カオス・ストラトス   作:caose

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 やっと6巻目が終わった。


月光来る

「・・・月光。」

 「面と向かって会うのも久しぶりですね・・・一夏さん。」

月光はそう言って一夏の目の前に立っていた、あの学園祭以降・・・いや・・・

『ヴァルキリーの里』以来である。

 月光は目を瞑っているが一夏の位置が分かるのであろう近づいてこう言った。

 「お誕生日おめでとうございます一夏さん、16歳になりましたね♪」

 「ああ・・・ありがとうって言うかお前だって俺よりも先に16になったろ?」

 「ええ、偶然ですよね。同じ月で生まれていたとはこれも運命なんでしょうね。」

 クスクスと笑いながらそう言うと一夏は月光に向けて・・・こう聞いた。

 「何しに来たんだ月光・・・何の目的でここに?」

 一夏はそう言いながら何時でもISが使えるように構えていると月光はウフフと言いながら鞄からあるものを取り出したのだ。

 それは・・・これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それって・・・クレープか?」

 「はい、季節を表現しようと思いまして林檎を使ったクレープや

マスカットを使ったゼリー、ブドウを使った葡萄パイ、モモを使った

ショートケーキです。」

 手作りですよと言われて一夏は恐る恐る手に取ると月光は笑ってこう言った。

 「大丈夫ですよ?毒は入っていませんし何なら私が味見してそれから・・・口移しでも良いですよ。」

 「すみませんお願いですからそう言う事はやめてくださいマジで。」

 「速攻ですか!何でです嫌なんですか私と!!」

 月光はそう言って一夏に顔を近づくと同時に・・・レインよりも大きくばるんと揺れる胸が目に入ったのだ。

 箒よりも小さいがそれでも1mオーバーの胸部が目に入り一夏はいかんいかんと考えて頭を振りながら先ずはと言って林檎のクレープを食べると・・・一夏は驚きながら

こう言った。

 「・・・美味しい。」

 「本当ですか!」

 「ああうまいぜこれ!けどどうやって作れたんだこれ!?」

 一夏がそう聞くと月光はこう答えた。

 「はい・・・頼りになる先生がいましたから。」

 「へえ・・・うまいんだな料理が。」

 一夏はそう呟きながら料理を食べ進めて暫くして完食した。

 「ごちそうさまでした。」

 そう言って一夏は月光を見て・・・こう聞いた。

 「なあ月光・・・俺達と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私は帰りません。」

 月光がそう言うとこう続けた。

 「私は今でも憎しみの焔が燃え上がっています、それに・・・私を肯定してくれた

人たちの役に立ちたいのです。」

 そう言って月光は・・・両目を開いた。

 黒い瞳孔

 金色の瞳

 完全に人ではそれを一夏はこう呟いた。

  「オーダン・ヴェージュ・・・。」

 「ええ、私のこの瞳は右が私左は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・私の双子の姉『閃光』の瞳。」

 そう言うと月光はこう続けた。

 「この瞳がある限り私達は戦いしかありません、生き残るために多くを殺した私達は

結局は戦場でしか生きれません。」

 「そんな事は」

 「貴方だってそうでしょ一夏さん・・・人を殺した貴方でしたら。」

 「!!」

 一夏はそれを聞いて苦い表情をするが月光はこう続けた。

 「大丈夫ですよ一夏さん、私は貴方の痛みを知っている。狂気に飲まれかけそうだったその辛さも何もかもが。」

 そう言いながら月光は一夏に近づいて行くと一夏は月光に向けてこう言った。

 「確かに俺は殺した・・・其れは間違いないけど・・・それでも俺は君が戻って」

 来ると言いかけた瞬間に月光が一夏の唇を・・・唇で塞いだのだ。

 暫くして一夏は月光から離れるが顔が赤面になっていて一体何と思っていると月光は

一夏を見て・・・クスリと笑って舌をなめるようにこう言った。

 「(´∀`*)ウフフ・・・ファーストキス・・・あげちゃいました。」

 「ななななな!」

 「それでは一夏さん・・・次は戦場で。」

 クスクスと笑って其の儘立ち去ろうとすると・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何しているんだ貴様?」

 「あら?レイブンですか??」

 そこにいたのは・・・帽子を深くかぶり向こうの世界で着ていたと同じ服装をした・・レイブンがそこに立っていた。

 するとレイブンは近づいてくる月光に対してこう聞いた。

 「帰るぞ、遅れると不二帰から電話が来るぞ。」

 「ええ・・・未だ一緒に居たいのにい・・・。」

 そう言うとレイブンは月光の手を引いて・・・こう言った。

 「さっさと帰るぞ!」

 「ああああ!一夏さんそれではまた!!」

 そう言って月光と共に引き上げて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く何やっているんだ!織斑一夏と逢いたいからって勝手に出る

馬鹿がいるか!」

 「良いじゃないですかレイブン!ですがプレゼントを上げたので良かったじゃ。」

 「あれがプレゼントと言うのならばお前は少し常識学べ!!」

 全く何考えてるんだというと月光はレイブンに向けて・・・こう言った。

 「レイブン、手伝ってくれたこと・・・感謝します。」

 そう言うとレイブンはふんと言ってこう続けた。

 「貴様は危なっかしいからな、それに・・・誰かにプレゼントしたいと

言ってたからな、俺は只イーツの作り方を教えただけで後はお前がやっただけだ。」

 あれはお前の成果だというと月光はレイブンに向けてこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありがとうございます・・・レイブン。」




 次回は7巻目です。
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