最初、EXSTAGE03と合わせようかと思ったのですが、ひとまずこのままにします。もしご意見あればよろしくお願いします。
※3/10
EXSTAGE03の大人組の戦闘を今話と合わせました。EXSTAGE03は削除し、新たな外伝としてまた投稿させていただきます。急な変更申し訳ありません。
亡国機業とアインストの両方と戦うことになった千冬達だったがその戦いは一方的な物になっていた。
「ワームスマッシャー!」
束が操るグランゾンが自身の周囲に生み出したワームホールに向かって胸部から撃ち出す光の矢。それらは戦場にいる全ての敵に降り注ぐ。
「アインスト達にはお帰り頂こうか!アルティメットビーム!」
ハウの操るグルンガスト改が放つのは胸部装甲と両脇にあるユニットを展開して放つ強力な熱光線。それらは海面状に出現した新たなアインスト群を一気に薙ぎ払っていく。この戦場で無双といってもいいくらいにその圧倒的な力を見せつける二機。だが一番、その力を見せつけたのは新たな剣を持ってオータムの操るヴァルシオンと新型のテスラドライブを搭載した高性能機のケルベリオン三機を相手にする千冬だった。
「悪いが押し通らせてもらうぞ」
「そう簡単に行かせっかよ!」
オータムから気迫の籠った声が吐き出されるが千冬は意にも介さず、その姿を消すと背後から一閃。一撃を受けたオータムが千冬へとその手に持つ大型剣“ディバイン・アーム”を振るうがそこに居る千冬は掻き消える。それはただの残像だった。
「なっ!?」
「どこを見ている?」
千冬の声にオータムが反応しかけたその時に受ける三連撃。普通のISと違い歪曲フィールドという防御システムを持ち、シールドエネルギーも十倍近い量を持っているヴァルシオンだがそんなもの大したことはないと言わんばかりに削られていく。千冬からの一方的な攻撃にオータムが三人の部下へ指示を出そうとして気が付く。
「(あいつらどこ行った?)」
オータムがハイパーセンサーに意識をやると既に三機は虫の息だった。
「くそが!くそが!くそが!くそが!くそが!」
三人のまとめ役であるシエンヌが操るケルベリオン・プレザンが両手に装備されている武装“ターネイル・クラッシャー”の先端から放つピーク・シューターで撃っているのは緑色に輝く白雪。それも一つ二つではなく三機を囲む用に宙に存在し、まるでBT兵器のように三機へ攻撃を仕掛けている。
「なんだよ!こいつはよぉ!」
シアンが焦った声を出しながら自身に迫ってきていた緑色の白雪をターネイル・クラッシャーで破壊しようと振るった瞬間。
“爆ぜろ”
そんな声が聞こえ、緑色の白雪は爆発。吹き飛ばされたシアンのケルベリオン・パッセはまるで待ち構えていたかのように待機していた無数の緑色の白雪に串刺しにされ爆発した。
「シアン!」
最後の一人、シオが操るケルベリオン・アヴニールが爆発したシアンに気を取られた瞬間、背後からシアンと同じように無数の白雪に襲われ爆発する。
「シオ!?」
シエンヌが声を上げた刹那。
「機体の性能に助けられたな」
ツインアイを輝かせ、その手に持つ白雪がシエンヌを切り裂き、蹴り飛ばす。先ほどまでオータムと戦っていた筈の千冬だった。
「っ!この化けもんが!」
オータムが瞬時加速から振り下ろすディバイン・アームを正面から片腕でその刃を止める千冬。
「機体の性能は悪くはないが…パイロットの腕が悪い」
「んだと!?」
「舞え、白雪」
ディバイン・アームから手を離し、白雪を振るうとその軌跡の後に生み出される緑色の白雪があった。それは白雪に使われている展開装甲から生み出されたエネルギーを千冬が念動力で刃に変え操る技だった。元々、千冬は強念を持ってはいたが相手の気配を読むこととISが少しでも長く耐えられるように念動フィールドで各部を強化することくらいにしかその力を使っていなかった。だが、千冬用になったヒュッケバイン・アンファングでは前者はともかく後者については心配がなくなったことと展開装甲で構成されている白雪から放てるエネルギー波が千冬の攻撃パターンを増やすことにつながった。その一つが展開装甲から放出された高エネルギーを念動フィールドで白雪に似せて放つものだった。
「これ以上…スコールの顔に泥を塗る訳にはいかねぇんだよ!」
オータムの言葉を受けてヴァルシオンの目に力強く光が灯る。そこへ周囲に待機していた念動力によって作られた白雪たちが一斉にオータムへと襲い掛る。
「ウガアアアアアアア!!!!」
だが、オータムは防御を捨て左腕を千冬へと向ける。この化け物をスコールの元へと行かせてはならない。ここで倒さねばならない。その一心で必殺の一撃を放つ。
