Re:東方魔神録   作:アインスト

11 / 11
久しぶりの更新です。

では、どうぞ。


10th mission "吸血鬼の妹を姉の元へ連れて行け"

 

 

さて、あの瀟洒なメイドを倒したのはいいが一向に着く気配がない。

 

こりゃ長くなるか‥‥‥。

 

一度あの魔法使いがいた図書館まで戻り、情報を集める事にした。

 

 

 

「しかし凄い数だな‥‥‥管理しきれてるのかよ?」

 

「管理しきれてるからああして置いてあるんでしょ」

 

「だがこれだけ多いと盗まれたとしたらわからないんじゃないか?」

 

 

 

この俺の一言で魔理沙が「しめた」と言わんばかりの表情で走り出す。

 

だが"スナッチ"で手を伸ばし魔理沙の服の襟を引き戻す。

 

 

 

「お前何してんだ」

 

「い、いや何もしてないぜ?ただちょーっと本を借りようかと」

 

「魔理沙、アンタの場合それは盗みでしょうが」

 

「だから、盗みじゃなくて借りるだけだって!」

 

「どうだか。というか魔理沙?その袋は?」

 

「え、いやだからこれは」

 

「悪い事は言わねぇから返してこい。いいか」

 

「私もそう思うわ。アランの言う通りにしておきなさい」

 

「ちぇっ‥‥‥」

 

 

 

すごすごと返しに行った魔理沙。

 

返しに行っている間、気になる扉を見つけた。

 

重そうな鋼の扉。

 

所々にある傷が目立つ。

 

 

 

「霊夢、これは‥‥‥」

 

「ええ、間違いなく何かあるわね。私が見張ってるから魔理沙と行って見てきてくれる?」

 

「わかった」

 

「ふぃー‥‥‥あれ、どうしたんだ二人とも?」

 

「魔理沙、行くぞ」

 

「え?」

 

 

 

鋼の扉を押して開く。

 

ギギギ、と重い音を出して開いた。

 

そこから先は階段が下に続いているようだ。

 

慎重に降りていく。

 

 

 

「なんだよここ‥‥‥」

 

「さぁな‥‥‥だが何かあるって霊夢が言うくらいだ。何かあるに決まってる」

 

「何かって‥‥‥なんだよ?」

 

「それがわからないから確かめに行くんだろ」

 

 

 

二分ほどで階段が終わり、その先にはまた扉があった。

 

そこそこの装飾が施された扉だ。

 

‥‥‥この先に、何かあるのだろうか。

 

 

 

「開けるぞ」

 

「‥‥‥おう」

 

 

 

キィッ、と軽い音を出して扉は開く。

 

その部屋の中は女の子が好みそうな物ばかりが置かれ、ベッドには天蓋のようなものがついていた。

 

 

 

「こいつは‥‥‥」

 

「誰かいたみたいだな‥‥‥ん、おいアラン、これ‥‥‥」

 

「人形がどうかしたのか?」

 

「いや‥‥‥どうも壊れ方が変じゃないか?」

 

「‥‥‥確かにな。まるで‥‥‥"内側から破裂させられた"ような‥‥‥」

 

 

 

 

─‥‥‥あなたたちは、だぁれ?

 

 

 

『─ッ!?』

 

 

 

俺たちの背後には、宝石のような羽を背中から出している少女がいた。

 

無垢な瞳で、俺たちを見つめている。

 

 

 

「あなたたちは、だぁれ?」

 

「私か?私は霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!」

 

「魔理沙‥‥‥魔理沙って言うんだ。お兄さんは?」

 

「俺は‥‥‥アランだ。しがないデビルハンターさ」

 

「アラン‥‥‥へぇ‥‥‥」

 

「それで、私たちに話しかけてくるって事は何かあったのか?」

 

「‥‥‥お願い。わたしを、お姉さまのところに連れてって!」

 

「お姉さま?」

 

「魔理沙、恐らくあのメイドが言っていたあのレミリア スカーレットの事じゃないか?」

 

「あー、なるほど。わかった、その前にお前の名前を教えてくれないか?」

 

 

 

魔理沙がそう少女に問うと、少女はにっこりと笑いながら、名を名乗った。

 

 

 

「わたしは、フラン!フランドール スカーレットよ!」

 

 

 

 




この辺で設定を(;´∀`)

《登場人物》

フランドール スカーレット
・紅魔館の主、レミリア スカーレットの妹。
・異変を起こした姉を良く思わず、アランたちと行動を共にする。
・異変解決後、アランを"お兄さま"と慕うように。


いかがだったでしょうか?
なにぶん久しぶりな更新だったもので読みづらいかもしれません‥‥‥すみません。

では、次回の更新でお会いしましょう。

ではでは(´・ω・`)ノシ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。