イナズマイレブン1!2!3!4!? 比企谷 八幡伝説   作:投げやーりー

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比企谷 八幡は、豪炎寺 修也を説得する。

試合後、俺達はミーティングをしていた。

 

「今日の問題点だが、あの試合で俺達は何が足りなかった?」

 

そして、何故か司会が俺だった。うん、いやなんで俺なの?八幡わかんない。

 

「……悔しいがシュートの威力が足りなかった…」

 

そう言い出したのは染岡だった。

 

「そんなこと言ったらオイラだってディフェンダーなのにしっかり相手を止めることが出来なかったでヤンス…」

 

次に栗松がそういった。

 

「後は単純にサッカーの作戦とかフォーメーションとか、それと技術だよね。ボクにも言えることだけどさぁ、帝国との大きな差はそこにあったとおもうよ?」

 

そして、最後にマックスがそう言った。

 

「そうだな、俺もマックスの意見に賛成だ。だから練習メニューにもっと細く、繊細な技術が身に付く様なものを取り入れていこうと思う。」

 

そう言った俺は、密かにまだ危険と思って封印していた下り坂ドリブルを練習メニューに加えないといけないなと思っていた。

 

あれをマスターすればドリブルの力加減や、回転の掛け方等の細かな技量が爆発的に上がるのだ。

 

実は半田が短期間でドリブルをマスターしたのはこの練習のお陰だったりする。当然俺の監督下で行ったので大きな怪我はしていない。

 

そのあと他の部員の意見を聞き、俺が練習メニューを再度見直す方針を伝えて解散となった。

 

 

 

その後、円堂と練習に付き合う為に一緒に鉄塔に向かっていた時だった。

 

豪炎寺を見かけた。

 

「悪い、比企谷、俺…」

 

「あぁ、俺も興味ある行こうぜ」

 

「!…おう!」

 

豪炎寺 修也が何処に向かうのか気になった俺達は尾行することにした。

 

尾行し、辿り着いたのは総合病院だった。豪炎寺は病院に入っていったので、俺達も後を追って病院に入った。

 

その後も尾行を続けると、豪炎寺は病室に入った。

どうやら誰かが入院しているらしい。

 

病室のネームプレートには豪炎寺 夕香と書いてあった為、豪炎寺の母親か姉か妹の誰かが入院しているのだろう。

 

因みに俺の直感では妹だ。

 

わざわざ誰か入院したとき、頻繁に病室に足を運ぶとしたら俺には小町以外考えられないからな。

 

千葉の兄妹は仲が良い、例え何処に住んでいても千葉の兄妹は仲が良いのだ。(断言)

 

そんな事を考えて居ると、病室の扉が開き豪炎寺と円堂が鉢合わせしてしまう。

 

「あ、そのえーっと…」

 

慌てた円堂が何か言おうと必死になっていたが、話が進まなそうなので俺が代わりに謝ることにした。

 

「悪かったな…町で見かけてどうにも俺も円堂もお前の事が気になってな、こんな真似をしてしまった。本当に申し訳ありませんでした。」

 

俺はそう言うと頭を下げた。

 

「俺も…ごめんなさい、豪炎寺が病院に入るからもしかしたら怪我でもしたのかと思ってさ…」

 

俺に続き円堂も頭を下げた。

 

「……話、あるんだろ?入れよ。」

 

僅かな沈黙の後、豪炎寺は俺たちを病室に招いた。

 

病室のベッドには6~7歳位の女の子が寝ていた。

 

「妹の夕香だ。…1年前からずっとこのままなんだ。」

 

おいおいマジかよ……想像以上に重い話吹っ掛けられて反応に困るんだが…

 

「あの日、フットボールフロンティアの決勝で帝国との試合当日、夕香は俺の応援に行く途中でトラックに轢かれた…

 

あの日、俺が試合に出なければ、そもそもサッカーなんてしなければ夕香はこんな目に遭わなくても済んだ…

 

だから俺はサッカーはもうしないと決めていたんだ…」

 

うん、いや、豪炎寺の気持ちは同じ妹を持つ俺としては解る…解るのだが……

 

