ロウきゅーぶ! ~もう一人のコーチ~   作:アレイスター

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後書きは少し暗いことが書いてありますので、前書きは明るくいきたいと思います!

えーと、とりあえず地獄の合宿からは無事生還いたしました!

相変わらず前書きのくせに書き終わった後に書いているわけですが、今回はとんでもないほど智花回になりました。
あ、これ智花ルート入ったんじゃね?って私自身も思ってしまいましたw
相変わらず、私の言うことは聞いてくれず、思い通りに進まない物語です。

というわけで、久しぶりの更新をごゆるりと楽しんでいただけると幸いです。

注 ここから先はどうでもいいことです。興味のない人はすっと飛ばしてください。

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よろしくお願いいたしますm(__)m


第十三Q お泊り

「えっと、あの、真さんは誘拐犯ではなく……」

 

手を空中で泳がせてオロオロと智花が母さんに向かって俺の釈明をしてくれる。

智花は本当に良い奴だと思う。

だが、俺は気づいている。

三度しかならなかったプッシュ音に。

手の動きが、ゼロを押した後、上の方に持ち上がらなかったことに。

 

「冗談よ、冗談。ウフフ」

 

俺の母さんはノリが軽いというか、かなりの冗談好きだ。

何かネタになるものを見つけてはすぐにいじりに走る。

俺相手にはさすがにもう通用しないのだから、止めておけばいいというのに。

それとも、智花がこうなることを予想してやったのか?

ケータイを閉じて、ポケットにしまうと、母さんは今まで俺に見せたことのないような礼儀正しさでお辞儀した。

 

「はじめまして、真の母の一之瀬 陽子です。よろしくね。」

 

「あ、ええと、湊 智花です! こちらこそ」

 

慌てて智花もお辞儀をし返す。

 

「まぁ、小さいのに礼儀正しい子ねぇ。智花ちゃんはいくつなの?」

 

母さんは心底感嘆している、と言ったように声を上げ、口に手を当てる。

 

「小学六年です。彗心学園のバスケ部に所属しています。」

 

バスケ、というワードを聞いた瞬間、いろいろと合点がいったようで、母さんは納得顔でうなずいた。

 

「こんなところで立ちっぱなしもなんだから、上がってらっしゃい。ほら、真、ドア開けて。あ、やっぱり荷物持って。」

 

俺の扱いがぞんざいなのはいつものことなのでもはや気にしない。

その代り、俺も基本母親としての接し方としては、やや間違っているくらいの態度はとっているが、それは母親も母親なので見逃してもらえるだろう。

 

「はいはい」

 

俺は母さんの荷物を持ち上げて、家の中に入った。

とりあえず、荷物をリビングに置いたところで、突然俺のケータイがなった。

知らない番号からの電話だった。

智花と母さんに断りを入れて、廊下に出て怪しいと思いながらもその電話に出た。

 

「もしもし」

 

そう応答すると、向こうからも同じ言葉がやや大人びた雰囲気の声で帰ってきた。

 

だれだ?

 

『私は湊 智花の父なのですが、一之瀬さんのケータイで間違いないですか?』

 

「はい、俺は一之瀬 真です」

 

『きみが真君か。どうも、智花がお世話になったみたいで。ありがとう。』

 

「いえ、とんでもないです。俺の方こそ、バスケの相手をしていただきましたから。」

 

『……君はとてもしっかりしているね。安心したよ。』

 

その言葉の真意がイマイチわからず頭にはてなマークを浮かべていると、智花の父親は言った。

 

『実は、仕事が思ったよりも長引いてしまってね。今日にそちらに智花を迎えに行くことができなくなってしまってね。申し訳ないが、君の手で智花を家の近くの駅まで乗ってついて行ってやってくれないか?迷惑なのは重々承知しているが、私にとっても可愛い娘だ、万が一のことを思うと、一人で帰すには心配なんだ。向こうの駅には妻を向かわせるから、そこで妻からバス代と電車代と迷惑料を受け取ってほしい。』

