「当時はS装備ですらその様な兵装を使わなければ戦闘すら出来ませんでした、
相模湾戦闘の際に使われたS装備・改ですら戦闘に於いて切り札にすら
なりませんでした。」
目の前にいる女性折神 朱音は当時の事についてそう言っていた、当時自身は
前線ではなく後方待機組であったのだがあの時の事は未だに悪夢として思いだす程だ。
「今でも思いだします、帰還してきた仲間を迎える際に死んだ仲間の遺体を担いで迄
戻って来た自衛隊に刀使師。治療する際に見た深い怪我に鼻に残る血の香りは未だに脳裏に焼き付いて離れません。」
朱音の言葉は今大広間にて一夏達に向けて話しているが一夏はその言葉に
唖然としていた、当時だけでも間違いなく2万近い人間が死んでいるという事は
最悪な事じゃないかと思いそれにマシュも同意であった。
するとマシュは朱音に向けてこう聞いた。
「あの・・・一つ宜しいでしょうか?」
「ええとあなたは確か・・・」
朱音はマシュに対して名前を言おうとした瞬間に・・・大広間の襖の向こうから声が
聞こえた。
「マシュ・キリエライトちゃん、IS学園1年にしてロタリンギア王国の騎士団。ISは
ホワイトパラディンで特殊武装持ち・・・で良いよね?」
そう言って出てきたのは・・・恩田であった。
「「「「恩田さん!」」」」
「ハ~~イ?4人共久しぶりだねえ。」
恩田がそう言って座るとやあとリチャードが挨拶するとリチャードはこう続けた。
「やあ、君が提供してくれたあのデータは希少価値だったよ。それにあの吹雪も機体毎持って来てくれたものだから解析がスムーズだったよ。」
「いやいやいや、私一人だともっと時間かかっちゃいましたし其れに・・・
あんなの造っちゃう天才が向こうの世界にいたんだから頑張らないとねえ。」
そう言うとじゃあマシュちゃん続き良いよおと言うとマシュは朱音に向けてこう聞いた。
「では・・・当時それ程の事でしたら他国に応援を寄越すのが普通では
無いのでしょうか?日米安保条約の対象になっていたと思うんですけど?」
そう聞くと其れかと呟くとリチャードはこう答えた。
「あの当時米軍は静観するという物だったよ、ノロ相手に核弾頭ですら
意味が無い事位は既に把握されていたからね。」
まあそれでもGHQ時代には分かってたんだけどねえとリチャードはそう言うと其れにと朱音はマシュに向けてこう言った。
「ノロに対して的確な対処が出来ていたのはこの国だけでありノロはこの国にしか
現れませんでした、何故だかは分かりませんが私達はこの国を守るために
戦ってきました。そして相模湾戦闘の際に最後まで戦ったのが今の伍涸伝の学長と
篝さんと美奈都さんと我が姉の紫姉さまです。」
それを聞いて可奈美は・・・ほけ~~っとこう言った。
「ふぇええ・・・お母さんってそんなに凄かったんだあ。」
「お前!自分の母親の事何も知らなかったのか!?」
姫和が目を大きく見開きながらそう言うとうんと可奈美は頷いてこう続けた。
「お母さんが藤原って言う旧姓だったのは知ってたけどあんまり詳しくは
教えてくれなかったし私も聞かなかったし。」
「・・・呆れた。」
姫和はこいつはと思っていると一夏もそういやあ俺もそうなんだよなあと内心
そう思っているとくすくすと朱音は可奈美に向けてこう言った。
「藤原先輩は確かに強かったです、当時の学園処か同い年・・・いいえ。
日本各地に於いても無類の強さを持った正に最強とも言えました。」
其れにと言うと・・・襖が開いてとある女性が姿を見せた。
灰色の髪
褐色の肌
茶色の女性用スーツを身に纏った少々・・・裏社会に居そうな風体の女性が
姿を見せた。
するとそれを見た薫がようと言ってこう続けた。
「何だ来てたのか『死神十番隊t』」
「それ以上は言わせねえぞこのアホンダラがあああああ!」
「ぐぼじゃああああああああああ!」
女性は何やら薫が第4の壁を突破しようとしていたがために思いっきり頭部に
拳骨を食らわして文字通り黙らせた。
「オーノー、カオル。ソレはダメナンで~スよ。」
エレンがそう言うとええとと一夏とマシュは何やら呆然としているとああと女性は
自己紹介した。
「あたしの名前は『真庭 沙南』、ここ『長船女学園』の学園長さ。」
「長船女学園・・・学園事舞草の拠点なのか?」
姫和がそう言うと沙南は可奈美を見て・・・こう言った。
「あんた・・・美奈都先輩に似てるねえ。」
「お母さんの事知ってるんですか!」
「まあね、当代から見ても美奈都先輩以上の刀使師なんていなかった・・・その先輩の娘さんが篝さんの娘と・・・そこにいる見たこともない稼働装甲兵装を扱う連中と
行動しているって聞いてたからね。戦闘データ見てたけどあんた如何やら
美奈都先輩譲りの実力だねえ、こいつは将来が楽しみだよ。」
そう言うと一夏を見てこう言った。
「あんたについてもだね、アンタと可奈美ちゃん?だったよね??コンビネーションが良くて合格点やりたくなったけど・・・一つ良いかい?」
沙南がそう言って一夏に近づくとええと・・・何ですかと一夏が呟くと沙南は
こう聞いた。
「お前・・・可奈美ちゃんに手とか出してないよな?」
『・・・・・』
それを聞いて暫くは静まり返るが一夏はその問いを聞いて・・・うえいと言って
こう返した。
「手なんて出してない出してないそうだよな可奈美さん!」
そう言うと可奈美はええとええとと暫く逡巡して・・・こう答えた。
「そそそそそうですよ何もありませんよ!」
それを聞いてほっとしている様子であったが・・・可奈美はうっかりと
こう言ってしまった。
「たたたた確かに一緒の部屋で寝てたりお姫様抱っことかされましたけど・・・
何もありませんでした!!」
びし!?
その言葉に一瞬だが何か空気が変わった様な感じとなって暫くすると・・・沙南は
一夏に視線を向けて・・・にこりと笑みを浮かべて・・・
・・・・・アイアンクローを食らわせた。
「あぎゃああああああああああああ!」
「手えええ出してんじゃねえかああああああって言うか一緒に寝ただ!吐けっ手前!!何処迄やりやがったーー!」
「だから手を出してはぎゃあああああああああああああああああ!」
「いいいいい一夏さーーーん!」
一夏の断末魔と沙南の怒りの声に混じって何やら可奈美があたふたとしながら
弁解しているのを見て朱音とフリーマンは互いにこう言っていた。
「今時の子ってこんなに進んでるんですねえ。」
「これもまた時代なんでしょうかねえ。」
互いにそう言いながらだが見ているが恩田はと言うと・・・爆笑して
畳を叩きながら鑑賞していた。
話はまだ続くよ。