「なあ、豪炎寺…、俺にも妹がいるからお前の気持ちは少しは解っているつもりだ。…けどよ、俺がお前の立場だったら…多分、いや絶対サッカー続けてるわ。」

 

「……何故だ?」

 

少し間を置いた後、豪炎寺は俺を見てそう言った。

 

「俺は応援してくれる可愛い妹のことを無視してサッカーから背を向けるなんて言う糞っ垂れなダサい兄貴にはなりたくない。ちゃんと何時目覚めて応援してくれても良いようにサッカーに全力を注ぐ兄貴で居たい。

 

まあ、少なくともこれは俺の持論であって、そう言った考えもあると言う位に思ってくれると嬉しい。」

 

俺がそう言った後、豪炎寺は俯き肩を震わせていた。

 

あ、ヤベェ、余計なこと言って怒らせたか?

 

まあ、前言を撤回するつもりは無いがな…、俺は本気でそこまで情けない兄貴になりたくないし、多分成ったら小町は絶対俺と口を利いてくれない。

 

そんなの俺には堪えられない、つまりは自殺するしか無いわけだ。

 

そんな事を考えていたら、豪炎寺が話だした。

 

「俺は……俺は最低の兄貴だ。俺は夕香を言い訳に使ってサッカーから逃げていた糞野郎だ。

 

夕香は何時だって俺を応援してくれていた。

それなのに俺はそんな夕香の気持ちを踏みにじってしまっていた。

 

そんな俺に、やはりサッカーをやる資格は無いのだろう。」

 

力が抜けつつある豪炎寺の肩に、円堂が手を乗せた。

 

「そんなこと言うなよ豪炎寺…。俺には良くわからないけどさ、豪炎寺が夕香ちゃんの気持ちを踏みにじったって思うんなら俺、豪炎寺はサッカーを続けたほうが良いって思う。

 

それに豪炎寺のあのシュートはサッカーが好きじゃ無きゃ出来ないシュートだ。

 

好きなのにサッカーしないなんて勿体無いし、それに俺、帝国との試合でやっぱり豪炎寺とどうしてもサッカーしたいって思ったんだ。

 

だからサッカーを俺達と一緒にしないか?」

 

「円堂……」

 

「それにさ、さっき比企谷…あ、こいつの事だけどさ、比企谷が言ったように夕香ちゃん、目が覚めた時に豪炎寺が頑張ってるの見たらきっと喜んでくれると思うんだ。

 

俺も母ちゃんや父ちゃん、それに死んだじいちゃんが見ても恥ずかしくないサッカーしたいからさ…」

 

 

豪炎寺は円堂の言葉を聞いた後、静かに目を閉じた。

 

そして、1分程経った後…目を開けた豪炎寺の口が開いた。

 

「円堂、それに比企谷。俺は決めたよ…

サッカー部に入らせてくれ。もう、自分の気持ちを誤魔化さない、夕香の気持ちを踏みにじる真似もしたくない。

 

比企谷の言う通り、俺も格好いい兄貴で居たいからな。」

 

そう言って豪炎寺は爽やかな笑顔を見せたのだった。既に俺より格好いい兄貴に成っているのだが…

 

これがイケメンの力かよチクショウ!

 

 

…だがまあ、これで大幅に戦力アップしたのは間違いないし、何だかんだで豪炎寺は良い奴そうだ。

 

妹思いな所とか妹思いな所とか…後、妹思いなところが。

 

それと雷門の攻撃の手札が充実したのは有難い。

 

これでパターンが広がるな…それにあのファイアトルネードと言う技…どうも応用出来る幅が広そうだ。考え付くだけでも3パターンは応用が考えつく。

 

考えるだけでワクワクしてくるぜ。

 

 

簡単な挨拶と自己紹介を改めて豪炎寺にした後、円堂と豪炎寺と別れた俺は人気の無い空き地で自主錬し、その後帰宅した。

 

そして、翌日……

 

部活の時間になる。

 

部員として加わったのは新たに2名、一人は勿論豪炎寺なのだが…

 

もう一人は音無 春奈と言う元新聞部の1年だった。

 

