学園黙示録~魔法を持って行く物語   作:武御雷参型

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完成したのでうpします。今回は新キャラが出ます。ついでに前話で、ヒロインが出ますと書いていましたが、訂正します。あれは候補です。今後ヒロインとして出して欲しい方はメッセージでお願いします。


第四話

俊輔サイド

 

俺はその後、少女が無事に警察に保護されるところを確認してから家に帰った。

 

「ただいま~」

 

「遅かったな。で、帰って来たと言う事は無事に確認したんだな?」

 

「ああ、それで、空は何処にいる?」

 

「今はソファーで寝かしている。もう少ししたら起きるだろう」

 

「そうか………」

 

俺は白に教えてもらい空の寝ているソファーに向かった。

 

『貴方がマスターを助けてくださった者ですか?』

 

「そうだが? 君は?」

 

『初めまして、私の名前はレイラ・フォークスです。愛称はレイです』

 

一冊の本が浮かび上がり俺の前に来る。

 

「で、君のマスターである山城空君は如何かな?」

 

『はい、体になんの異常もありません。ありがとうございます。マスターを助けていただきまして』

 

「いや、こちらも少し助かったみたいな………で、君に転生させた神は誰かな?」

 

『私達を転生させてもらったのはアポロニアス様です。貴方方も同じですか?』

 

「そうだな。で、君の能力を教えてくれないかな?」

 

『……………』

 

レイにそう言うと、少し黙ってしまう。

 

 

 

 

 

 

俊輔、白、フォーカ、神楽は黙ってレイが話してくれるのを待っていた。

 

『判りました。お話します…………ですが、これを聞いて貴方方がマスターに危害を加えた場合は、判っていますよね?』

 

「ああ。そこは大丈夫だ。さすがに今後の事で話したいんだ。殺しもしないし危害も加えない。約束するよ」

 

『………信用します。では、先に私の能力ですが、私はForceに登場するディバイダーを全て使うことができます。それも、感染もなくね。で、制御プラグである〔シュトロゼック〕は必要とはしません。それに、何時でも完全状態にもなれます』

 

『『「「っ!!?」」』』

 

この言葉に俊輔達は驚いていた。

 

「では、もしかしてあの状態は完全状態だったのか?」

 

『はい、そう言うことになります。ですが、あの時が始めての起動だったのでマスターの消費が限界なり、結果的に貴方方に助けてもらったという事です』

 

「そうか………」

 

「んっ!!」

 

『マスター!!』

 

ソファーで寝いていた空が起きた。

 

「こ、此処は………」

 

まだ意識がはっきりしないのか、空は部屋全体を見渡し最終的に俊輔を見つけると体を起こした。

 

「お、おい! まだ寝ていろ。体が完全に治った訳じゃないんだから!!」

 

「だ、大丈夫です」

 

しかし、空はソファーから転げ落ちてしまう。

 

「ほら、言っている傍から……よっと」

 

俊輔は空をもう一度ソファーに寝かした。

 

「さて、君に聞きたい事がある。一応、君のデバイスからは話を聞いたが、君に確認をしたいことがある。大丈夫か?」

 

「はい、大丈夫ですが………なんでしょうか?」

 

空は最初に出会った時とは違い、少し大人しげな少年になっていた。

 

「あ、ああ。此処の世界の事はどれくらい知っている?」

 

「全く知りません。ただ、アポロニアス様に言われたのは〔君と同じ転生者が居る。それを頼りにすれば良い〕と言っていましたが?」

 

「そうか………」

 

俊輔はそう言うと頭を抱える。

 

「はぁ~。仕方が無いか………では、君にこの世界の事についてを説明する。レイもしっかり聞いてくれ。今後の事にも繋がるからな」

 

『判りました』

 

「では、この世界の事だが、あと七、八年後にこの世界は崩壊する。ある感染によってな」

 

「『………』」

 

「それで、今俺はそれに備えて体力、魔力、忍耐を底上げしている最中だ。そして、この世界はあるマンガの世界だ。一度は聞いた事は無いか?〔学園黙示録〕と言う物を」

 

俊輔はそう言うと空を見る。

 

「………はい、聞いたことがあります。ですが、ifの世界になりますよね、この世界は」

 

「そうだな。俺達転生者が入った事で原作通りに行くか、違う方向に行くかは判らない。でも、俺は原作通りにするつもりは無い!!」

 

俊輔は生前に読んだ学園黙示録で永を助けたいと思っていた。それに高城家の人達もそうである。

 

「それで、君は如何したい? アポロニアス様に頼めばもう一度学校に行けるが?」

 

「………」

 

しかし、空は何も答えない。

 

「ま、無理強いはしないさ。ゆっくり考えれば良いさ。それにこの家は結構広いし、腐るほどに部屋も余ってるし。適当な部屋を使ってくれたら良いから。それじゃぁ、俺はシャワー浴びてから寝るわ。お休み」

 

俊輔はそう言うとリビングから出て行った。その後ろから新しい待機状態になった神楽、フォーカが付いて行った。

 

「さて、少しなら話を聞いてやらん事も無いが………安心しろ。俺は俊輔とは意識が融合していない。だから、お前が話しても俊輔には聞かれない」

 

白が言う事は本当である。本来であれば術者の体内で封印される筈であるが、アポロニアスの力によってそれが解消されこうして実体化出来ているのである。

 

「………では、少し話を聞いて貰っても良いですか?」

 

「ああ、良いぞ」

 

此処からはリビングで空と白、レイが話をはじめ終わったのが翌朝の七時であった。

 

そして……………

 

「は、初めまして。山城空です!! よ、よろしくお願いしましゅ…/////」

 

空はアポロニアス様の力によって同じ学校の同級生、そして、同じクラスになったのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問があればよろしくお願いします。

次回はプロフィールをうpしようと思います。

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