微かな光が洞窟を照らすエリア4で鉱石をガジガジ噛んでいるモンスター、どうもバルファルクこと俺です。
転生から約一ヶ月、身体も大きくなり、成体より少し小さい程まで大きくなった。
さて、現在の能力を見直そう。
現在俺が扱える属性が龍、水、毒、麻痺毒だ。
まず、毒と麻痺毒、毒は毒テングダケを食べ続けると、生成されるようになった。
麻痺は威力アップ!ルドロスぐらいなら一撃でしばらく動けなくさせる。
二つとも尻尾から出せるようになり、麻痺と毒を同時に付けるため、逃げる時間稼ぎに大変便利だ。
次、水、これは驚いたことがあった。ロアルドロスの水袋を食べたから水球の威力が上がっているのはいい、問題はそのあと、ガノトトスの水袋が原因だったのだ。
口から、高圧水流ブレスが出せるようになりました。
流石に翼脚からは出せないが、翼脚からも水球は出せるため、威力は申し分ない。
そして龍属性である龍気エネルギー、これが一番驚いた。龍気エネルギーが放出だけでなく展開ができるようになった。え?意味がわからない?例えば翼脚を前方に向ける龍気形態で、龍気を展開すれば、紅色の壁を前方に出現させ、防御することができる。
試してみると、イビルジョーのブレスを防ぐことができた。数秒で砕けたが。
ついでに言えば翼脚の形状変化でリオレウス等のような形状に変え、龍気を纏わせれば、羽ばたくことができた。おそらくだがこの龍気エネルギーを物質化させているのではないだろうか?と考えている、物質化させた龍気エネルギーは重さを持たず、固く、自由に形状を変化させることができるのではないか?と、まぁ予想だが。
どうしてこうなったか、まぁ十中八九、特典と最初に食べた母親だろうが。
身体能力は、ロアルドロスの狂走エキスが体内で生成可能になった。
身体にまるで血管のようなものが広がっており、おそらくそれから生成されているのだろう。
まぁ広がっているような気がするというだけで本当はわからないが、水面で見ても身体に変化なかったし。
後は鉱石の食べすぎで鱗が硬くなった、切れ味ミドリまでなら大丈夫だろう、大丈夫だと信じたい……。
よし、朝ごはん終わり!さて、外に出ましょうかね、え?どうやって出るかって?決まってる突進じゃボケー!!
~Nowloading~
「グルゴォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
どうして!こうゆう時に!イビルジョーに!出会うんだ!よ!
「グルガァアア!!!」
甘いわ!
イビルジョーの突撃を、翼脚から龍気を放出し、急上昇し、飛び避ける。
ハハァ!何度お前に追いかけられたと思っているんだ!お前の行動は知り尽くしているんだよ!
じゃあな、クソ野郎!いつかお前を倒してやるよ。
イビルジョーは今の俺では勝てない。だから力をつけて戻ってくる。それまで待っていやがれ!
そのまま、孤島から離れるように、空高く舞い上がる。
風が自分の鱗を撫で、心地よい。
最高の気分だー
成体になるまで我慢したかいがあったー。
トンボ返りに錐揉み移動、今までしたことのない体験ができた。
自由って素晴しー
さーてどこに行こうかなー。
渓流とか古代林とかだったらいいなー
でも、場所をあまり知らないしなー
あ、遺跡平原はっけーん、あそこに降りよう。
えーとここはエリア9かな、じゃあしばらくここを住処にしようっと。
いいですね?ジャギィ達よ、俺は今から寝る、邪魔したら殺す、いいね?
近くにいるジャギィ達に、威圧すると、ジャギィ達はコクりっと頷いた。
ならいいや、(つ∀-)オヤスミー。
~Nowloading~
おはようー彼女がほしいバルファルクだよー。
取りあえず朝ごはんを食べに行こうっと。
~俺移動中~
おお!アプトノスがいる!久しぶりの肉だ!
エリア3に行くと草食動物がおり、お腹を満たすことができそうだ。
龍気を瞬間放出させ、アプトノスとの距離を詰め、銀槍で貫こうとする。
限界まで引き伸ばし、龍気エネルギーを燃料に貫く!