「くたばりやがれ!クロスマッシャー!!」
手首に装備されたユニットから発射された赤と青のエネルギーが螺旋状に絡み合いながら千冬へと迫るが。
「くだらん」
呆れたように呟くと白雪を振るいクロスマッシャーを斬り捨てた。そしてそれを見ずに千冬はその場を去っていった。その後ろ姿はオータムから見れば全く相手にされていない事がよく分かった。それでも引くわけにはいかない。幸いにしてシールドエネルギーも機体のエネルギーも残っている。まだやれる。そう確信しヴァルシオンを動かそうとしたその時だった。
「スコール?」
ハイパーセンサーに表示されたのはスコールのゴールデン・ドーンがその力を解き放ち、新たな姿になったことだった。それはスコールが本気になったことを示す。なら自分はそちらに合流するだけだと判断する。
「お前ら生きてっか?…生きてんな」
返事がなくとも三人の生命反応はハイパーセンサーで確認できる。気が付けば篠ノ之束もハウ・マオもいなくなっている。持ってきたジガンスパーダが海面に残骸で残っているのを見れば二人に破壊されたのだろう。ヴィンデルはまだ戦闘中のようだが態々声をかける必要はない。あの男も分が悪い状況で戦い続けるほど馬鹿ではない。
「たく…貧乏くじ引いたぜ」
海面に漂っている三人を回収しオータムは転移門から戦場を後にした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「どうやら残っているのはヴィンデル、お前だけのようだな」
ギリアムの駆るゲシュペンスト・タイプRVがメガ・バスターキャノンでヴィンデルを狙う。
「何故だ!何故、理解できん!?この世界では間違いなく争いによって技術が進歩している!現に各国はISを競い合うように進歩させているではないか!!」
大剣を持っていない手からエネルギー弾をギリアムに向けて放つヴィンデルの横から苦無を投げるラミア。
「それでも、その技術を持って人を救おうとしている者達がいるのも事実です。ヴィンデル様はただ争うことしか考えていないのですか!」
苦無を斬り払い、ラミアに斬りかかる。だがそれをギリアムがメガ・バスターキャノンで阻止する。
「前の世界でもこの世界でも我々は異邦人でしかないのだ」
「だからこそだ!我々の技術は受け入れられた!!この世界では世界そのものが争いを望んでいる!!」
「そうさせているのは亡国機業でしょう!」
ラミアの五大剣とヴィンデルの大剣が切り結ぶ。それは拮抗しているようで実際はラミアが押していた。
「人形が!お前も所詮戦いの道具でしかないだろうが!!」
「私は人形ではありません。既にその糸は切られている」
「なら貴様は、人形でもないお前はなんなんだというのだ!」
ヴィンデルの問いにラミアは構えを取り答えた。
「愚問です。糸が切れた人形が動くのならば…それは人間へと至る可能性を手に入れたという事!私はW17ではなくラミア・ラヴレスです!」
同時に加速。超高速の斬撃をヴィンデルに浴びせていく。
「世迷言を!!人形が人間になるなど!!」
「それでも!私は歩き続ける!!」
切り上げたヴィンデルへ投げつける苦無。それらはヴィンデルへと突き刺さると燃え上がり爆発する。そこに両手に鉤爪を装着したラミアが回転しながらヴィンデルをさらに打ち上げる。
「火、水…そして地!」
いつの間にか現れた五大剣を振り抜くと衝撃波が奔りヴィンデルの足下から切り裂く。
「さらに風!」
五大剣を超高速で振り抜くことで風を竜巻のように起こす。その竜巻はヴィンデルを拘束する。そこへ五大剣を居合抜きのように構えたラミアが瞬時加速を使う。
「これしきで!!」
だが、ヴィンデルはその拘束を破り大剣を構える。
「遅い!」
ラミアがその刃を振るう。
「風を…そして光を超えろ!ヴァイサーガ!奥義・光刃閃!」
刹那、会心の一撃がヴィンデルを捉えた。その一閃はヴィンデルの持っていた大剣を折るほどだがそのせいで深いダメージには至らなかった。五大剣を振り切ったラミアはヴィンデルに背中を向けている。
「詰めが甘かったようだな!ラミア・ラヴレス!」
ヴィンデルの叫びに答える様にツヴァイザーゲインの目に光が灯る。そして。
「リミット解除!麒麟・極にて冥府へと墜ちるがいい!!」
全身から赤黒いオーラをだし分身を繰り出す。無数の分身と共にヴィンデルがラミアへと襲い掛る。
「出力調整完了……照準固定!」
ラミアが切り込んでいたのとほぼ同時にメガ・バスターキャノンを最大出力で構えていたギリアムがその引き金を引く。
