水銀ロールで噂のVRMMORPGをプレイ 《SAO編》   作:獣の爪牙

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今作は水銀濃度は薄めお送りいたします。
「もっと水銀らしい水銀が読みたい!」
「こんなの水銀じゃない!これは水銀に対する冒涜だ!」
と言う方々はブラウザーバックなりファックなり行ってください。
読み進める内に慣れると思いますが、他オリキャラ達も基本的にキャラが崩壊しているので気にしないでください。

 なお作者はdies iraeは先輩ルートまでプレイ済み、SAOも19巻まで読了しておりますが、読み返したり、プレイし直したりはしていないので、グッグッてもわからない設定などがあった場合てきとうにでっち上げて物語を進行させて頂きますのでご了承お願いいたします。
 誤変換、誤用、などなど間違いがあった場合は感想などで教えていただけると助かります。

 以上、ご理解ご協力をお願いいたします。


第1話 プロローグ

 開発者茅場によって命を賭けたデスゲームと化した、世界初のVRMMORPGソードアートオンライン(以下SAO)。

 脱出方法はただ一つ。ゲームのクリアのみ。

 そんな現実味のないSF映画さながらの現実に、死亡者は続出。

 現時点で日本国内で起きた戦争以外での、テロ活動による死亡者数はSAOが更新中である。

 ゲームをクリアできなければ死ぬしかない。

 そんな極限状態に長時間置かれた一般人が、無事にこのデスゲームから生還出来たとしても、果たして社会復帰出来るまでにどれほどの時間と資金、労力がかかる事か計り知れない。

 この一大事件は歴史に名を刻むと同時に、 日本と言う国に大打撃を与える事になるだろう。

 

 ……などと、柄にも無くセンチメンタルな気分に浸りながら「俺の将来はどうなるんだか……」などと呟きながら、ギルドホームのメイルホールに置かれた「円卓」に備えられた十三の席の内、十三と書かれてある席に座りながら思う。

 無事にこのデスゲームをクリア出来た所で、現実世界に戻ればただの高校生のこの身では、どうすることも出来ないだろう。

 「原作知識」として、このデスゲームがクリアされる事も知っているし、このデスゲームの参加者には社会復帰の為に国からの援助などもあることも知っている。

 だからと言って不安がない訳ではない。

 「原作知識」には今の自分、SAO内のアバター「Silver」が無事にゲームをクリアする事が出来る保証などどこにも無いのだから。

 そうなればこそ、やるべき事はただ一つ。最低限の生活水準を整え、現実世界と相違ない生活をこのゲーム内で送りつつ、デスゲームSAOがクリアされるのを待っていればいい。

 

 そう、待っていれば良かったのだ……。

 

「カールよ、待たせたな」

 

 ギルドホームのメインホール、通称「円卓の間」の扉が開かれ、黄金の長髪を靡かせて、ひとりの男性プレイヤーが入室してきた。

 

「待ってなど居ないよ、獣殿。」

 

 通称「獣殿」。

 

「獣殿も黄金の獣もラインハルトやめておこう、今はただ唯一無二のGoldの言う名の一介のゲームプレイヤーに過ぎんよ。」

 

またの名を「ラインハルト・ハイドリヒ」「黄金の獣」。

数々の異名をもつ歴史上の偉人であるが、ここで言うラインハルト・ハイドリヒとは、歴史上の偉人の名ではない。

 「Dies irae」と呼ばれるノベルゲームに登場する悪の組織「聖槍十三騎士団黒円卓」の頂点に立つ男ラインハルト・ハイドリヒを指し示している。

 

「では以後はGold殿と呼ばせて頂くことにするよ。あなたも私の事はSilverとお呼びになるのがよろしいかと。」

 

「意地が悪いな卿は。まあ、他の者がいる場ではSilverと呼ばせてもらうことにしよう。」

 

 そして、この俺の名は「Silver」。またの名を「水銀の蛇」「メリクリウス」「トリスメギストス」「カールクラフト」など、数々の名を持つ有名なゲームキャラクターからイメージを拝借して作成したゲームアバターだ。

 もちろん元ネタは「Dies irae」に登場する組織「聖槍十三騎士団黒円卓」の首領ラインハルトの唯一無二の友人であり、真の裏ボス的存在であるメリクリウスである。

 

 Goldは円卓の一番と書かれた席に座ると、ホールの天井を見上げながら語りだした。

 

「今まで長かった。本当に長かったのだカールよ。

卿は知らぬだろうが、ここにたどり着くまで私は独りきり、最前線で攻略組に混じって、このデスゲームと化したヴァルハラ(SAO)を駆け抜けてきた。だか、やっと卿に出会えたのだ。これ程の幸福が有ろうか?このデスゲームを何度となく繰り返してきては無意味に終わったはまた繰り返してきた。もはや既知しか感じられなくなっていた。なんど第1層からやり直して来たか……。そんな中、今回のゲームで始まりの街で卿を見かけたときの私の感動が、卿には理解出来るか?出来ぬよ。いくら卿でもこればかり理解出来ぬさ。あのときの私の喜びは、まさにあの瞬間は今生で一番の歓喜であったであろう。しかし卿からすればさ些細な事であったのだろう。あのとき、卿は私を視界に収めながら、全くの感情をも面に出さず、さながら風景でも見つめるような(ry」

 

