HSDD〜天の道を行き総てを司る男〜《凍結》   作:ソヨカゼ

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どうも!
9月22日のウィザードが今から楽しみな衛宮です!
はやくみたいですね!
カブトは出るのかな?
天道(水嶋ヒロ)さんなのかな?
待ち遠しいです!
それでは、戦闘描写は少ないですがどうぞ!


七話 木場の気持ち

side〈イッセー〉

 

「太陽の輝きを見せてやる」

 

いつもの余裕な顔で宣言する天道。

 

「……なら僕は、君が太陽なんかじゃないことを教えてあげるよ!」

 

それに対し、剣を構えて向かい合う木場。

 

俺たちオカ研メンバーが立ち尽くす前で、二人は互いに探りあっている。

 

そして先に動いたのは………

 

「はぁっ!」

 

木場だった。

 

素早く近づき、剣を横に薙ぎ払う。

 

天道はそれを"ギリギリ"で避ける。

 

「っ!?………やっ!ふっ!はっ!」

 

木場はなぜか一瞬硬直したが、その後、流れるような動作でに切り上げ、切り下ろし、突きと追い打ちをかける。

 

そして、天道はまたも"ギリギリ"で避ける。

 

最後の突きはかすった様にすら見えたくらいだ。

 

反撃もしないことから一杯一杯なのだろう。

 

少なくとも、このときの俺はそう思っていた。

 

だから驚いた。

 

隣で部長と朱乃さん、小猫ちゃんが驚いていたことに………驚いた。

 

「……すごい」

 

小猫ちゃんが静かに呟く。

 

木場の事だろうか?

 

いや、それはないだろう。

 

事実、俺も何回か見ているし。

 

そうなると、やはり天道だろうか?

 

だが、何がそんなにすごいんだろうか?

 

「えぇ。……あそこまで綺麗に避けると、さすがに驚きですわね」

 

さらに朱乃さんも。

 

避けるということは、やはり天道なのだろう。

 

「えっと………何がそんなにすごいんですか?俺には天道が一杯一杯で回避してるようにしか見えませんが………」

 

たまらなくなって聞いてみると、今まで黙っていた部長が口を開く。

 

「………確かに彼の回避はギリギリだけど、それは追い詰められているからではないの。………むしろ、余裕だからこその回避ね」

 

「え?」

 

いまこうしている間にも、天道は何回かかすっている。

 

それが余裕だから?

 

「あれは、祐斗のリーチとスピードを完全に理解しているからできるの。彼は文字通り、最小限の動きで祐斗の剣をかわしているのよ」

 

つまり、当たるか当たらないかのギリギリで避けてるのか。

 

あいつ、そんな漫画みたいなこともできたのかよ。

 

悪魔になったら天道にも勝てるかと思ったけど、世の中そんなに甘くなかったな。

 

じゃあ、木場が最初の攻撃で固まったのもそれに驚いたからなのだろうか。

 

「……すごいね。まさかここまで正確にかわされるなんて……」

 

そうこうしているうちに、二人は互いに距離を取っていた。

 

「その程度では百年たっても俺には届かないぞ。はっきりいって遅いな」

 

うわぁ………。

 

天道のやつ、騎士(ナイト)の駒で速さに特化した木場相手に遅いとか……。

 

あいつは本当に人間か?

 

「動きを最小限にすることで、人間の体で悪魔のスピードについてくる。………君は本当に人間なのかい?」

 

「当たり前だ」

 

木場も同じ事を思ったらしい。

 

ってか天道。

 

ハッキリいっても信じられないからな。

 

「……それよりも、"力"を使わなくてもいいのかい?避けることは出来ても攻撃は出てないよ?」

 

木場が挑発するようにいう。

 

「なら、使わせてみろ。グレモリーの騎士(ナイト)

 

天道はそれに挑発で返しやがった。

 

どこまでいっても天道は天道だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side〈天道〉

 

「なら、使わせてみろ。グレモリーの騎士(ナイト)

 

木場祐斗か。

 

剣の腕も速さも申し分ないが、それでも俺には届かない。

 

なぜなら、俺は天の道を行き総てを司る。

 

次元が違うのだ。

 

それに、別に反撃が出来ないわけではない。

 

隙なんていくらでもあったしな。

 

「……わかった。なら、僕が一撃でもいれることができたら力を見せてもらうよ」

 

