「あ・・・あれ?」
可奈美は自分が立ったまま夢を見ていたような感じになっていると上空を見た。
「はあ・・・はあ・・・はあ。」
既に回避の連続で肩で息をしている一夏と・・・カチカチッと音をたてながら
ロングレンジレーザー銃を構えているオーディンがそこにあったが如何やら
エネルギー切れなのであろう引鉄を弾く音しかしない。
不味いなと一夏はそう思いながらオーディンを見ていた、右腕にアル双槍が目につき
そしてオーディンが其れを構えていると・・・下から声が聞こえた。
「一夏さーーん!」
「「!?」」
その声を聴いて一夏とオーディンが振り向くとそこにいた可奈美が声援を
送っているのが見えると可奈美は一夏に向けてこう言った。
「頑張ってください一夏さん!ワタシも頑張りますからーー!」
「可奈美さん・・・。」
一夏は今の言葉を聞いてこいつは負けるわけにはいかないなと思っていると
オーディンは一夏に目を向けると・・・こう言った。
「『可奈美さん可奈美さんカナミさん可奈美さん可奈美さん可奈美さんカナミSAN!』」
そう言ってまるで狂ったかのように一夏に向かって来るとこいつは不味いと感じて
下に行こうとすると可奈美が御刀を持っているのを見て一夏は何するんだと思っていると可奈美が何やら決意を決めたような目をしているのが見えて信じてみるかと思って一夏は其の儘降下して森の中に入るとオーディンもそれに続いて中に入ると暫くして・・・
一夏を見失ったオーディンはセンサーで探そうとして・・・音声が聞こえた。
『READY GO!ヴォルテックフィニッシュ!!』
「!?」
オーディンはその音が聞こえて振り向くとそこで目にしたのは・・・
・・・・・背中の翼が回転し始めているウインバットの姿がそこにあった。
そして一夏は今だと思って背中に付いてあるバッドエッジをパージさせると
其の儘回転して・・・オーディン目がけて向かってきたのだ。
「!」
オーディンは其れに対して左腕のエネルギーシールドを展開して受け止めると同時に
両腕にアルミニバッドウイングもパージして今度は左右から襲いかかってきたのだ。
「!!」
其れを見たオーディンは回避しようと思ってもバットエッジの力が強すぎて
身動き一つとる事も出来ない中その左右の攻撃からは・・・逃れなれなかった。
「『がああああああああああ!』」
オーディンからの断末魔が響き渡ると同時に・・・爆発した。
「やった・・・か?」
一夏はそう言いながらも先ほどの攻撃についてこう思っていた。
「(さっきのは威力を少なくした奴だから例え倒れたとしてもあの装甲が
壊れる程度だしこれで中にいる舞衣さんは。)」
大丈夫だろうと思っていると爆発の煙から・・・舞衣が姿を現したがその姿は・・・
・・・・・異形であった。
「な・・・何だ・・・あれ。」
そう言った一夏であったが其れは正しいであろう、舞衣の頭部の右側にまるで・・・
鬼の様な角が出てきているのが見えてその角から目の様なナニカが動いているのが
見えた。
すると舞衣は一夏を見て・・・こう言った。
「・・・どうして・・」
「?」
「どうして・・・可奈美さんは・・・私を・・・見ないの?」
「舞衣・・・さん?」
「私は・・・可奈美さんに追いつこうとして・・・努力して・・・努力して・・・
其れなのに何で何で何で何で何で何で貴女が可奈美さんのお側にいて何で私じゃなくて
何で何で何で何で何で何でーー!」
舞衣の声を・・・すぐそばで見ていた可奈美はこう呟いた。
「舞衣・・・ちゃん。」
すると舞衣は一夏に向かってこう言った。
「貴方を倒して可奈美さんを取り戻す・・・そうすれば前の様に・・・一緒に・・・」
そう言いながら御刀を向けると茂みからがさがさと音がして舞衣が振り向くと
そこで目にしたのは・・・悲しそうな表情をしている可奈美であった。
「・・・舞衣ちゃん。」
「可奈美・・・さん・・・聞いて」
「うん聞いてたよ、御免ね。今迄分からなくて。」
「ああ・・・あああああ!」
其れを聞いて舞衣は頭を抱えて苦しみ始めたのだ、今迄の事を聞いていたとするなら
自分の醜い姿を見せている事に他ならないからだ。
すると可奈美は舞衣に向けてこう言った。
「舞衣ちゃん、御刀を構えて。」
「可奈美・・・さん。」
「舞衣ちゃんが戦うのは私だよ、私の気持ちは全部この刀にあるから。」
「・・・・はい。」
舞衣は其れを聞いて互いに構えて写し状態になると・・・戦闘が始まった。
ガキガキがキキンキンキンと金属音が奏でるその音は互いの実力を見せるかのように
奏でる音楽の様であった。
