東方小妖録【完結】   作:puc119

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友人が

「卵ってレンジで温めると普通は爆発するだろ?でも、500Wで5分40秒に設定すると爆発しなくてゆで卵ができるんだ」

と教えてくれたので、実際にやってみました


この話を投稿し終わったら、友人宅へ殴り込みに行こうと思います




第7話~人が右なら私は左~

 

 

「結局、あんたは何がしたかったんだい?」

 

 雨が強い。

 ああ、もう……昔から雨には碌な思い出がない。

 

「いきなり、勝負を仕掛けてきたと思ったら……まぁ、そこそこ強いみたいだけど、その程度の実力でよく私と戦おうとなんて思ったわね」

 

 

 ――私の実力が分からないほど、弱くはないだろうに。

 

 そんな八坂神の言葉が届いた。

 

 勝てると思ったんだけどなぁ、ちょっと甘すぎた。あれじゃあ、レベルが足りなかった。

 ホント……カッコつかんね。

 

「それじゃあ、私は行かせてもらう。まぁ、準備運動としてはそこそこ楽しめたよ」

 

 雨が、痛い。

 

 ああもう。本当に、カッコわりいなぁ、俺……

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 諏訪子の神社に住み始めて、一週間と言ったところ。その間は縁側に腰掛けてボーっと過ごしたり、人里へフラフラと出かけてみたり、諏訪子と遊んだり、湖に出かけたりして過ごした。

 

 基本的には諏訪子と一緒に居たけど、諏訪子も巫女さん(?)と一緒に何かやっていたりと、神様っぽいこともやっているらしい。

 だから、遊んでいるだけではないみたいだ。

 

 そして神社の向こう側にある湖は、なかなかに綺麗だった。未来だとあんなに汚いのになぁ。

 

 そんなある日、いつも通り縁側に腰掛けてボーっとしていて気づいた。

 

「あれ? 俺って、ニートじゃね?」

 

 神社に住まわしてもらって、掃除くらいは手伝っているけれど、後は何もせずにいる。

 どう見てもニートです。本当にありがとうございました。

 

 これはやばいですなぁ。いやぁ、どうすっかね。

 う、う~ん。これだけお世話になっているのだから諏訪子にとって良いことをしたいし……よし、何か商売でもはじめるか。

 

 

 ということで諏訪子に相談。

 

「人里で商売を始めたいんだけど、大丈夫?」

「へ? えっ……ま、まぁ、いいけど、赤って人の多い場所が嫌いだって言ってなかったっけ?」

 

 おろ? そんなこと言ったかな。まぁ、諏訪子が言ってるのだから、言ったんだろう。とはいえ、人の気持ちとは常に移り変わるもの。うむ、そういうことにしておこうか。

 

「いいか、諏訪子。男にはな。やらねばならんときがあるのだよ」

「う、う~ん、そうなの? でも、なんの商売をやるのさ?」

「バナナ売るわ」

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 『トロピウス』

 

 くびの フサは あまくて こどもに だいにんき。くだものが だいこうぶつで たべつづけて いたら くびに くだものが できるように なったらしい。

 

 ゲーム中には『バナナ』という説明はどこにもないけれど、どう見てもバナナだよね。本当は『いかりまんじゅう』や『フエンせんべい』、『もりのようかん』を売っても良かったけれど、俺はバナナが好きなのだからしょうがない。

 

 一度に収穫できる量はそんなに多くない。けれども、一日40本ぐらいなら頑張れる。そして味のほうだってーー

 

「うん、美味しい」

 

 さてさて、売れるのかな? 売れれば良いな。

 

 

 

 

 な~んて甘いことを考えていた。

 バナナだから甘いってか?

 

 まぁ、つまりは――

 

 ……全く売れない。

 

 人里にて2時間くらい待ってみたけれど、売れない。物珍しさにか何人かは立ち止まって見てくれるものの、まぁ買ってはくれない。あんまり時間が経つと、シュガースポット出てきちゃうんだよなぁ。

 

 美味しいのに、バナナ。

 

 きっと、この時代の日本じゃまず見ることはできない植物。最初は抵抗あるのかなぁ。値段は、かなり良心的だと思うんだけどなぁ。

 

 う~ん、しょうがない宣伝でもしてどうにかお客を集めよう。

 

「はいはい、そこの元気っ子たち、よかったらこれを食べてみないかい?」

 

 丁度良くいたキャイキャイと騒いでいる5人組の子ども達に声をかける。

 

「なに、なに~?」

「これって、たべれるの?」

「なにこれ、ひわーい」

「たべてもいいの?」

「にがいのはやだよ」

 

 いや~、元気があってなによりです。

 

「食べられるよ、まぁ、食べてみなさいって」

 

