HSDD〜天の道を行き総てを司る男〜《凍結》   作:ソヨカゼ

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そんなわけで新ver.の一話です。
前半は旧ver.をいじっただけだったりします。
そして変身します!
それではどうぞ!


本章〜目覚める太陽の神〜
一話 おばあちゃんが言っていた


コトコトコト

 

制服を着込んだ青年が料理をしている。

 

クツクツクツ

 

くせのある黒髪と同色の瞳から日本人であることがわかる。

 

タッタッタッタッ

 

誰かの足音。

 

ガチャ

 

扉が開く。

 

「おっはよー!総司ぃ〜!」

 

そこにいたのは、黒の着物に身を包んだ黒髪の女性。

 

「あぁ。おはよう、黒歌」

 

それは青年、天道総司のたった二人の家族。

 

そのうちの一人、黒歌だ。

 

「何か手伝う?」

 

「いや、もう終わった。さぁ、食べよう」

 

総司は高校生になった。

 

今現在、駒王学園の二年生だ。

 

「うん!いただきます!」

 

これが、天道家の朝のようす。

 

平和な一日の始まりだ。

 

しかし、平和とは続かないもの。

 

運命の歯車は、ユックリと動きはじめた。

 

 

 

 

 

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先ほどもいったが、天道総司は学生だ。

 

つまり、学校に通わなければならない。

 

「いってきます」

 

「いってらっしゃいにゃ〜♪」

……黒歌はこの数年で、言葉使いが少しおかしくなった。

 

いろいろと仕方ないことだが、もう少しなんとかして欲しいものだな。

 

それから数十分かけて、総司は学校に向かう。

 

総司は学校に着き、教室の扉を開け「「「天道ーー!!」」」……閉めた。

 

扉を開けようとした総司に突っ込んできた三バカは、見事に激突しギャフンと倒れる。

 

「まったく、お前たちは……」

 

彼らは兵藤、松田、元浜と言って、それなりに長い付き合いだったりする。

 

「おはよう!天道君!」

 

「おはようございます、天道さん!」

 

「あぁ、おはよう」

 

総司がいることに気づいたクラスメイトが次々と挨拶する。

 

それに答えながら総司は教室に入る。

 

途中でグエッなどの音が聞こえたが、どうせ三バカを踏んづけた音だろうから放っておこう。

 

「ちょっ!?俺らの扱い酷くない!!」

 

どうやらいち早く復活した兵藤のようだ。

 

「急に突っ込むお前らが悪い」

 

ん?

 

こいつ、今までと雰囲気が違うな。

 

これは、まるで人外のような気配だ。

 

総司は瓦礫から黒歌を助けた後、彼女の生い立ちを聞いた。

 

彼女は元猫又という妖怪の転生悪魔だそうだ。

 

加賀美というやつの話もあり、黒歌から人外の事についてもある程度聞かせてもらったのだ。

 

そのことについては、また後で話すとしよう。

 

まぁ、今はいいか。

 

「おい、三バカ。そろそろチャイムがなるぞ。早く起きろ」

 

学校生活もまた、平和に限る。

 

 

 

 

 

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時は進み、放課後。

 

時間が進み過ぎだって?

 

仕方ない。

 

俺は世界の中心なのだから。

 

総司は特に部活などに入っていない。

 

本人曰く、自分がチームに属するとそれだけで勝敗は決まってしまうため、不公平で申し訳ないとか。

 

実際に総司は、入学後三日で全ての部活に所謂道場破りを成功させている。

 

野球部に行けばエースの球を全球場外ホームラン。

 

サッカー部に行けばレギュラー十一人対一人で完封勝利。

 

料理研究部は言うまでもない。

 

完全無欠

 

最強無敵

 

学力優秀

 

容姿端麗

 

それが天道総司という男なのだ。

 

さて、そんな天道総司が放課後何をしているか。

 

鍛えているのだ。

 

駒王学園のトレーニングルームで。

 

駒王学園の施設はあり得ないくらいに充実している。

 

トレーニングルーム一つとっても下手なジムよりはいい。

 

「お?また鍛えてるのか、少年」

 

「……あんたか」

 

日高仁志。

 

総司に声をかけた男性だ。

 

「それにしても、よく鍛えてるな少年。そんなに鍛えてどうするんだ?」

 

