「……ひっ。死にたくない死にたくない死にたくない」

「良くもフーディルさんをっ! う゛っ……」

 

 起き上がり、殴りかかってきた魔人族の腹部を殴りつけて黙らせる。

 

「げほっ、げほっ、おまえっ一体なに(もん)なんだっ! 何が目的でこんなっ!」

「…………通りすがりの祈祷師だ。覚えとけ。ここで、大峡谷で修行をしている」

「こ、こんなとこでっ!?……、う、うそだっ! そんな事出来るわけっ、大体“祈祷師”ってなんなんだ!」

 

 倬はそのまま何も答えずに二人の首根っこを掴むと、崖の上目掛けて力任せに投げ飛ばす。

 

 人間族領側と魔人族領側、別々に飛んでいった二人が闇の中に消えていく。

 

 それらを見送ることもせず、倬は魔人族領から来たのだろう馬車に乗り込む。

 

 中に入ると、こちらは几帳面に整理されていた。その隅で、二人の魔人族の少女が、万が一にも魔法を使えない様に、厳重に拘束を施されていた。

 

 魔人族は総じて、普通の人間族よりとても高い魔法適性を持つ。当然、魔法式も大幅に省略し、詠唱も極めて短くすることが出来る。

 彼ら魔人族の国家、【王国ガーランド】では、幼少期より高度な魔法の教育を施される為、国民一人ひとりの戦闘力が非常に高いのだ。子供であっても魔法を使いこなすのが当たり前だからこその、警戒の表れなのだろう。

 

 見るからに幼い二人の少女は、倬を見ると、恐怖と嫌悪が入り混じった視線を向けてきた。

 

 その視線から逃げるように馬車から出ると、土さんに“念話”を送る。

 

『土さん、“精霊転移”って馬車ごと可能ですか?』

『うーむ、一台ずつならいけるかのぅ』

 

 “精霊転移”とは、“精霊”が自分の“寝床”に移動する転移魔法だ。火炎様との契約の際、力を受け取る為の器を“寝床”から持ってくるのに、つっちーが使用している。

 

 馬車が二台、しゅぽっと音を立てて、谷底から消えていった。

 

 咎人達の亡骸だけが、その場所に捨て置かれる。

 

 死肉を漁る魔物たちが、我先にと殺到し、その場を埋め尽くしていく。

 

 彼らの食事が終わり、大峡谷は、常と変わらぬ地獄へと戻るのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 二台の馬車を土さんの“寝床”に転移して、倬は精霊達の協力の元、スティナ含め合計十二人の子供たちを温泉に入れ、身体を清めさせている所だ。

 

「倬、ソルテ達から服を受け取ってきたぞ」

「ありがとうございます。土さん」

 

 スティナと魔人族の少女達以外は布切れを纏ってただけだったので、土さん経由で“里”に余っている子供服を譲ってもらったのだ。諸々の事情を“お山様”が説明したのもあって、すんなり協力してもらえた。

 

「……すいません。師祷様たちには、いずれちゃんとお礼にいきます」

「うむ、ソルテは解ってくれとるよ」

 

 風姫様と火炎様が協力して全員を乾かした後、それぞれに服を渡し、着方が分からない子には倬が服を着せる。

 

「あら~、霜様慣れてるのね~」

「妹も、一人でちゃんと服着られるようになるまで割と時間かかりましたからね。まぁ、それでも自分より早かったみたいですけど」

 

 解放者達の作った家の散らかり放題だった居間を掃除して、家具をどかす。家中から布団やシーツの類を集めて、雑魚寝が出来る場所を整えた。

 いくら子供とは言っても、流石に十二人の子供たちを振り分けられるほどの部屋数は無かったし、子供たちが一人、二人と少人数になるのを恐れたのだ。

 

 実際、この子供達はそういう時を狙って攫われただろう。

 

 魔人族の少女達は、人間族である倬に怯えている。かといって、倬が別の部屋に入ろうとしても、別の子供が大人がいなくなることに不安を覚えて、ローブの端を掴んで離すまいとしてくる。どうしたものか悩んでいると、つっちー達が大きな鍋を頭に乗っけて現れる。

 

『『『つっちー! “にゅあとくせーすーぷ”だってー』』』

『ニュアさんが? ……有難いです』

『『『たかに、めっせぇじ!』』』

『ん? なんですか?』

『『『よびかた。わん、もあ、ぷりぃず』』』

「呼び方こだわるなぁ……。“ニュア姉、ありがとう”って伝えてもらえますか?」

『『『おーらーい!』』』

 

 ぽふんっと居なくなったつっちー達から、その鍋を受け取り、倬がよそった暖かいスープを精霊や妖精と手分けして子供たちに配る。

 

