オリジナル要素しかないです。それと、俊輔君のキャラが崩壊してますwww
「東署には誰もいません」
シグナムの言葉に由香里は怒りをあらわにする。
「なんでよ‼ 絶対に誰かはいる筈よ‼」
「諦めて下さい。この状況下です。誰もいる筈はありません。もしいたとしても…………あの化け物たちの様になっているだけです」
「そんな…………」
由香里は突き付けられた事に衝撃を受け、膝から崩れ落ちた。
「そこで提案があります」
「…………なに? 私達も化け物の様になれっていうの‼」
シグナムからの提案に由香里は語気を荒くして反論する。
「違います。ショッピングセンターに戻り、戦力を上げるのです。幸い、我らの主もそこにおられます。もし、あなたが我々と一緒にショッピングセンターに戻ると言うのであれば、護衛として働かして頂きます」
シグナムは「どうしますか?」と言い由香里の言葉を待った。
「もし、戦力が上げれたとしてもこの状況で、無事な場所なんてあるの?」
「それは判りません。ですが、どこか無事な場所は必ずあるでしょう。我々はそれを見付けるだけです」
「…………判ったわ。あなた達と一緒に戻りましょう」
由香里の返事にシグナムは頷いた。
「ヴィータを殿として私が先頭に立つ。アインスとザフィーラは由香里さんを護衛してくれ。シャマルは周辺の警戒に当たれ」
シグナムの指示でそれぞれが動き始める。
先頭に立ったのがシグナム。その後方で左右に立つアインスとザフィーラ。シャマルは上空へ上がると、周辺に奴らがいないかの確認。そして、ヴィータは最後尾で殿を務める。
「では、主のいるショッピングセンターに行くぞ」
シグナム達は、俊輔がいるショッピングセンターへと戻るのであった。
一方、俊輔達は老人夫婦の輸血について話し合っていた。
「先生、一つ聞かせて………どうして私達なの?」
「えっ………それは………しょ、処置しないといけない人がいるから、助ける。それが常識でsy「じゃぁ、輸血した後はどうするのです? 定期的に輸血をする必要がある……と言う事は必然的に毎回、私達が取りに行くと言う訳? それに、どこで輸血パックを取りに行くんです?」それは………」
静香の言葉に沙耶が噛み付く。
静香は沙耶の的確な言葉に、口を閉ざしてしまう。
「私達は、他人を助けられるほどの力があるんですか? 私達が誰も死なないと言う、明確な理由でもあるんですか?」
「それは………そうだけど…………でも困っている人がいたら、それを助ける。何か間違ってると言うの‼」
「静香先生の言葉は正しいわ………でもね、先生。今の状況で正しい事は判る筈でしょ‼」
「じゃぁ、どうしろっていうの‼ 沙耶さん‼ 私は先生であり、医者でもあるの‼ 助けられる命があるのに助けない。それは私にとって曲げられない事なの‼」
沙耶と静香の口論は激しさを増すばかりであった。
「二人とも落ち着けって。落ち着いt「黙れやぁッ‼ ボケェェェッ‼」……俊輔……」
二人の口論を止めたのは俊輔であった。俊輔の怒声に二人の口論は、止まる。
「今はそんな話をしている場合か‼ 沙耶‼ 今の状況で言えば、お前の言い分は間違っていない。だけどな、ここの場所で生活しているのは俺達だけなのか‼ あぁ? 判ってるんだろうが‼ 状況が刻々と変わっていっている事が‼ このチームの頭脳だろうが‼ その頭脳がそれに気付かない訳ないよな? それとも何ですか? 気付きませんでした~とでもホザク気か? 静香先生。アンタの考え方は俺は賛同したい。だけでな。今の状況で、誰が取りに行く事が出来るんだ? アンタ一人で行く気か? 武器も持たないアンタが…………ここは冷静になって話し合えばいいだろうが‼ そんな事も出来ないんか‼ このすっ呆け共が‼ ハァハァハァ……………孝、永。後は頼んだ」
俊輔のマシンガンの如く発せられた言葉に、全員が呆けてしまい、俊輔はどこかへと向かって行くのであった。
空が静かに俊輔の後を追って行った。その際、孝だけに聞こえる様に耳元で呟いた。
「今の状況を打破できるのは、貴方だけです。お任せします。それに………もしかしたら俊輔君は血清を取りに行く気かも知れないので………お願いします」
空は孝だけに聞こえる様に呟くと、俊輔を追いかけるのであった。
「やっちまったぁぁぁ‼ 俺が冷静になってなくてどうするんだよ‼」
俊輔は誰もいない場所に行くと、壁に手をついて先程の言葉に後悔をしていた。
「何が冷静になって話し合うだよ………冷静になってないのは俺じゃないか………それに沙耶にも静香先生にもきつく当たってしまった…………仕方がねぇ。俺が取りに行くか」
「どこに行く気ですか?」
俊輔が一人で取りに行こうとすると、そこに待ったを掛けた人物がいた。
「空………どうしてここに来たんだ? 孝達の所にいなくても良いのかよ?」
「アナタが勝手に一人で取りに行くであろうと考えた結果です。まさしくその状況ですけどね」
「まぁな…………あそこまで言ったんだ。俺が取りに言った方が安全だろ?」
「確かに…………ですが生きて戻れる保証はあるんですか?」
「……………」
空の言葉に俊輔は何も答えられなかった。
「俊輔君。ここは二人で行った方が確立が上がります。それに戦車持って行く気でしょ?」
「バレテたか………まぁ、その方が早いと思ってな」
「貴方の考え位、判りますよ。一緒に暮らしてたんですから」
「付いて来てくれるのか?」
「もちのロンです」
「じゃぁ、行きますか‼」
二人は静かにショッピングセンターを抜けだすと、戦車を置いている場所へ向かい、ティーガーにエンジンを掛け、病院へと向かうのであった。
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、よろしくお願いします‼