HSDD〜天の道を行き総てを司る男〜《凍結》   作:ソヨカゼ

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後半がものすごい急展開で申し訳ない(汗
なかなか思うように進めないです。
さて、それではどうぞ!
今回のライダーは誰でしょうね(笑)


五話 料理とは‥‥‥戦いだ!!

これは、ある休日の話。

 

豆腐屋に向かう影が二つ。

 

一つは、少し癖のある黒髪をした、所謂イケメンの男性。

 

もう一つは、綺麗な長い黒髪をポニーテールにした美しい女性。

 

二人は目的地、豆腐屋で同時に足を止める。

 

二人の手には、それぞれ鉄製の器。

 

ボールが握られていた。

 

「「オヤジ(おじさん)」」

 

二人は、同時に店主を呼ぶ。

 

「「豆腐を一つ」」

 

しかし、これが戦いの始まりだとは誰も思わなかっただろう。

 

 

 

 

 

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「で、なんで俺の家に来たんだ?」

 

兵藤の言った通り、俺こと天道総司は今、こいつの家にいる。

 

「気にするな。台所と食材を借りるだけだ」

 

「いや、気になること満載だろ!?なんで勝手に使おうとしてんだよお前!」

 

「あらあら。ごめんなさいね?イッセー君。勝手に押し掛けてしまって」

 

こいつは姫島朱乃。

 

そう、俺と姫島はある目的のために兵藤の家に来ているのだ。

 

「い、いえ。気にしないでください。………それで、なんで天道と朱乃さんが家に来たんだよ?」

 

「あぁ、そうだったな。実はな………」

 

 

 

 

 

「はぁ!?豆腐屋で天道と朱乃さんがバッタリ会って、二人とも豆腐を買おうとしたらラスト一個だったから料理勝負で決めることになっただと!?」

 

「その通りだが………よくかまずに言えたな」

 

「あぁ。自分でも驚いてるよ。………で、けっきょく何で家なんだ?」

 

「近くに兵藤の家があったから」

 

「そこに山があったからみたいなノリで来たのかよ!?お前はどこぞの登山家か!!」

 

最近、兵藤の突っ込みが冴えている気がする。

 

「まぁまぁ、イッセー君。その代わりといってはなんですが、イッセー君には審査を頼みたいと思っているんです」

 

姫島がニコニコと笑いながら告げる。

 

まぁ、そういう意味も込めてここを選んだわけだが。

 

「そ、そうなんすか?………まぁ、朱乃さんの料理が食べれるなら……」

 

どうやらいいらしい。

 

「それじゃあ、お題は"豆腐料理"でいいな?」

 

姫島は俺の問いに頷いて返す。

 

「でも、いいんですか?私は別に半分でもいいのですよ?」

 

「………おばあちゃんが言っていた」

 

姫島の情けともとれる言動に、俺は天を指しながら言う。

 

イッセーはまたかとゲンナリしているが無視だ。

 

「『二兎追うものは二兎とも取れ』と。それに、半分にしたら家族が食べる分が足りないだろ」

 

そうだ。

 

半分になんかしたら、たぶん黒歌が怒り狂う。

 

あいつの胃袋に半分なんて通用しない。

 

「……そう。それなら、徹底的にやらせていただきますわ」

 

「ゲッ!?」

 

イッセーが何かに驚く。

 

そういえば、姫島は究極のSだとイッセーが言っていたな。

 

「挑むところだ」

 

こうして、俺と姫島の戦いが幕をあげた。

 

 

 

 

 

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数十分後

 

残念ながら料理のシーンはカットさせていただく。

 

俺が料理をするとき、キッチンは神聖な場所へとかす。

 

何人たりとも近づけるわけにはいかないからな(すみません!本当は作者の実力不足です!)。

 

「……それでは、まず私から」

 

そう言って出したのは、麻婆豆腐だった。

 

見た目は完璧だったな。

 

「朱乃さんの料理………い、いただきます!」

 

兵藤は麻婆豆腐を蓮華ですくい、一口食べる。

 

「……どうですか?」

 

「こ、これは!食べた瞬間に広がる豆腐の風味と豆板醤の辛味………そして追い討ちをかけるような山椒!!これぞまさしく完全調和(パーフェクト・ハーモニー)だ!!」

 

兵藤は涙を流しながら麻婆豆腐を頬張る。

 

