雄英でピエロは嗤う   作:ヨシフ書記長

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USJ襲撃にやっといけた。
大変だべさ


狂宴2

「何だ?入試見たく…いきなり始まってんのか?」

 

切島はUSJの中に現れた黒いモヤから出てくるヴィラン達を見ながらそう言った。しかし、それは違った。

 

「全員、一かたまりになって動くな!!」

 

相澤先生の一喝により全員の顔が強張り…出久達は冷や汗を流した。相澤先生は出久達を見るとさらにこう言った。

 

「13号!生徒を守れ!」

「先生!あれは…」

「あれは…(ヴィラン)だ!!」

 

相澤先生の言葉にさらに出久達は身構ると、切島は大声で言った。

 

(ヴィラン)ンン?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんて!」

 

切島は頭を抱えながらみんなの心の内を代弁するかの様にそう言った。出久は13号にこう言った

 

「先生、侵入者用センサーは…?」

「もちろん、ありますが…!」

「現れたのはここだけか…それとも学校全体か…」

「やはり…!先日の侵入事件もこいつらの仕業か!」

 

慌てる僕達をよそに黒霧は出久達を見るとこう言った。

 

「13号にイレイザーヘッドですか…。しかし、おかしいですね…?先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」

「チッ…どこだよ…。せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさぁ…平和の象徴(オールマイト)がいないなんて…」

 

死柄木はイライラしながらそう言った。

 

「グワーッ!グワッグワッ!もしかするとマッドハッター達の方に行ってるのかもな!」

 

黒いモヤの中からペンギンと共に、大きなコンテナを手下達が担いで現れた。死柄木はペンギンの言葉を、他所に顔につけた手をの隙間から、狂気のこもった目で出久達を見るとこう言った。

 

「子供を殺せば来るのかな?」

 

死柄木がそう言った瞬間!モヤの中から笑い声が響いてきた。

 

「ヒヒヒ…!ヒャー!A-!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

出久はその笑い声に背筋がゾクッとした。その笑い声の主はモヤの中から現れると出久達に手を振りながら言った。

 

「ハジメマシテ!ヒーローを目指すガキ共!ジョーカーおじさんだよぉぉぉん!ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは狂気的な笑い声をあげると出久達に向かってお辞儀をした。

 

「さぁてぇ!今日はお前らもビックリする!とびっきりのサプライズがあるぜ!ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーがそう言うと、モヤの中から赤い布を被せられた物と共にトゥーフェイスが現れた。

 

「おーおー!今回も手酷くやられたね!デントくん!」

「うるせぇ!黙ってろ!クラウン!っっ!」

 

顔を痛々しそうに包帯で巻かれたトゥーフェイスはジョーカーに向かってそう言った。ジョーカーは笑いながら赤い布を被せられた物の近くまで行くとこう言った。

 

「クフフ!ハービーの酷い顔をさらに酷くしちまったのは誰かなぁ?ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーは赤い布を掴むとこう言った。

 

「さぁて!サプラァーイズ!」

 

ジョーカーが赤い布をものから取ると、そこには大きな砂時計があった。しかし、その砂時計を見て出久は驚きの声をあげた。

 

「まさか…!あの…砂時計の中にいるのは…!」

「その通りさぁ?この砂時計に入っているのはぁ?」

 

『バットマン!』

 

「う…嘘だ…!なんで…!」

 

出久が絶望した声を上げるとジョーカーは言った。

 

「どぉーだぁ?とんだサプライズだろ?ヒヒヒ…!今のバッツィはクロック・キングの個性で止まってんのさ!ヒヒヒ…!」

 

砂時計の近くからクロックキングは現れるとベスト・ジーニストを投げ捨てた。

 

「ベスト・ジーニスト!クソっ!」

 

相澤先生はジーニスト見ると驚愕の声を上げ身構えた。

 

「さぁて!バットマン先生が倒れたので、代打で俺様がお前らの先生になってやるぜ!ヒヒヒ…!ベイン!砂時計を引っくり返せぇ!」

 

ジョーカーは楽しそうに笑いながら言うと、黒いモヤからベインが現れて砂時計をひっくり返した。

 

「ヒヒヒ…!さぁて!楽しい授業の始まりだ!へヘア!HAHAHAHAHAHA!さぁーて!さっさと席につけよォ?お前らぁ?

私語厳禁だぜぇ?授業中喋った奴は息の根を止めてやるぜ!ヒヒヒ…!これで二度とうるさくはできねぇだろ?それに!授業が終わる頃にはよォ?お前らもバッツィも死ぬのさ!ヒヒヒ…!これほどのジョークはねぇよな?

ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは笑い転げながらそう言った。出久達はそれを聞いて体が強張り、すくんで動けなくなった。

 

「1時間目はボコボコにされる方法を学ぼうだぜ!ヒヒヒ…! 野郎共!可愛がってやれ!」

 

『ヒャッハー!』

 

ピエロのメイクをしたヴィラン達が出久達に向かって走り出した。

 

「13号避難開始だ!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にある敵だ、電波系の個性のやつが妨害している可能性もある」

 

相澤先生は皆の前に出るとそう言った。さらに上鳴を見るとこう言った。

 

「上鳴、おまえも個性で連絡試せ」

「っス!」

 

上鳴は急に名前を呼ばれビビりながら、そう答えた。

相澤先生はそう言い残すと、ヴィラン達に立ち向かおうとしたので出久はこう言った。

 

「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数…それにジョーカー達もいるのに!個性がいくら消せるとはいえ…!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛!正面からの戦闘は…!」

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

相澤先生はそう言うと走り出した。

 

「13号!任せたぞ!」

 

相澤先生はそう叫ぶと跳躍し、広場へと着地すると…!