「受けよ、メガ・バスターキャノン!!」
高出力のビームがツヴァイザーゲインの分身ごとヴィンデルを飲み込んでいく。
「うおおおおっ?!ヘリオス!!貴様ぁ!!」
その砲撃から脱出したヴィンデルを待っていたのは固定化していた刀身をエネルギーへと戻しまるで炎のようになった五大剣を構えるラミアだった。
「ヴィンデル様…これにて幕引きです!」
「ば、バカな…こ、こんなところで……」
「はああああああああっっっっっ!!!!」
ヴィンデルの言葉をかき消さんとばかりにラミアが叫びながら白い焔と化した五大剣を上段に構え。
「五大剣・奥義!紫電一閃!!」
すれ違いざまにヴィンデルを両断した。
「……今度こそ終わったな」
メガ・バスターキャノンを下して呟くギリアムに鞘に五大剣を収めたラミアが頷く。
「ええ。これで終わりです」
「いや、まだだ!まだ終わらん!!」
「「!!」」
爆発の中から飛び出してきたのは装甲の七割を破壊され血を流すヴィンデルだった。
「我が望みである闘争の世界を創るまで…俺は死なん!!」
そう言うと転移門が開かれる。
「待て!ヴィンデル!!」
ギリアムの叫びにヴィンデルは笑みを浮かべ。
「また会おう!ヘリオス、ラミア!!」
そして転移門へ入っていくヴィンデル。二人はそれを阻止しようと動くが……
「何?!」
ヒュンッと風を切る音と共にヴィンデルの肩を貫いたものがあった。それをヴィンデルが確認する前に勢いよく引っ張られる。だがその先には何もいない。
否、空間からにじみ出る様に現れたのは口元を覆うように身に着けているマントが目立つ黒い機体。それはまるで忍者の様な機体だった。それに驚いたのはギリアムとラミア。
「あれはジンライ!?」
「こちらの世界で作られたものか?!」
二人の驚きにジンライは何も答えず、鞘から撃ち出したアンカーを引き寄せる。既に死に体と言っていいほどの傷を負っているヴィンデルにもうそれを振りほどく手段はない。
「や、やめろーーーーー!!」
叫ぶヴィンデルだったがジンライは無慈悲に抜刀。その一刀はヴィンデルの首を落とす。
「……」
首を落とされ海面へと落ち行くヴィンデルを見ずにジンライは刀に付いた血を払うと鞘に納めるとマントをつかみ自身に巻きつけ、その場から姿を消した。
残された二人はしばし海面に浮かぶヴィンデルを見ていたがレーツェルから連絡を受けたギリアムはラミアを連れて合流ポイントへ向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あ、ぐぅ……っ!?」
アインスト・ゴスペルの右腕に捕食された鈴は纏っていた甲龍を咢の中から現れた無数の触手によってはぎ取られ、ISコアごとアインスト・ゴスペルに吸収された。さらにISをはぎ取った触手は鈴の体を拘束し逃れられないようにしている。そして、既に下半身は骨が、肉が噛み砕かれ引きちぎられる音と共にアインスト・ゴスペルに喰われていた。
「(ああ……あたし、ここで死んじゃうのかな……?)」
ぼんやりとする頭でそんなことを考えながら自分の体が喰われていくのを見せつけられる。不思議なことに痛みは感じなくなってきており、むしろ気持ちよくなってきている。
「(……あたしが死んだら……秋は……悲しむかな?)」
鈴の瞳から光が消えていく。
その時だった。鈴の耳に男性二人の声が聞こえた。
「バーナウ・ファー・ドラグ!!」
「羅刹覇龍吼!!」
巨大な燃え盛る炎の龍と青白い龍の群れがアインスト達を蹂躙し、切り開かれた道を駆け抜けるのは長い白髪を持った黒い鎧武者“アルクオン”とフライングボード“バトルレーサー”に乗った水色の髪に赤い鎧を纏った人間が鈴へと向かって突っ込んでくる。
「邪魔だ、邪魔だ!どきやがれってんだ!!」
『コウタ!急げ!!まだ間に合う!』
「コウタ君、僕は彼の方へ向かっている連中を排除します。君はあの子を」
「おう!任せろ!!」
アルクオンを纏った幸人はコウタがロアアーマーで変身したファイターロアへ告げるとシュンヤへ群がるアインスト群に向かって跳躍。足を高く振り上げ。
「覇皇魔槍脚!!」
全身から放出された覇気がアルクオンを核に槍のような形へと変わり、アルクオンがとび蹴りの構えを取る。ドォン!!と轟音と共に撃ちだされた巨大な槍はアインストの群れへと突き刺さると爆音と共に地面に大きなクレーターができ、周囲のアインスト達を一気に粉砕していく。その爆心地にて幸人は両腕を大きく広げ、その両手に覇気を宿らせると。
「機神双獣撃!」
連続で撃ちだされた覇龍が残っているアインスト達を打ち抜いていき倒していく。覇龍を撃ち終えた幸人の周囲には既にアインストはいなくなっていた。