 獣殿がキャラ崩壊し始めたので、自分なりに簡単にまとめよう。

 獣殿ことGoldさんは、なんと転生者であり、さらには「やりなおし」のチートを神様から貰っている。いわゆる「神様転生者」である。

 だがそんな神様転生をしたGoldさんは、このデスゲームと化したSAOに二重の意味で捕らわれてしまった。何故なら、神様からもらったチートである「やりなおし」のセーブポイント的なものが、SAOの真のオープニングである、開発者の茅場からのデスゲーム宣言で固定されてしまったからである。南無。

 そんな中、クリア前に幾度となくHPが全損して何度もこのデスゲームをやり直していたら、ある時に俺こと「Silver」を始まりの街で見かけたらしい。

 Goldは今までのやり直しで、ほぼ全てのプレイヤーの顔と名前を覚えていたらしいが、Silverのアバター、俺を見るのは初めてだったらしい。

 そこでついに、この「やりなおし」に終わりが見えた!との事を大袈裟に感動している。

 まあつらかったのだろう。何度も同じ事の繰り返しは本当につらかったのだろう。想像力豊かな自分なら、そんな事が自らの身に起きとなれば、発狂していたかもしれない。

 

「……そして今、ついにこのギルドが完成した!」

 

 どうやら熱の入った身の上話が終わり、ついに俺がこの場に呼ばれた理由を説明していただけるらしい。(ここまで三十分)

 

「卿にはこのギルド『聖槍十三騎士団黒円卓』(以下、黒円卓)の副ギルドマスターになって貰おう。もちろん拒否や否は認めない。コレは既に決まった事だ。もし逃げようものなら、次の周で、また次の周でも、私は卿を探し出し、このギルドを創設し副ギルドマスターへと誘う事になるであろう。」

 

 ……何このヤンでる獣殿は?もう本当に「やりなおし」し過ぎて本当に病んでしまっているのだろうが、まさか高々自分と同じ転生者を見つけたくらいでここまでの事になるとは。誰が想像出来たであろうか?想像を超えて誰かに「創造」されてしまったのであろうか?

 もう一周回ってホモい獣殿になってしまわれたGold。憐れみを抱くが最後、「愛」によって破壊されてしまうかもしれない。主に俺のお尻が。

 そんな危機感を抱くほどに、この獣殿は病んでいた。

 

「獣殿、心配なされるな。私は逃げも隠れもしないよ。副ギルドマスターへの誘い、喜んで承るよ。共にこの『永劫回帰』を超越せしめようではないか。」

 

 とりあえずノリノリで答えて置いた。これ以上Goldさんが、獣殿の姿で病んでいくのを見ているのは、「Dies irae」の一ファンとしてなかなかに堪える物がある。はっきりいって見ていて辛い。あと尻が狙われそうで怖い。本当に怖い。何度やり直そうとも獣殿の姿で追いかけ回されるのだよ?キリト君がゲームクリアするまで逃げ切る自信はない。

 

「卿ならそう答えてくれると思っていた。さあ、共にこの永劫回帰を終わらせに行こう。」

 

「然り。

 ところで獣殿、他の円卓のギルドメンバーはどこかな?私はここに来るまでに誰ともすれ違わなかったのだか?クエストにでも出ているのかな?」

 

「ああ、残りのギルドメンバーはな。今最前線の迷宮攻略に6人ほと、後は各々が所要で出掛けている。

 今は二人きりだカールよ。」

 

ーーー獣殿からの視線が熱を帯び始めた!ーーー

 

 ……何故だろう。選択肢を間違えたかもしれない。

 

 何はともあれ、「水銀ロールで噂のVRMMORPGをプレイ」開演。




???「隊長、あれ何ですか?」

???「空席であった副ギルドマスターのSilverだバカ娘。昨日ギルマスが言っていただろう。鶏が貴様は」

???「いやそうじゃなくて、何かギルマスの視線が熱を帯びてるっていうか、何ていうか。ホモい雰囲気を感じます。てか鶏って何ですか!?酷いですよ隊長!こんな美少女に向かって鶏だなんて!私のファンクラブがあったら闇討ちされてますよ!?」

???「いつもの悪ふざけであろう、本気にするなバカ娘。あと貴様のファンクラブなどない。これは情報屋アルゴに調べて貰った確かな情報だ。それよりも覗き見などくだらん事をやってないで買い出しに行くぞ。面倒な女が帰ってくる前に。」

???「あら、その面倒な女って誰の事かしら?もしかして私の事かしら?」

???「あっ、おはようございます!迷宮攻略の方、今日は終わりですか?」

???「ちっ、随分と早いお帰りだな。まさか攻略に手こずって逃げ帰って来たのではあるまいな?」

???「いやねもう、ちょっとは信用してくれないかしら?これでもちゃーんとボスエリアまで迷宮の地図を埋めて来た所よ。予想より早くボスエリアまでたどり着いたから、今日は早めに切り上げて来たところ。他のメンバーは情報屋系のギルドへ地図をもって行ってるわ。」

???「ふん、なら良い。まあ近々迷宮ボス攻略か。味方の攻撃に巻き込まれて全損して死なないように気をつけておけよ。行くぞバカ娘。」

???「はいはい。本当に仲悪いですねお二人。この先不安ですよ。ギルマスと新しい副ギルドマスターを見習ってくださいよ。ほら、二人ともなんか抱きしめ合って……。え?」

???、???「「……ッ!?」」
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