異世界はガウストとともに。   作:naogran

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43話「支給、そして強奪作戦。」

数日後。各国の代表達をブリュンヒルドの会議室に集めてスマホを支給した。

 

クラウド「冬夜殿これは・・・冬夜殿の持っているアーティファクトと似てますけどまさか・・・」

 

冬夜「はい。『スマートフォン』です。皆さんにお配りしたものは簡易型で僕のとは違いますが、まず側面上部のボタン、ここですね。ここを押すと起動します。押してみて下さい。」

 

側面上部のボタンを押すと、簡易型スマホが起動した。

 

リグ「おお!?な、何か出て来たぞ!?」

 

ゼフィルス「小さな絵が幾つも・・・」

 

雄也「上に表示されているのが時間と残量魔力だ。ここが0%になるとソレは使えなくなるから注意してくれ。だが魔力を込めれば元に戻るから安心してくれ。」

 

冬夜「で、次に。」

 

通話ボタンをタップすると。

 

”リリリリン!”

 

ゼフィルス「うおっ!?」

 

冬夜「ご心配なく。これは僕が皇帝陛下に『電話』を掛けているんです。皇帝陛下、画面に出ている文字が読めますか?」

 

ゼフィルス「う、うむ。『ブリュンヒルド公王』となっているな。」

 

冬夜「このように誰からの連絡か分かるようになっています。ではその下の緑のマークを触ってから僕と同じようにスマホを耳に当ててみて下さい。」

 

簡易スマホの緑色のマークをタップして耳に当てるゼフィルス。

 

冬夜『もしもし?聞こえますか?』

 

ゼフィルス「おおお!耳元から冬夜殿の声が聞こえてくるぞ!成る程、こうやって通信の道具として使えるのか!」

 

ラインハルト「フレームギアの通信機能のようなものですか。」

 

冬夜「そうそう。」

 

雄也「因みに俺のギアレットハンターにも同じ機能が付いてる。電話すれば俺にも繋がるから。」

 

冬夜「では試しにこちらの席に座っている人が対面の相手に掛けてみましょうか。」

 

 

 

 

レクチャーを終えた。

 

冬夜「使い方は大体分かりました?そのスマホは差し上げます。もし失くしたり盗まれたりしても、こちらからの操作で手元に戻せるのですぐ僕に教えて下さい。」

 

オードリー「これは便利過ぎますね・・・国家間でのやり取りが随分と楽になりそうです。」

 

トリストウィン「冬夜殿。さっきから気になっていたんだが、この『ゲーム』と言うアイコン?はひょっとして・・・」

 

冬夜「ああ、ちょっと試しに入れてみたんですよ。何種類かのゲームが入ってます。通信すれば複数人で麻雀とかトランプも出来ますよ。」

 

代表達「ほお!」

 

雄也「けど1日2時間の制限付きだから。」

 

代表達「えー。」

 

雄也「えーじゃないよえーじゃ。」

 

冬夜「それとカメラで撮った映像ですが、うちでこのように印刷も出来ますので、必要だったら言って下さい。」

 

トリストウィン「・・・こうしてはおれん!早く帰ってヤマトを撮りまくらねば!」

 

冬夜「・・・じゃ今日の会議はここまでにしましょう。」

 

雄也「冬夜お前、この世界のスティーブ・ジョブズになりそうだな。」

 

冬夜「いや僕にはあの偉大な人は遠過ぎる・・・」

 

 

 

 

 

 

会議を終えてレジーナと通話する。

 

レジーナ『王様達の反応はどうだったかね?』

 

冬夜「上々だね。皆喜んでくれてたよ。」

 

レジーナ『それは重畳。しかしあれは随分とバージョンダウンしたものなんだがなあ。』

 

雄也「いやアンタは余計な機能を付け過ぎ。何でスマホに自爆機能入れようとしたんだよ。」

 

レジーナ『まあそれはいいや。所でロゼッタとモニカが作っていた新型のフレームギアだけど、スゥ君のは彼女達に任せるとして、リンゼ君やリーン君の機体は僕が進めていいんだね?』

 