「まあ、こんなものですかね」
そういいながらも幸人は構えを解かず周囲を警戒しつつ、片膝をついたシュンヤの元へと向かう。
「あんた…どうやってここへ?クロガネには乗っていなかっただろう?」
シュンヤの問いに幸人は手元に三本の苦無を取り出す。その柄尻にあるくぼみには青い宝石が埋め込まれていた。
「瞬転刀といいます。如月家当主及び代行のみが使用を許されるものでしてね。僕が世界中を飛び回れるのはコレのおかげですね」
それに…と幸人は指を沖合に向かって指すと海面が大きく波打ちそれが浮上した。黒い船体に赤いドリルを先端に持った戦艦。それは限りなく近く限りなく遠い世界からの来訪船。
“スペースノア級万能戦闘母艦三番艦 クロガネ”
「クロガネ…」
「ええ。君は動けますか?」
「ああ。まだ動ける」
「それなら行きますよ」
幸人に促されシュンヤは立ち上がると地面を蹴った。その先に居るのは動きを止めたアインスト・ゴスペル。だが、アインスト・ゴスペルの右腕はなくなっている。そこから判断できるのは。
「(鈴音は助けられたみたいだな…)」
シュンヤがハイパーセンサーで拡大し見たのはファイターロアの元に現れた三体のISと巨大な戦艦。鈴を受け取った蒼色のISがワームホールに入っていくのを見てアレは篠ノ之束だと理解する。
「あの天災なら問題ないだろう」
そうポツリと漏らし頭を切り替えるシュンヤだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
幸人と別れ、バトルレーサーに乗ったファイターロアはアインスト・ゴスペルへと迫る。その手に握っているのはファイターロアが持つ武装の一つ“ファイター・ビームガン”。
「その子を放しやがれ!!」
ファイター・ビームガンを撃ちながらアインスト・ゴスペルへ加速。対するアインスト・ゴスペルは左腕の触手を伸ばし攻撃。
「べらんめぇ!当たるかってんだ!!」
『コウタ!左右から迫ってきているぞ!』
「チッ!」
戦士ロアの声にファイターロアはバトルレーサーを操り触手を掻い潜りながらもファイター・ビームガンを撃つ…………と見せかけ、思いっきりアインスト・ゴスペルに向かって放り投げる。
「!」
その行為に驚き、動きを一瞬止めてしまったアインスト・ゴスペルにバトルレーサーから飛び降りたファイターロアの拳と蹴りのコンボが叩き込まれる。
「俺はこっちの方が得意なんでぇい!!」
だが、ファイターロアの攻撃は全てエネルギーシールドに阻まれている。それでも衝撃が通っているようでその体はふらつき、鈴の捕食も止まる。
『今だ!コウタ!』
戦士ロアの声に応えるかのようにファイターロアがラッシュを畳み掛ける。そして、追撃でかかと落としをアインスト・ゴスペルの頭へ決めると目の前に着地。鈴を捉えたままの右腕へ向かって。
「バーナウ・ファー・ファング!!」
そのコードで繰り出されるのは白き大狼。召喚された大狼はその咢で右腕に食らいつく。
「離れ……「いや、そのまま噛み砕け!鈴を助けてくれ!」貴様!?」
アインスト・ゴスペルとは違う声が響く。その声の主は取り込まれていた秋だった。アインスト・ゴスペルの胴体の一部が内側からこじ開けられ、そこから触手に捕らわれている秋が姿を現す。
「お前…その姿…」
ファイターロアが目を見開き、思わず言葉を詰まらせる。現れた秋の顔の表面には無数の管が浮かび蠢いており、さらに左半身は既にアインスト・ゴスペルと融合してしまったのかアインスト特有の植物の体へと変わっていた。
「鈴と…孤狼を頼む!「まだ意識があったか…」っく!!このやろ…負けてたまるか!」
秋は歯を食いしばり叫ぶが徐々にその体は再びアインスト・ゴスペルの中へと取り込まれていき、最後に待機状態の孤狼が落ちる。
「…まだ、あがくか…あれほどの怪我を負っていながらもこの精神力。さすがは新たな生命体への可能性を持つ者といったところか…」
秋がまだ抵抗しているのかアインスト・ゴスペルは秋を取り込む方に意識を向け始める。それを見てファイターロアは呟く。
「アンタの気持ちは分かったぜ。必ず俺が助けてやる!」
『コウタ、私も思いは一緒だ。彼の思いを必ず果たそう!』
「ああ、ロア。いけぇ!ホワイト・ファング!!そんな植物野郎!かみちぎってやれ!!」
ファイターロアが叫ぶと腕に噛みついていた白い大狼はその腕を噛み千切った。大狼は噛み千切った腕をファイターロアの方へ放り投げると右腕の咢から解放された鈴をキャッチ。そのまま駆けだす。
