Re:東方魔神録   作:アインスト

1 / 11
と、いう訳でリメイク版第0話です。

では、どうぞ。


Prorogue Mission "消失"

 

ここはフォルトゥナ。

 

かつて魔剣教団に支配されていたと言っても過言ではなかった。

 

だがある時、二人のデビルハンターが教皇"サンクトゥス"を討ち取った事で、その支配が消えた。

 

若きデビルハンターを成長させたその戦いは、十八年経った今でも陰で言い伝えられている。

 

そして現在のフォルトゥナにて、新たなデビルハンターが現れる。

 

 

 

「‥‥‥じゃあ親父、行ってくる」

 

「ああ、気をつけてな。お前は俺ほど動ける訳じゃないからな」

 

「わかってるよ。伝説のデビルハンター"ネロ"に言われちゃ理解しなきゃいけないしな」

 

「お前なぁ‥‥‥それは昔の話だろう?頼むから蒸し返さないでくれ‥‥‥」

 

「はは、悪い悪い。ところで母さんは?」

 

「キリエか?キリエならまだ仕事だが」

 

「そっかー‥‥‥出来る事なら母さんにも挨拶してから行こうと思ったんだけどな」

 

「なら俺が伝えておいてやるからほら、さっさと行ってこい」

 

「はいはい、わかったよ。じゃあな親父」

 

 

 

そう言って青年はネロと呼ばれた父親から引き継いだレッドクイーンの改修型、"レッドクイーンリナーシタ"を背負い、さらにブルーローズの改修型、"ブルーローズリベイク"をしまい家から出ていった。

 

その青年と入れ替わるように一人の女性が現れる。

 

 

 

「ねえ、ネロ‥‥‥」

 

「ん?キリエ、どうした?」

 

「いいえ‥‥‥嫌な予感がするの」

 

「嫌な予感?」

 

「えぇ‥‥‥あの子に降りかかる、とても嫌な予感が‥‥‥」

 

「‥‥‥大丈夫さキリエ。俺たちの子どもだぜ?ましてや俺の腕を両腕とも遺伝しちまってんだ。すぐに死ぬようなタマじゃないだろ?」

 

「そう、そうよね‥‥‥きっと‥‥‥」

 

「きっと無事に帰ってくるさ」

 

「えぇ‥‥‥」

 

 

キリエはその嫌な予感を杞憂と信じ、ネロの言葉に頷いた。

 

それから数時間が経ったフォルトゥナの街‥‥‥よりも離れた郊外の森林。

 

そこで青年が低級悪魔を相手にしていた。

 

 

 

「これで、ラストッ!!」

 

『!?!?!?!?』

 

 

レッドクイーンリナーシタの最大チャージによる斬撃により、低級悪魔である"スケアクロウ"はヘドロのようにどろどろと溶け、消え失せた。

 

誰しもが通る最初の道、それは下級悪魔を数多く倒し(殺し)、経験を積み重ね、上級悪魔に挑む事。

 

彼はそのスタートラインに今、立ったのであった。

 

 

「ふぅ‥‥‥今日はこんなもんか。まぁまだ最初だから上手く動けないな‥‥‥あとは慣れだな、うん」

 

 

レッドクイーンリナーシタを背負い、そこら辺を歩く青年。

 

そして青年は大木に生っていた果実を手に取り、小腹を埋めるために食べ始める。

 

 

「‥‥‥うわ、全然熟してねぇじゃん‥‥‥クッソ不味い」

 

 

と言いながらも食べきる。

 

もったいないから。

 

 

「あー、ヤバいな。だいぶ暗くなってきやがった‥‥‥野宿は嫌だな‥‥‥あ、なら宿屋まで戻って泊めさせてもらうか」

 

 

そう呟いた青年は宿屋までの帰路につこうとする。

 

だが、青年はあるものを()()()()()()()()

 

それは、亀裂のようなものに見えた。

 

