「ようこそ、幻想郷へ。歓迎しますわ」
幻想郷か……忘れ去られた者たちの集まる最後の楽園。たぶん、ここが東方Projectの舞台なんだろう。
長かった。ここへ辿り着くまで本当に長かった。
「あれ~、誰かいると思ったら紫と赤じゃん。久しぶりだねぇ」
「ありゃ、萃香か久しぶり」
萃香がいきなり現れた。
いいな~その能力。てか、萃香は紫のことを知っているんだね。そして萃香がここにいるんだから、ここって大江山なのかな?
「なあ、なあ紫。ここって大江山なの?」
「違うわよ。ここは普通の人間たちが近づかなくなった辺境の地、幻想郷ですわ。そしてこの山は、鬼や天狗に河童たちの住む妖怪の山よ。それじゃあ赤、私はもう行くわね。人里もあるからそこで暮らしたらどう?」
そう言って紫は消えてしまった。
ホント何考えているのかわからん奴だね。ま、どうせ、またすぐ会えるだろ。
妖怪の山、か。よくわかんないけど大江山ではないのね。そして鬼に天狗に河童。お、恐ろしい山だな……
「んで、萃香はここで何してんのさ?」
どうせ、また飲んだり騒いだりしてるだけなんだろうなぁ。
「何って言われても困るけど……そうだねぇ、今は私たち鬼を中心に、この妖怪の山の秩序を守っている感じかな」
へ~、ちっちゃいのに頑張ってるんだな。
口には出さんけど、また泣かれると嫌だし。
「それに私もかなり強くなったんだよ。今では勇儀と同じ山の四天王とも呼ばれているしね」
なんと、勇儀も幻想郷にいるのか。そりゃあ久しぶりに会いたい。……会ってくれない気もするけど。
「だからさ、赤。私と勝負s「断る」……なんでさ?」
だって萃香が強くなったってことは、どうせ特殊技も効かなくなったんでしょ? そんな奴相手にどうやって勝てってんだよ。
毒々身が守とかなら勝てそうだけど、あれ面白くないしなぁ。
「ま、気が向いたらな」
そう俺が言うと萃香はむぅっとむくれたが、まぁ気にしないことにした。なんかヤダヤダ言って駄々を捏ねているけど、放っとくことにした。
何歳だよ、お前……
「よしゃ、そんじゃあ俺は幻想郷をブラブラさせてもらうよ」
「私が案内しようか?」
パッと起き上がってから萃香がこちらを向き言ってきた。
「いや、いいよ」
ちょっとブラブラするくらいだし。
「……迷子になってもしらないよ?」
うるせぇ。
萃香と別れた俺は人里を目指して歩き出した。むぅ、人里の場所くらい聞いておけば良かったね。
「あやややや。人間が妖怪の山にいると聞いて見に来れば貴方でしたか。お久しぶりです」
う~ん、人里って何処にあるんだろうか。
「せっかく会ったのですし、またお話とか聞かせてくれませんか?」
ま、とりあえずこの山を下りればなんかあるだろ。
「おや? どうしたのですか? 射命丸ですよ~。皆のアイドル、射命丸文ですよ~」
むぅ、それにしても歩きにくいな。もう少し道らしい道を用意してもらいたかった。
「もしもーし、聞いてますか?」
おお、なんか見えてきたぞ。
あれが人里なんだろうか?
「……ていっ」
痛い。いきなり蹴られた。
な、なにすんだ、この天狗は。
「やっと、こちらを見てくれましたね。全く、いけませんよこんな可愛い少女を無視しては」
何を言っているんだコイツは。可愛い少女はいきなり人を蹴ったりなんて……まぁ、するやつもいるか。
「はいはい、可愛い可愛い。んじゃあな」
さて、もう少しで人里だ。どんな場所なんだろうな。楽しみです。
「……ていっ!」
おわっ! あぶねぇ。し、信じられん。また蹴ってきやがったぞ。
「もう、なんなのさ!?」
こちらとしては、早く行かせてほしいのですが。
「それはこっちの言葉です! なんなんですか? 久しぶりに会って私が挨拶をしたのに無視するとは。少しぐらい会話をしてくれたって良いじゃないですか!」
だって、お前に捕まると碌なことにならんもん。俺は早く人里へ行ってゆっくり休みたいのです。
「会話なら少ししたじゃん」
「少しすぎます!」
なんと……我が儘なやつだ。会話ねぇ、早めに終わらんかな。
「まぁ、いいけどさ。何の話をすればいいのさ?」
「そうですねぇ。ここで立ち話というのはアレなので、私の家にでも行きましょう」
――貴方が小柄で助かりました。
なんて文は言って俺に抱きついてきた。
ちょ、ちょ、ちょっとなんなのですか!? 文さん、大胆すぎません? そう言うのはほら、もっと暗くなってからやることでして……
「な、何顔を赤くしているんですか! こっちまで恥ずかしくなるのでやめてください」
そんな無茶な。
と思ったら、ふわりと体が浮いた。そして文は俺を抱きかかえたまま空を飛んだ。
おお、すげぇ……こりゃ速いな。ん、でも、ちょっと早すぎない? ああ、いや、これ速いわ。あ、ちょっとタイム。止めてください。無理! 無理です!
ああ、もう意識が……
「起きます」
んと、何があったんだっけ?
ああ、文に拉致されたんだった。んでここは、文の家なのかな? なんか散らかっててるけど、掃除はちゃんとしなさいよ。
「漸く起きてくれましたか。情けないですねぇ。あの程度のことで気絶してしまうとは。本当に鬼に勝ったのですか?」
仕方ないでしょうが。
能力を使わなければただの人間なんだから。
「せっかくですのでお茶を入れてきますね」
さてさて、出口はどちらかな?
「因みに逃げられませんよ。ああ、正確に言うとこの家から出ることはできます。でも、この家から出て私以外の天狗にでも見つかったら……ね?」
……こんなんばっかじゃねーかよ。
最後の『こんなんばっか』は『困難ばっか』と掛けてあります
……どうでもいいですね
もっとポケモンを出したいのですが、バトルがないと出しにくいです
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