「来い!バトルレーサー!!」
声に応じるように飛んできたバトルレーサーに飛び乗るとそのまま一気に加速。抱きかかえる鈴の様子は酷いものだった。
「こいつはひでぇ…」
『まだ息はある!コウタ。篠ノ之博士に連絡を!』
「ああ!」
戦士ロアに促されファイターロアは束に事前に渡されていたチャンネルで連絡を取った。
「束さん!」
『なんだい?こーくん?おや?位置反応が近いね。今そっちに向かうよ』
そういうのとほぼ同タイミングで上空にワームホールが開き、グランゾンを纏った束とヒュッケバイン・アンファングを纏った千冬、グルンガスト改を纏ったハウとスノードロップが現れる。
「わりぃ、助けてほしい子がいる!」
「鈴ちゃんじゃない!?どうしたの!!」
「凰!!……この傷は……」
「まだ生きてる!束!」
「わかってるよ!私のラボなら治療できる!」
束に近寄り、腕に抱いた鈴を見せると束たちは驚きの声を上げる。だが、すぐにワームホールを開くと鈴を受け取り。
「鈴ちゃんは束さんに任せて。ちーちゃん。そういうわけだから後は任せるね」
「ああ。凰を頼む」
「必ず助けるよ」
そう言い残し束はワームホールへと入っていった。
それを見送った千冬たちはアインスト・ゴスペルへと向き直る。
「……九年ぶりか……」
「そうだね。今度は確実に葬るよ。千冬」
「ああ…あの時は仕方なく捕獲したが…」
白雪を正眼に構え、千冬はフェイスマスクの奥でアインスト・ゴスペルを睨む。
「もう、“奴ら”はいない…あの時のツケを今払ってやる!」
ウイングスラスターを展開し、アインスト・ゴスペルへ突撃する。ハウもそれに続く。
だが、それを邪魔する者がいた。いきなり目の前に現れ、アインスト・ゴスペルと所々似た姿を持ち、さらに二回りほど大きくなったアインスト。その名は…
アインストレジセイア。
「邪魔だ!」
白雪を展開し伸ばした白刃で一気に切り裂こうとした時だった。
アインストレジセイアから放たれたプレッシャーに千冬とハウは思わずその場に止まってしまう。いや、その場に固定されたように動けない。
「な、なんだ?これは…?」
「まるで強念者の放つプレッシャーに似てる」
アインストレジセイアから放たれる威圧感に千冬とハウが抗っていると。
「織斑先生!」
「!!」
アインストレジセイアの側面から高出力のレーザーが叩き込まれた。その攻撃が来た方へ視線をやるとそこに居たのはスター・ノヴァを抱えているセシリアだった。
「オルコット!」
「もう一撃!」
スター・ノヴァの銃口に光が集まり、再び撃ちだされるレーザー。それを左腕で防御するアインストレジセイア。
「……」
返礼とばかりに右腕を上空へ掲げエネルギーを集束。巨大な光球を作り上げると迫ってきているセシリアに向かって投げつけた。
「ッ!」
それを受けては不味いと直感で判断したセシリアはスラスターを吹かし、横へ飛ぶ。だがそこへ左腕の触手が鞭のように振るわれる。
「(誘導された!?)」
迫る触手に思わず目をつぶってしまうセシリア。
「敵を前に目をつぶるなんて愚行はダメですよ。セシリア」
新たな声と共に触手が撃ち落とされる。セシリアが恐る恐る目を開けるとそこにはエクスバインを纏ったセリアが両手にフォトン・ライフルを構えていた。
「ふふふ。叩きがいのあるお方にお会い出来てセリアはうれしいです。では参りましょうか?」
アインストレジセイアに向き直るセリア。彼女はどうやらアインストレジセイアが放つプレッシャーが効いていない。むしろ戦意を滾らせ彼女からもプレッシャーが放たれている。それは念動力者の放つ精神感応波だった。それによってアインストレジセイアの放つプレッシャーが弱まり千冬とハウもその束縛から放たれる。
「オルコット、すまんな。助かった」
「いえ。もっと早く来れていればアリスさんたちは…」
「気にしてもしょうがない。君は良くやったさ」
「ありがとうございます。織斑先生…それと?」
「ああ、自己紹介が遅れてしまったな。ハウ・マオだ。よろしく頼む」
「ハウ・マオ…?マオ・インダストリーの?!」
「二人ともそこまでだ。グリムズ、オルコット。援護を頼む。私とハウで奴を叩く」
千冬の言葉にセリア、セシリアは頷き、千冬の横にハウが並び立つ。対するアインストレジセイアはそんな四人を前に足元から深い紫色の霧を生み出し空中に広がっていく。そしてそこから無数のアインスト達がわき始める。
「チッ。増援をこれ以上増やされる前に叩くぞ!」
「「「了解!」」」
「その前に、退いていて欲しいですの」
そんな四人にかかる少女の声。その声の主は。
「元同類として優しく致しますのよ」