 子供たちは、まともに食事も与えられていなかったのだろう、美味しそうにそのスープを飲んでいく。空腹がまぎれると、多少は落ち着いたようで、ほんの少しではあるものの、張り詰めていた緊張の糸が緩んだように見えた。

 

 だが一人、完全に緊張の糸が切れてしまった少女がいた。

 

 スティナだ。

 

 スティナは、床に座って子供たちの様子を見ていた倬の背中を掴んで、涙を流して、謝り続ける。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。私のせいで、私が逃げたから、霜中様が、あんなことを……、あんな、あんなことに……。ごめんなさい、ほんとうに、ごめんなさいっ」

 

 倬は、何も言わず、その謝罪を受け止める。慰めの言葉は何も思いつかなかった。

 

 スティナに背中を貸して、ただ座ったままでいると猫人族の女の子が倬の左腕を引っ張ってきた。躊躇いがちに倬の目を見つめて、たった一言。

 

「おうた……」

 

 呟かれたその言葉に応えて、“音の精霊”と共に倬は様々な歌を歌った。

 

 旅立たない旅人さんとその仲間のキャラクターソング、喧嘩の弱い熊さんの歌、優しくてきれいな子守歌のような曲。

 

 歌だけでなく、お伽噺も記憶の限り語った。

 

 とても魔法の上手い通りすがりの祈祷師の話。頭が良くて、顔も良くて、何でも出来るのに、どこかでドジを踏む賢者の話。樹海の精霊と女の子との出会い。砂漠を旅する特攻野郎達の珍道中。

 

 子供たちが全員寝付くまで、倬はそれを続けた。

 

『……皆……眠ったみたいだぞ、兄さん』

『良かった。とりあえず一安心、でしょうか』

『…………倬、あんた、わたしたちに聞きたいことがあるなら、ちゃんと聞きなさい』

 

 風姫様が倬の肩に座り込んで子供たちを見ながら、ぶっきらぼうに言う。

 

 倬は、自分の両手のひらに視線を落として、言葉を絞り出す。

 

『今日、自分は初めて、人を殺めました。なのに、あの時、自分でも気味が悪いほど冷静だったんです。……まるで“それは、そういうもの”だと、彼らを殺す事に、殆ど躊躇いがありませんでした。自分は、その事実が怖いです。自分の事が怖いです』

 

 倬の言葉に最も驚いたのは“刀剣の精霊”だった。 

 

『霜中殿は、殺しの経験が無かったのですか!? それは、なんと申した物か……。某が剣を持たせたばかりに……』

『いえ、あれは私が頼んだのですから、お気になさらないでください。少なくとも、あの結果に悔いはありません』

 

 あの時、“刀剣の精霊”の協力とあの剣が無ければ、スティナは死にさえせずとも、怪我を負わされていた可能性はあったのだ。子供達が無傷だったのは、剣術や体術に詳しい“刀剣の精霊”のサポートがあって迅速に敵を排除できたからだった。

 

『“常時瞑想”の影響だろうのぅ。常に“瞑想”している倬は、精神が強制的に鎮静状態に寄せられてとるのだ』

『自分に、そんな冷静沈着なイメージ無いと思うんですが』 

『倬が思っている以上には、肉体と共に精神の強度は上がっとるよ』

 

 瞑想は心を鎮めて、魔力を回復させる派生技能だ。その技能を強制的に働かせ続ける為に、心を落ち着かせる機能が備わっていると言う。

 

 続いて森司様が考えを聞かせてくれる。

 

『僕の見立てでは、倬が複数の精霊達と契約を成功させている事も要因だろうと思う』

『どういう事ですか?』

『僕ら一人ひとりが倬に与える情報をある程度抑えられると言っても、限界はある。それが既に六人分だ。精霊の記憶を見過ぎたのだろう。僕らは、人の子の殺し合いを何度も目の当たりにしてきた。愉快な物では無いが、それでも、慣れと言うものはある。殺し合いを自然の在り方として“それは、そういうもの”だと受け入れてしまうのも無理はない』

 

 倬の精神性や価値観は、既に精霊の影響を受けている。その中で明確になったのが、命に対する感覚だった。人の殺し合いもまた、生命の、自然の在り方の一つだと、許容できてしまうと言う感覚だ。

 

 倬は、殺した十人に及ぶ男達の顔を、可能な限り思い出そうとする。

 

 怯える目、怒りに震える口、死にたくないと何かに縋る声。

 

 彼らにも、守りたい何かがあったのだろうか。そんなことを知ったとして、何の意味があるのか。彼らは死んだ。倬が殺した。それだけが、覆りようのない事実だった。

 

 その倬に、空姫様が膝の上から訊いてくる。

 

『霜様。霜様は、どうしたいの?』

『……積極的に殺しをしたいとは思いません。思えるようになりたくない』

『なら、どうしましょっか~?』

 

 倬は子供達の寝顔を見る。

 