一直線に伸びた槍はアプトノスの体を貫き、大穴を空け、その後ろにいるもう一匹のアプトノスの首を貫いた。
……………………はぁ?
いや、いや、射程距離長過ぎじゃね?しかもそのあと衝撃波で地面軽くえぐれてるし。
まぁいいや、一匹で十分だしあと一匹はジャギィとかに上げても……
バサッバサッバサッ
不意にそんな音が耳に聞こえた。
その方向を見るとそこには……
ティガレックスが降りてきた。
すぐさま戦闘に備える、ティガレックスは突進攻撃やバインドボイスが得意なんだ。
視界に捉えていないと、いつ攻撃されるかわからない。
ティガレックスはこちらを見て……
来るか!っと身構えると。
「すまんのう、お主が仕留めたアプトノスを恵んでくれぬか?」
50代の男性の声が聞こえた。
………………………………
「おーい聞こえとるか?それともお主、言葉を話せないのか?」
取りあえずなんで喋れるかという質問はおいておこう。
「ああ、聞こえているよ。それで?何の用だ?」
「ほう、やはり話せたか、それにしても若いのう、お主」
「別にいいだろ、それで?俺にどうして欲しいんだ?」
「うむ、そこのアプトノスを恵んでくれないかのぅ」
「まぁ別にいいけど……」
仕留めたアプトノスを一匹ティガレックスへと投げる。
「おお!かたじけない!」
俺とティガレックスは、そのまま、アプトノスをムシャムシャと骨ごと食べた。
~しばらくお待ちください~
「それで、あんたはなんで俺に声をかけたんだ?あんたなら一人で食べ物ぐらい取れるだろ?」
「誰があんたじゃ!、儂にはムクロという名前があるじゃが」
「それで?ムロ爺は何の用なんだよ?」
「そうじゃな、本来ここには住まないバルファルクが現れたため、興味を持ったんじゃよ。ところでお主、名前はなんと言う?」
「無い、生まれた時から親が死んでいたからな」
「ほう、それは済まなかったのう、そうじゃな、食べ物をくれた代わりにお主に名前とこの地域の情報を教えてやろう」
いきなり何を言ってんだろうか?このジジイは……
「別にいいんだが……」
「ほほ、遠慮するでない。そうじゃのう……」
どうやら逃げ道は無いようだ。前世の名前ならあるんだけど、この世界ではそれを名乗らない。前世と今は違うからだ。俺はバルファルクとして生きているし。
「そうじゃなぁ……お主はこれから『シン』と名乗るがよい」
「あー……はいはい、わかったよ。ムロ爺、それで?この地域の情報は?」
「そうじゃな、ここら辺にはリオレウスやドスジャギィ等がいるぞぃ」
「そいつらもムロ爺みたいに話すことができるのか?」
「いや、そもそも儂らのように言葉を喋るためには幾つかの方法がある」
ムロ爺が言うには、言葉をしゃべれるやつは色々限られているらしい。
一つ目生まれながら喋れる奴。
二つ目古龍。
三つ目古龍に仕えた者。
等らしい。言葉を話せる奴らはハンター達からG級と言われ、人間の言語を理解する奴らはそれよりも少ないらしい。
そしてモンスターで知能がある奴らは古龍を除くと、古龍に数年仕えたものは知性を得るらしい。
一つ目の奴らは親が言葉を理解されず巣から追い出された奴が別種族に拾われ育てられると、食性の変化により体色や行動が変化しそれを亜種というらしい。
三つ目は話せないときに古龍に出会い本能的に古龍に仕えたものらしい、数年仕えたものは話せるよになるらしい。
ムロ爺も三つ目に該当するらしい。
「ふーん、なるほどな、ありがとな、ムロ爺」
「若い者の頼みじゃ聞いてやらないと年長組の格が下がるからの」
「それじゃ、俺は、自分の巣に戻るから、また会おうぜムロ爺」
「そうじゃな、また会おうぞ、シン」
こうして俺は、自分の巣へと、龍気を放出し、戻っていった。