アインストレジセイアが生み出している霧から現れた。アインストレジセイアの両脇から鉈のような太刀をもった傀儡が現れ、アインストレジセイアへ何度も太刀を振りおろした後、両脇から太刀を差し込み、持ち上げる。その目の前に現れたのはアルフィミィの操るペルゼイン・リヒカイト。自身の得物である“オニレンゲ”を引き抜き。
「確実に追い詰め、オニレンゲの錆にいたしますの…では、さくさく……参りますの」
その声はどこか楽しそうに聞こえ刀をアインストレジセイアに突きたてる。
「解体…解体…楽しいな…ですの」
何度も何度も突き刺した挙句、抉るように刀を動かす。その度に返り血を浴びるペルゼイン・リヒカイトのマスク部がいつの間にか開き、禍々しい口が見える。
「マブイエグリ…これにておしまいですの」
アルフィミィは言葉と共にオニレンゲを斬り上げてしめた。
「彼女とはいいお友達になれそうな気がします」
その様子を見ていたセリアは頬に手を当て何処か恍惚そうに呟く。
「いえ…セリア先輩、今そんなこと言っている場合じゃないかと…」
そんなマイペースなセリアに呆れ呟くセシリアだった。
「……!?」
アルフィミィによって核をズタズタにされたアインストレジセイアが崩れていく。それと同時に霧が消えていき現れかけていたアインスト達も一緒に消えていく。
「どういうことだ?」
「彼らは“アインスト空間”から無数に湧いて出てきますの。核を破壊すれば倒すことは簡単ですのよ。でも最上位種を倒さなければ彼らを完全に滅びませんの…」
「最上位種?」
千冬の問いにアルフィミィは頷く。
「本来の最上位種は既に滅んでいますの。でもこの世界では……」
オニレンゲを向けたのは未だに動きを止めているアインスト・ゴスペル。
「アレがこの世界での最上位種になっていますの」
「なら、アイツを倒せばいいわけだな」
ハウが気合を入れるかのように両拳を打ち付ける。
「そう上手く事が運ぶとは思えんがな。これが」
「ああ。我々もだいぶ損耗しているからな」
もう一体のアインストレジセイアを撃破したアクセルとレーツェルも合流するが流石に疲労がたまっているのが見て取れる。それもその筈、彼らの世界でもアインストレジセイアは上位種に当たり鋼龍戦隊でも苦戦した相手なのだ。それを二人で撃破出来たのは彼らが交戦済みだったことと若干の弱体化が見られたからだ。だが、アインスト以外にもまだ問題はある。それは亡国機業のスコールと戦闘中の一夏だった。ハイパーセンサーを広範囲に広げ、探せばかなり離れた場所で戦闘をしている。本来ならすぐにでも駆けつけたいが、そちらへは更識楯無とカチーナ・タラスクが向かっている。
「ならば、私がやることは一つだ。アレを片付けるだけだ」
如月幸人ともう一人“織斑シュンヤ”がいる場所へ千冬達は向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
スコールのISが二次移行したあと、新たに現れた剛腕に捕まえられ、俺とマドカは強制的に場所を移動しそこで戦闘を繰り広げていた。
「予想以上の成長ね」
俺たちが同時に斬りかかるもののそれを両腕から展開したロング・レーザーソードで防ぐスコール。
「来るぞ!」
マドカの声にその場から一気に離脱するとさっきまで居た場所を剛腕が通り抜ける。
「マドカ!」
「ちっ!」
今度はマドカへと襲い掛る尻尾。ダメージが蓄積されていなければ回避できていたであろうその攻撃がかすり、マドカの装甲が大きく削られる。
「結構粘っているようだけれど…これで終わりよ」
立て直しさせないと言わんばかりにもう片方の剛腕をマドカへ叩き付けようとするスコールに俺は腹部のビームキャノンの撃ち、瞬時加速。マドカを抱えて離れる。
「大丈夫か?」
「貴様に助けられるとはな…屈辱だ」
「軽口叩けるなら大丈夫だな」
「ふ…お前も余裕があるようで何よりだ」
一緒に戦っている内に背中を任せられるようになったマドカ。最初に名前を言われたときはびっくりしたが俺としてはそれほど気にならなかった。いや、命を狙われている以上気にしなきゃならないんだろうけど、今、この場を切り抜けられなければ意味がない。それでも……
「シールドエネルギーが残り500か…」
「お前はいい方だ。私なんか残り300を切った」
先ほどの一撃が大きく響いたのだろう。思った以上に損耗が激しい。いやあのスコール相手にまだ生きていること自体上出来か……
「さて、そろそろ終わりにしましょうか?」
大きく横へ剛腕を開き、その掌に高密度のエネルギーが集まっていくのを感じた。
