「何よ・・・万理亜が・・・箒・・・え・・・何でよ?」
澪は赤竜・ティアマトの通信から聞こえた箒の独白に何でと思っていると・・・
辿り着いた斯波が澪の両腕を縛り付けていた鎖を切裂くと斯波は澪に向けてこう言った。
「さあね、けど彼女は君を裏切ったんだ。大方自分の未来が暗い事位は承知のはずだし
何よりも・・・君を守ろうとして取引に応じたと思うよ?」
「私の・・・為って・・・けど万理亜は」
「裏切ったけど恐らく君の機体の事は分かっていたはずだよ?けど位置情報を発進するデータを消さなかっただけじゃなくてこうやって通信システムすら
無効にしていないのを見て恐らくは・・・僕達が来ることを察していたからこそ僕達を
呼び出したんだと思うよ・・・君を守るためにね。」
「万理亜・・・私を・・・守るために。」
「其れに君だけじゃ・・・!」
斯波は何かを感づいて剣を構えたと同時に・・・ガきん!と金属音がガチ合う音が
聞こえて何と思っていると・・・澪が目にしたのは・・・・
目を見張るほどの金色の長髪の・・・耳が長い綺麗な少女がそこに立っていた。
「君は・・・その耳はまさか・・・エルフか?」
「エルフって・・・えうそ!実在していたの嘘!?」
うわあああああああと澪は目を輝かせているが・・・いやと斯波は澪に向けて
こう言った。
「いやそれは無いよ成瀬 澪ちゃん、エルフは存在しないよ。」
「え・・・けど目の前に!」
いるじゃんと言った瞬間に斯波は澪に向けてこう言った。
「エルフは既に絶滅しているんだ、それも近代の時にね。」
そう言いながら斯波は澪に向けてこう続けた。
「エルフは自然の中でマナ・・・つまりは魔力を栄養源として生活していたんだけど
エルフは其の見目麗しさだけじゃなく高い魔法技術によって悪魔達によって
乱獲されただけじゃなくて近代文明によって自然が少なくなりエルフ達は
絶滅したんだ。」
だからいないんだよねえと呟いていると・・・通信魔法を使っているのであろう
聞きなれない女の子の声が聞こえた。
『それはゾルギアが残されている遺伝子情報を解析して復活させたからよ。』
「「!」」
その声を聴いて一体誰なんだと思っていると・・・その声の主はこう答えた。
『初めまして澪様、通信魔法越しで話すことをお許しください、私の名前は
〈シェーラ・サリキュラス〉。サキュバスの一人でマリアの母親で~~す♪』
何やら能天気そうな・・・少し明るそうな・・・どう考えても場違いだよなあと
思っていると〈シェーラ〉は澪に向けてこう続けた。
『ええ知っています、私が囚われた事からマリアは協力を余儀なくされましたが
私は貴方の護衛任務を言い渡された際にこう言いました・・・
・・・・・私とあなたとは既に他人として扱いなさい。ゾルギアは私を・・・
貴方の弱点を突くかもしれませんが何があっても澪様を守る事に全力を注ぎなさいと
言いました。ですので澪様は気を悪くする必要は』
「納得いかないわよ!私を守るために家族全員を犠牲にしてでも何て私は
そんな事望んで」
『貴方は只のハーフではありません、先代魔王の血縁者であると同時にその力をも
受け継いでいる・・・その力を悪用させないがために貴方を守るべきなのです・・・
それとですが・・・気を付けなさい勇者の青年・・・その子は恐らくゾルギアが
造り上げたエルフのクローンよ。』
「クローンって・・・そんなの条約違反じゃないの!生物クローンは製造禁止だってちゃんと悪魔側だって」
『ゾルギアにとっては悪魔が作ってない条約など守る気など無いでしょうね、
下等な人間の考える条約など知らんと言ったばかりなんでしょうね・・・
今私はこの武偵君とそっちに向かってるから負けないでねエ♪』
そう言うと同時に通信が途切れるとアハハと斯波は剣を構えて・・・
目を鋭くしてこう言った。
「負けないでねエって言うよりも・・・勝とうとすることすら不味いって
感じなんだけどね!」
斯波はそう言いながら・・・エルフに向かって攻撃を始めた。
「箒・・・。」
一夏は箒の独白を聞いてやっぱりと感じている中箒は一夏に向けて更にこう続けた。
「私はひたすらに万理亜を止めようと・・・何とかしようと思っていた!だけど・・・駄目だったんだ・・・あいつは元からこうなる事を想定したうえで
私に斬られにかかったんだろうと思っているが・・・この手の感触が・・・万理亜を
突き刺したときの感触が未だ残ってて・・・辛くて苦しくて・・・もう苦しいんだ!」
箒がそう言っている中でゾルギアの所では刃更達がゾルギア相手に戦っているのが
見える中箒は一夏に向けてこう言った。
「お前には分からないだろう!人を殺したときのあの感触を・・・
あの時私に向けて万理亜が最後に行ったあのお言葉が未だ耳に・・・
残っているんだ・・・!!」
そう言うとだからと箒は一夏に向けてこう言った。
「こんな人殺しの私なんて・・・私なんてどうなったって良いんだ!あいつを殺せれば私は」
「・・・どうにもならねえよ箒。」
「!」
一夏の言葉を聞いて箒は何故だと言うと一夏は箒に向けてこう言った。
「俺もお前と同じこと思っていた時があった、俺もお前と同じことして。」
「人を・・・お前もか?」
箒がそう聞くと一夏はああと言って・・・こう続けた。
「俺も殺したよ箒、2年前にドイツでな。」
次回へと続く。