そう言って木場は剣を構え直す。

 

「……いいだろう」

 

もちろん、そんなことはあり得ないと思っているが。

 

「……行くよ」

 

そう言って木場は"消えた"。

 

「!?」

 

そう、消えたのだ。

 

否、これは………

 

「はぁっ!」

 

「くっ!?」

 

俺は背後に気配を感じ、あわてて姿勢を低くする。

 

そう、今のは別に消えたわけではない。

 

一瞬で俺の背後をとり、剣を振るったのだ。

 

どうやら木場もまだ本気ではなかったらしい。

 

これが悪魔の駒(イーヴィル・ピース)で強化された騎士(ナイト)本来のスピードか。

 

つまり、こいつが本当に得意なのはスピードで相手を翻弄するトリッキーな戦闘というわけか。

 

「やぁっ!!」

 

「ちぃっ!!」

 

木場はさらに消え、今度は左から剣を切り下ろす。

 

俺はそれを転がるように避ける。

 

見えないわけではないが、見切れているわけでもない。

 

クロックアップなら何でもないだろうが、生身だと正直きつい。

 

だから………

 

「……そろそろ終わらせるぞ」

 

俺の呟きが聞こえたのか、雰囲気の変化を感じたのかわからないが、木場は一瞬驚くとまた消えるような速度で動く。

 

俺の周りを縦横無尽に駆け回る。

 

そのスピードは、やはり生身ではきついものがある。

 

だからといって変身する気はさらさらないがな。

 

「…………」

 

俺はゆっくりと目を閉じる。

 

そして心を鎮め、精神を研ぎ澄ます。

 

五感を仙術で強化する。

 

眼では捉えられない。

 

捉える必要がない。

 

鍛えぬいた己の体と、黒歌から教わった仙術でブーストしたのだ。

 

眼が使えなくても、風を肌で、耳で、鼻で感じればいい。

 

近くに木場の気配を感じて眼を開く。

 

「ーーーーっ!?」

 

するとそこには、顔を驚愕に染めた木場が剣を振り上げていた。

 

剣道などでよくいうだろう。

 

"相手の剣が止まって見えた"と。

 

これは、五感を引き上げることで意図的にその状況を作った、謂わば擬似クロックアップといったところだ。

 

ただ、難点としては生身であるため体がついてこれないが、今の木場が相手ならこれで十分だろう。

 

「………おばあちゃんが言っていた」

 

俺はゆっくりと………少なくとも俺から見ればゆっくりの速さで木場の腕を掴む。

 

そして次の瞬間、木場は背を地面に着けていた。

 

「『未熟な果実は酸っぱい。未熟者ほど喧嘩をする』ってな」

 

こうして、俺と木場の決闘もとい模擬戦が終わった。

 

俺の勝利で………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side〈木場〉

 

最初は、イッセー君を見捨てた天道総司が許せなかった。

 

確かに、多少の力はあってもただの一般人を巻き込むのはよくないのだろう。

 

それでも、僕は許せなかった。

 

それが"嫉妬(あこがれ)"に変わったのはいつだろうか。

 

彼が、堕天使二人を無傷で倒したと聞いたときだろうか?

 

僕が知らない間に、アーシアさんを助けるのに協力してくれていたと知ったときだろうか?

 

部長が彼を信頼していると言ったときだろうか?

 

わからないが、それに気づいたのは彼と戦っている最中だったのは確かだ。

 

最初の切り込み。

 

騎士(ナイト)の力を使ってなかったとはいえ、悪魔と人間だ。

 

反応されるとは思ってもいなかった。

 

彼はその後も余裕で僕の剣をかわし続けた。

 

何度かかすりはしたが、それは彼がわざとやったことだろう。

 

あげくの果てに、彼は僕の事を遅いとまで言った。

 

あぁ、なら見せてやろう。

 

僕の本気を。

 

しかし、彼はまたもや僕の剣をかわした。

 

僕の最速の一撃をかわしたのだ。

 

いかに彼が反撃をできなくても、この時点で僕の負けは決まっていたのかもしれない。

 

そして僕は………彼に負けた。

 

気がついたら、僕は地面に背を着けていた。

 

「『未熟な果実は酸っぱい。未熟者ほど喧嘩をする』ってな」

 

彼の言葉の意味もわからずに、無様に負けたのだ。

 

僕はただ、彼に憧れただけなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side〈天道〉

 

