久しぶりにGBのポケモン銀をやってみたのですが
データが消えていました
もうアイツらには会えないと思うとなかなかに思うところがあります
昼飯のとき、諏訪子が本当に神様だったから敬語を使うと――
「気持ち悪いからやめて」
と言われた。いや、気持ち悪いって……
食後のお散歩がてら諏訪子と会話。
「赤はこれからどうするの?」
諏訪子が俺に聞いてきた。
「う~ん、どうすっかね。山奥にでも行こうかな」
「山奥? どうして?」
「人が多いっていうのは苦手なんだよ。できれば引きこもっていたい」
まぁ、別に人と会うのが嫌いっていうわけじゃないんだけどね。
「そ、そうなんだ」
こら、その悲しそうな顔をするのやめなさい。君には笑顔が一番にあっているよ。
なんてね。
「…………」
ありゃ、黙っちゃった。も、もしかして思考が読まれたのか? そ、それはあまりよろしくないぞ。
「じゃあさ、ここに住むっていうのはどう?」
ん? なんだ、考えていただけか、とりあえず一安心。
ん~……ここに住む、ねぇ。
「嫌だよ。この国人口多いじゃん。人だらけじゃあないか」
本当はそこまで嫌じゃない。むしろ、俺なんかを誘ってくれたのは嬉しいくらいだ。でも、俺は人間じゃない。
彼らは……人間は必ず老いて死ぬ。そして、俺は――
とかなんとか考えていると。
「だからさ、人間の住んでる所じゃなくて、ここならどう?」
と言って、諏訪子が向こう側を指した。
指の先には大きな湖。
はて、住めと? 湖に住めと?
最初は、もしかしたら諏訪子って俺のことを、魚類か何かと勘違いしているのかと思った。
そんなわけない。
じゃあ、なんだろうか……ああ、遠まわしに死ねって言われたのか。
それはショックだ……
「な、なんでそうなるの!? そうじゃなくてさ、神社に住めばいいって言ったんだよ」
「へ? 俺が? 神社に?」
「うん、赤が、神社に」
とんでもないこと言い出したぞこの神様。
「いや、だって俺って妖怪みたいなもんだよ? それは流石にまずいでしょ……」
神社のことはよく分からないけど、人間だとしてもまずいと思う。巫女さんなら良いだろうけど、俺巫女さんじゃないもん。
「妖怪って言っても、赤って妖力皆無じゃん。見た目だって妖怪には見えないし」
俺だって本気を出せば、少しくらいは強くなるんだけどなぁ。あと、見た目だけじゃなく、力の強さだって一般人とほとんど変わらなかったりします。
「いやいや、参拝に来た人とかに見られるよ?」
たぶん、押し切られるんだろうなぁ。とか思いつつも反論。
「大丈夫だよ。本殿に参拝者は来ないもの」
む~、逃げ道が潰されていく。
「いや、でも……あの……その……」
「いい、私が許す」
う、う~ん……ここは諏訪子の神社。その本人がいいって言うのなら……い、いいのかな。
「それにさ、私も普通に話せる相手が欲しかったしね」
と少々てれ気味の諏訪子。
……うん、まぁ、一人ぼっちは寂しいもんな。
そう言われてしまったのならしかたない。よし、決めました。
「わかった。不束者ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」
それで、握手。
握った手の柔らかさを感じるとともに、どこか懐かしさを感じた。
「そう言えばさ」
縁側に腰掛けて、ボ~っと過ごす午後。諏訪子が話しかけてきた。
「どしたの?」
「赤の言ってた種族は……ぽけ、ぽけんも?って何?」
ぽけんも? 俺が聞きたいわ。
まぁ、きっとポケモンのことなんだろうね。それくらいはわかります。
「ああ、ポケモンね。俺の能力だよ」
ああ……日差しが気持ちいい。
「えっ、赤って能力あったの?」
なんか、すごく驚かれた。やっぱ、珍しいもんなのかね?
「うん、ポケモンになる程度の能力らしいよ」
「何その能力、意味わかんないね」
まぁ、ポケモンを知らないんだし、そりゃそうだよな。
「んじゃあ、俺の能力を見せるついでに勝負しようぜ」
久しぶりに戦ってみたい。たまには体を動かすのだって悪くないはずだ。
「へ? 赤が私と?」
「うん、諏訪子と俺が」
「まぁ、赤がやるって言うならやるけど……」
どうも乗る気じゃない諏訪子。そんなことを言ってられるもの今の内だけだけどな!