「やばっ!逃げるぞ!」
「逃げるなら一人で逃げろ…」
「バカか!?俺を殺すんだろ!だったら生き延びろ」
マドカの腕をつかみ、その場から離れようとするが向こうの方が早かった。
「メガ・グラビトン・ウェーブ……発射」
その剛腕から重力波が解き放たれる。発生した重力波を避けられず捕まり、海面へと叩き落され、さらに重力で押しつぶされるように海中深くへ落とされていった。鳴り響くアラートが酷くうるさい。だが、それもすぐに聞こえなくなった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ふぅ…少々大人げなかったかしら?」
メガ・グラビトン・ウェーブの影響で下の海面は円形に押しつぶされたようになっており、その中ではいまだに高重力の渦が出来ている。結果からいえば明らかにオーバーキルだと思うがやってしまったものはしょうがない。スコールはそう結論付けてアインスト・ゴスペルを捕獲するべく移動しようとするとこちらに向かってくる二機のISに気が付く。
「楯無ね…今、戦うのは得策ではないわね」
このG・D・バラン=シュナイルなら負けるとは思わないが、あの楯無の性格を考えると疲れる事には違いない。どうしようかと考えているとオータムから連絡が入った。
『スコール。私たちは撤退したぜ』
「あら?そっちは片付いたの?」
『……すまねぇ。織斑千冬にしてやられた』
「…そう。貴方が無事ならそれでいいわ。なら私も引くわ」
『分かった。待ってる』
「ええ」
通信を切り、転移門を開く。
「できれば、二人の死体を確認したかったのだけれどね…」
そう呟き、スコールは転移門を潜った。
それから数分後。メガ・グラビトン・ウェーブによる被害も収まった後、海面から飛び出た機体があった。
「くそ…生きているか?織斑一夏!」
ヴァイスセイヴァ―ではなく予備機として持っていたアシュセイヴァーを起動させ耐えきったマドカは海中で見つけた一夏を回収したのだが一夏はピクリとも動かない。アシュセイヴァーのハイパーセンサーでバイタルチェックをすれば生きているようだが……
「クロガネに戻るか…」
スコールもいない今、一夏を助ける理由もないのだが見殺しにするのは自分が望む決着ではないと言い聞かせるようにその場を離れる。途中で楯無たちと合流しクロガネへ向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「えーい!邪魔だ!!」
箒が叫び、緋色の刃が舞う度にアインスト達を切り裂いていく。海面上にあらわれたアインスト群との戦いが続いていた。
「もっぴー凄いね~」
「ああ、我々も負けていられないな」
「二人ともおしゃべりしている暇はないよ」
箒が突出しすぎないように本音、ラウラ、簪が周りの敵を排除する。すでにアリス、シャルが捕らわれ、鈴の負傷などの状況はセシリアから通信で聞いたため四人は増援として現れたゼンガーと共に霧から出現するアインスト達を倒していた。
「ふん!」
ゼンガーは一足先に霧から現れた三体目のアインストレジセイアと戦闘を始めている。当初は箒も向かおうとしたのだがアインスト達が次から次へと現れるため、その対処へと回った。だが連戦が続き、ラウラのシュヴァルツェア・レイブンは武器の弾切れや機体エネルギー残量が乏しくなり徐々に追い詰められていた。
「これはかなり不味いね」
「補給できればいいのだがな」
計都瞬獄剣でアインストを両断した簪に答えるのロシュセイバーで簪を背後から襲うとしたアインストを切り裂いたラウラ。
「もー疲れたー!!」
骨の姿をしたアインストを殴り飛ばした本音の叫び。それが一瞬の隙につながる。
海中に潜んでいた植物型のアインスト達が本音の体に触手を巻きつける。そのまま勢いよく引っ張られる。
「へ?ちょっ!!?」
慌ててブースターを全開にし抵抗を試みる本音。
「本音!!」
簪が気が付き、向かおうとするが鎧のアインスト達がそれを邪魔する。
「うわわわわ~!?」
体中を触手で捉えられた本音は完全に的となり、アインスト達の攻撃が集中される。幸いにもグルンガスト弐式・改の装甲は厚いため、まだ耐えられる状況ではあるがそれでもいつまで持つか分からない。さらに引きちぎろうにも何重にも巻き付けられた触手は簡単には引きちぎれない。そんな中で海中から現れた骨のアインストが左腕を巨大な爪で無防備になっている本音を刺し貫こうとした時だった。
「オクスタンライフルBモード!」
声と共に現れた青いISの持つライフルからマズルフラッシュが見えると本音に迫っていたアインストは全身を撃ち抜かれ爆発。青いISは本音を通り過ぎると簪たちの方へ向かう。
