そして食後にこれから寝るという事も相まって暖かいミルクココアを全員に
与えると不二帰はルルーシュに向けてこう聞いた。
「そう言えばブリッツアも聞いていましたが貴方の名前は何です?」
「・・・・・」
ルルーシュはそれを聞いて黙りこくると不二帰は暫くしてこう答えた。
「まあ、言いたくないのでしたら良いですけど名前が無いと
色々と手続きが面倒ですので。」
そう聞くとルルーシュは・・・こう答えた。
「名前は・・・無い。」
「・・・・・」
「俺は一度は戦争で、そして今俺はこの世界に来る前に『ゼロ』と言う名前を失い残ったのは何もない。」
「それでしたら学園では何と呼ばれていたのですか?」
それくらいならあるでしょうと聞くとルルーシュはこう答えた。
「学園での俺の名前は俺の本来の名前に昔あった貴族の名前を使っただけの
借り物と俺と言う人間の残骸から出来た奴で所詮は死体擬き、俺の名前など・・・
元からなかった。」
だからこそのゼロだがなと言うがルルーシュは自嘲気味になってこう続けた。
「だから俺には名など無い、何もかも無くなった俺には名など無い。
好きに呼べ。」
それを聞くと不二帰はそうなのと言って暫くルルーシュを観察すると・・・
こう言った。
「でしたら私が新しい名前を与えましょう。」
「・・・・・」
「そうねえ、貴方がここに来て話を聞いてそして貴方が名無しと聞いて
思いついたのが2つあってそれを合わせたのが良いかしらね?」
不二帰がルルーシュに向けてそう聞くとルルーシュはこう答えた。
「ああ、構わん。」
そう言うと暫くしてこう答えた。
「貴方の黒い髪、まるで濡れ烏の様に鮮やかな黒い髪。そして貴方の経歴と
その戦いに対する生の執着と死に対する恐怖を持たない相反する思考回路、
そこから新しく貴方が名乗る新しい名前・・・・
・・・・・『レイヴン』・・・・『レイヴン・エリオン』・・・其れが
貴方の新しい名前よ。」
不二帰はルルーシュに向けてそう言うとルルーシュは暫くしてこう答えた。
「『レイヴン』か・・・良いな、烏と言う辺り死者の死肉を荒らすというのは
俺らしいな。」
死を呼んでいるしなと言っているとああそれねと不二帰は
ルルーシュに向けてこう返した。
「烏は烏だけどこの国の烏・・・『八咫烏』って知っているかしら?」
「『八咫烏』・・・確か勝利を呼ぶ聖獣だったな。」
「ええ、貴方は幾つもの奇跡で勝利を起こしたわ。」
「それはギアスがあっての事」
「例えそれが異能だろうが何だろうが勝利を呼んだ。」
「俺は他人の人生を弄び人の意思を蔑ろに」
「貴方が本当にそう言う人間だったら騎士団は貴方の異能で言うとおりだったし貴方は敵にしか使わなかった、唯一使った貴方が懇意にする人たちは
その殆どが生きて欲しいと言う願いから来ている。貴方は本当は人に対して
優しさを持っている。」
「・・・・・」
「『レイヴン』と言うのはそう言う想いの名前、烏は頭がよく何よりも
家族思いの生き物。不吉を呼ぶ存在だって言われているけど本当は死者の魂を
あの世に送る為にいるの、そう・・・貴方は死者の為に戦う心優しい存在。」
そういう意味合いで付けたのよと言うとルルーシュは更にこう続けた。
「ならば・・・『エリオン』とは何だ?」
そう聞くとああそれねと言ってこう続けた。
「『エリオン』と言うのは『エリュシオン』と呼ばれるギリシャ神話に於いて神々に愛された英雄や愛国者達が死後に集う場所から来ているわ。
詩人ヘシオドスはそこを『マカローン・ネーソイ(至福者の島)』と
呼ばれていたわ、貴方は彼らを勝利と共に死んだ者達を理想郷にへと導く存在。
そこから付けたわ。」
「そうか・・・其れが俺の新たな名前か。」
ルルーシュがそう呟くと外の空を眺めていた、既に明るくなった空の下
俺はどうするべきかと思っていた中ルルーシュ・・・いや・・・
『レイヴン』はこう答えた。
「俺の名前は『レイヴン・エリオン』、死するその時まで俺は・・・お前たちに勝利を誘わせよう!!」
そう言ったと同時にどこかで烏が鳴いて空を飛んだ。
そしてルルーシュがこの世界に来て最初にいた倉庫街。
「何だこれは?」
佃製作所の社長である航平は朝早く仲間の中小企業連合の仲間の一人が
電話してきたのだ。
『見たことないロボットが倉庫にアル!』
それを聞いて最初は夢見てんのかと思っていたが仲間と共に来てみると
そこにあったのは・・・ガウエインであった。
そして全員で作業をしているが・・・一人がこう言った。
「駄目だ!システムを開こうにもロックが強すぎる!!こいつを解除するにはスーパーコンピューターを使わなきゃ解けません!?」
「はあ・・・これなんだよ、これで5回目の失敗だ。」
「5回目?!今迄駄目だったのか!」
「ああ駄目だった、だからこそお前さんを呼んだんだが・・・大丈夫かな?」
「・・・一度見ないと分からないがもし駄目なら・・・業腹だが
御剣重工にも手を貸さないといけないだろうな。」
航平はそう言ってガウエインを見ていた。
この機体はこの先の日本の兵器ビジネスを一新したというのは・・・
真実であろう。
そして・・・運ばれた蜃気楼を含むナイトメアはと言うと・・・。
「それでだが、こいつは何処に運ばれてるんですか?」
運び屋の男の一人がそう聞くと海の上でタバコを吸う男・・・
・・・・・運び屋『オーウエン・ショウ』がこう答えた。
「ああ、ロシア・ウクライナ・ベラルーシの3国の国境だそうだ。」
これを境にナイトメアに酷似した兵器が出来始めたのを知ったのは・・・
それから暫く後であった。
次回からは原作通りになります。