「俺の勝ちだな。木場祐斗」

 

「………あぁ、僕の負けだよ。天道くん」

 

俺は木場を立たせる。

 

「まさか、力も使わずに祐斗に勝つなんて………」

 

グレモリーが意外そうな顔をしてこちらに来る。

 

「………それで、他は俺と戦わなくていいのか?」

 

始める前にも言ったが、全員を相手する気だった。

 

まぁ、誰一人戦意を感じないがな。

 

「えぇ、大丈夫よ。………さて、それじゃあ気を取り直して修行を始めましょうか」

 

「あの、部長」

 

木場が申し訳なさそうにグレモリーに話しかける。

 

「お騒がせして申し訳ありませんでした。天道くんもごめんね」

 

………なんか俺に対する反応が変わりすぎて怖いな。

 

まぁ、こいつなりに納得した証なのだろうが。

 

「別に気にしてない。俺もお前たちの力量を把握したかったしな」

 

俺の答えに木場は苦笑いする。

 

「それじゃあ、修行の内容だけど………「まて」………なにかしら?」

 

俺は、改めて修行の内容を言おうとするグレモリーの言葉を遮る。

 

「修行の内容は俺が決める。安心しろ。十日もあれば、お前たちを負けないくらいまでは強くしてやる」

 

全員がポカンとしているなか、俺は次々を言葉を繋ぐ。

 

こうして、グレモリー卷族の修行は幕を上げるのだった。

 

 

 

 

 

>>>>>>>>>>

 

 

 

 

 

~その頃の黒歌~

 

黒歌が天道の帰りを待ちながら花に水をあげていると、突然カブトゼクターが現れた。

 

最初は驚いた黒歌だったが、カブトゼクターの角に紙が巻かれてるのを見て慌てだす。

 

天道に何かあったのかと。

 

急いでその紙を受け取った黒歌だったが、内容を見るとプルプルと震え出す。

 

「………十日も帰ってこない?」

 

そう、そこに書いてあったのはグレモリーに拉致られてレーティングゲーム当日まで帰ってこれないという衝撃の事実だった。

 

それは黒歌にとっては拷問にも等しい行為だった。

 

「総司………帰ってきたらおもいっきり困らせてやる」

 

黒歌はそう決意し、以前天道に教えてもらったたちばなに行くべく扉に手をかけた。

 

少しでも寂しさを紛らわせようと。

 

しかし、その先にあったのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のプリン返せ小僧!!」

 

「ヘッヘーン!モモタロス、返してほしいの?答えは聞いてないけどっ!」

 

「ちょっ、リュウタロス!止めなよ………ってうわっ!?」

 

「大丈夫、良太郎?」

 

「うるさいで、カメの字!寝られないやないか!」

 

「降臨、満を持して!」

 

「邪魔だ鳥!」

 

「そうだよ鳥さん!」

 

「ヒデブッ!?」

 

「ジ、ジーク!?」

 

………とんでもないカオスだった。

 

「………え?ここどこ?」

 

(おかしい。………非常におかしい。そうだ、私は確かに家のドアを開けたはず………なんでこんなとこいるの?)

 

そう、黒歌が家からでると、そこは何故か電車の車両らしきところだった。

 

「おやおや?珍しいお客様ですねぇ」

 

どうやら黒歌に気づいたらしい一人のタキシード?を着た男性がこちらによって来る。

 

「えっと、すみません。………ここどこですか?」

 

黒歌の声に、今まで騒いでいた男性と赤、青、黄、紫、白の謎生物が動きを止める。

 

どうやらこちらに気がつかなかったらしい。

 

「あれ、なんでこんなところに人が?」

 

「ふぅむ………。どうやら迷い込んでしまったようですねぇ。………失礼ですが、パスはお持ちですか?」

 

騒いでいた男性の問いにタキシード?を着た男性が答える。

 

「迷い込んだ?パス?………えっと、よくわからないにゃん」

 

するとタキシード?を着た男性は顎に手を当て何かを考えだす。

 

「………仕方ありませんね。今回は特例です。あなたに時の列車『デンライナー』の乗車を許可しましょう。私はデンライナーのオーナーを勤めているものです」

 

「デンライナー?」

 

黒歌は聞きなれない単語に首を傾ける。

 

「えぇ。デンライナーは過去と未来を往き来である電車。そして今走っているここは、謂わば時の狭間の様なところです」

 

