一応無印編最終話です。どうぞ。
「………そう。終わったのね。ご苦労様。」
次の日の昼休み、俺は電話で神様に報告をしている。
「それで、貴方はどうするの?」
不意に、神様が聞いてくる。
「もう少し、この世界にいるよ。まだやる事がたんまりあるし。」
「そう、わかったわ。それじゃ」
神様はそう言うと、通話を切る。
この世界で俺がこれからすべき事は恐らく三つ。
一つは聖杯戦争の事は全て思い出したが、この世界に来るまでの事をいまだおぼえていない。
なので、それを思い出す事。
もう一つは、
「良かったのですか、ユキ?」
俺の隣にいるアルトリアの事だ。
因みに、もう真名を隠す必要もないため、お互い名前で呼び合っている。
どうやら、俺が呼び出した結果、契約をしてしまい、この世に残っているらしい。
神様曰く、俺の中にある何かが原因だそうだ。
なので彼女のこれからを考える必要がある。
「良かったって、何がだ?」
アルトリアに聞き返す。
「いえ、以前貴方が人間を嫌っていると聞いたので、このままここを去るのではとおもったのですが……」
なるほど。よく覚えているなそんな事。
「それは少し語弊があるぞ、アルトリア。」
「俺が嫌いなのは、私利私欲にまみれた、君達のようなサーヴァントを物としか捉えられない輩だ。」
俺がそう言うと、アルトリアは少し表情を暗くする。
「それは分かりましたが、“君達のような”という事は、貴方は入っていないのですか?」
どうやら、俺は物扱いでいいというのが気に食わないようだ。
「もちろん。俺なんかは物扱いで良いんだ。」
「それに、シロウに大事にして貰っただけで、もう十分だ。」
「ですが!それでは貴方は救われな……」
「いや、救われているよ。」
アルトリアの言葉を遮り、手を伸ばして、今の身長差では頭に届かないので、頬を撫でる。
「君がそう思ってくれているだけで俺は救われているよ、ありがとう。」
そう言うと、アルトリアは顔を真っ赤にして、
「そ、そうですか…ですが、もう少し自分を大切にしてください。」
「はは、善処するよ。」
そこで会話を止め、アルトリアは霊体化をする。
俺も、教室に戻り、扉を開けると、
「…は?どうしてあなたと仲良くしなくちゃいけないの?」
そこでは、美遊がクラスメイトの龍子に対して、そう言っていた。
何があったし。
これにはみんなフリーズしてしまう。無論、俺もだ。
「私の友達は……………」
美遊は俺を見つけると、イリヤの手を引き、此方へやってくる。
まだフリーズしてしまって動けない。
そのままされるがままに手を何故か恋人繋ぎで繋いできて、
「イリヤとユキお兄ちゃんだけ。」
堂々と宣言した。
「あなた達には関係ないでしょう?もう二人に近づかないで。」
おいおい、そりゃ友達の定義を履き違えてるぞ、妹よ。
そんなん言ったら龍子が泣く…………あ、泣いた。
周りもざわめき出して、イリヤもあたふたとしている。
今日はいつに無く賑やかだなぁ……(遠い目)
しかし、友達、か。
あの時は雫しかいなかった俺の友達。
でも、今は美遊が、みんながいる。
アルトリア、やっぱり俺は救われているよ………
遠くで見守ってくれている彼女に伝わらないと思うが、心の中でつぶやく。
そして、美遊の頭を開いている手で優しく撫で、
「全く、美遊は
心から笑顔で
……因みにこの後、俺の言葉を聞いたイリヤが何故か暴走したり、アルトリアがずっと不貞腐れていた。
……………何か気に触るような事言ったのかなぁ?
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???side
「ここに、雪がいるのかぁ。」
冬木市に着いた私は、そう呟き、
「待っててね、雪♪」
少し微笑んで、歩き出した。
どうでしたか?
次からはツヴァイ編ですが、基本的にオリジナルストーリーをここでは進めます。
では、さようなら。