やはり俺の真っ白生活は間違っている。   作:red garden

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忙しくて遅くなりました、すいません


そして物語は始まる。

 

 

 

 

「雪ノ下。邪魔するぞ」

 

そう言って平塚先生は中に入ってくる。

 

「ノックを…」

 

「悪い悪い。どうやら、比企谷の更生に手こずっているようだな」

 

やっぱり気にしない平塚先生。

俺は平塚先生が入ってきたときに笑うのをやめたが。

ただ、勉強する気分でもないので中断してやりとりを見ることにする。

 

「本人が問題点を自覚していないせいです」

 

比企谷の場合、もはや自覚していて開き直っているレベルだと思うぞ…雪ノ下さんよ。

 

「そうじゃねぇよ。…なんだ、その、変わるだの変われだの他人に『自分』を語られたくないんだっつの」

 

「あなたのそれはただ逃げているだけ。変わらなければ前に進めないわ」

 

比企谷は譲らないし、雪ノ下はさっきからずっと刺々しい。

でも雪ノ下さん、さすがにいつもそんなに気を張ってたら疲れるぞ?

俺だったら半年も持たないね。

 

「変わるなんてのは結局、現状から逃げるために変わるんだろうが。逃げてるのはどっちだよ。本当に逃げてないなら変わらないでそこで踏ん張んだよ。どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」

 

お、たまにはいいこと言うね。

ただ、そのセリフはちょっと俺に刺さるからやめてほしいな。

 

「…それじゃあ悩みは解決しないし、誰も救われないじゃない」

 

どことなく、怒気すら孕んでいそうな雪ノ下の言葉。

比企谷の言葉に嫌な顔をしていた俺はさすがに仲介に入る。

 

「まぁまぁ、落ち着いて雪ノ下さん。それに八幡もだ。これでお互いのことはなんとなくわかっただろ?」

 

俺は二人の間に割って入りながらそう言い、場の空気を和らげる。

 

「面白いことになってきたな。私はこういう展開が大好きなんだ。少年漫画っぽくていいじゃないか」

 

そんな中、平塚先生だけは一人だけテンションが上がっている。

 

「古来よりお互いの正義がぶつかったときは勝負で雌雄を決するのが少年漫画の習わしだ」

 

「「いや、何言ってんすか…」」

 

比企谷とセリフが被った。うっかり本音がこぼれてしまったみたいだ。

 

「つまりこの部で、どちらが人に奉仕できるか勝負だ!」

 

「強引すぎる…」

 

それにも同意見だぜ…比企谷。

なんで先生ってこう強引な人が多いんだろうな。

 

「勝った方が負けたほうに何でも命令できる、というのはどうだ?」

 

何でも命令できるといわれ、俺の中の男の血が騒ぎだす。

何でもと言われアレを想像しない男はいない。

 

「なんでもっ!?」

 

比企谷も例に漏れずそうらしい。心なしか興奮しているようにも見える。

 

「お断りします。この男が相手だと身の危険を感じます」

 

雪ノ下は後ずさり、自分の身体を抱えて防御形態だ。

 

「偏見だっ!高二男子は卑猥なことばかり考えているわけではない」

 

比企谷は高二男子を代表しそう言った。

 

「そうそう、あとは世界平和とかだけどな」

 

俺は頷きながらそう返した。

 

「なんで、そこであなたも納得したような顔をしているの。天月さん…」

 

雪ノ下は額に手を当て、あきれたようにため息をついた。

 

「さしもの雪ノ下雪乃といえど恐れるものがあるか…そんなに勝つ自信がないかね?」

 

「…いいでしょう。その安い挑発に乗るのは少しばかり癪ですが、受けて立ちます」

 

うわぁ…雪ノ下さん負けず嫌いだなぁ。

そのあえて乗ってあげますってところが可愛らしいな。

 

「決まりだな」

 

「あれ、俺の意思は…」

 

「君のにやけた表情を見れば聞くまでもあるまい」

 

比企谷のほうも問題なく参加するようだ。

なんだかんだで俺は勝負事が好きだから乗りたくなってきた。

 

「先生、俺は?」

 

「なんだ?君のことだからてっきり参加するつもりだと思っていたが、違うのか?」

 

なかなか分かってるじゃないですか、平塚先生。

俺はニヤリと笑って宣言する。

 

「もちろん、乗らせてもらいますよ。そして、勝負するなら勝つ!」

 

 

 

 

 

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