黒歌はただ驚いた。

 

普通、過去や未来に行けると言われて信じるものはまずいないだろう。

 

しかし黒歌はそれが目の前に、いや乗ってしまったのだ。

 

「え?じゃあこの列車なら未来に行けるの?」

 

「うん、そうだよ」

 

黒歌の問いに騒いでいた男性が答える。

 

急に話に入ってくるから少し驚いてしまった。

 

「あ、ごめんね急に。僕は野上良太郎。よろしく」

 

騒いでいた男性、良太郎は自己紹介を始めた。

 

それに伴って謎生物たちもよってくる。

 

「僕はウラタロスっていうんだ。よろしく。よかったら僕に釣られてみる?」

 

ギザったらしい青の謎生物が話を始める。

 

「俺はキンタロス。俺の強さにお前が泣いた!」

 

訳のわからない黄色、キンタロスはとりあえず無視でいいだろう。

 

「俺はモモタロスだ。よろしくな、猫女」

 

赤いやつ、モモタロスの言葉で思い出したが、黒歌は猫耳に尻尾とフル装備だった。

 

「私はジーク。高貴n「僕はリュウタロス!お姉さんは何て言うの?」ちょっ、え!?」

 

………最後まで言わせてもらえなかった白いやつ、ジークはほっといて、紫のリュウタロスが黒歌に名前を聞く。

 

名乗られたら名乗り返すのが礼儀だということで黒歌も自己紹介をする。

 

「私は黒歌、よろしくね。それで、オーナー。未来に行けるって本当なのかにゃ!?」

 

一通りの紹介が終わると、黒歌はオーナーに詰め寄る。

 

「え、えぇ本当ですよ?」

 

「そっか、じゃあ………十日後に連れてって!」

 

こうして黒歌は説得(脅迫ともいう)によって、さっきまでいた時間から十日後、天道が帰ってくる日におろしてもらった。

 

「機会があればまた会おうね」

 

「うん。じゃあ、ありがとうね!」

 

こうして黒歌は、偶然にも乗り合わせたデンライナーによって一日も待たずに天道に再開できるようになったとか。

 

その時ちゃっかりデンライナーのチケットを拝借していたのは別の話だろう。




今回はデンライナーの御一行さまでした(笑)
実に無理矢理な展開でしたね。
しかも天道と絡んでないし………。
い、いつか絡ませます(汗
さて、次回から本格的に修行開始です!
ではまた次回!
さて、身軽になったことだし、電王×ディケイドの鬼ヶ島でも見ようかな(笑)









ーー批評がなかったので第二段ーー










おまけ~たちばなの日常~

早朝〈たちばなの中庭〉

火野「フンフンフ~ンフ~ンフ~ン、フンフンフ~ンフフ~ンフフ~~ン♪」

津上「ちょっ、映司くん!?何で普通にパンツに水あげてるの!?」

火野「え?津上さんだって水あげてるじゃないですか?」

津上「え?まぁ、水をあげないと野菜は育たないからね。………え?、パンツって育つの?」

火野「え?育ちますよ?知らないんですか、『ジャックとパンツの木』って本もあるじゃないですか?」

津上「初めて聞いたよ!?豆の木じゃないの!?」

火野「ええ。じぃちゃんが読んでくれた本ではパンツの木でしたよ?」

津上「へ、へー(これは、突っ込んだ僕が悪いのだろうか?)」

???「ほー。世の中にはパンツのなる木が存在しているのか。実に興味深いね」

津上「いや、あるわけない………って誰ですか!?」

フィリップ「あぁ、ごめんごめん。僕はフィリップ。道に迷ってフラフラしてたらここにたどり着いたんだ」

火野「あ、なるほど、そういうことってよくありますよね~」

津上「いや、ないでしょ!?」

フィリップ「まぁそんなことより、パンツのなる木とはなんだい?服の素材になる綿は植物のようだから、その変種かと思ったのだけど………」

火野「あ、よかったら見ます?昔じぃちゃんからもらったパンツの木の種があるんですよ」

フィリップ「ほぉ。それは興味深い。ゾクゾクするね」

二人は店内に入っていった。

津上「え?これって俺が悪いの?パンツの木とか本当にあるの?」

その後フィリップは、鳴海探偵事務所にてパンツのなる木を育て始めたとか。









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