「そこまでだ、無能な人間どもよ。」
『『!』』
その声を聞いて全員が上空を振り向くとそこで目にしたのは・・・一人の悪魔であった。
「お前・・・何者だ?」
刃更がそう言ってブレードを捨ててブリュンヒルドを魔法陣から取り出すと悪魔は
こう答えた。
「我こそは偉大なるベルゼブブの一人、『シャルバ・ベルゼブブ』!貴様ら人類を
支配する崇高なる種族なり!!」
「悪魔・・・ベルゼブブ・・・手前かレーティングゲームで転生悪魔『匙 元士郎』を
誑かしたって言う悪魔は!」
「匙・・・ああ、あの悪魔か。自らの力量を見誤って化け物に成り下がった愚か者・・・サーゼクスもそうだが枢機院も馬鹿な事をしたものだ、外から悪魔を転生させるなどと言う愚行をしでかしたことで我々悪魔勢の面子を潰したのだ。早急に冥界の悪魔勢を
立て直すためには・・・余分な脂肪・・・転生悪魔を滅ぼさなければいけない。」
「それで・・・俺達に何の用だ?」
一夏がそう言ってビットシステムの攻撃能力をキルモードに設定し直していると
シャルバは更にこう続けた。
「簡単だ、貴様らが保有する力・・・先ずはISを。次に地上にいる武偵共を奴隷として
使用し冥界を占拠する、そして枢機院を全員殺して我々の理想郷を建国させるのだ。」
それを聞いて全員がふざけるなと思いながら身構えているとさてととシャルバは
一夏達に向けてこう言った。
「今言った通りだ、我々に仕えろ。そうすれば命だけは助けてやろう。」
シャルバはそう言って手を差し伸ばすと・・・一夏と刃更が互いにこくりと頷いて
こう答えた。
「「断る!」」
それを聞いてそうかと言って・・・シャルバはぱちんと指パッチンすると背後から巨大な魔法陣が現れると其処から巨大な・・・蛇が姿を見せた。
「な・・・何だあいつは?」
一夏がそう言うとシャルバはこう答えた。
「こいつの名前は『サマエル』、嘗てアダムとイブに知恵の身を喰うように唆した
蛇竜とも呼ばれる存在だ。こいつには堕天使の力がその身に宿っている事から
私のこの弓を使うのに有効だ。」
シャルバはそう言って自身の左腕に装備されているボーガンの様な兵器を見せると更にこう続けた。
「其れにこいつは少々改造されていてな、こいつには対龍属性の毒だけではなく・・・こう言う事も出来る。」
そう言ったと同時に『サマエル』の口から紫色の煙が溢れ出すと・・・其れを
コンサート会場目がけて放ったのだ。
「しま」
しまったと一夏が言いかけた瞬間にその紫色の塊がコンサート会場に命中すると・・・巨大な煙となってコンサート会場を覆った。
すると通信機越しから鈴音が・・・途切れ途切れであるが声が聞こえた。
『一・・・夏。』
「鈴音!大丈夫か!!」
『こっち・・・毒・・・まず・・・意識・・・』
「鈴音!」
一夏が鈴音に対してそう言うが通信が途切れ途切れであるがために一夏は
シャルバを見て・・・こう言った。
「手前えええ!よくも仲間をーー!!」
「一夏!」
一夏が吹雪を使ってスラスターを最大にして向かって行くがシャルバの前に
『サマエル』が現れて行く手を塞ぐと同時にその尻尾で弾き飛ばそうとしたのだ。
「!」
一夏はそれを見て素早く回避すると・・・うおおおおおおおおおおおお!と刃更が
真っすぐにブリュンヒルドで向かって行くのを見てシャルバは不味いと言ってボーガンで防ぐとシャルバは刃更に向けてこう言った。
「貴様があの『東丈 刃』の息子か、成程良い剣檄だな。」
「手前の目的は一体何だ!」
「先ほど言った通りだが?」
「は!手前が俺達の力使って冥界を統一しようだなんて思ってねえ・・・
何が目的だ?」
正直にいえというと・・・ふむとシャルバは刃更から離れてこう聞いた。
「色金と言う物を知っているか?」
それを聞いてまさかと言うと・・・そうだとシャルバは刃更に向けてこう言った。
「貴様らが各地に飛ばした色金、其れを使った実験だ。」
そう言って懐から取り出したのは・・・小さな赤い欠片であった。
「こいつには特殊な力がある、私はこれを利用してとある実験を執り行う。」
「実験って・・・何だよ?」
刃更がそう聞くと・・・シャルバはこう答えた。
「これだよ。」
そう言ってボーガンに・・・フルボトルを装填させると次に色金が入ったガラス瓶を
投げて・・・その儘破壊すると色金が光り輝いて其処から・・・巨大な穴が開いたのだ。
「な・・・何だよあれは?」
刃更がそう呟くとナニカが見えたと同時に・・・シャルバはこう言った。
「おおおおお!あれこそが『グレートレッド』だ!!」
「『グレートレッド』・・・手前何であれを」
「簡単だ、奴を殺してその力を私の物にするためだ!」
シャルバがそう言うと同時にフルボトルをボーガンから取り出して無針注射器に
装填するとそれを刺すと同時に・・・音声が流れた。
『スマホ』
そう言ったと同時にその姿が露となった。
胴体がスマホの液晶
頭部はスピーカー
手足には幾つものボタンが付いていた。
『さあ始めよう・・・どちらが『グレートレッド』を』
「手前の相手は俺だろうが!」
『ぐう!』
一夏がそう言って突撃するとシャルバ・・・シャルバだったナニカとぶつかって
どこかにへと消えていくと自分もと思って向かおうとして・・・『サマエル』が
攻撃してきたのだ。
「ああ糞が!手前の相手している暇・・・ねえんだよ!」
刃更はそう言って・・・『サマエル』から如何やって切り離そうとするか考えていた。
次回は戦闘。