「ふぇ?」
「動かないでね」
驚く本音の上から声がかけられ、見上げると上空から一機のISが舞い降りると手に持っているアサルトマシンガンで本音の体に巻きついている触手を撃ち抜く。
「あ~!メイっち!」
「久し振りね。本音」
現れた機影はメイ・マオが操るビルトビルガー。そしてもう一機。背中に四枚のTDウイングを持ちビルガーのように青色で細身の機体がオクスタンライフルを肩に担ぎ振り返る。
「ナターシャ・ファイルスよ。奪われたシルバリオ・ゴスペルのテスト装着員をしていたの。…今はメイからビルトファルケンを借りて使わせてもらっているわ」
ビルトファルケンを纏ったナターシャの説明にメイは頷き。
「さすがに量産型ISでこいつらと戦うわけにはいかないですから。ちょうどクロガネにビルトファルケンを運んでいたしね。ところで損傷度が激しい機体は私たちが変わるから一度クロガネに戻って」
「クロガネというのはあの浮上している船か?」
鎧のアインストに取りつき、核をロシュセイバーで貫いたラウラが訪ねる。
「そう。整備の準備は出来てるから」
コールドメタルソードで背後から迫ってきたアインスト切り裂きメイが答える。
「ならラウラが行くべき」
「そうだね~らうっち、補給してきなよ」
「…わかった。補給が終わり次第すぐに戻る」
現状で一番補給が必要なのは弾薬が底をついたシュヴァルツェア・レイブンだということはラウラ本人も理解はしていたからだ。だが今の戦線を離れることに葛藤してしまうラウラ。結局、簪、本音に促され、ラウラはクロガネへ向かって離脱した。
「さて、遅れた分、暴れましょうか」
「ええ。あの子を取り戻すために」
メイとナターシャが参戦し海上での戦いは盛り返し始めた。それを見て、動いたのは箒だった。ハイパーブラスターで道を切り開くとゼンガーの元へ急ぐ。
「師匠!」
「箒か!」
アインストレジセイアが放つ触手を日本刀サイズにした斬艦刀で切り裂くゼンガー。その後ろから箒は全スラスターを使い跳躍。
「はぁっ!!」
大太刀モードにした斬冠刀を振り抜く。だが、その巨体さからは信じられない反応速度でかわすアインストレジセイア。一撃をかわされた箒は舌打ちしつつも反撃を恐れ、その場を離れる。
「貰ったぞ!」
しかし、ゼンガーが動いていた。かわしたアインストレジセイアに向かってダイゼンガーの全スラスターを一気に使い、斬艦刀を突き出した。その一撃は核を捉えたが切っ先がわずかにそれてしまい破壊するまでには行かなかったが傷をつけることは出来た。
「む?浅かったか!」
「ですが!」
離れていた箒が追撃をかけるべく動く。
「伸びろ!斬冠刀・紅!!」
箒の叫びに答える様に斬冠刀・紅の刀身が固定状態から液状化し勢いよく伸び槍と化し核を突く。しかし、この一撃も核を砕くには至らなかった。
「くっ!後、一押し!」
「ならば、共に決めるぞ!箒!!」
「はい!師匠!!」
二人は斬艦刀を蜻蛉の構えで構える。
「我が名はゼンガー…ゼンガー・ゾンボルト!」
「我が名は箒…篠ノ之箒!」
二人の名乗りにアインストレジセイアが後ずさる。今の二人から感じる覇気にアインストレジセイアは畏怖を感じていた。
「「我ら、悪を断つ剣なり!!」」
「吼えろ!ダイゼンガー!!」
「行くぞ!グルンガスト零式!!」
同時に、全スラスターを開放。跳躍する。その速度は上昇するたびに加速していき最高点に到達。
「「チェェェストオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!」」
斬艦刀を振り上げたまま再加速。一気にアインストレジセイアへと距離を詰めると二人同時に斬艦刀を振り下ろす。その加速からの大斬撃は斬艦刀の質量も加わりアインストレジセイアの巨体を両断。核も砕け散った。ゼンガーと箒は斬艦刀を持ち上げ、眼前に持ってくる。
「我に…」
「我らに…」
「「断てぬもの無し!!」
最後にアインストレジセイアが爆発し消えたことにより、ついにアインスト・ゴスペル以外のアインストは消え去った。
今話は同じ戦闘領域にいながらそれぞれの戦いについて書いてみました。なるべく同時間内に起きた戦闘のように書いたつもりですが分かりにくかったら申し訳ありません。
さて、次回はいまだ動かないアインスト・ゴスペルとの話です。
かつてここまで長い福音戦あったかな?…軽いノリの話を書きたいです…
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