 

 そう言ってから、皮を剥いてあげたバナナを子ども達に食べさせた。

 

 皮を剥いてあげたバナナを子ども達に食べさせた。

 

 皮を剥いてあげたバナナを子ども達に食べさせた。

 

 ああ。うん……やめよう、この作品は健全なのだ。

 

「あま~い」

「なんかへんなかんじだけど、おいしい~」

 

 文字にするとアレだけど、評価は上々。

 そんな感じに盛り上がっていると、何人かが声をかけてくれるようになった。

 皆さん、食わず嫌いはいかんですぜ。

 

 そこからは、クチコミで広まったのか良いペースで売れ、34本のバナナ完売。まいどあり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで三日に一度くらいの頻度で、バナナを売る生活を始めた。

 

 人里では『バナナのお兄さん』と呼ばれているらしい。なんだろう、そんなに嬉しくない。そこは事無く、卑猥な気がする。まぁ、そんなことは良いとして……

 

 稼いだお金は、諏訪子へのお賽銭なんかに使った。買いたいものもないし、諏訪子にもお世話になってるもんな。

 

 平和な毎日、平凡な日常。そんな生活を何年か続けた。

 

 つまり、何年かしか続かなかった。日常なんてきっとそんなものだ。

 

 

 

 今日は天気がいいから、縁側でのほほんと日向ぼっこ。

 うむうむ、日差しが気持ちいい。ビタミンDは大切なのだ。

 

 そうやってボーっと過ごしていると諏訪子が帰ってきた。今日は朝から、神様をやっていたみたいで忙しそうだ。

 

「お疲れ様、そしてお帰り」

 

 うん、暑いからもう日向ぼっこはいいや。紫外線はお肌の敵なのだ。

 

「ああ、うん……」

 

 ん? な~んか元気ないな。どうしたんだろうか?

 

「どうしたのさ? なんか元気ないじゃん」

 

 俺は聞いた。

 

「いや、まぁ、ちょっとね」

 

 諏訪子が答えた。でも答えになってない。それじゃあ、納得なんてできやしない。

 

「ん~、ちょっとなんなの?」

 

 しつこいかな~とか思ったけど、諏訪子だしまぁ、いいか。だって気になるもん。仕方無いね。

 

「いや、ちょっと大和の国と、戦争することになっちゃってね」

 

 なんて言って、力なく諏訪子が笑った。

 いや、それちょっとって言わないから……

 

 それから詳しく話を聞いてみると、最近、大和の国が信仰を求めて大暴れしているらしい。その大暴れがこの、諏訪(洩矢とも言うんだって)の国にも来た。

 

 ……なんとまぁ、迷惑な神様たちだ。

 

「私と、大和の国の代表である八坂神奈子って奴との一騎打ちだから、人里には迷惑かけないし、大丈夫だよ。赤だって私の強さ、知ってるでしょ?」

 

 そりゃあ、何年も一緒に過ごしてきたんだ知っているに決まっている。

 

 因みに、諏訪子の能力は『坤を創造する程度の能力』なんて言うんだって。

 なんのこっちゃと思ったが、どうやら大地を創造したり、操ったりできるらしい。俺の『10まんボルト』が効かなかったのも、なんとなくわかる。

 正に、神様って感じ、そりゃ強いに決まっている。

 

 しっかしねぇ、何年も一緒に過ごしてきたんだ。

 

 震えている諏訪子の足を見逃すわけがない。

 

 多分、この戦争に負けたら諏訪子は殺されるのだろう。戦争なんてそんなもんだ。起こした問題は、誰かが責任を持たなければならない。

 

 そして、その責任全ては敗者が受け持つ。

 戦争なんてそんなもんだ。

 

 戦争まで残り一ヶ月。

 

 諏訪子と会話ができるのも、あと一ヶ月。

 

 

 そんなことを、ちょろっとだけ考えたせいか、その日の飯は味がしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから一ヶ月、諏訪子は戦争の準備のためかすごく忙しそうだったけれど、別に話す機会が全くないというわけではなかった。

 そんな諏訪子と話していて思ったけど、日に日に諏訪子から笑顔が消えていくような気がした。

 これもしょうがない……のかな?

 

 俺はいつも通り適当に会話をして、いつも通り適当に過ごした。俺には、特別なことなんてできないし。

 

 

 そして、戦争の日。

 朝、というには少し早い時間に起きて移動開始。

 

 『ピジョット』になって空から散策。おお、あれかな?