 

「迷惑料なんて、とんでもないです!先ほども言いましたが、俺も彼女のおかげで練習になりましたから、送っていくのは当然のことです。」

 

俺だって小学生の女の子を暗い道にそのまま一人放り出すような外道ではない。

もし万が一そうなる可能性も考えていなかったわけじゃなかったし、その時は送っていくことも決めていた。

 

『そうか、そう言ってもらえると助かる。どの駅かは智花が知っているはずだ。

時間は、私が迎えに行こうとしていた7時くらいの電車に乗ってくれ。』

 

「わかりました。では、失礼します。」

 

そう言って、電話を切ると俺はケータイの時計を見た。

今の時間は6時30分。

駅までの時間は大体20分程度、とするとそろそろ出る時間か。

ドアを開けて、智花と母さんの居るリビングへと入る。

二人は楽しそうに会話をしていた。

俺の前だと堅かった智花も随分と落ち着いた雰囲気で笑っている。

先ほどあったばかりだとは思えない。

おそらく、これは母の美点の一つなのだろう。

 

だれとでも、すぐに打ち解けられる。

 

こどもっぽい性格をしているが、それがむしろ溶け込みやすい。

こどもの俺とでさえ、親子としての守るべき壁を一切作ろうとしないのだから、まったく大したものだと思う。

 

「でね、真ったらその時おもらししちゃって、ママ―、ママ―って」

 

「真さんがそんなことを……」

 

椅子に座りながら俺の昔の恥ずかしい話を嬉々として語る母と、机の対面でそれを聞いてクスクスと笑う智花の姿がそこにはあった。

 

俺の尊敬を返せ、クソババァ。

 

「なんつー話してんだ! 智花も、人の恥ずかしい過去聞いて笑わない!」

 

「わっ、ご、ごめんなさい。」

 

それほど母さんの話に夢中になっていたのか、俺が声を上げ他のと同時に驚きの声を上げて、恐縮そうに謝った。

 

「あ、いや、別に怒ってるわけじゃなくて、だな?」

 

すねてる、というのがこういう時は正しいんだろうか。

 

「あー、真が小学生イジめてるー。」

 

必死に弁明の言葉を探しているさなかに母さんからの爆撃投下。

 

「いや、ちがうだろ!?明らかに悪いのはアンタだ!」

 

「いけないんだー。大丈夫だよ、智花ちゃん、私がついてるからね」

 

智花を抱き込むようにして抱えてそう言った。

 

こっちの話は聞く耳持たずか!畜生!

会話術で母さんには勝てる気がしない。

そう思った俺は、下手なことを言うのをため息で呑み込んで本来の話題へと戻した。

 

「今、智花のお父さんから電話があって、今日は迎えに来られないそうだ。だから、今から俺が智花を一緒に電車にのって駅まで送っていく。くだらん話のせいで時間を食ったから、予定の電車まで時間があまりない。智花、すぐに出られるか?」

 

「は、はい!」

 

すっと智花が立ち上がる。

 

「じゃあ、そういうわけだから行ってくる。」

 

一刻も早くこの部屋を出たい俺はすぐに智花を連れて出ようとする。

だが、残念なことに母さんに呼び止められた。

 

「どうして、家に帰るの? うちに泊まればいいじゃん。私はもっと智花ちゃんとおしゃべりしてたいし」

 

「俺としてはぜひともその選択は御免こうむりたいところだ。」

 

今みたいな話をいくつもいくつも智花にされたら威厳もくそもあったもんじゃないし、恥ずかしい。

 

「じゃあ、智花ちゃんは?」

 

さらりと母さんは智花にも反応を求めた。

智花は少し困ったように戸惑いながらゆっくりと言葉を紡ぎだした。

 

「えっと、私は、その、もっとお母さんとも真さんともしゃべってたい、です。

……けど、真さんが嫌なら、やっぱり、帰ります。私の勝手なわがままを通すわけにはいきませんから。さぁ、行きましょう、真さん。」

 