向かってきた手下のヴィラン達をなぎ倒し始めた!

 

『ぐぎゃあああ!』

 

手下のヴィラン達は瞬く間に捕縛されていった。その光景を見て、出久達は目を丸くしながらこう言った。

 

「すごい…!多勢に無勢だと思ったけど…!多数対1人こそ…!先生の得意分野だったんだ!」

「分析してる場合じゃない!早く避難を!」

 

分析してる出久に対して飯田はそう返すと皆が入ってきたメインゲートへと向きを変えた途端!

 

「皆さん!伏せて!」

 

13号の一声に慌てて伏せた出久達の頭上を冷凍光線が通っていった。

出久達は慌てて起き上がるとメインゲートを見た。メインゲートはカチカチに氷漬けにされていた。

 

「嘘だろ!扉が!」

 

切島の悲痛な叫びが響き渡った。その瞬間!

 

「逃がしませんよ」

 

出久達の視界を黒いモヤが包み込み始めた。

 

「初めまして、我々は(ヴィラン)連合。僭越ながら、この度ヒーローの巣窟…雄英高校入らせて頂いたのは、平和の象徴であるオールマイトを亡き者にする為に参りました」

 

黒霧の言葉に体がすくんで動けなくなった出久達。黒霧はそれを気にせず喋り続けた。

 

「本来ならば…ここにオールマイトがいらっしゃる筈なのですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ…構いません。それとは関係なく…私の目的はこれ…」

 

BOOOM!

SKLIT!

 

「その前に俺達にやられるって事は考えてなかったか!?」

 

爆豪達の攻撃が黒霧に食らわせられる!しかし、黒霧に直撃したがダメージの喰らった様子もなくこう言った。

 

「ふぅ…危ない。そうでした生徒とはいえ…優秀な金の卵には代わりありませんでした…。ですので…」

 「みんな!下がって!」

 

13号がクラスの連中を逃がそうとしたのも、虚しく黒霧は個性を使い出久達の周りを、黒いモヤで覆い尽くすとこう言った。

 

「散らして嬲り殺します…!」

 

出久は黒いモヤに包まれもがいたが…。気を失い…次に意識を取り戻した時にはプールのある水難ゾーンだった!

出久は何とかしようともがいたが…そのまま水の中へと落ちるしかなかった。水の中に着水した出久は、新鮮な空気を求めて慌てて水面へと顔を出すと息を吸った。

 

「プハァ!」

 

出久は息を整えると辺りを見渡し、迫ってくる水タイプヴィランが居るのに気づいた。

 

「恨みはねーが!ボスの命令だ!死んでもらうぜ!」

 

出久は指に力を入れてそのヴィランに狙いを定めたが…!

 

「グハァ!」

 

蛙吹によって蹴り飛ばされた。出久は呆気にとられると蛙吹は出久を担ぎ船へと泳ぎ出した。

 

「蛙吹さん!?」

「緑谷ちゃん!早く船まで逃げるわよ!」

 

いつもの蛙吹の口調ではなく、とても慌てた様子だった。出久は蛙吹に抱えられ船まで向かおうとした瞬間!水の中から雄叫び声を上げながら、あるヴィランが飛び出してきた!

 

「ガアァァァ!」

 

それは、キラー・クロックだった!クロックは大きな口を開けながら、噛み付こうと出久に迫ってきていのだ!慌てて出久は咄嗟にスマッシュをクロックに喰らわせた!

 

「グガァ!」

 

クロックは少し吹き飛ばされるとまた水の中へと潜っていった。

出久達は何とか無事に船へと、たどり着いた。そこには先に助けられた峰田が何やらぶつぶつと呟いていた。

 

「カエルの体ってヌルッとして…デカくて…なんか…」

 

そんな事を呟く峰田はぶん投げられていた。

 

「あのヴィランってまさか…」

「ええ…どうやらゴッサムのヴィランみたいね」

「嫌だァァァ!まだ死にたくねぇよォォォ!」

 

出久達がそう話し合っている間にも船の周りから、チク…タクっと時計の音が聞こえていた。

 

「ガアァァァ!ソンナトコロニ逃ゲテモムダゼ!船ヲ沈メテ!オ前ラヲ食ッテヤル!グゲッヘッヘッヘ!」

 

クロックの不気味な嘲笑い声に出久達はゾッとした。出久は様子を見ようと水面を見るとサメの背鰭のようなものが見えた!峰田はそれを見て叫んだ!

 

「なんでぇ!プールにサメがいるんだよォォォ!」

「あれもヴィランか!?」

 

サメの背びれはどんどん船へと近づくと…!突如!飛び上がり姿を現した!それはキング・シャークだった!

キング・シャークは船体に齧り付いた!

 

「ガウゥゥゥ!」

 

キング・シャークは頭を降ると船もグラグラと揺れ、その度に峰田は叫び声をあげていた。キング・シャークは船体から口を離すとまた戻ってきた!

 

「シャーク・魚雷ィィ!」

 

キング・シャークはそう叫びながら船へと体当たりすると、船はゆっくりと沈み始めた。

 

「嫌だァァァ!食われるぅぅぅ!」

 

沈んでゆく船の上で峰田は喚き続けた。すると、館内のスピーカーからジョーカーの声が響いた。

 

「ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!ゴッサムの特別講師を紹介するぜ!クロック爺さんとシャーク先生だ!ヒヒヒ…!喰われないように注意しろよォ?ヒャー!HAHAHAHAHAHA!」

 

 

 




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