日高はこの学校の教師の一人で、教科は音楽。

 

なのだが、よくここにくる上に身体も鍛えこまれている。

 

それこそ、音楽には必要ないくらいに。

 

「俺にはいつか、やらなければならないことがある。そのために鍛えてるんだ」

 

そう、あのベルトを手にした時感じた運命のようなもの。

 

そのために、ひたすら鍛えたいる。

 

「……そうか。よくわからんが頑張れ」

 

その後二人は、約二時間の間トレーニングルームに引きこもった。

 

気づいた時にはすでに、日は傾きつつあった。

 

「お?帰るのか少年」

 

「あぁ。そろそろ帰らないと、豆腐が売り切れてしまうからな」

 

「そうか。またな、少年。気をつけて帰れよ」

 

そう言って日高はシュッと敬礼のようなポーズをする。

 

総司はそれを見届けると、足早に学校を後にする。

 

よっぽど豆腐が大事らしい。

 

 

 

 

 

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そんなわけで、総司はいま豆腐屋にいた。

 

ん?

 

スーパーのではダメなのかって?

 

当たり前だ。

 

味が違う。

 

「オヤジ、豆腐を一つ」

 

「あいよ!」

 

総司はどこからかボールを取り出す。

 

「ほれ、兄ちゃん。いつもありがとよ!こいつはオマケだ」

 

そう言ってオヤジは二丁の豆腐をボールにいれる。

 

「……すまないな」

 

「いいってことよ!着物の嬢ちゃんに腹一杯食わせてやりな!」

 

着物の嬢ちゃんとは黒歌以外いないか。

 

と言うわけで総司は、片手に鞄、片手に豆腐 in ボールと少々浮いたいでたちで帰宅中だ。

 

そして、公園の横を通ろうとした時、大きな音が聞こえた。

 

気になって公園を見ると、彼の目に入ったのは……

 

黒い羽を持った男が兵藤に襲いかかっているところだった。

 

男の獲物は光の槍だろうか。

 

いや、そんなことは総司にとってはどうでもよかった。

 

「……ようやく……、ようやく動き出したのか。運命と言うやつが……」

 

これこそが、天道総司が待ちに待っていたもの。

 

やるべき事なのだ。

 

総司はその中へと向かって行った。

 

 

 

 

 

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ザッ

 

わざと足音をたてながら近づくと、二人がこちらを向く。

 

「て、天道!」

 

兵藤がこちらを見て希望の表情を見せるが、すぐに絶望へとかわる。

 

「逃げろ、天道!殺されちまう!」

 

どうやら兵藤は総司の事を心配したらしい。

 

「なんだ、このはぐれの仲間か。だが、人間だろうと見られたからには殺す!」

 

そう言って男は光の槍をこちらに投げようとする。

 

「天道!」

 

「なっ!」

 

しかし、兵藤のタックルで方向がずれ、総司の顔面スレスレを通って飛んで行く。

 

「天道!なんで避けねーんだよ!死んじまうぞ!」

 

「えぇい、じゃまだ!」

 

「ガッ!?」

 

男は兵藤を吹っ飛ばす。

 

「俺の通る道は俺が決める」

 

そう言っては兵藤にそう言い放ち、なおも男に向かって歩く。

 

「くっ、死ね!人間!」

 

男は今度こそ槍を投げる。

 

どこから取り出したんだか。

 

しかし、その槍は総司に当たる前に何かにはじかれた。

 

「な!?赤い……カブトムシ?」

 

兵藤が驚きの声を上げる。

 

そこにいたのは、まさしく赤いカブトムシ。

 

しかし、普通のものより一回り大きく、機械的な見た目をしている。

 

男も動揺し出す。

 

「なんだあれは!まさか、神器(セイクリッド・ギア)か!?きっ、貴様、何者だ!!」

 

総司は立ち止まり、右手で天を指す。

 

「おばあちゃんが言っていた」

 

堕天使はそれにつられ、天を見上げた。

 

「俺は、天の道を行き総てを司る男。……天道総司」

 

総司が言い終わると赤いカブトムシ、《カブトゼクター》が彼の手に収まる。

 

「…天……道?」

 

兵藤はそんな総司の雰囲気が変わった事にきづく。

 