無理に作った笑顔で智花はそう言った。

 

なにこの、俺が悪役みたいな感じ。

 

だが、智花にしてみれば、俺の言ったことはもしかしたら辛辣だったのかもしれない。

ここに居たい、と少しでも思っていたのなら、いてほしくない、と間接的に言った俺の言葉は、やはり、悪役、か。

 

俺は母さんにケータイを投げた。

 

「智花の父さんには母さんから電話してくれ。」

 

すると、それを見た母さんは満足そうに

 

「いいとこあるじゃん。」

 

と俺に言った。

 

コールを開始する母さんをよそに、智花を見ると、智花は先ほどとは全く違った満足げな笑顔を俺に見せてくれた。

 

「今日で、いくつも智花には言いふらさないでほしいことが増えちゃったな。」

 

苦笑顔で俺は智花にそう言った。

 

すると、智花はすこしうれしそうに

 

「二人だけの秘密ですね。」

 

そう言ったのだった。

 

「オッケーだって。」

 

母さんはケータイを俺に投げ返しながら俺にそう言う。

想像以上に向こうの人も決断が早かったな。

自分の可愛い娘だ、とか言ってたのに。

 

「アンタ、何言ったの? かなりアンタのこと向こうさんほめてたわよ。」

 

信頼されている、と捉えていいのだろうか。

電話だけでそこまで信頼を得たとは思えないが。

それでも、住所はわかっているのだから、それさえわかっていれば、この家には預けても大丈夫、くらいの信頼は得れていたのかもしれないな。

 

「さて、じゃあまずは、ごはんからよね。よかったわ、今日買い物行っておいて。」

 

「あ、私の手伝います!」

 

キッチンに立つ母の隣に智花が立つ。

じゃあ、それ取ってくれる、といった会話を繰り広げながら二人はさっきの会話の時と同じく楽しそうに料理を作り上げていく。

そんな二人の後ろ姿はとても絵になっていた。

 

 

 

 




わたくし、現在は、いろいろと、手厳しいご感想や、励ましのご感想により、心がふらふらと揺れ動いている状態でございます。

私はメンタルに関しましてまったく強くありませんので、あと意志も強くありませんので、してほしい、と言われたことには自分の物語の内容を達しょう変更してでも極力こたえたいと思いますし、手厳しい指摘を受ければ、凹んで書く気をなくします。合宿から帰ってきてから、もう3日もたつのにようやく今になって更新というのも、それが原因だったりします。

どの指摘もしっかりとしていて、正しいですし、作品をよくするために言っていただいていることは承知しているのですが、でも、やっぱりつらいですね。

それに、その指摘された内容については、やはり修正をかけるべきだと私も思いますので、今までの内容を変えずに、この先でどのような展開にして、それに気づかせるか、というのを考えるだけでも、そこそこ憂鬱になります。
何故憂鬱になるか、私の物語の行き当たりばったりさを見ればご想像は簡単なはずです。

どうやって修正をかけていこうか、考えて、だるくなって、アニメを見る(現実逃避)の繰り返し。

結果、いつの間にか時間が過ぎ、物語は書けずじまいでした。

でも、楽しみにしています、のびのびとやってください、というありがたいコメントを読み返したりしてようやく今日に奮起いたしました。

以上のように、わたくし、非常にメンドクサイ人間です!

そんなことを物語にしか興味のない読者様に後書きで書くのもどうかと思ったのですが、警告の意味も込めて書いておくことにします。

指摘する時は、お願いします。

できるだけ、オブラートに包んでやってくださいませ。

あと、ちょっとだけ、ほめてもらえるとうれしいです。
最後に一言ほめていただけるだけで、指摘されたことすべてをすっと受け入れられるので。

正直、このあとがきを見た後で感想を書くのは辛いかと思うので、今回は催促いたしませんが、また、次回からはいつものように感想などいただけると幸いです。

もちろん、今回も感想を私に伝えてくださる心優しい方はどうぞ、お伝えくださいませ。
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