「くう!舞衣ちゃんはやっぱり・・・強いね!」
「可奈美さんだって!こんなに強く成っているだなんて一体どうしてそこ迄!!」
「分からない!けど私・・・負けたくないから・・・剣が好きだから!」
そう言ってガきんと言う音がした瞬間に可奈美は舞衣から離れるとこう言った。
「だから負けないよ舞衣ちゃん、だから舞衣ちゃんも私を見て・・・
本当の舞衣ちゃんの剣を私に見せて!何時も何時も変わりながらも自分を貫いてる
舞衣ちゃんの剣を!」
「!」
其れを聞いて舞衣はびくりと体を揺らすとそうですかと言って・・・舞衣は座り込むと座禅するかのように構えていた。
すると可奈美は本気でしてくれるんだと持って笑みを浮かべながら剣を構えるとこう思っていた。
「(今のままだと多分舞衣ちゃんには勝てないかもしれない・・・けど・・・
決めたんだ私!私が御刀を使うのは荒魂から皆を守る為・・・ソシテ私が人に
剣を向けるとき・・・其れは只一つ・・・殺さないための剣を使う為!)」
そう思いながら身構えていた。
「(集中するんだ・・・舞衣ちゃんだけに全てを向けるように全力で・・・
全神経を鋭くしてそして・・・全てを見るんだ・・・呼吸を・・・・動きを・・・
舞衣ちゃんの全部を!)」
可奈美はそう思いながら見た瞬間に・・・可奈美の目にある光景が見えた。
・・・・・舞衣の筋肉、骨格が全てまるで映像で見るように全てが。
「(何・・・これ?)」
そう思っていると舞衣は・・・立ち上がって可奈美目がけて抜刀術を使おうとして・・
・・・・・その寸手でその手を片腕で止めたのだ。
「この技・・・あの時の!」
可奈美はそう言って最初に一夏を相手取った際に敗れた時の技を思い出すと舞衣は
素早く下がると今度こそと思って身構えようとして・・・
・・・・意識の外側から可奈美がその姿を露にしたのだ。
「!!」
一体どうやってと思って可奈美目がけて抜刀しようとして今度は・・・御刀で両腕を
両断して写しを消したのだ。
「・・・・あ。」
舞衣はまた負けたんだなと思っていると尚も向かって来る可奈美を見て舞衣は・・・
こう言った。
「可奈美さん・・・御免なさい。」
「舞衣ちゃんを・・・助けるんだーー!」
可奈美はそう言って舞衣の胸元に御刀を・・・その一閃で貫いたのだ。
「可奈美さん!」
一夏はそう言って可奈美を見つけるとそこで目にしたのは・・・
・・・・・胸元の衣服が開かれた状態で胸の谷間が露となりその上に自身の制服で
応急措置をしている舞衣と上着が無くなりカッターシャツだけになっている
可奈美の姿がそこにあった。
「あ、一夏さん!」
「可奈美さん・・・舞衣サンは。」
一夏がそう言うと可奈美は自身の御刀を見せるとこう言った。
「一夏さんこれ見て下さい。」
「?」
何だと思って見てみるとそこで目にしたのは・・・御刀の切っ先に貫かれている
ナニカであった。
「これが舞衣ちゃんを変えさせた原因だと思うんです、何かは分からないけど
何か嫌な物だったから。」
「そうか・・・それにしてもこれ何処にあったんだ?」
一夏がそう聞くと其れがですねと言って可奈美はこう答えた。
「心臓のすぐ近くだったんです、まるで寄生している様な感じでした。」
「心臓の近くって・・・どうやって分かったんだよ!」
一夏は危ないぞと言うとええとですねと可奈美は一夏に向けてこう答えた。
「見えたんです・・・舞衣ちゃんだけを全部見ようとしたら何か体の内側が
凄く鮮明に見えてしまって・・・そしたら体が勝手に動くような感じでもう何て言うか
ずばばって分かった様な感じがしてですねソレデ!!」
可奈美は興奮しながらそう言うと待て待てと一夏は可奈美を止めさせるとこう言った。
「さてと・・・合流地点に向かうか。」
「ああはいそうです・・・・」
可奈美はそう言って立ち上がろうとして・・・よろめくのが見えて一夏は可奈美を
受け止めたのだ。
「おい大丈夫かよ!」
「ええと・・・あははは・・・何か少しほっとしたら気が抜けて。」
「そうか・・・じゃあ。」
一夏はそう言って可奈美を・・・お姫様抱っこしたのだ。
「ふぇ・・・ふぇえええええええええ///////////!」
可奈美は其れに驚いていると一夏は可奈美に向けてこう言った。
「取りあえずだけど首元に近づいて腕で回してくれないか?そうしないと
いけねえから。」
「えええええと・・・はい・・・。」
可奈美は其れを聞いて赤面しながらも抱き着くように密着すると一夏は今度は
舞衣を自身の背中におぶさるとそれじゃあと言って・・・朝陽が降り注ぐ中
歩き始めて行った。
次回へと続く。