不思議な世界の一般人:Another world of dreams   作:幽霧

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完全オリジナル作品です。苦手な人はブラウザバック推奨

 寝不足の時に不意に思いついたので執筆していきます。


平凡な1日

「早く剣を抜いて!このままじゃやられちゃう!」

 

 少女の声で俺は目を開けた、目の前には鱗に覆われ、長い牙と強靭な羽をもつこの世の物とは思えない生物がうなり声をあげながらこちらをにらんでいる。

 

「何してるの!状況がわからないの!?」

 

 目を開けたら化け物がいる状況は恐らくこの世のどんな奴にもわからないと思う。

少女にせかされるまま、俺は腰元にたずさえられていた剣を手に取った、

 

「グォォォォォ!!」

 

 剣を抜き、軽く素振りする… 風を切る音が心地よい、というより妙に手になじむ

 

「こっちに来たわよ!早くジェノサイドスラッシャーで木端微塵にして!」

 

 なんて中二チックな技名だ、というよりなんだそれは… 言葉の意味が理解できないが不思議と体が動く、

一瞬の閃光の後、黒いオーラが剣を包んだ… ちょっとかっこいい

 

「ガァァァ!!!」

 

 敵が鋭い爪を振りかざし襲ってくるのが見える、

俺は剣を限界まで振り上げ、一気に振り下ろす。

 

「うぉぉぉぉぉぉっ!」

 

 剣は見事に敵を貫通し、地面に突き刺さる。が…

 

 「グガァァァッ!!!」

 

 敵には申し訳程度の切り傷、振りかざされた手が俺を吹き飛ばす… 

人生で初めて空を舞った、下に見えた化け物と少女から察するに地面から10メートル程度かな、わりと良く飛んでる。

 

 そしてそのまま10メートル先の地面へ落下・・・

 

 

 

 すればよかったのだが、残念ながら俺が落下したのは約45センチ先のフローリングの床。

 

 そう、すべては夢だったのだ。

 

「なんだ夢か…… 今何時だ?」

 

 化け物に殴られた場所より床に受け止められた背中が痛い、まぁ当たり前といえば当たり前だ。

ベッドの上に置いてあるスマホを手に取り、時間を確認する。6時30分。

 今日は平日、8時くらいから学校がある。

 

「あぁ、昼間は学生で夜は勇者?俺に休息は無いのか…」

 

 学校へは大体20分程度で行ける、朝食は昨日買ったお惣菜なので起きる必要がない。

俺はもう一度ベッドに横たわり、目を閉じた…

 

 

 

 ピピピ…ピピピ…

 

 目覚ましの音は妙に耳障りだ、おかげでよく目が覚める。

布団を押しのけ、ふらふらしながら1階へと階段を下りる。手と顔を洗い、朝食をとる、そして学校へ向かう。我ながら無駄のない完璧な動きだ。

 

 朝礼開始のチャイムとほぼ同時に教室のドアを開け、急いで席に着く。

 

「またチャイムと同時か、少しは余裕をもって行動をだな…… 進路に影響がでても知らんぞ?」

 

「ははは、テストの点とかでカバーするから大丈夫ですよ」

 

 高校生活2年目にして17回目の一字一句同じ会話だ、先生は同じことしか言ってこない。

ギリギリであって遅れては無いのだから問題ないと思うが、それは言わないでおこう。

 

 朝礼が終わり、先生が退出すると教室内は一気に騒がしくなる。

それぞれが別の会話で盛り上がってるが、大体3種類に分けれる。

 

 一つは昨夜のテレビについて

 二つ目はスマートフォンのゲーム

 三つめは昨日から今日にかけて見た夢についてだ

 

 俺には3つ目の夢の話にしか縁がない、テレビはあまり見ないし、スマートフォンについては適当に安いのを選んだせいでゲームが入らない。

 

 「おーい!ユメー!」

 

 勇崎(ユウザキ)明璃(メイリ)、自分の名前だ。苗字と名前の頭文字をとってユメって呼ばれてる。

 

「やめろよなその呼び方、聞いてて恥ずかしいんだよ」

 

「あはは、ごめんごめん、つい慣れてるから。今度からウザキくんって呼ぶから許してよ」

 

 この能天気な奴は佐田(サダ)志信(シノブ)、中学からの友人だ。

 

「あのなぁ、それじゃ俺がウザイからそう呼ばれてるみたいじゃん」

 

「で、なんか話したいことがあったんじゃないのか?」

 

 朝からテンションの高い志信に対し、俺はため息交じりに話を続けさせた。

 

「そうだよ!お前最近正夢見ることあるじゃん!」

 

 何日か前だったか、自分の見た夢と同じ出来事が現実に起きたことがあった、内容は「伝達のなかった授業変更を言い当てる」とか「授業の合間の先生の雑談の内容を当てる」とかしょうもなかったが確実に夢をたどるように現実が進んでいった。

 

「で、今日はどんな夢みたんだよ」

 

 目を輝かせながら問い詰めてくる志信には申し訳ないが嘘をつく必要もない。

 

「よくわからんドラゴンに10メートル程度吹っ飛ばされる夢だ、現実にドラゴンが召喚されるとでも?」

 

「つまんねぇなぁウザキは、そこは現実に起こりうるような夢を見てるべきだろ」

 

 呆れた、嘘をついてでも起こりそうなことをいうべきだったか。

 

「ま、ドラゴンは出てこなさそうだけど、お前が吹っ飛ぶとこはまだ起こりそうだから期待はしとくよ」

 

「どう頑張れば10メートルも吹っ飛ぶ事態がおこりうるんだ、期待すんじゃねぇ」

 

 しばらく談笑していると本鈴がなり。志信は素早く席に戻った。

 

 授業中はつまらない、それに比べて夢の世界はいつ何時も暇な時間などない。いっそのこと夢と現実が逆になればいいのにな。

 

 

 授業をすべて終え、やっと放課後を迎えた。

 

「それじゃ、また明日な」

 

「うん!じゃーねーユメ」

 

「だからぁ…呼び方ぁ」

 

 志信の笑い声を聞きながら俺は学校を後にした。

 

 いつも通り家に帰りつくと夕食をとり、風呂に入って、遊び、

そしてベッドに倒れこみ目を閉じる…

 

 こうして毎日俺は現実の平凡な1日を終えた。

 

 

 そして、夢の中のもう一つの1日が動き出す。




 とりあえず1話目です。

 一応思いつきで書いてるので誰かを参考に、とかはないのですがもし似たような物がすでに書かれていたりすれば教えてください。見に行った上で後に考えている展開が似ていれば削除します。

 次回投稿は未定です。
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