浅井初と記憶喪失少年が幻想入り   作:門矢心夜

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第二話「人形使いと女子高生」

「よりにもよってアリスか・・・・・・」

 爆弾投げまくる奴相手とか勝てるわけねーだろ。

 こっちの武器はエアガン二丁だけだぞ?

「取り敢えず効くかどうかだけ試すか」

 私はアリスを無視し、木に向かってエアガンの銃口を向ける。

 引き金を引き、バンという音と共に弾丸が放たれる。

 弾丸は一直線に進んでいき、木を貫通した。

「え・・・・・・?」

 私は頭がおかしくなったのだろうか。

 ダンゴンガン、と三度引き金を引く。

 四発が限界の筈だが・・・・・・。

 五発目が放てた。そしてその弾丸は全て、木を貫通した。

「なるほどな・・・・・・」

 ここではエアガンは人を殺傷する兵器になるわけか。しかもリロードがいらないという。

 格ゲーでよくある仕様になっているわけだ。

「これでアリスと戦えるか・・・・・・」

「私を無視して試し撃ちとかアンタなんなのよ・・・・・・」

「いや私が元の世界から持ち込んだ武器エアガンしかないからな? てか正直エアガンが実弾銃に変わってて驚いた」

 まあご都合主義が過ぎる展開ではあるが。

「ま、まあ良いわ。そんな事知った所で、あんたは今から私に殺される運命(さだめ)。

軽く捻ってあげるわッ!」

 ヒロと私、魔理沙に向かって人形が放たれる。

「悪いが、私は射的だけは得意なんだよなッ!」

 二丁のエアガンから弾丸を放つ。

 弾丸はそのまま人形を貫通し、起爆した。

「戦う力が無い筈の現実世界人のわりにはやるわね・・・・・・」

「残念ッ! 私ほぼいつも死にかけてるから、今更爆弾くらい取るにならないぞ」

 私はそのままアリスに向かって駆け出す。

「じゃあこれならどうかしらねッ! 上海人形ッ!」

 何もない空間から現れたアリスの人形から、一直線に太い光の波動が放たれる。

 これがスペルカードというものだろうか。

 先とは桁違いの攻撃。

 私は横にそれを回避し、アリスに向かって前転する。

 光線は私の後方にあった木を穿ち、衝撃に耐えられなかったその木は、私に向かって倒れてくる。

 体勢を立て直した後、私は右の拳を握り。

 アッパーの要領で、木を空中へ吹き飛ばす。

「はぁ・・・・・・」

 喧嘩慣れしていると自負している私にも、アリスの倒し方は分からない。

 相手はスペルカードという、あらゆる戦いの常識を覆す、必殺の遠距離攻撃を有する。

 私には、姉さん達とは違い普通の人間に出来ることしか出来ない。

 さて、どう戦う・・・・・・?

「行くわよッ! もう一度上海人形ッ!」

 考えさせる間もなく、アリスは人形からレーザーを放つ。

「うおおおおおおおおおッ!」

 私はそのまま地を蹴って駆け出す。

 赤いレーザーは私には当たらず、木を穿った。

 アリスの攻撃は、私が避けようとする事を前提に放った一撃。

 ならば、一直線に進めば当たらない。

 そして、避けないと確信したアリスは正面に放つ筈。

 予測は当たり、私はそれを回避し。

 右のエアガンを、空に思い切り投げ。

 右拳を、驚くアリスの顔面に叩きつける。

 

 そのままアリスは真っすぐに吹き飛び、木を腰に激突させた。

 空から降ってきたエアガンを、難なく右手でキャッチし、くるくる回してポケットに収納する。

「な、何とか勝てたな・・・・・・」

「そ、そうだな。取り敢えず家に帰してあげようか」

 

◇◇◇

 

 魔理沙と共に、アリスを家に帰しに行き。

 再び魔理沙の家の外で。

「さて、すっかり夜も遅くなったな。

どうするのぜ?」

「今から動くのは危険だと思うから、取り敢えず今日だけでも泊まらせてくれ」

「ま、まあ良いのぜ」

 

 霧雨魔法店に入り、取り敢えず荷物を置き、夕食を頂いた。

 メニューはキノコのスープと、キノコ炊き込みご飯、マツタケのステーキ、キノコサラダ。

「いっただっきまーす」

 

◇◇◇

 

 飯を頂き、リビングに行ってみると、今度はヒロが荷物チェックをしていた。

 iphoneに、3〇SとP〇 vitaと私と持ち物はほぼ変わらない。

 ヒロが入れているソフトはFPSだ。

 これはFPSプレイヤーとしての血が騒ぐ。

「なあヒロ、FPSで勝負しようぜ」

「ま、まあいいけど。お前強いのか?」

 これでも私は世界ランク一位なんだよなあ。

「ああ。多分お前は私を一キルすら出来ないぜ?」

「上等だ。やってみろ」

 

「んじゃあ、盟約に誓って――」

 

「「アッシェンテ!!」」

 

 行ったのは二十戦。

 ヒロとFPSをし、私は二十勝零敗。圧勝だ。

「お前二丁拳銃でここまでいけるとか何者だよ・・・・・・」

 いやなんでスナイパーライフルとか使ってその程度なのか説明して欲しいぞ・・・・・・。

 

 そしてそのまま、一夜が過ぎた。

 

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