冬夜「ああ。どっちも魔法主体の戦い方になると思うんだけど、フレイズには魔法は効かないからな。魔法系の防御魔法をメインにして攻撃はフラガラッハや実弾を使うスタイルになるかと。」

 

レジーナ『あの武器は良いね。まさか『サテライトオーブ』からあんなものを作るなんてさ。あれも『地球』の知識かい?』

 

冬夜「まあね。」

 

雄也(アニメの知識だがな。)

 

レジーナとの通話を終えた。するとスマホとギアレットハンターが振動した。

 

冬夜「はいもしもし?」

 

雄也「こちら雄也。どうした桜?」

 

桜『え、と、もしもし。王様。公爵。今大丈夫?』

 

冬夜「大丈夫だけど、どうかしたの?」

 

桜『あのね、お母さんが学校の事で話があるって。』

 

 

 

 

 

 

早速桜とフィアナに会いに行ってフィアナから訳を聞いた。

 

冬夜「ではもう1人2人先生を雇うと言う事で。」

 

フィアナ「ええ。助かります。」

 

雄也「ほんじゃ校舎の増築も進めておくか。」

 

ライザーク「それはそうと。何でここにいるんだ?ニャンタローちゃん。」

 

ダルタニャン「だから!ダルタニャンですニャ!」

 

桜とフィアナの傍にダルタニャンがいた。

 

ダルタニャン「吾輩、姫から姫の母上の警護を任されましたですニャ!」

 

雄也「ほう。早い出世だな。」

 

フィアナ「ダルタニャンは色々と手伝ってくれますから助かりますわ。」

 

ダルタニャン「母上様・・・吾輩の名をキチンと呼んでくれるのは母上様だけですニャ・・・最近じゃ姫までがニャンタロー呼ばわり・・・」

 

桜「言いやすいから。」

 

雄也「ちゃんと本名で呼んでやりなよ?」

 

冬夜「ま、折角だしこの後皆で『銀月』で食事でもどう?久し振りにゆっくり・・・」

 

”ブーブー”

 

突然のバイブレーション。高坂からの着信。

 

高坂『陛下。認可を下ろす書類が溜まっておりますので、『ゲート』を使ってすぐにお戻り下さい。』

 

冬夜「へーい・・・」

 

雄也「じゃあ冬夜の代わりに俺が食事会に参加しましょっかな〜?」

 

冬夜(この野郎抜け駆けを・・・何か、スマホ量産したのって失敗したような・・・簡単に連絡がつくってのも考えものだなあ。)

 

 

 

 

 

 

後日。ギルドマスターのレリシャにもスマホを提供した。

 

レリシャ「これは・・・確かに凄いものですね・・・我々の使っている通信用のアーティファクトより高性能です。」

 

雄也「フレイズの状況はどうだ?」

 

レリシャ「先週もハノック王国に下級種が2体。これは赤ランクの冒険者パーティーが倒しています。これで今月に入った3件目ですね。少しずつ出現頻度が多くなっているような気がします。」

 

冬夜(それだけ結界の綻びが多くなってきてると言う事なんだろうな。この先どう対処していくべきか・・・支配種と話し合いとか出来ないもんかな?)

 

レリシャ「そう言えばユーロンですが、つい先日また新たな天帝が現れたそうです。」

 

雄也「お?」

 

レリシャ「今度の天帝はかなり本気らしいですよ。次々と他の天帝に戦を仕掛け、傘下に収めていってるとか。かなり強引な手段を使っているみたいですけどね。他の天帝の宮殿を爆破したり、相手の配下を買収したりと。」

 

ライザーク「勝つ為には手段を選ばないって訳か。」

 

レリシャ「はい。ですが、それよりも問題なのが、鉄機兵と呼ばれる兵器です。」

 

冬夜「鉄機兵?」

 

レリシャ「その名の通り、鉄で出来た機械仕掛けの兵です。私達はこれをフレームギアの技術から盗用したものじゃないかと睨んでいます。」

 

雄也「やはり。盗まれた以上何かに使うかな〜とか思ってたけど予想より早く完成してたのか。技術力と資金力が潤沢にあったんだろうな。」

 

