時間は午後7時前
現在一夏達は大浴場に入っていた。
一夏と刃更は男風呂でゆっくり入っていた。
「然しいい湯だな一夏。」
「本当だな。刃更。」
一夏と刃更がくつろいでいる中隣の女湯では何やら少女達の声がするので少し聞き耳を立てると・・・
「箒・・・あんたまた・・・大きくなってんじゃないのよ!!」
「ちょ、ちょっと待て鈴、もう私はってまた揉まれてるーー!!」
「何よ子の胸!!柔らかくて指が入ってんじゃないのよ!!」
「ま、待て皆・・・話し合えばわかるって!!」
「問答無用!!その胸の秘密・・・教えろー!!」
「い、いやー!!!!」
「・・・平和だな。」
「ああ・・・そうだな。」
スルースキルを極めた一夏と刃更であった。
そして暫くすると1年生全員は浴衣着用で大広間で夕食を摂っていた。
メニューはカワハギの刺身と煮込んだ牛肉と茄子
(宗教によっては鶏肉、豚肉も有り)が入った小鍋、お酢で和えた山菜とゴマ醤油で
和えた山菜の2種類、そして赤出汁の味噌汁とお新香といった色んな意味で旨そうなものである。
「然し旨いな、この山葵本山葵じゃないか。」
「確かに、家でもここまでの物は出せないな。」
「いや待て唯依、お前の家じゃどんなもの出してるんだ?」
箒は知らないと思うが唯依の家は名家の1つの為それなりの財産があるためこう言う
料理は記念とかに出るときがあるのだ。
因みに一夏の両隣には右に唯依、左に箒と言った順番になっており刃更の所では本音が右に、左にはヴィシュヌが座っている。
「然しこういう物を高校生の臨海学校出すなんてIS学園って羽振りが良いよな。」
「そうですね。こういう物が食べれるとなると今後もISについて精進しなければいけませんね。」
「(゚д゚)ウマー。」
刃更が舌鼓している中ヴィシュヌは国が求めていることを全うする決意を固めるが
本音はというと一心不乱に食べていた。
「あれ私達何してたんだっけ?」
「何か私達ビーチバレーをしていて・・・」
「ビーチバレー・・・うっ、頭が。」
「私何で失神してたんでしょう?」
如何やら彼女たちがあった出来事は脳が忘れようとしたらしい。
夕食が終わるとある者は土産物屋で物色し、ある者は卓球で1汗掻き、ある者は部屋で遊んでいる中一夏達クラス代表は教員室に集められていた。
「あー、明日は朝7時半に起床、8時に朝食で9時に出る。そして10時からIS試験用のビーチで一般生は装備試験、専用機乗りは専用パーツのテストを行う。そして夜の18時に戻って夕食を摂り、明日には出るつもりだからそのつもりで行動するように、今のは自分の受け持ちのクラスに報告するようにしろよ。いいな?」
「「「「はい!!!!」」」」
それじゃあ計画の伝達は終わりだが一夏と刃更は少し出てろ。」
「「は、はあ??」」
一夏と刃更が出ると残った少女達にそれとなく聞いた。
「ここからは普通に話すがお前達はあいつらどう思う?」
千冬の言葉に3人は1拍子して答えた。
「私はそうですね・・・一夏は同じ敵と戦った同士でもあり何時か決着付けたい人間ですね。それに刃更とは友達としても付き合えそうです。」
「私は・・・一夏さんは唯依さん経由で聞いていましたが芯の強い方だなと思いましたね。それに刃更さんも同じように。」
「私は一夏を見ていると面白くて中々飽きさせない人間だな。それに私を女性として見てくれたのは彼だけだしね。刃更は・・・あの時の簪を助けた彼はまさしく私が描いていた騎士のような姿だったね。何れ決着をつけたいしね。」
マシュ、ヴィシュヌ、ロランはそれぞれの感想を聞くと千冬は
少し笑ってこう言った。
「いや何お前達が一夏と刃更をどう思っているのかが聞きたかっただけでな。他意はない。それにお前達の答えは今後のあの2人の扱いの参考にするつもりだ。・・・さてとロランツィーネに聞くがショッピングモールでのあれは何だ?」
千冬は少し笑顔で聞くとロランは同じく笑顔で答えた。
「ああ、あれは・・・彼の反応が面白かったからさ。」
「ヨシコロソ」
その後千冬が暴れたので物音を聞いた一夏と刃更によって鎮圧されるまで部屋から物音が絶えなかったらしい。
そして戦いの兆しが・・・見え隠れしようとしていた。
(これじゃないからね。)