セシリアの一方的な言葉で疲労した一夏と刃更(大半はこいつ)は席に戻ると今度は千冬が教壇に立った。
「それではこれよりISで使用される各種装備の特性について説明するから頭にたたき入れておけ!」
この授業では山田先生までノートを持っていることから重要性が高いことがうかがえる。
如何に高性能な兵器を持っていてもそれを使う人間が正しい知識を持っていないと危ないからだ。
「ああ忘れてた。その前に再来週行われるクラス対抗戦の代表つまりクラス長を決めなければならない。これは生徒会の会議又は委員会の出席したりクラス対抗戦における各クラスの実力延いては生徒全員の能力判断と卒業後の進路の幅が広がる。一度決まると1年間は変更できないから熟慮したうえで決めるように。」
千冬はふと思い出したように説明し全員が考えている中1人の生徒がこう言った。
「はい!私織斑君を推薦します!」
「なっ!」
少女の1人が一夏を推薦すると宣言したら一夏が驚いたのであった。
すると隣にいた刃更が少し笑みを堪えていたのでそれに少し腹が立っていると・・・ 「私は東城君を推薦します!」
「何!!」
今度は自分の名前が挙がったので東城も一夏と同様の顔になっていた。
それからも全員が一夏と刃更に名前が挙がるので千冬がこう言った。
「候補者は東城と織斑か。・・・他にはいないか?いないなら
この2人で投票を行う。」
「ちょっと待ってくださいよ。織斑先生!!」
「これはないだろ!!」
すると一夏と刃更が立ち上がって抗議しようとすると千冬がこう言った。
「馬鹿者、これは民主制にのっとってやるのだ。他薦されたということはそれ相応の資質があると思っているんだから覚悟しろ。」
正に民主主義における数の結果である。
それでも一夏たちは食い下がろうとすると・・・
「待ってください!納得がいきませんわ!」
バンと机を叩いて立ち上がったのはあのセシリアだった。
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表等と言う屈辱を1年間味わうなどもってのほかですわ!!実力からすればこの私セシリア・オルコットが鳴るのは必然ですわ!!!私がこの日本に来たのはIS技術の修練に来ているのに猿のサーカスを見に来たのではありませんわ!!!!大体、文化としても後進的で戦術機等と言う野蛮な兵器を作る人間がいる最低な国で暮らさなければならないこと自体が私にとっては耐え難い屈辱で・・・----」
その後も色々なことを言っているのだが周りの生徒は殆どが日本人であるため全員不愉快又は怒りをあらわにしそうな生徒がおり千冬たちも怒りを隠していられそうになかった。
等々堪忍袋の緒が切れたのか刃更が立ち上がろうとすると隣から小さな紙が丸めてあったので開けるとこう書いてあった。
「〈暫くほっておけ。言わせるだけ言わせておけ。〉」
飛んできたほうには一夏がいたのだがペンを折れるような勢いで握っていたので刃更も座り「(わかった。)」と小さく声をかけた。
「ですのっでってそこのあなた達、何で何も言いませんの!?」
やっと気づいたのか一夏たちに向かってそういってきた。
「いやお前馬鹿だなと思って。」
「何ですって?」
一夏の言葉にセシリアが突っかかると今度は刃更がこういった。
「周りを見ろよ。」
セシリアは周りを見るとほとんどの少女たちがセシリアを親の仇のように見ていた。
「な、何で皆さまそのような目で私を?」
セシリアは何がなんやらわからないところに一夏がこう言った。
「そりゃお前ここにいる人間、教師も含めて日本人が結構いるんだぜ。あんなこと言えば誰だって怒るよ。」
「ほんとよねー」
「何様のつもりよあいつ。」
「やりたければ自薦すればいいのにねー。」
等とほかの少女達も色々言っていたのでついにセシリアが・・・
「決闘ですわ!!」と言ってきたのだ。
するとほかの少女たちは・・・
「うわー何あれ逆切れ?」
「自分でしでかしたのにねえ。」
「ああいうのを厚顔無恥っていうのよね。」と口々にいった。
「どうする刃更?」
「そりゃやるさ。ここまで言われ放題だったんだ、その分を返してやるぜ。」
一夏と刃更もやる気十分だった。
「それでハンデはどうする?」
「あら早速お願いですか?」
「いや俺たち2人がどれくらいいるか?」
すると箒が立ち上がって2人の前に来てこういった。
「一夏、刃更お前ら何言っているのかわかっているのか?