だが両端にリボンがついていた。

 

まるで青年を"こちらにおいで"と言わんばかりに誘っているように見える。

 

 

「なんだ、これ‥‥‥亀裂、か?それにしても不自然な亀裂だな‥‥‥これ、何処かにつながっているのか?」

 

 

青年は周りを見回し誰もいない事を確認した矢先に、そのまま亀裂に飛び込んでいった。

 

 

「親父と母さんには悪いが、ちょっとくらい寄り道していいよな‥‥‥って!?」

 

 

飛び込んだ先には、地面は無かった。

 

言うなれば、空中。

 

ネロのように"エアハイク"を覚えていない青年は重力に従って自由落下を始める。

 

 

「う、わああああああああ!?」

 

 

さらに運の悪い事に、落下する先には鋭利に尖った枝が地面に刺さっていた。

 

このまま枝を下敷き、いや枝に貫かれるとあたり所が悪ければ最悪"死"。

 

だが、無情にも青年に考える暇は与えられなかった。

 

重力に従って落下した青年は、腹部を地面に刺さっていた枝に貫かれる。

 

どうやら最悪の事態は免れたようだ。

 

 

 

「が、は‥‥‥」

 

 

 

だが、刺さった傷からはどくどくと血液が流れだす。

 

手当てをしなければあと数時間もしないうちに死ぬ。

 

 

 

「‥‥‥あーあ、なんでこんな事になっちまったかな」

 

 

 

青年は己のした行為を後悔したような言葉を発した。

 

落下した場所は誰も来なさそうな森の中。

 

助けは、無いだろう。

 

だが、この時の青年には思いもよらぬ奇跡が起きるのだった。

 

ここより少し離れた場所で、一人の少女が偶然青年が落下した音を聞き取っていた。

 

 

 

「今の音‥‥‥まさか。ごめんチルノちゃん、ちょっと行ってくる!」

 

「うぇっ!?ちょっと大ちゃん!?待って、アタイも行くー!」

 

 

これが、フォルトゥナの住人の青年と、幻想郷の住人が邂逅する数十分前である。

 

 

 

 




ここいらで設定を少し。

《登場人物》
青年(後のアラン)
・両腕がネロと同じような悪魔の腕である主人公。
・ネロにデビルハンターとしての仕事をある程度教わるが、突如出現した亀裂に飛び込みフォルトゥナでは行方不明となる。
・ネロから教わった戦い方を発展させ、我流で戦う。
・悪魔の腕、もといデビルブリンガーを用い、スナッチの発展型"デュアルスナッチ"を得意とする。

大妖精(愛称は"大ちゃん")
・妖精の中ではずば抜けた魔力を持つ少女。しかし妖怪や悪魔には遠く及ばない。せいぜい出来て足止め程度。
・森で見つけた青年を介抱する。チルノいわく「まるでお母さんみたいに優しいよ」だそう。

チルノ(⑨)
・基本的にはバカ。だが、戦闘では粗削りだが所々繊細な一面を見せる。
・後々に幻想入りするダンテいわく「ありゃ才能の塊だぜ。まるで磨いたら光り輝く宝石みてぇだ」だそう。


《使用武器》
レッドクイーンリナーシタ
・ネロが青年専用に改造した剣。チャージ速度が上がり、出力がおよそ40%も向上している。
・ただし、最大チャージによる斬撃を行った後は非常に高い熱量を持ってしまうため、最大チャージ後は冷却必須。

ブルーローズリベイク
・ネロが青年専用に改造したリボルバー。口径を改造し、徹甲弾も使用出来るようにされている。
・弱点と言える弱点は無いが、リボルバー唯一のネックとしては、やはりリロードである。



こんな所ですかね。

いかがだったでしょうか、第0話。

楽しんでいただけたなら幸いです。

では、次回の更新でお会いしましょう。

感想、質問等いつでもお待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。