「あらあら。嬉しいですわ」

 

それを見た姫島は、頬に手を置き余裕な表情でこちらを見る。

 

「次は俺の料理だ」

 

そう言って無理やり皿を入れ換える。

 

「あ、あぁ。そうだったな」

 

兵藤がもう少し食べたかったと言う顔をしているが無視だ。

 

「中華風ひややっこだ」

 

「中華風?珍しいな。いただきます」

 

兵藤は箸で一口、口に含む。

 

しばらく口を動かしたかと思うと、不意にその動きを止めた。

 

「うふふ。どうしました?イッセー君。まさか、美味しくないとか?」

 

なんか姫島の顔がものずごい黒い。

 

だが、一つ間違えているぞ?

 

俺の料理は………

 

「………旨い」

 

「え?」

 

兵藤の発言に、姫島は驚く。

 

だが、当たり前だ。

 

リンゴが地面に落ちるように。

 

1+1=2になるように。

 

俺の作った料理は旨いのだから。

 

「スゲーよこの料理。朱乃さんの料理とは真逆だ。この麻婆豆腐が完全調和(パーフェクト・ハーモニー)だとするなら、このひややっこはオーケストラ!豆腐という指揮者がそれぞれの食材(メロディー)を際立たせている!それぞれか独立した音を出しているのに、バラけず総てが絡み合っている!こんな料理食べたこともねー!!」

 

兵藤が感動のあまり叫びながら解説していた。

 

「つまり、この勝負は……」

 

姫島が悔しそうに、兵藤に聞く。

 

「す、すみません。……朱乃さんには悪いんですが、天道の方が旨いです」

 

「当然だな」

 

「………一口貰っても?」

 

姫島はまだ納得いかないのか、そんな事を聞いてきた。

 

俺は無言で頷く。

 

姫島は一口食べ、しばらくして納得したのか苦笑いをこぼす。

 

「……ええ。確かに、非の打ち所がありませんわ。私の敗けです」

 

「……そうか。なら、この豆腐はもらっていくぞ」

 

「できれば、アドバイスが欲しいのですが」

 

出ていこうとしたとき、姫島は自らがつくった麻婆豆腐を差し出しながら言ってきた。

 

俺は、無言で一口食べる。

 

「………あえて言うなら、調和を求めすぎるあまり素材の味が死んでいるな。今度はもっとそこを考えてみることだな、姫島」

 

「……そうですか。それと、私のことは朱乃で構いませんわ」

 

「……考えておく」

 

そうして、今度こそ俺は兵藤宅をでる。

 

 

 

 

 

「あれ、天道さん?」

 

すると、ちょうどアーシア・アルジェントと出くわした。

 

確か、兵藤があの夜助けた少女だ。

 

どうやら、グレモリーの眷族悪魔になったようだ。

 

「えっと、それなんですか?」

 

「お前………豆腐を知らないのか?」

 

「トウフ?」

 

どうやら、この元シスターは日本を代表する食材を知らないらしい。

 

「そうか。今度機会があれば食べさせてやろう」

 

「あ、はい!楽しみにしてますね!」

 

さて、早く帰るか。

 

家の黒猫が騒がない内にな。

 

 

 

 

 

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「あの~、すみません」

 

"たちばな"の近くを通った辺りで、突然誰かに引き留められる。

 

「……なんだ?」

 

それは、一言で言うならカラフルな服装をした男性だった。

 

荷物からして旅人か何かだろうか?

 

「えっと、ここら辺でバイトをできる店とかないでしょうか?」

 

「……それなら、そこの"たちばな"という店でバイトを募集していたぞ?」

 

すると、男は花が咲いたような笑顔になる。

 

表情がコロコロ変わって忙しいやつだ。

 

「あぁ!ありがとうございます!えっと、俺は火野映司って言います。よろしく」

 

「あぁ。天道総司だ」

 

「えっと、これは教えてくれたお礼。貰ってくれないかな?」

 

そうして火野から渡されたのは………一枚のパンツだった。

 

「………なんだこれ?」

 

「え?あぁ。俺のお気に入りなんだ。特にこの辺の蝶とかがお気に入りでさ~」

 

こうして俺は、しばらくの間火野のパンツうんちくにつき合わされた。

 

 

 

 

 

 

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「おかえり総司!!」

 

家につくなり黒歌に抱きつかれた。

 