相手はあれでも代表候補生。それなりの強さを持っているんだぞ?それに一夏ならまだしも刃更はまだそんなにISを使っていないんだぞ。」
「箒、俺確かに一夏よりもISを使えるわけじゃねえけどなこいつは多くの人間を侮辱した。こんな奴相手にハンデなんてこっちからお断りだ!!」
箒は一夏たち(特に刃更)に対して忠告すると刃更は自分が戦う理由を告げてそのうえで戦うと宣言したのだ。
「いいでしょう。私が勝ったらあなた達を小間使い・・・いえ・・・奴隷にしてあげますわ。」
「ほーそれじゃ俺たちが勝ったらなにするんだ?」
セシリアの言葉に一夏はそう聞いた。
「はあ、何言うかと思えば・・・」
「勝負っていうのは何が起こるかわからねえしお前がそういうならお前も何か賭けろよ!!それとも負けたときの文句も考えてねえのかよ。」
決闘というのはお互いが何かを賭けるときには同等の物を対価として出さなければならないがセシリアにはそれもなく一方的なものなので
これで貴族とは笑えない話である。
「確かにねー」
「自分勝手だよねー」
「これで学年主席って笑えるーーwwww」等と言っているのを聞いたのか
セシリアは顔を真っ赤にしてこういった。
「いいでしょう!!もし私が負けたらこの私のIS(ブルー・ティアーズ)と代表候補生の座をお譲りいたしますわ!!!」
セシリアは耳につけている青いイヤリングの形をしたISの待機形態と自分の代表候補性の座を賭けると宣言した。
「それとセシリア。問題がある。」
「何ですの!?」
「問一ISを作ったのは誰?」
「は、簡単ですわ。Drタバネ・シノノノですわ。」
「問2出身地は?」
「それは日本に・・・あ」
一夏の問いに答えるとセシリアは一気に顔が真っ青になった。
「問3・・・目の前の人の出身地はどこ?」
「へ、・・・ひーーーー!!!」
問いに答える前にセシリアが見るとそこには黒いオーラを出して立っていた千冬がそこにいた。
そし千冬が歩くとセシリアは半歩下がりそのまま壁に当たると千冬は壁ドンしてセシリアの前に立ちふさがった。(壁が凹んでいるような感じだったが)
すると千冬がセシリアに向かってこう言った。
「ほー。猿で、野蛮で最低な国ねー・・・」
「あわわわわわわわわ。」
千冬の一言一言がプレッシャーを強くしセシリアはもうなすすべなかった。
「小娘覚えとけ、そんなにいやだったら国に帰って構わないし私は何も言わないが一夏に対してお前はハンデを付けてもらったほうが良いぞ。」
「な、なんでですか?」
千冬の言葉にセシリアは恐る恐る聞いた。すると千冬はこういった。
「何せ奴は私のISのシールドエネルギーを6割以上削ったんだからな。」
「「「「「えーーーーーーー!!!!!!」」」」」
その言葉に全員が驚いた。何せ千冬はブリュンヒルデと呼ばれその千冬に対してシールドエネルギーをましてや無名の人間が半分以上削れる時点で代表候補生以上、つまり国家代表生クラスと言ってもおかしくないのだから。
「まじかよ一夏?」
「マー負けたけどな。」
へらっというが全員開いた口が塞がらないので仕方ないのだ。
「あーそれとオルコットお前は補修だ。」
「な!!」
「お前には代表候補生としての自覚が足りなさそうだからな。みっちり扱いてやるから・・・・カクゴシロヨ。」
「あ、あわっわわわわーーー」」
千冬の言葉にセシリアは耐え切れず口から泡出して失神してしまったのだ。
そして千冬が教壇に戻ると全員にこう言った。
「勝負は今度の日曜日の朝10:00に第3アリーナで総当たり戦を行う。後でオルコットに伝えておけ。それでは・・・授業を始める。」
元に戻ったような感じだがやはり怒っていたんだろう。
そのまま授業が始まりセシリアは昼ごはんのチャイムまでそのままだった。
セシリアファンの皆さんごめんなさい。
けど原作を読んでいると何でほかの人言わなかったのだろうと思ったので書きました。