「よしゃ、やろうぜ」
神社の裏にある開けた場所へ移動。
さっそく能力発動。それでなりたいポケモンをイメージ。
白色トゲトゲの首巻。
お尻のあたりがトゲトゲな黄色い耳付きパーカー。
『サンダース』
タイプ:電気
性別:♂
レベル:50
性格:おくびょう
持ち物:ふうせん
とくせい:ちくでん
HP:141
こうげき:76
ぼうぎょ:80
とくこう:162
とくぼう:115
すばやさ:200
技:10まんボルト・めざめるパワー(氷)・みがわり・あくび
HCDS:VのAB:U
努力値はCS全振りで残りはHへ
「えっ……」
おおー、諏訪子が驚いてるぞ。
いきなり姿が変わったんだ、そりゃ驚くか。驚いた諏訪子を見て満足。
ふふん、どうよ俺の能力は? カッコイイだろう。
「さぁ、はじめようぜ?」
バトル開始d「痛い!」
なんか諏訪子が近づいてきたと思ったら殴られた。
ちょっ、あ~もう、せっかくの風船が割れちゃったじゃん。一度割るともう使えないんだぞ。
何すんだコンニャローと思って顔を上げると、弾が顔面にヒット
とても痛い。
ちょっ、まって!!
ずるい! お願い! ターンは守って……
そんな俺を無視され、さらに続けてもう一発。
すでにHPは赤ゲージ。もう怒った!
「うおおお!! 『10まんボルト』!!」
喰らえやコンニャロー!! 迸る電撃は諏訪子に直撃。
『すわこに こうかは ないようだ』
なん……だと……?
そして、無慈悲な一発。
『赤は たおれた』
HPは0。そして強制的に人間の姿へ。
いやいやいやいや、今のはなしだろ。
と言おうと思ったら、まだまだ続く諏訪子のキック攻撃。そ、その短いあんよの何処に力が……
ちょっ、痛い! タ、タイムおねがいsうわーん痛い! まて、まって! 今、人間、人間だから能力切れtオウッフ。もう、やめて! 赤のHPはゼr……
そこで俺の意識は途切れた。
――――――――――
「んじゃあ、俺の能力を見せるついでに勝負しようぜ」
赤が言った。ものすごく驚いた。
「へ? 赤が私と?」
「うん、諏訪子と俺が」
「まぁ、赤がやるって言うならやるけど……」
赤からは妖力を一切感じない。
それなのに私と勝負しようなんて、正気の沙汰とは思えなかった。自分で言うのもアレだけど、私はかなりの力を持っていると思う。
「よしゃ、やろうぜ」
笑顔で言う赤。ホントに大丈夫かなぁ。
広場に着くと赤の雰囲気が変わった。
そして雰囲気だけじゃなくて、その見た目も。耳、大きいな。
見た目が変わると赤の力が膨れ上がった。妖力とも霊力とも神力とも違う力が……それは初めて感じる力。
けれども嫌な感じはしなかった。
力の大きさは大妖怪とまではいかないけれど、中級妖怪くらいは感じる。なんだろう。この力は。
「えっ……」
そんな赤の様子に驚いた私は思わず声が出た。
だって、全く力を感じなかったのに、それがここまで大きくなったんだもん。そりゃあ驚く。
私が驚いていると、赤の体にまた変化が起きた。
赤い球が出てきたと思ったら、そこから伸びた細い紐が赤を縛っているらしい。
そして、赤の体が浮いた。
想像してもらいたい。
青年とも呼べる男の子が変な格好をして、体を紐で縛って中に浮いている姿を。
正直に言うと――馬鹿にしているとしか思えなかった。ふざけんな、さっきの驚きを返せ。
その何ともふざけた格好をしたまま、赤が――
「さぁ、はじめようぜ?」
と言った。
ブ チ ギ レ た 。
まずは拳を一発。
すると赤が落ちてきたから、神力を込めた珠を3発放った。
途中光った気がするけど無視。
赤の姿がいつの間にか戻っていた気がするけど、たぶん気のせい。
そして、気づくと赤は気絶していた。ちょ、ちょっとだけやりすぎちゃったかな?
――――――――――
「起きます」
目を覚ますと、辺りはすでに暗かった。
それにしても、あんなに、攻撃しなくたっていいのに……そりゃあ、こっちから勝負を挑んだわけだけどさ。神じゃなくて、鬼だな。
「ん? 起きたんだ」
諏訪子がいた。
何でいるんだろう。
「何やってんの?」
「何って……赤が起きるのを待ってたんだよ」
え……マジですか? あれから結構な時間が経ったと思うけど……う~ん、ほっとけばいいのにね。
そう思ってふと、空を見る。その日は随分と星が綺麗な空だった。
何年、何十年、何百年、何千年ではすまないほど見てきたけど、やっぱり綺麗だった。
「空がどうかしたの? ああ、今日は満月なんだね」
月を見ると色々と思い出す。
ホント、いろいろあって、いろいろなくした。
「赤、そろそろ夕御飯の時間だから行こう」
ま、なくしたのなら、また探せばいいか。
な~んてね。
「あーうー。わかったよ」
蹴られた。
サンダースは基本風船を使いませんが、今回はネタのためアイテムは風船にしました
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