 

 諏訪の外れに、青い髪で背中に輪っかをつけた女性を発見。いや、でも、輪っかは絶対邪魔だろうに……

 

 んで、神様の前で着地。

 上から失礼。

 

「おはようございます。貴方が八坂神でしょうか?」

 

 朝の挨拶は大切だよね。やあっと空も明るくなってきたわけだし。

 

「確かに私は八坂神奈子だが、お前は妖怪……か? それが私に何の用だ?」

 

 そ、そんなに見つめられると照れちゃう。

 

 な~んてね。

 

「いやぁ、ちょっとした宣戦布告?」

 

 ん~……な~んか違うね。ここはもうちょいと強い言葉を使うべきだ。だから、俺は言った。

 

「ここを通りたければ、俺を倒してから行け」

 

 うん、こんな感じかな。今、この場面ではこれが正しいはず。皆だってそう言っているし。

 

「……何を考えているのか知らないけど、準備運動にはちょうどいいか」

 

 八坂神が言った。

 それじゃま、始めましょうか。こいや、ボッコボコにしてやんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 それで、ボッコボコにされた。

 

 なんか雨が降ってきたと思ったら、馬鹿でかい木の柱も降ってきた。

 なにそれ、ずるい。

 

 あんなん勝てるか!

 

 ああ、雨に濡れた地面が冷たい。う~ん……流石の諏訪子でもあの八坂神には勝てないんだろうなぁ。

 まぁ、しょうがないんかねぇ……

 

 はぁ、ちょいと疲れました。少しだけ、ちょっとだけ寝させてもらおうかな……

 

 

 

 

『なんじゃ……お主はまた諦めるのかえ?』

 

 どっかで誰かの声がした。

 いや~、俺も頑張ったんだけどね。無理だったよ。

 

『たわけ、本気を出してもおらんくせに』

 

 いつかの会話を思いだす。

 

『かっこいい男の子、というのはその程度なのか? さっさと行け、間に合わなくなっても知らんぞ』

 

 いつかの誰か。つまりーー彼女の声がした。

 

 

 あ~あ、ホント嫌になっちゃう。まさかあの彼女なんかに励まされるとは……

 

 ん~面倒だ、面倒だけど……うん、もうちょっとだけ頑張ってみようか。そんな気分になることはできた。それじゃあ、よしっ、言い訳終了。

 

 

 

「起きます」

 

 体中が痛いし重い。

 うん、今日も絶好調だ。

 

 今までに使ったポケモンは4体。ってことは、どんなに頑張ってもあと2体かぁ……

 

 まぁ、まずは諏訪子の所へ行かないとね。とりあえず『ムクホーク』になって神社まで飛んだ。

 

 

 神社に着いて人間の姿へと戻る。これで使えるのはあと1体。これはちょっと厳しいかも。

 

「巫女さん、巫女さん。諏訪子はどこに行ったの?」

 

 近くにいた巫女さんに声をかける。

 

「あっ、えと、その……諏訪子様は湖の上で、大和の神と戦っておられます」

 

 どこか落ち着かない様子の巫女さん。きっと、諏訪子のことが心配なんだろう。うんうん、いい娘だ。

 

 しかし、湖の上って諏訪子の能力的に不利じゃん。なんでまた、そんな所で戦っているんだか……

 まぁ、人里へ被害を出させないためとか、そんな理由なんだろうね。

 

 まったく……ホントいい神様だことで。そんな諏訪子にはため息しか出ない。なんだかんだ言いながらアイツが考えているは他人のことばかりじゃあないか。……とはいえ、そんな諏訪子は嫌いじゃあない。

 

 さてさて、そんじゃ、俺も行こうかね。負けっぱなしっていうのも悔しいし。

 

「ちょっ! あ、赤様は何方へ行かれるのですか?」

「ちょっと神様と遊んでくるよ」

 

 泥遊びとかしてみたいね。俺には汚れ役がちょうどいいし。

 

 

 さて、名誉返上、汚名挽回といきましょうか。

 

 

 本日ラストとなるポケモンをイメージ。

 

 二本の角と背中に背鰭。

 お腹が黄色の青色パーカー。

 

『キングドラ』

タイプ:みず/ドラゴン

性別:♂

レベル:100

性格:ひかえめ

持ち物:こだわりメガネ

とくせい:すいすい

HP:292

こうげき:203

ぼうぎょ:226

とくこう:317

とくぼう:226

すばやさ:269

技:ハイドロポンプ・なみのり・りゅうのはどう・りゅうせいぐん

 

 6VでCS:全振り

 

 もう負けたくなんてないからレベルは100。手加減なんてしない。全力全開。

 伝説に最も近いポケモンの力、見せてやろうじゃないか。

 

 

 






ポケモンの中には性別が♀しかいないポケモンがいます

さて、困りました

もし、そのポケモンになるとしたら
TSタグつけないとですね


タグに独自解釈を追加しました

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