 きっと、この子達をここに連れてきたのは、誰よりも霜中倬が、自分自身が、一人になりたくなかったからだ。

 

 人殺しになってしまった自分が、それでも尚、人を助けたいと思える人間なのだと、示したかったのだ。他の誰でもない自分自身に、認めさせたかったのだ。

 

 誰よりも、自分を救いたかった。なんて身勝手なのだろうかと、倬は、そう感じてしまう。

 

『必要な殺しは否定しません。多分、今回みたいに、一瞬でケリを付けなきゃならない事もあるでしょうから』

 

 “神”の意向に抗うための旅を続ける以上、荒事に巻き込まれる可能性を否定することなど出来ない。

 

『……その上で、殺しを避けるにしても、もっと知恵が、知識が、力が必要です』

 

 例えるなら、魔力分解作用の働く場所のような、自分に不利な環境であっても、力を十全に使える必要がある。それを実現するために、どれだけの知識がいるのか想像もつかない。

 

『これから自分は、許される限りの“知恵の実”を、頂きたいと思います』

 

 “精霊の力”を“禁断の果実”になぞらえて、地上に残る精霊達を探し出して契約することを決意する。

 

『頂いた力を、使いこなすための修行に躊躇いはありません』

 

 倬の言葉に、部屋の奥に居た土さんが優しげに目を細める。

 

『そうか、倬がそう言うのなら儂らも気張らんとなぁ』

 

 倬にとって、何度目かの新たな覚悟は決まった。

 でも、何もかもが足りない。もう、眠っている暇など無いと思えるほどに。

 




……いかがでしたでしょうか。

現在、前回の【教会の子は鐘の音で目を覚ます】と今回の【抜き刀と悪名】を中心に、第二章全体の展開の唐突さや、話の詰め込み過ぎに着目した修正を検討中です。

正直申しまして、どのように修正するか未だに答えを出せていないので、当面は第二章の完結を優先したいと考えています。

本筋を変える事はありませんが、修正した際には前書きか後書き、活動報告などで報告するつもりです。

また、ステータスプレートの見にくさ対策は次回までお待ちください。

・音の精霊様、刀剣の精霊様との契約後
==================
霜中倬 15歳 男 レベル:1
天職:祈祷師  職業:祈祷師・冒険者(青)
筋力:1020
体力:1150
耐性:1500
敏捷:1100
魔力:74689
魔耐:78002
技能:精霊祈祷・全属性適性[+土属性効果上昇][+火属性効果上昇][+風属性効果上昇][+水属性効果上昇][+発動速度上昇]・土属性耐性[+土属性無効]・火属性耐性[+火属性無効]・風属性耐性[+風属性無効]・水属性微耐性・物理耐性[+衝撃緩和]・耐火傷・耐毒・耐麻痺・痛覚麻痺・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]][+効率上昇][+魔素吸収][+身体強化Ⅱ]・魔力感知・気配感知・反響定位・錬成・剣術・念話・飛空・気配減少・魔力回復[+瞑想(極)][+瞑想効率上昇(極)][+常時瞑想]・土壌回復・範囲耕作・植物生育操作・発酵促進・言語理解
==================
*対火傷-魔法を含む火、熱による損傷からその身を守る
*対毒-体内に入り込んだ物の毒性に対抗できる
*対麻痺-毒や衝撃による肉体の麻痺状態を回避、もしくは素早い回復ができる
*痛覚麻痺-任意で痛覚を麻痺させることで、痛みを無視することができる
*反響定位-聴覚を強化し、音の反響で周囲の状況を把握することができる
*気配減少-自らが持つ気配を弱める事ができる
*土壌回復-手で土に触れることで土壌の栄養価を回復させる魔法を使用できる
*範囲耕作-手で土に触れることで範囲を指定して土を直接操作し、耕すことが出来る。有効範囲は使用する魔力量に依存する。低級魔法程度の魔力量で自分を中心に半径五十メートルほどを耕作できる
*植物育成操作-植物の生育を促進し、成長する枝や葉の向きを操作できる
*発酵促進-微生物の働きが活発になるように環境を整える事で、発酵を促進することができる
==================

音の精霊様との契約では、透明なハッカ飴みたいなものを食べて胃から鳴り響く爆音に耐えました。とりあえず鼓膜が内側から破れます。

刀剣の精霊様との契約では、精霊の力で創られた刀の切っ先を飲み込みます。その切っ先は体内で増え、(はらわた)を切り刻まれました。その後、貧血で倒れました。
 
タイトル元は《抜かぬ太刀の高名》でした。

念のため書いておきますが【旅に出ない旅人さん】の作詞作曲は私です。嘘です。作詞はしましたが、作曲は出来ません。ごめんなさい。

それでは、ここまでお読み頂き有難うございました。

次回は来年1/3に投稿予定です。
皆様、よいお年を。
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