そしてよく見ると、総司の腰には不思議な装飾の銀のベルトが着いていた。

 

堕天使は警戒し、光の槍を構える。

 

「……変身」

 

総司はそうつぶやき、ベルトにカブトゼクターを装着した。

 

『HENSHIN』

 

「っな!?」

 

ベルトから発せられた機械音と共に、総司の身体はベルトを中心に銀の装甲に包まれていく。

 

そして気づくと、そこには青の複眼をもつ銀の鎧を纏った天道総司がいた。

 

《仮面ライダーカブト》

 

マスクドライダーシステムによって生まれた、対人外用の最終兵器の一つだ。

 

「そんな見かけ騙し!死ねっ!!」

 

堕天使は構えた槍をいきなり投擲してきた。

 

「て、天道ーーーー!!」

 

兵藤の叫び。

 

しかし総司は避けない。

 

避ける必要がない。

 

「なっ、何だと!?」

 

勝利を確信していた堕天使は目の前の光景に唖然とする。

 

堕天使の槍は、総司の心臓部に当たった。

 

しかし、そこには傷一つなかった。

 

総司の纏っている装甲は《ヒヒイロノカネ》と呼ばれる未知の金属で出来ており、その強度はダイヤモンドの刃物でさえ傷一つつかないのだ。

 

「く、くそ!ここは撤退を……」

 

「させると思うか?」

 

総司はどこからか取り出した黒い銃、《カブトクナイガン・ガンモード》を取り出し構える。

 

「がっ!?」

 

そこから放たれた弾丸は、見事に堕天使の黒い羽を穿った。

 

「くっ、おのれーーーーッッ!!!!」

 

堕天使は逃げるのを諦めたのか、光の槍を構え突っ込んでくる。

 

それに対し総司はカブトクナイガンを持ち替え《カブトクナイガン・アックスモード》にする。

 

「うおおおおぉぉぉぉーーー!!」

 

堕天使の渾身の一撃。

 

二人の身体がぶつかり合い、勝ったのは……

 

「……ガハッ!」

 

総司だった。

 

総司は、右手で天を指す。

 

まるで自分がこの世界の総てだと言わんばかりに。

 

「て、天道!いったい何が「豆腐」……はい?」

 

兵藤の話を無視し、総司は変身をときベンチに置いてあった豆腐とカバンを持ってくる。

 

「それで、どうした」

 

まるで何事も無かったかの様に振る舞う総司。

 

それをみて兵藤は少し頭を冷やす。

 

「えっと。まず、助けてくれてサンキューな。次に、さっきのやつはいったいなんなんだ?」

 

「その説明は、そこにいるやつがしてくれるんじゃないか?」

 

兵藤は総司の視線を追う。

 

そこにいたのは、綺麗な紅の髪をもった女性。

 

「ぐ、グレモリー先輩!?」

 

どうやら兵藤は知っていたようだ。

 

駒王学園の二大お姉様の片割れ。

 

そして人外であるリアス・グレモリー。

 

「いつから気づいていたの?」

 

「お前が魔方陣を使って現れたときからだ」

 

「……そう、つまり最初からと言うことね。それで、あなたは何者なのかしら?」

 

グレモリーの問いに兵藤も興味を持つ。

 

「おばあちゃんが言っていた」

 

総司の言葉にグレモリーは眉を顰め、兵藤はため息をつく。

 

「俺は天の道を行き総てを司る男……天道総司だ」

 

「っ!そんな事は聞いていないの!あなたは」

 

「すまないが、俺の帰りを健気に待っている家族がいるのだが」

 

総司はグレモリーの言葉を遮る。

 

「……くっ、わかったわ。明日使いを出すから」

 

どうやらグレモリーは諦めたようだ。

 

それを聞いた総司は、向きを変え歩きだす。

 

「……さて、今日は豆腐パーティーでもするか」

 

そう言って総司は帰って行った。




日高仁志
これでわかった人はすごいです。
そう、響鬼の本名です!
こんな感じで仮面ライダーの人を出していけたらと思ってたりしますね。
あと、意見として新旧どっちも続ければいいと言う意見もありましたが、作者の才能では無理です。
すみません。
あと一話書けたら旧ver.は消すつもりです。
それではまた次回!
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