学園黙示録~魔法を持って行く物語   作:武御雷参型

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気付いたら三十話まで行ってるwwww

どこかで番外編でも出そうかな? あっそうだ‼ 読者さんにアンケートしよ。

感想の方にアンケートを載せています。
回答は面倒ではありますが、自分のメッセージにお書きください。


第三十話

「初めましてですね、堕天使より転生されし者」

 

「我らは堕天使から貴様らのデバイスの強化に来た」

 

「僕が居れば、怖い物要らずだよ‼」

 

俊輔の前には、レヴィ、シュテル、ディアーチェが降り立った。

 

「お前たちは………」

 

「私達は堕天使より使わされた者です。私の名は“星光の殲滅者シュテル・ザ・デストラクター”です」

 

「我の名は“闇統べる王ロード・ディアーチェ”だ」

 

「僕の名前はね‼ “雷刃の襲撃者レヴィ・ザ・スラッシャー”‼ カッコイイだろ‼」

 

三人の自己紹介に誰も口を開けての呆けていた。

 

「き、君たちの目的は何だ? 金か? 命か?」

 

「そんな物は要らん、塵芥共。我らが来た理由はそこにおる、山本俊輔のデバイスの強化だけだ」

 

「えっ? 俺⁉ と言う事は………そう言う事ね」

 

ディアーチェの言葉の意味を理解した俊輔はフォーカと神楽を渡した。

 

「すぐに終わらせる。シュテル‼ レヴィ‼」

 

「はい、王」

 

「は~い」

 

ディアーチェは神楽とフォーカを魔術式の上に置くと二人を呼び戻す。

 

「我、堕天使より使われし者なり」

 

「堕天使からの贈り物を授けたまえ」

 

「我等、マテリアルズが命ずる」

 

「「「甦れ、授けられし力よ‼」」」

 

三人の呪文に反応するかのように、魔術式が大きく広がりフォーカと神楽が光り輝き始める。

 

「さぁ、甦れ」

 

「あるべき主の元へ」

 

「そして、力を取り戻せ」

 

三人がそう唱えると、フォーカと神楽は元通りに戻り、自動的に俊輔の元へと行く。

 

「お帰り」

 

『『只今戻りました‼ 我が主‼』』

 

「さぁ、ド派手にやるか‼」

 

『『Aii right My Master Stand by Ready? Set up‼』』

 

俊輔の声に返事をしたフォーカと神楽であったが、二機は融合し一機のデバイスへと変貌した。

 

「これは………」

 

『私達は二機で一機です。最終形態“フォートレス・シントミュージック”と申します』

 

フォートレスと神楽が融合した最終形態“フォートレス・シントミュージック”は、フォートレスの砲身が長くなり左右に短剣が装着されていた。また、後方部には、魔力を吸収する為の装置も備え付けられ最終形態としての形を作り上げたのであった。

 

「そうか…………最終形態ね。行くぜ、フォートジック‼」

 

『Yes My Master‼』

 

俊輔の声に反応するフォートレス・シントミュージックは、バレルに魔力を集中させる。

 

「喰霊開放‼ 白叡‼」

 

『出番を待ってたぜ‼』

 

「喰い尽くせ‼」

 

俊輔は印を結び、白叡を解放させる。

 

「では、我々もお手伝いをします」

 

「感謝しろ」

 

「やったぁぁ‼ 僕のカッコイイ所を見せちゃうからね‼」

 

ディアーチェ達も参戦する事になり、各々のデバイスを掲げる。

 

「行きますよ、ルシフェリオン。轟熱滅砕‼ 真・ルシフェリオンブレイカー‼」

 

「征くぞ、エルニシアクロイツ。絶望に足掻け塵芥、エクスカリバー‼」

 

「いっくぞぉぉ‼ バルニフィカス‼ 轟雷爆滅‼ 雷刃封殺爆滅剣‼」 

 

三人の掲げるデバイスから魔法陣が展開され、それぞれの魔法色が輝き始める。

 

「フォートジック、カートリッジロード‼」

 

俊輔の指示にフォートレス・シントミュージックの左側にある排出口から四発の薬莢が出され、上部にある装填口がスライドする。

 

「スターダスト・スパークル・ブレイカー‼」

 

四人の最終奥義が放たれると、そこいらにいた奴らが消滅し後に残ったのは、瓦礫の山であった。

 

「やり過ぎたか?」

 

「いえ、化け物共を滅殺するにはこれ位の威力が無ければ、意味がありません」

 

「オウサマ‼ 僕頑張ったよ‼ 褒めて褒めて‼」

 

「…………」

 

瓦礫の山を見た俊輔達は何も言えなくなった。

また、下で待機していたシグナム達を始め、壮一郎たちもこの時、心が一つになった。

 

『絶対に俊輔を怒らせてはならない。怒らせてしまっては最後、自分達が消滅する』

 

