第0章の完成が・・・。
あと少し頑張ろう。
あの記者会見以降一夏の周りは慌ただしく変わった。
学校は卒業式まで大丈夫だといっており学業の問題はクリアされたが葉や綾斗からは「何で言わなかったんだ?」と抗議(葉は面白半分。綾斗は真剣。)されたことで本人は苦笑いしながら対応した。
篁技研はもうてんてこ舞いだった。
電話の回線はほとんどショート寸前。IS委員会の日本支部からは身柄引き渡しの要求(防人達がO・HA・NA・SHIして退かせた。)各ISの武器開発の会社からは一夏のISの武器提供の宣伝をしたいという連絡や「インフィニット・ストライプス」と言う雑誌の取材申請(「本社に通してほしい。」とやんわりと答えた。)等があり結局収束するまでの1週間は研究そっちのけの対応に追われ佑唯も帰ってきたときにはボロボロだったと聞く。
一夏の生活にも変化があった。
軟禁状態とはいえメディアはお構いなしに壁に脚立を掛けて一夏の周囲を撮影しており政府からの停止命令が出るまで(聞かなかった奴は御剣グループの武闘派SPによって
SI・MA・TUされた。)続いた。
正直に言えばどこのパンダだよと思うくらいの生活で本人はもう精神的に参っていた。
そして一夏はもう1人の男性IS操縦者を思い出した。
「(あいつもこんな感じなのかなー?)」
大体思った通りだがこっちはそれ以上だった。
前述以上に大変である。
何せ各国の企業から「テストパイロットにならないか?」と言う申し出や下手すればどっかのマッドな学者から「人体実験しないか?」とストレートに言う人までおり、
学校の友達のメールの中には「リア充爆☆殺」という内容が届いたりする始末。
そんなこんなで精神的にヤバい少年「東城 刃更」は家のソファーでカーテンを閉め切って横になっていた。
「あーー。何で触っちまったんだ俺?タイムマシンがありゃ力づくでも止めたのによー。」
事はあの時試験会場で起こったことである。
本来の場所はその前の日にトラックが飲酒運転で突っ込んできて使えなくなったというのが始まり。
それからは学校の指示で別の場所でやる羽目になったがそこは迷路のような場所になっていて気が付いたら迷子。
そこで勘を頼りにしてはいるとそこにあったIS「打鉄」があり興味本位で触るとISを纏ってしまいそのまま実技スタートした。
「そっからはそのまま緑の髪をした女性が男だとわかった瞬間そのまま激突。そんで今度は政府の役人が保護とかでそのまま連行されて家に戻されてこの始末ってか。」
ため息交じりで誰に向かって言っているのかと思うような独り言を言っているとまた電話が鳴ってきた。
またかと思ってとりあえず見るとそこには頭が上がらない人の名前が出てきた。
「もしもし!?」
「おー刃更、そっちはどうよ。親父さんから聞いたが元気か?」
「もー大変ですよこっちは。そっちで何とかしてくださいよ。」
「阿保か。こっちは政治には口出さないって決めてんだよ。ま、世間話はさておいて本題に移ろうか?」
「本題?」
刃更がしゃべっている相手が話を切り出したのでその内容を聞いた。
「お前のIS。こっちで作るから。」
「はあ。何で?」
「お前いろんなところからオファーが来てるだろう。うちも名乗りを上げたもんでな。それでお前に相談っと思ってな。なあにこの島の技術をベースにした奴ならほかの奴らも退くさ。でどうする?」
「受けます。それに音もありますし。」
「んじゃ来月中、3月から4月の初めまでには何とかするからな。」
「お願いします。」
「それと政府から貰ったあの本ちゃんと見ろよ。」
「・・・はい・・・」
ISを作る話になって半ば談合のような感じでまとめた後刃更にIS教本(電話帳クラス)を読むように言うと力なく答えた。
そして刃更は天井を見るとこれからのことに不安を抱えながらも頑張ることを決めた。
次回第0章最終回。
一夏がこれまで得たものはどう実るか。
お楽しみ下さい。