冬夜「その鉄機兵ってのはどのようなものなんです?やはりフレームギアのようなものなので?」

 

レリシャ「そうですね。似てはいます。ああ、ギルド員がスケッチした絵がありますよ。えっと・・・ああこれです。」

 

マッシブなデザインの鉄機兵のスケッチを3人に見せた。

 

雄也「成る程。似ているな。」

 

レリシャ「ギルド員の報告だと、少なくとも100機以上はいたそうです。その兵を以って他の都市の天帝達を襲ったみたいで勝負にもならなかったとか。」

 

冬夜(技術はウチから盗まれたものなのは間違いない。それが戦争に使われるのは正直良い気分ではない。しかしどうしたもんか・・・内紛だからなあ。介入するのもちょっとな・・・だけど背後に『ゴルディアス』とか言う組織がいるのなら、更にろくでもない事を考えているのかも知れない。)

 

雄也「待てよ?逆に言えば俺らの機体を盗まれたってんなら、おたくのも貰っちゃって良いって事だよな?」

 

ライザーク「ほえ?」

 

冬夜「あ。それナイス。」

 

レリシャ「え?」

 

 

 

 

 

 

全員をリビングに招集し、作戦会議を行う。

 

雄也「つー訳で、ユーロンから『鉄機兵』を貰っちゃいましょー作戦を実行しようと思いまーす。」

 

レジーナ「ほうほう。中々僕好みだね。勿論手に入れた後は僕に『アナライズ』させて貰えるんだろうね?」

 

ヒルデガルド「一国の王と公爵ともあろう者が盗みをすると言うのはどうなんでしょう?」

 

雄也「あー違う違う。盗むんじゃなくて借りるだけ。無許可で永遠に。」

 

ヒルデガルド「同じ意味ですよね?」

 

冬夜「一応正体は隠すよ。ホラ。」

 

雄也「俺も。」

 

以前にイーシェンの騒動で着けた鬼武者の仮面とキングソウルの顔を模した仮面を着ける。

 

八重「またそれでござるか・・・」

 

冬夜「何か評判悪いなあこれ。」

 

雄也「そんなにダメか?」

 

この2つの仮面は何故か評判わるいらしい。

 

八重「盗みに行くとして、2人ででござるか?」

 

冬夜「いや、一応椿さんと琥珀を連れて行こうとは思うけど。」

 

雄也「あまり大人数で行ったら発見されるリスクがあるからな。」

 

エルゼ「にしたって物好きねぇ。あんな国放っておいても良いんじゃないの?」

 

雄也「放っておいても何れ隣国に鉄機兵を送り込んでくるか分からないからな。フェルゼンにハノック、ゼノアスにロードメア。最悪の場合ブリュンヒルドにも遊びに来るかも知れないしな。いざって時の為に戦力を知っておいた方が効率が良い。」

 

冬夜(後何かチョロチョロ鬱陶しいし。フェルゼン国王が教えてくれた前・ゴルディアスの話が気になるんだよな。)

 

以前にフェルゼン国王ブランシェが『ゴルディアスはひとつの禁忌魔法を復活させようとしていた。』と言っていた言葉が気になる2人。

 

雄也(前・ゴルディアスがユーロンの天帝に力を貸しているのもその目的の1つでしかないのか?)

 

冬夜(今の所勘でしかないけど・・・僕らの勘はよく当たる。・・・あれ?ひょっとしてこれも神化現象の影響だったりする?まぁいいか。)

 

「END」




         キャスト

      伊狩雄也:増田俊樹

      望月冬夜:福原かつみ

 エルゼ・シルエスカ:内田真礼
      九重八重;赤崎千夏
    ヒルデガルド:芹澤優
         桜:久保田未夢
    ダルタニャン:草尾毅

     ライザーク:梅原裕一郎

      フィアナ:ゆきのさつき
      レリシャ:小山百代
   トリストウィン:中田譲治
    ラインハルト:今井文也
     ゼフィルス:高瀬右光
     オードリー:新谷真弓
        リグ:てらそままさき
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