と、考えてしまう程の威力であった。

 

 

「さて、これからどうするかな?」

 

『マスター、我々は別行動を取るのが宜しいかと思います』

 

「どう言う事だ?」

 

俊輔の呟きにフォートレス・シントミュージックが答える。だが、孝達と別行動を取ると言う事だった。

 

『私の考えを述べますと、あの人達は自分達の力だけ対処出来る事も、マスターに押し付ける可能性があります』

 

「だが、それはお前の考えであって本当かどうかも判らないだろ?」

 

『それは………確かにそうですが…………』

 

「それにな、俺は人に頼ってもらった方が嬉しいんだよ」

 

『はぁ~…………マスターがそう言うのであれば、私は何も言いません』

 

「スマンな」

 

俊輔は自分のデバイスが、意見を申し出て来た事に嬉しく思っていた。

 

「さてと、下に行くか」

 

俊輔はそう言うと壮一郎たちが待っている下へと降りて行く。それに続くようにディアーチェ達も降りて来るのであった。

 

「フォルム解除」

 

地上へと降りた俊輔は一つになったデバイスを二つに戻そうとしたが、一向に戻らなかった。

 

「スマン、一つ言うのを忘れていた。最終形態はその名の通り、最後だ。一つになってしまった物はそのままとなる」

 

ディアーチェが自分が言いそびれた事を俊輔に伝える。

 

「えっ? と言う事はこのまま?」

 

「そう言う事になります」

 

俊輔はガックシと肩を落とした。元々、二つだった物が一つになると言う事は、手が一つ空くと言う事でもあったが、俊輔自身、それが慣れていた為、ショックだった。

 

「でもね‼ モードがあるんだよ‼」

 

レヴィはフォートレス・シントミュージックのモードがあると言う。

 

「例えば?」

 

「神楽モード、フォートレスモード、カドラモード、そして最終形態であるファイナルモード。この四つになります」

 

「神楽モードは、神楽そのものだ。フォートレスに至っても同じことが言える。そしてカドラモードは二挺拳銃に二刀剣が装備される。ファイナルモードは先程の状態だ」

 

事細かにレヴィたちが俊輔に教えて行く。

 

「まぁ、それなら良いかな……………さて、これからどうしますか? 憂国一心会の皆さん?」

 

俊輔は気を取り直して壮一郎達の方へ振り返る。

 

「我々はもう一つの避難所へ向かう事にする。だが、足が無い分遅い行軍になるがな」

 

「足に関しては問題はありません。あの三台を使ってください」

 

壮一郎の言葉に俊輔はある物を指さす。指さした先には、ハイエースとヴェルファイア、スカイラインがあった。

 

「だが、あの三台も壊れているのじゃないのか?」

 

「ところがどっこい。あの三台は対EMP対策が取られている車両です。それに、俺達は戦車があります。ハンヴィーは壊れているのかどうかわかりませんが、使えるのであれば使う予定ですし、戦車も中は広いので何かあった時はそっちに乗せますしね。コータ」

 

俊輔はそう言うとコータを呼んだ。

 

「な、なに? 俊輔君」

 

「ハンヴィーのEMP対策はどうなんだ?」

 

「予算が削られてEMP対策は出来てないんだ」

 

「ならしゃーないな。俺と空の戦車に乗り込め」

 

俊輔は孝達に指示を出し、孝達も準備を整えていた荷物をティーガーとパーシングに載せて行く。

 

「沙耶ちゃん」

 

「なに、ママ?」

 

沙耶の母親である百合子が沙耶を呼び止めた。

 

「これを使いなさい」

 

百合子が沙耶に手渡した物はルガーP80と呼ばれる銃であった。だが、マガジンはドラムマガジンと言うマガジンが装備されていた。

 

「銃なんて使った事無いのに、どうしろと言うのママ‼」

 

「使い方は貴女のカレシさんにでも教えてもらいなさい」

 

百合子の言葉に沙耶は顔を赤くする。

 

「な、なに言ってるのママ‼ 私は別に俊輔の事なんか………」

 

「あら? 誰も俊輔君の名前を呼んでないわよ?」

 

「ッ⁉」

 

自分が墓穴を掘った事に気付いた沙耶は、増々、顔を赤く染めるのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら受け付けております‼

アンケート‼
三十話を記念して、アンケートを取りたいと思います。
回答に関しては、ご面倒ではありますが、自分の個人メッセージ又は、活動報告にて送ってください。

1、ネタを書いてほしい
2、他のキャラ(リリカルなの系統)
3、助けてほしいキャラ(あさみは既に救出する予定)

この三つでお願いします。
全部の回答でもいいですし、一つでも二つでもいいです。
皆様の回答をお待ちしております。
期限は今月末までです。

では、よろしくお願いします‼

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