家長 アンソニー・ホワイト(本家)
妻 マーガレット・ホワイト
長男 ジョージ・ホワイト(既独立)
長男妻 メアリー・ホワイト
孫 キティ・ホワイト
ミミィ・ホワイト姉妹
(祖父により、ダニエル・スターが密かに加筆されたらしい)
・魔法文明の星、サンリオの住人ピューロズ。
彼らの外見は地球人と大差ない。頭部に獣耳が生えていたり、髪色が個々様々であること位だ。
サンリオの(だけじゃないけど)朝は早い。
首都アップルキングダムきってのエリートダンサー、『ハローキティ』ことキティ・ホワイトも、朝六時になれば、母親よりうるさい目覚まし時計に叩き起こされる。
ジリリリ!ジリリリ!6時です!起きて下さい!
「あと5ふ……。」
6時です!起きて下さい!6時です起きて下さ
ガッシャアアアン!!
アラームに困り果てたキティは何処からか100トンハンマーを取り出し、目覚まし時計を思い切り叩き割った。
布団から飛び起きた彼女は猫耳で、髪色は白。
これは、家系的な遺伝だ。
「ジリジリうるっせぇんだよ!!あと5分っつってんだろうが!!」
と、冷静になって初めて、キティは自らがぺちゃんこに破壊した目覚まし時計に気付いた。
「あ……やっべ壊しちゃった。これだから安い素材は……。」
たとえ鋼鉄製の目覚まし時計であろうと、100トンハンマーで叩きつければ壊れるだろうが、それをツッコむ者は彼女の自宅にはいない。
リビングでは、母と、妹のミミィが先に朝食を摂っていた。
「キティ。上から大きな物音がしたけど、また目覚まし時計壊したんじゃないでしょうね?」
「違うのよママ、あの時計が……。」
「お姉ちゃん、せっかくのダニエルさんからのプレゼント、もう壊しちゃったの?」
ただでさえ安物呼ばわりした後悔が募り、苦しい言い訳をするキティに、母と妹は容赦なく釘を刺す。
「うぅ……痛い所を!そういえば、パパは?」
「お仕事に出かけました。あなたが起きる一時間前に!」
「それはそれは……ご苦労な事で。」
と、ハムエッグのお供に紅茶を啜っていたキティは、何かを思い出した様に、突然席を立った。
「あー!今日練習日じゃない!」
そう。一週間後、地球に旅立つサンリオ首席ダンスチーム。
キティもその一人だった。この一週間は、最終強化期間として、毎日のように練習が入っていた。
「今日はバツマル先輩んちでしょ?」
妹、ミミィが他人事の様に言った。
「そうなの!ごちそうさま!もう行かないと……!!」
「……ちょっとキティ!?」
母が止める暇もなく、キティはポシェットとぺちゃんこになった目覚まし時計を持って家を出た。
家の中に、嵐の様に去っていった長女を案ずる、母の不安のため息がもれた。