ロウきゅーぶ! ~もう一人のコーチ~   作:アレイスター

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今回、ようやく原作キャラの女の子たちが登場です!

キャラが増えるといろいろとやりにくいので、どうしようか悩んでいます
原作のように小学生の女の子だけのやり取りは、会話だけでやろうかな、と思ったり思わなかったり。
とりあえず、今回は普通通りに頑張ってみます。


第六Q 彗心学園

―――彗心学園

 

最近の日本であれば、小中一貫校や中高一貫校などはさほど珍しくもないのだが、ここはなんと、小学校から大学までを一貫としている学校だ。

その面積は、全てを総合すればおそらくは町一つは優に超えるであろう圧倒的な敷地を持つ超のつくお金持ち学校。

だが、初等部、中等部に関してはとても一般家庭では通えない、というほどの学費はとっていないようで、割と一般家庭の子もその二つの部には多く存在する。

また、そのことに応じてか、初等部、中等部は割と近くに設立されているにもかかわらず、高等部、大学はまるっきり別の場所に存在したりする。

だが、高等部、大学が特別優遇された環境にあり、初等部、中等部が質素な環境課と言われればそれは違う。

もちろん多少は見劣りするのだろうが、初等部、中等部も荘厳華麗な校舎を構えており、学費に比例しない良い環境を提供してもらっていると言って差し支えないだろう。

おそらくは、皆がエスカレーターで大学まで来ることを想定してのことなのだろうが。

 

 

彗心学園初等部6-C

 

6年も通えばたとえ新しいクラスになって一か月たたないうちであったとしても、長年の付き合いによってある程度クラス内でのグループも決まっており、昼休みを共に過ごすメンバーは基本固定されている。

このクラスでもその例にもれず、4つ,5つほどのグループに分かれて、昼休みの昼食をとっていた。

その中のグループのうちでも、一際話題に盛り上がるグループが一つ。

 

「もう、昨日は凄くってさ!ボール取ろうとしたのに全然動けなくってさー!」

 

腰まで伸びた栗色の髪をツインテールに結んだ少女――三沢真帆が先日の出来事を

テンションに任せるままに語っていた。

どうやら、グループが話題に盛り上がっているのではなく、彼女一人がひたすら盛り上がっていると言い換えてもいいかもしれない。

 

「で、あの高いバスケのゴールまで飛び上って、それで、思いっきり持ってたボールをたたきつけるようにしてゴールしたの!それで、それで……」

 

「はいはい、いったんストーップ!」

 

扱いに慣れているのか、強制的に真帆の盛り上がっている会話を中断させたのは、青い髪を三つ編みに結び、切れ長な目に眼鏡をかけた、いかにも理系です、と言った面持ちの少女――永塚 紗季だった。

 

「んで、なんでアンタはそんな人とバスケやってたの?」

 

「だって、すばるんはもっかんのもんじゃん?」

 

言葉とともにいたずらっぽい視線で真帆が見つめた先にいるのは、目の下のあるほくろがチャームポイントで、桃色のショートカットの髪の左を黒色のリボンで結んだ少女――湊 智花。

 

「ふぇええ!?そ、そんなことないよぅ……」

 

特徴的な驚き声を上げて、ワタワタと手を振って否定するが、あまり周りは智花に同意する気配はない。

ただ、一人を除いては……

 

「おー、おにーちゃんはみんなのものー」

 

ゆっくりとした独特なしゃべり方で会話に割って入ったのは、身長がこのメンバーの中では特筆して低く、腰、どころか下手をすれば足にまで差し掛かるふわふわと緩いカーブを描くロングヘアー持つ人形のような少女――袴田 ひなた

 

「もうっ!あほもひなも二人して昴さんのことをものって言わない!」

 

このメンバーにおいて一番の常識人であり、皆の世話を焼く風紀委員的な役割はおそらく紗季がやっているのだろう。

 

「あっ!紗季、てめぇ、今、あたしの名前わざと間違えただろ!」

 

「ごめん、噛んじゃったわ」

 

憤怒する真帆に対してすまし顔で紗季は答える。

おそらく、こうやって日々のストレスをさりげなく発散しているのだろう。

やることやることがかなりスマートだ。

 

「け、ケンカはよくないよぅ……」

 

ようやく、最後になって口を開いたのは、とても小学生とは思えない身長とスタイルを持つ少女――香椎 愛莉。

だが、その体格に似合わず、どうやら非常に弱気な性格であることがその口ぶりからうかがえる。

 

「んで、話し戻すけど、どうしてあほ、じゃない真帆はどうして、そんな人とバスケやってたの?」

 

「おい!……まぁいいや。

だってさー、皆で練習できる日ってやっぱり限られてるじゃん。だから、一人で練習してるときに相手とかいればなーっておとーさんに言ったら、いっちーがせんぞくこーちになってくれるって言ったから。」

 

「……さすが、真帆のお父さん。行動が早いわね」

 

真帆の父のあまりの行動力の速さに

何かを言う気もなくしたように紗季は気力をガクッと落とした。

 

「そういえば、いっちーとすばるんだったらどっちが強いんだろーな?」

 

「え?いっちーって人、大人じゃないの!?」

 

真帆以外の全員の疑問を代表して智花が声を上げて聞いた。

そして、この中で一番驚いていたのもおそらく智花だっただろう。

バスケ経験者であり、真帆の友人であった智花だから、そのすごさを人一倍理解していたのだ。

 

「ううん、高校生。すばるんの実力見たことないしわかんねーけど、もしかしたらいっちーの方が強いかもよ?」

 

真帆はまたもやイタズラな笑みを浮かべている。

 

「そ、そんなことないもん!絶対昴さんのほうが強いもん!」

 

智花は真帆の言葉に対してむきになって言い返す。

おそらくこうなることを予想済みで真帆はイタズラな笑みを浮かべていたに違いなかった。

 

「もう、真帆もあんまりともをからかうのやめなさい」

 

紗季は風紀委員らしく真帆を注意する。

だが、真帆の心はそこにはなかった。

そして、不意に立ち上がって

 

「なんか、しゃべってたら気になってきた!どっちが強いのか!」

 

あー、始まったと言わんばかりに手を頭に当ててかぶりを振る紗季。

 

「おー、ひなもおにーちゃんの実力気になるー」

 

そのか細い小さな手を挙げてひなたはニコニコと真帆に賛同する。

 

「決まりだな!確か今日は部活ありで、すばるんが来てくれる日だったよな?」

 

そう言いながら真帆はかばんをごそごそとあさりだす。

 

「……そうだけど。あんた、どうする気なの?」

 

予想はついているけど、なんとなく聞いてしまう。

今の紗季の行動はまさにそんな感じだった。

 

「呼ぶんだよ、いっちーを、この学校に」

 

かばんの奥底から引っ張り出した携帯を開きながら真帆はうれしそうに口もとを釣り上げてそう言った。




最初の彗心学園の説明については、私、こんな二次創作を書く身でありながら原作未読破ですので、間違いなどありましたら訂正を言っていただけると助かります。

それにしても今回ほとんどキャラの説明だけで終わってしまった感が……
話も短くて申し訳ないです……OTL



また、感想の方は首を長くしてお待ちしておりますのでぜひぜひお寄せください。
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