魔法少女と記憶の管理人   作:四月一日 桜

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こんにちは、桜です。
二度のテストを乗り越え、少し楽になりました。
今回、幸人のチートが一つ登場します。
では、どうぞ。


妖は負けの味を思い出す

やあみんな。幸人だ☆

 

今は《神様》に呼ばれてカフェ『Memory』にきている。

 

『Memory』

 

 

《神様》が経営しているカフェだ。

 

路地裏に店を構えているため、ここを利用する人は限られている。

 

まあ、こちらとしては都合がいいが。

 

店内に入った俺はマスターである《神様》にカフェオレを注文し、席に着く。

 

どうやら、他に客はいないようだ。

 

 

「さあ、打ち合わせをしましょう。」

 

「ああ。そうだな。」

 

 

恐らく俺がカフェオレを注文すると予想していたのだろう。

 

すぐにカフェオレを用意して神様がくる。

 

 

「まずは今日の場所だけど……」

 

 

そう言って神様は地図を広げる。

 

どうやら今回は橋の近くのようだ。時間も昨日と同じらしい。

 

 

「………で?それ以外にも話があるんだろう?」

 

「さすが、よくわかったわね、ちょっと待ってなさい………」

 

 

神様はカウンターに戻ると何かを取り出す。

 

 

「んなっ!」

 

 

俺はそれを知っている。見間違うはずない。

 

黒を基調とし、ところどころに桜が描かれている鞘に収まったその刀。

 

それは、

 

「“妖刀『結月』”〈ようとうゆずき〉」

 

「ええ、そうよ。」

 

 

俺の、前世での愛刀だ。

 

東雲の人間は力に目覚めると呪いがかかるのと、儀式が行われるのだ。

 

儀式では、自分が気に入った得物に自らの妖力を込め自分だけの武器にするのだ。

 

これがあれば、自分の力を最大限引き出せる。

 

 

「しかし、よく準備できたな。」

 

「ええ、なんとかね。」

 

 

結月を抜刀し、そう呟く。

 

 

「要件はこれだけか?」

 

「ええ、そうね。」

 

「そうか。わざわざ用意してくれてありがとう。」

 

 

そう言って俺は店を後にする。

 

さ、帰るか。

 

 

〜少年帰宅中〜

 

 

なんだかんだあって今は午後0時。

 

すでに全員揃っている。

 

 

「……で?なんであんたがここにいるの?」

 

「言っただろう。俺もこれに参加すると。」

 

 

怪しそうに聞く遠坂凛にそう答える。

 

 

「そ。でも、参加するからには、こっちの言うことをしっかり聞いてもらうわよ。」

 

「ああ。理解している。元サーヴァントとして全力を尽くそう。」

 

 

そうして、俺たちは鏡面界へ向かった。

 

着いてみると、たくさんの魔方陣のようなものが俺たちを取り囲むようにして出迎えていた。

 

目の前には、英霊であろう女がいた。

 

露出度の高い服を着て、ローブをかぶっていて、不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

「ッ!全員くるぞ!!」

 

 

俺がそう言うと同時に魔方陣から集中砲火を受ける。

 

イリヤと美遊がすぐに魔術障壁を展開するが、突破されるらしい。

 

仕方ない、俺は結月を抜刀し地面に突き刺す。

 

 

「え、ちょ、あんた、何する気よ!」

 

 

遠坂凛がそんなことを言っているが無視だ。

 

 

「東雲流妖術、時流遅延ッ!!」

 

 

俺がそう叫ぶと、足元に魔方陣が形成され、俺たちを光が取り囲む。

 

時流遅延。

 

これは、座標を固定し、その部分の重力を緩める技だ。

 

これにより、相殺はできないものの、攻撃の速度を極端に遅くすることができる。

 

しかし、結月を突き刺しているため、得物がない。だからもう一手。

 

「………生成。」

 

 

そう呟き俺は俺の記憶の中からもう一本結月を取り出す。

 

生成。

 

俺の呪いを逆手にとって生み出したものだ。

 

これは、俺が記憶したものを取り出すというものだ。

 

