やはり俺の真っ白生活は間違っている。 作:red garden
「さて、親睦も深まったようだし向かうぞ」
一部始終を眺めていた平塚先生はそういって歩き出した。
俺は追いかけながら比企谷に謝る。
「悪かったな、からかって」
「いや、別に気にしてn」
「でも八幡だって悪いんだぜ。人と握手して嫌そうな顔をするんだから」
言葉を遮る形で俺はそう言う。
きっと悪戯が成功した子供のような悪い顔をしているのだろう。
「お前がどんなやつかわかったわ…」
比企谷は額に手を当てそうぼやいた。
「そいつはありがたい。あと…」
そこで俺は言葉をとめ立ち止まる。
「あと…なんだ?」
「俺は別に気にしないぜ?」
スカートの端を持ってひらひらさせる。
「っそれも冗談か…?」
比企谷は頬を少し赤く染め、目を逸らしながら聞いてきた。
ただ、やっぱり視線がちらちらとスカートを見ているのがわかる。
「さぁ?どうだろうな?」
俺はそういってまた歩き出す。
まぁ別に中身が男だからな、下着や裸を見られたりとかしなければ気にしない。
胸や脚を見てしまう気持ちもわかるしな。
…ただ、ちょっと今のセリフは恥ずかしかったな。
「なら俺からも一ついいか?」
そんなことを思っていた俺は歩きながら後ろ向きになり、比企谷の方を見て首をかしげる。
「言った後に恥ずかしがるくらいなら言わないことだな」
比企谷はニヤリと笑いそう言った。
「んなっ」
いくら中身が男だからって図星を当てられたら言葉に詰まる。
「ほら、その証拠に耳が赤いぞ」
重ねて指摘され顔まで赤くなる。
嘘だろ!?そんなに顔に出やすかったか!?
どうでもいいけど、顔が赤くなってるって自分で自覚するとさらに恥ずかしくなるよね。
「そ、そんな訳ってうわぁあ!」
後ろ向きで歩いていたせいか、はたまた動揺したせいか尻から転んでしまう。
痛い、こんなマヌケな転び方小学生振りだ。
あ、俺今女の子の体だったわ。まずい…痛みで反射的にちょっとうるっと来てる。
「フンッ」
転んで涙目の俺の横を助けようとせず、鼻で笑い通り過ぎる比企谷。
あの野郎、俺もからかいすぎたとはいえ…!
助けられたら助けられたでちょっと困ったけど…
「ま、まぁ今回はこの辺で痛み分けだ」
ちょっと鼻声の俺はそう強がり、目を擦る。
そして、スカートについた汚れを払って立ち上がり追いかける。
ただ…なんていうか…その…
こんな風に遠慮の無いやり取りみたいなのが、こっちの世界に来て喧嘩以外久しくなかったから。
やっぱこういうのも悪くないかな、なんて思った。
おそらく奉仕部部室であろう部屋の前に着いた。
…雪ノ下さんって結構癖のある人だったような?
大丈夫かなぁ…?
お話がなかなか進みません…