それでも豆腐を落とさないのが天道クオリティだ。

 

「あぁ、ただいま。今日は豆腐ハンバーグにするか?」

 

「やった!手伝うよ!」

 

それを聞いてはしゃぐ黒歌。

 

それはまるで子供のようだった。

 

………これがギャップ萌えというやつだろうか。

 

「なら、早く作って食べよう」

 

俺は片手にカバン、片手に豆腐。

 

そして背中に黒歌をおんぶしながら台所に向かった。

 

 

 

 

 

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さて、日付は変わって次の日。

 

普通に学校だった。

 

そう。

 

放課後、オカルト研究会の部室から魔力さえ感じなければ。

 

俺がトレーニングルームで体を鍛えていたとき、不意にそれは起こった。

 

不審に思い、とりあえず問題の部室に行ってみることにした。

 

部室につくと、感じる魔力が突然増える。

 

何かあるのは確実だ。

 

とりあえず扉を開けてみると、俺の目に映ったものは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideイッセー

 

ライザーのやつ!

 

絶対に許せない!

 

眷族が全員女ってなんだよ!?

 

羨ましいじゃねーかこのやろう!

 

あげくの果てに自分のクイーンとイチャコラしやがって!

 

もう許せん!

 

部長の婚約者だろうがなんだろうが関係あるか!!

 

死にさらせ焼き鳥野郎!!

 

俺は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発動し、目の前の男、ライザー・フェニックスを殴りにかかる。

 

「……ミラ」

 

だが、ムカつく事にやつは一歩も動かず、眷族の一人に指示を出す。

 

「なっ!?」

 

気がついたら、その子は既に俺の懐にいた。

 

やられる!

 

そう思ったとき、部室のドアが不意に空いた。

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何っ!?」

 

部室に響く驚きの声。

 

それはいったい誰のものだろうか。

 

否、その場にいた全員が思ったことだろう。

 

なぜなら、人間であるこの俺が、悪魔と思われる少女を制圧したのだから。

 

正確には、少女の得物である棍棒を、兵藤に当たる前に叩き落とし踏みつけている。

 

「………天道……総司」

 

リアス・グレモリーが俺の名を呼ぶ。

 

「あ?なんだ貴様。人間の分際で、なぜここにいる?」

 

見たことのない男。

 

金髪にホスト風な服装をした男が、俺に向かってそんな事を言ってきた。

 

「おいおい。人に名を訪ねるときは、まず自分からとおばあちゃんに習わなかったのか?」

 

俺は棍棒を踏みしめたまま返す。

 

「………ライザー・フェニックスだ。貴様は何者だ?」

 

俺は天を指しながら言う。

 

「天の道を行き総てを司る男。………天道総司だ」

 

俺がいつもの定例文で名乗ると、男は見るからに不自然になる。

 

「ほう。人間にしちゃあ大それた名だな」

 

「お前もな。フェニックスだと?せいぜい焼き鳥がいいとこだろう」

 

「なっ!?さっきから貴様!人間の分際で!」

 

どうやら男、ライザーはキレたらしい。

 

短気なやつだな。

 

「燃やしつくす!!」

 

ライザーの体から炎が吹き出る。

 

どうやら、フェニックスの名は本当らしい。

 

この分だと不死の可能性もあるか。

 

ちなみに、焼き鳥を訂正する気はないな。

 

「ライザー様。お納めください」

 

仲裁に入ったのは、さっきまで傍観に徹していた銀髪メイド服の女性。

 

おそらく、この場のなかで一番強いと思われる悪魔だ。

 

纏っている魔力の質が段違いだ。

 

「ぐっ!………わかりました。この場は手を引きましょう。しかし!そこの人間をレーティングゲームに出してもらいましょう!ここに入ってきたということは、こいつらと何らかの関わりがあるということでしょう?」

 

ライザーは炎を納め、女たち、たぶんライザーの眷族の中に入っていく。

 

「じゃあな、愛しのリアス。………そして人間!逃げるんじゃねーぞ!」

 

そうして、ライザーは魔方陣で何処かへと消えていった。

 

「まったく、面倒だな」

 

どうやら、天は俺にとことん厳しいらしい。

 

憂鬱だ。




今回のライダーはオーズの火野英司でした!
無理やり感がすごいですね(汗
それではまた次回!







たちばな便利だな。





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