どうも先日の帝国戦に感動してサッカー部のマネージャーをしてくれるとのこと。

 

しかし、捲し立てるようなしゃべり方のせいで音無と言うより『やかまし』である。

 

「なあ、音無ってより」「これじゃあ やかまし だよ」

 

半田とマックスがそう小声で喋っていた。

 

多分殆どの奴らはそう思ってそうだな…

 

 

新入部員が2名も入った所で生徒会長の……やべ、集会の時、基本寝てるから名前覚えてねぇわ…

 

授業と部活と趣味を充実させようとしたら不必要な所は基本切り捨てるからなぁ…

 

だって八幡だもの(適当)

 

兎に角 生徒会長が現れた

 

どうする?

 

 

「ごきげんようサッカー部の皆さん、先日の帝国学園の試合お疲れ様でした。偶々だとは言え皆さんの健闘は私も評価しています。

 

それを踏まえて、今日は貴方達にいいお話を持ってきたのだけれど、聞きたいかしら?」

 

なんだよこのテンプレお嬢様…ここの生徒会長のだいぶ上から目線で嫌味な奴だな。

 

まあ、ギャルゲーならツンデレで好感度上げる度に可愛くなる系の人だ。まあ、しかし今俺はリアルと言うクソゲーを生きているので、目の前のこのお嬢様は純粋に嫌な奴だな(確信)。

 

それに俺達は間違いなく努力を重ねてあの試合に臨んだ。偶々…そんな言葉で試合になる程帝国は弱くねぇし、俺達の努力もやすくねぇよ。

 

取り敢えず追い返しておくか…

 

「それはそれはワザワザ私達の様な弱小サッカー部の部室に御足労いただき、誠にありがとうございます。しかし生徒会長様も色々御忙しいでしょうし私達も弱小サッカー部ですので日々練習しなければいけません、ですので…いいお話とやらはまた後日と言うことに致しましょう。では、お帰り下さい、生徒会長様。」

 

と、煽るようにそう言っておいた。大抵頭が良く、プライドの高い人間は、自分より明らかに格下な人間の無礼な態度に対して激昂することが非常に多い、

 

「あら?フットボールフロンティア出場に関するお話だったのだけれど……そう言うことなら仕方がn」

 

「申し訳ありませんでしたぁーー!生徒会長様ーー!」(土下座)

 

プライドなんて物はドッグフードに混ぜて犬に食わせてやったぜ……犬なんて飼ってないけどな。

 

それにフットボールフロンティアに出場出来るなら俺の頭なんぞ何度だって下げてやるよ!(迫真)

 

正直周りからの冷たい視線は痛いが、俺が売った喧嘩なので俺が自主回収するのは通りだろ?

 

まあ、喧嘩と言うか俺が勝手に盛大な自爆をしただけなんたけれども……

 

そりゃ周りの目も冷たくなりますわ。

 

「フフッ…全く、大口叩いた割には情けない人ね。本当ならフットボールフロンティアの話は無しにしていたところだけれど…貴方のその情けない姿に免じて許してあげます。

 

さて、長くなりましたが本題です。

 

今回の一件で一時的に貴方達サッカー部の廃部を取り止めとしますが、次の練習試合に負ければ、即刻サッカーは廃部とします。

 

ですが、もし…万が一にも勝利することが出来れば、サッカー部廃部の取り消し及び、フットボールフロンティア出場の申請をします。

 

因みに次の練習試合の相手は尾刈斗中サッカー部です。試合は今日から一週間後よ。

 

しっかりと練習して勝ちなさい。フフッそれでは、ご機嫌よう。」

 

 

こうして、俺のちっぽけなプライドと引き換えに、フットボールフロンティア出場を賭けた試合が決まったのだった。




豪炎寺に辛辣な言葉を言っていますが、僕は豪炎寺アンチと言う訳ではありません。

どちらかと言うと好きなキャラに入ります。

ただヒッキーがシスコンだからあんな風に言っちゃっただけで…

豪炎寺ファンの皆様申し訳御座いません(土下座)OTZ

後、夏未ファンの皆様も悪女みたいに仕上げて申し訳ありません(土下座)OTZ
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