とあるナビの日記   作:炭酸ミカン

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・生まれ変わった頃の日記

どうしてこうなった。

寝て起きたらネットナビになってました。なんだこれ。

体が全てデータです。記憶とかそういうものもデータって誰か入力してくれたのでしょうか?神様?そんなバカな。

あ、近くに可愛い緑色のマスコットキャラクターなのが動いてます!聞いてみましょう!そもそもネットナビって何ですか。Siriみたいなものです?わからないけど多分違う?

ポケットがなくて画面の中にいるドラえもんみたいな感じ?それ役に立つんですか?

ざっくり説明を聞くところによると携帯電話にインストールするべき必須アプリみたいな扱いらしいです。

この子プログラム君というらしいですが、話を聞いてるとすごく時代が進んでる気がします。実はマトリックスみたいに機械に支配されてるとか嫌ですよ。

 

ふむふむ、ネットバトル?え?戦うの!?

 

・少し落ち着いてきた頃の日記

前世の父さん、母さんいかがお過ごしでしょうか。ネットナビに病気という概念が有るのかわかりませんがとりあえずぼくは体調を崩すこともなく過ごしています。

今生のぼくにとっての父と言っていい存在、つまりは開発者さんですね。

その人は光博士というらしいですけども、物腰やわらかで気さくないい雰囲気の人ですね。彼のおかげでゆっくりとこの世界のことを学習することができました。

マッドサイエンティストみたいな人でお前は世界征服のために働いてもらう!とか戦闘機にインストールさせられて無人機として戦ってこいと言われるかと思うと心臓バクバクでした。いや、心臓はないんですけども。

ただこの光博士、時々びっくりするくらい黒いことをボソッと呟いたりしてるのでやはり油断はできないと思います。

息子の遺伝子パターンを組み込んだナビがどうとか聞こえてくるのがマッドな研究にしか聞こえません。メンテとかカスタマイズがこの人が行ってくれるけど、ぼくは本当に大丈夫なんでしょうか……。

 

・初めてのウイルスバスティングした日の日記

ちょっと混乱しかかってるので日記に書いて整理することにしましょう。まずこの世界の高度な電子機器には電脳空間というものが存在します。それはその機器を動かすために必要な処理を行う空間。そして、そこには作業をするプログラムくんという働き者のマスコットがいます。あ、違うかプログラムくんによって機器が動いてるわけです。

それでこのプログラムくんたちがキャパオーバーして動けなくなったりコンピュータウィルスによって攻撃を受けると機能不全を起こして機器が動かくなります。そのままだと機器はただの置物で流石にその状態になる度に新品を用意するわけにはいきません。修理が必要になる。そこで活躍するのがぼくたちネットナビなんだそうな。

ネットナビを故障した機器の電脳空間に送り込むことで中にいる故障の原因となったウィルスを駆除したり、新たにプログラムを書き込んでトラブルシューティングをすることができるのだ。しかしナビも万能ではないのです。自分以上に強いウィルスは倒せないし、特化したナビでもない限り専門的かつ高度なプログラムをいじくり回すことは出来ないんですね。

それで一般に持ちナビと言われるようなナビに何が求められるかというとウィルス駆除能力、つまりナビ自体の強さだ。

まあ、なにが言いたいかといえば…ウィルスバスティングの練習をしました。

アレですね、はじめはメットールとかのウィルスと戦ったんですけどウィルスなんて名前の割に可愛い外見してるので罪悪案がすごかったです。もっとも敵が強くなるにつれてそれどころじゃなくなったんですけどね。あのマッド博士に死んだらどうするんですか!?って聞いたらバックアップはとってあるから大丈夫とか返ってきた。そういうことじゃない。

それにしても終盤の難易度酷くない?こっちの体力100くらいしかないのに敵の体力300で3体がかりで襲ってくるんですけど……。バトルチップっていうナビ専用の武器があるんだけどそれがなかったら無理でした。アンダーシャツとリカバリーマジ便利。

え?想像以上の成績を出した?もう免許皆伝なの?え?本来はバトルチップって転送されないと持ってないから取り上げてテストする?やめろ!そんなことしちゃいけない!オワタ式はいやなんです!ティウンティウンしたくないのぉ!

 

・オペレーターに出会った頃の日記

色々あったけど皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は元気です。ぼくは自分の日記なのに誰に語りかけてるんだろうね。ボールみたいに日記は友達!って感じなのかもしれない。

はじめてウィルスバスティングの練習をした日からずっと毎日ウィルスをハンティングしてました。最初こそオワタ式は嫌だーとか叫んでましたけど途中からなれて目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチってって感じで作業になってましたね。あれ?ぼくはもしかして兵士として教育されてる?あながち間違ってないかも、人間にとってナビってのはある意味便利な兵士みたいなものですし、一旦死んでもバックアップで再生すればいいみたいだし……。なんか虚しくなってきた、こう私が死んでも代わりはいるもの…みたいな?こんなこと考えるのは前世の記憶を引き継いだからなんだろうけどね。

ちょっと他のナビが羨ましいかな、こんなことなら記憶とかいらなかったよ。

話がずれました。ナビというものは性質上誰かに使われるものなのは以前書いた通りですね。デジモンで言うところのパートナー…はちょっと違うか、メガテンの仲魔は…もっと違う。うーん…某運命の鯖が一番近いんでしょうか。基本命令権利はマスターことオペレーターさんが持っているけどナビもそれなりに反逆とかできちゃうあたり近いかなあ。もっとも僕らに叶えたい願いとかがあるから協力するってわけでもないですが。

なんでこんな話をするかといえばぼくにもオペレーターさんというものができるようです。やったね!家族がふえるよ!ようやくあの戦闘漬けの毎日から解放される!

結局一回もティウンティウンはなかったけどバスターだけで他の戦闘用ナビと戦ったりするとこまでやってたのはマゾかったです。最初あの博士がきさくないい人といったな、あれは嘘だ。こうして冗談を言ってられるのが奇跡みたいです。知らない間にぼくの体改造されてても全く驚かないレベルで頭のネジが飛んでますよ。

さて話を戻しますと今日がそのオペレーターさんとの顔合わせする日なんだそうですね、どうも女の子らしいということを聞いてます。どんな子なんでしょうか。前世は非常に顔見知りというかコミュ障だったので非常にドキドキします、心臓なんてありませんが。

おお、カメラ越しに現実世界が見える。ぼくもそこにいたんだよね、別世界だろうけど…。

 

 

あ、どうも初めましてー…えっなんで急に泣き出しちゃったの?ポンポン痛くなっちゃった?きゅ、救急車ー!

 

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