あまあまの実×アリスです。
あの卒業から一年後の実とアリスの大学生活の一幕を書かせていただきました。
あの時のチケットを使ったお話です。
後悔はしていない。
AKB49の後日談ってないから自分で書きました。
「実くん!」ギュッ
「おいおい、公衆の面前でというかくっつくなアリス」
「も~照れちゃって~、こんなかわいい女の子がくっついてくれているのに嬉しくないんですか」プンプン
「いやっ、か、かわっ、とにかく離れろって!」
「そ~んなこと言っちゃって嬉しい癖に!顔が赤くなってますよ~」
「か、勘違いだ!そんなことよりもつくづく思うのがよく俺が入ろうとしている大学が分かったよな。入学式の時にくっついてきた時はびっくりした」
「うふふ、実くんの事なら何でもお見通しです!」
(まあ、コンビニのバイトの後にファミレスでお茶をしている時にこっそりのぞいたんですけどね」キラリ!
「まあ、それにしてもよくばれませんでしたよね。あんなにもたくさんのファンの前で正体をさらして、もう一年だっていうのに悲しむ声は聞こえても男だっていう声は一切聞こえてこないなんてふっしぎ~」
「そうだな。それだけ浦川みのりっていう存在が凄かったってことだろ。奥平先生が率先して口止めしてくれたし」
「そうですね。それよりも!この後家来ませんか!久しぶりに歌声を聞きたな~なんて」
「おい、またかよ。入学して2ヵ月でもう6回はやってるぞ!」
「いいんです!この件がある限り私の聞きたいときに聞きたいだけ歌って踊ってもらうんですから!」
「はいはい。この後だったら何にも予定がないし家にお着換えセットがあるからそれを取ってからアリスの家に行くか。」
「やた~!じゃあ、一緒に取りに行ってそのまま家に行くってことっで~!」
そういうと自分の特等席である右腕から離れてステップを踏むように何歩か先へ進んだ後振り返った。
「ほーら。行きますよ実くん!」
「わかったわかった今行くよアリス」
そういって実が歩き出すとまたすぐにアリスは右腕に抱き着いた。
「タハハハハ!」
「はあ」
実はアリスのとてもうれしそうな顔を見て離れろとは言いづらくなり、ため息をついた後そのままの状態で自宅へと歩き出した。
実は自宅について鍵を開けた。
「アリス。家に着いたから離れてくれるか」
「は~い。久しぶりに実くんの家に来た~!」
「お、おい!俺より先に入るなよ」
アリスは実の腕を離れると靴をすぐに脱いで布団にダイブした。
そんなアリスにヤレヤレと首を振った後に荷物の足りないものをカバンの中に詰めた。
「よしっと。さて、荷物も持ったことだしアリスの家に行くぞ」
「え~、もう少しこうしてたい~」
そういってアリスは実の枕の中に顔をうずめていた。
「お、おい。どこに顔うずめてるんだ」
「え~、そんなの実くんの匂いの染み付いた枕に決まってるじゃないですか~」
「や、やめろよ!今月まだ枕カバー洗ってないんだから!」
「むふー!最!高!」
そういってアリスはさらに顔を枕にうずめた。
しかし、そんなアリスの幸福もすぐに実が枕を奪うことで終わった。
「あ、も~。もうすこしぐらい許してくれたっていいじゃないですか」
「ダ~メ!ほらアリスの家で俺の生歌聞くんだろ。さっさと行かないと時間なくなるぞ」
「はーい」
そういってアリスは枕をあきらめ玄関で靴を履いた後に家を出た。
「やれやれ」
そういって実も玄関に向かい靴を履いて鍵を閉めた後にアリスを追った。
「も~、遅いですよ。彼女を待たせるなんて彼氏失格です」
「お前彼女でもなんでもないだろ」
「そんなこと言って嬉しい癖に~!」
「はいはい、嬉しいですよ」
「む~、なんかそっけない」
そんなこんなを言いながらいつものようにアリスが実の右腕に抱き着きながらアリスの家に向かった。
「ほら、ついたから開けてくれないか」
「はーい」ウィーン
「ささ、入ってください実くん」
「おじゃましまーす」
「ただいまー!」
さすがに家では腕を組まずに実の前を歩くアリスとその後ろをいつものように歩いてカラオケルームに向かって行く途中で声がかけられた。
「いらっしゃい。貴方が実くんね。いつもリアから話を聞いているわ。」
「いらっしゃい。君が実くんだね。私はリアの父で有栖隆という。よろしくな。」
「え、は、はい。よろしくお願いします。いつもアリ、じゃなくてリアさんにはお世話になってます。」
「ほう。リアにどんなお世話をしてもらってるというのかね。」
「え、いえ、それは例えば…」
「もうあなた、あんまり実くんをいじめないで上げて、こんなに縮こまっちゃってかわいそうじゃない。ごめんね実くん。この人いつもリアが実君の話ばかりするものだからやきもちやいちゃったみたいなのよ。」
「ば、母さん人様の前でなんてことを言うんだ。」
「もう、あなたも恥ずかしがっちゃって。こんな旦那だけど許してあげてね。」
「は、はぁ」
「もう!お母さんもお父さんも一度でいいから実くんと話してみたいっていうから連れてきたのにやめてよ恥ずかしい!」
「はいはい。っと、あなたそろそろ仕事のお時間ですよ。私も戻らなちゃ。じゃあ実くんゆっくりしていってね。それと!これからもリアのことをよろしくお願いね」
