キィンキィンキィンキィン......
あれから白帝は、トイレを出て銃撃を受けながら思考にふけっていた。
「(しかし、あの方とは誰だよ.....)」
ウ、ウワァ~ ジュウダンガマッタクキイテヌェ~!
アホナァ.....
ウヒァハハハハハハ
装甲により痛みも衝撃もなく、気付けば、学校の正面口へとついていた。装甲には傷一つなく、ただただジオンの銃弾が無駄になっただけであった。
あのお方とは本当に誰だよ....考えてばかりでなんもできないとはこのことだな....。
嘘である。彼は通るだけでただの兵器へとなっていたのだった。
「あ、あいつです。あいつが....そう、ガンダムとやらです!!」
『カンタム星人ではあるが、そんな名前ではなく HIGE といったのに....』
「......いや、スキン君、君のいったとうりあれはガンダム....忌々しい地球軍が造った悪魔だよ」
ま....まさかあのお方って....赤い彗星"シャア・アズナブル"のことだったの!?
「全く..........この世界でもまさかこの MS に会うことになるとは....まったく運の悪いことだ....。しかし、君は....『白帝です!! 白帝 剛希ていうんです!!』 そ、そうか....剛希君は銃弾が効かないからと慢心しているのではないのかね?」
『..........』
「図星か....。ガンダムの性能は確かにいいものだ。過去にアムロに痛い思いをさせられたからな。君は確かに私たちとおなじニュータイプだ。だか、君の腕が私たちほどとは思えん」
なめられている。直感で分かった。だからといって激怒することも、負け惜しみを言うこともできなかった。それは、白帝じたいが認めていたからだ。
「さ、さすがシャア大将!! 言葉だけで黙らせやがった! や、やぁいガンダムとやら、悔しいのならなんか言いやがれ!!」
『うるへぇ!』
スキンをパンチで吹っ飛ばす。そのままスキンは壁にぶつかりぐったりとしていた。
『お前うるさい!! なんもしてねーくせに偉そうにおちょくんなや! いらつきまくって仕方ねぇんだよ!』
「(ほう、これはすごいパワーだ。あのガンダムが初期のものだとして、あれの威力はそれを上回っていると言える。だがなっていない! なんだあの無駄の多いパンチは、パンチというのはもっと腰を低くだな..........と、とにかく、あれは使っているのではなく、使われているのだな。....あれ、そういえば、なんでみにまとってんの?」
どでしたか? シャアのしゃべり方は変ではなかったですかね。