記憶から取り出すため、少ない魔力で本物に限りなく近いレプリカを生み出せる。

 

レプリカの結月を握りしめ、俺は飛び上がり、時流遅延により抑えている攻撃を消していく。

 

その時に、美遊が相手に攻撃を仕掛けたが、どうやら届いていないようだ。

 

 

「撤退準備をッ!」

 

 

このままではマズイと思い、撤退を促す。

 

美遊とイリヤもそれに応じ撤退の準備をする。

 

そして、俺たちは元の世界へ戻った。

 

 

〔いやぁ見事なまでに完敗でしたね〕

 

「………だな。」

 

ルビーの言葉に答える。

 

 

「どういうことですの!!カレイドの魔法少女は無敵なのではなくて?」

 

 

ルヴィアがサファイアに詰め寄っている。

 

あ、ルビーから目潰しされた。

 

ルビー曰く今回の相手とは相性が悪いらしい。

 

〔あれは恐らく失われた神話の時代の魔術と思われます。〕

 

「あの魔力反射平面も問題だわ。あれがある限りこっちの攻撃が届かない。」

 

「攻撃陣も反射平面も座標固定型のようですので、魔方陣の上まで飛んでいければ戦えると思いますが。」

 

「と言っても、そんな簡単なものなのか?」

 

「いいえ、練習もなしにいきなり飛ぶなんて……」

 

「ああ、そっかぁ。飛んじゃえばよかったんだね。」

 

 

あれ、あたかも飛べるようなこと言ってるな。

 

そう思いイリヤの方を向くと、

 

 

「は?」

 

 

飛んでいた。

 

「ちょ、なんでいきなり飛べているのよ!」

 

〔強固なイメージがなければ浮くことすら難しいのに、いったいどうして……〕

 

そんなになのか。

 

しかし、ならなんでいイリヤは。

 

 

「どうしてと言われても、魔法少女って飛ぶものでしょ?」

 

 

「「な、なんて頼もしい思い込み!!」」

 

「…じゃあ試しに聞くけど、雪刀、あんたは?」

 

「なぜそこで俺に振るんだ………ふむ。」

 

 

記憶の中から使えそうなものを探す。

 

そして、手頃なものを見つけてそれを取り出すためにイメージする。

 

イメージするのは鳥の羽。

 

それが、背中につくのをイメージして実行する。

 

「…………生成。」

 

 

そう呟くと背中に違和感が生まれる。

 

見てみると、無事羽が生えていた。

 

 

「わぁ、きれい。」

 

 

イリヤがそう呟く。

背中から生えた羽は月夜に照らされ銀色に輝いていた。

 

 

「さ、ここからだな。」

 

 

羽に意識を向け、動かす。すると、ぎこちないが、一応飛ぶことができた。

 

 

「本当になんでもありね、あんた。」

「褒め言葉として受け取っておこう。」

 

 

しかし、上手くいくとは正直思ってなかった。

 

 

「クッ、負けられませんわよ美遊、貴方も今すぐ飛んでみなさい!」

 

対抗心を燃やしてかルヴィアが美遊に命令する。

 

だが、美遊からは、

 

「人は……飛べません!!」

 

 

夢のない言葉だった。

 

 

「な、なんて夢のない子!!」

 

 

全くその通りだ。

 

 

「そんな考えだから飛べないのですわ。来なさい、つぎまでに飛べるように特訓ですわ!!」

 

 

そう言って強引に美遊を引きずっていった。

 

 

「不安しかないな……では、俺も帰るぞ。」

 

「ええ。また同じ時間に来てちょうだい。」

 

 

羽をしまい、遠坂凛にそう言って帰る。

 

明日は、特訓かな。

しかし、久しぶりだな、負けたのは。

 

「明日は、勝たせてもらうぞ、《キャスター》」

 




………先生、ネーミングセンスがほしいです!!!
というわけで如何でしたか?
「時流遅延」については、ノーコメントで。
これ以外思いつかなかったんです。(T ^ T)
もし、こんな名前の方が、などの意見がありましたら、
是非、コメントお願いします。(コメ稼ぎ乙)
では、また次回お会いしましょう。
それでは、さようなら。
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