「リアのことを泣かしたらただじゃ許さないからな」
「こ~ら!あなたもそんな脅すんじゃないの!じゃあ行ってくるわね」
そういってアリスの両親はまるで嵐のように過ぎ去っていった。
「実くんビックリしたでしょ!ニシシシシ!」
「び、びっくりしたも何もアリス以外いないもんだと思ってたからなんも話せなかったよ」
「でしょでしょ。実くんに言ったら来てくれないと思って秘密にしてたんですよ!パパもママも実くんのことを絶対彼氏だと思いましたよ。ニシシ!これで着実に外堀が埋まっていきますね」
「ア、アリス!俺は…」
「知ってますよ。まだあきらめることが出来ていないことぐらい。でも、それを超えるぐらい私にメロメロにして見せますからね!絶対ですよ!」
「………」
実はアリスの大学に入ってから何度も聞いたそのセリフを聞くたびに心の揺れ動きが大きくなっていることに気が付いていた。そう、実自身も着実に少しずつながらアリスにひかれていっているのだ。
「っさ、それじゃあいつもの場所でメイクとかその他諸々着替えてきてください!楽しみにしてますからね!」
「お、おう」
実はアリスに流されるようにいつも使っているカラオケルームの隣の部屋に入れられてメイクなどを行い始めた。
(それにしてもびっくりしたよな。アリスの両親がいて挨拶されるなんて、それにいつものようにアリスに告白されるし…。っといけねいけね。そろそろカラオケとはいえ歌うんだから準備しないとな。)
ジーーーーーーー
「っは!って何除いてるのアリス!着替えは除くなって言ってるでしょ!」
「ニャハハ!もう浦川みのりになってますね。さすがは何年間も女の園であるAKBにいただけのことはありますね。」
「ま、まあね。ってそれよりも準備も終わったことだし歌うよ」
「わーい!待ってました~!」
「じゃあ早速」
そういって実は現役時代に歌っていた様々な曲を踊りながら歌った。
「先輩先輩、最近出た指原先輩が踊っている恋するフォーチュンクッキーって曲歌えますか?」
「ま、まあ。一応AKB時代の癖で今でも新曲が出たら振り付けと曲は覚えてるよ。」
「さすが先輩!じゃあお願いします!」
「まかせなさい!」
そうしてAKB以外にもSKE、NMB、HKTの新曲などを歌った。
「ぜえぜえ、そろそろいいか。」
「いいですよ先輩!今日は満足しました!」
「そうか、それはよかった。」
「そうだ!これどうぞ」
「おっ、サンキュー」
「口はしっかり開けておきましたからね」
「ありがとね」
そういって実はアリスからもらったスポーツドリンクをゴクゴクと飲んだ。
「ちなみに。そのスポーツドリンクは私の口づけですよ。」
ブゥーーーー!
「あま、ちょっ!」
「これが今日のライブのご褒美ですよ。もっと頑張ってくれたら間接キスじゃなくて直接してあげますからね。」
「いらねえよ!」
「え~、なんでそんなこと言うんですか!普通私ぐらいの可愛い美少女にこんなこと言われたら飛びつくのが普通なのに」
「自分で美少女って言うなよ」
「ぶーぶー!」
「じゃあ私はそろそろ着替えるからね。絶対のぞいたらだめだよ!」
「は~い。おとなしく待ってますよ~」
そういって実は隣の部屋に行って着替えやメイク落としなどを行った。
「ふう。メイクを落としたりするだけでも一苦労だな」
実は部屋を出るとともに昔は毎日しっかりと行っていた自分に関心をした。
「二ヒヒ!女装の時のみのり先輩の時も好きですけど、もとの実くんも好きですね!」
部屋を出てきた実の右腕に抱き着きながらアリスはしっかりと実の耳に聞こえる声で言った。
「バッ、あんまりそういうこと言うなよ」
「わかってますよ。ぶー、私は実くん以外の人にこんなこと言わないから大丈夫です」
「そ、そうか」
「あれあれ~。直接言われて照れちゃってます~ニヤニヤ」
「ま、まあな///」
「えっ///」
「・・・っとそろそろ帰らなきゃ夜ご飯作る時間が無くなっちまう」
「あっ、じゃあ玄関まで送ります」
「おう、ありがとうな」
「いえ、いつものことです」
そういって実は持ってきた荷物をもってアリスと一緒にマンションの玄関口まで行った。
「じゃあなアリス。また明日大学でな」
「はい。実くんも明日さぼらずに大学に来てくださいね」
「わかったよ。おやすみ」
「おやすみなさい」
実が自分の家に向かい歩き始めるとアリスが声を変えた。
「あっ!実くん忘れ物!」
「なんか忘れたか」
そういって振り返ると目の前にアリスがいた。
『ちゅっ』
アリスは実の頬に軽くキスをした。
「にひひ!また明日も実君に会えることを楽しみにしてますからね!お休みなさ~い!」
そういってアリスは自分のマンションの中に消えていった。
「あいつは。まあ、悪い気はしないけどな。」
実はアリスのほっぺキスにまんざらでもない表情で踵を返して自分の家に向かった。
その足は少し軽かった。
こんなちょっとしたあの物語の後の一幕があってもよいのではないだろうか。
誤字脱字の連絡をお待ちしています。
なにかよいアイディアがありましたら教えてください。