詳しくは活動報告で。メッセージで投票しても構いません。
あとこの話の次である16話から週一投稿にします。
曜日はビルドの元ニチアサの時間、日曜朝8時にしようかと。
楽しみにして下さる方には本当に申し訳ないです。
それと今話は会話文が多くて読みにくいです。
それではどうぞ!
俺は事情聴取の後、自室で父さんや束姉さんに『ビルド』であることがバレたこと、そっちにたくさんの研究者などが来るかもしれないこと、その為にどこかへ隠れた方がよいことを連絡していた。
まあ既にテレビで世界中に俺の事は広まっており、「人の口に戸は立てられぬ」とはまさにこの事。一夜にしてニュースのトップを飾ってしまったのだ。
『なるほどな...。 事情は分かった。 とりあえず束ちゃんと海外に逃げることにするよ。』
「うん。 ごめん、父さん。 こんなことになっちゃって...。」
『おいおい、何謝ってるんだ? お前はお前の信じる正義、『人を守るため』にビルドを使った。結果救うことが出来た。 それでいいじゃねぇか。そんな事でいちいち俺も束ちゃんも怒ったりしねぇよ』
「で、でも!」
『だから...お、束ちゃんが代わりたいそうだ。じゃっ』
「え!? ちょっと!」
『もすもす、終日? どーも皆のアイドル束さんでーす!』
「さようなら」
『待って! 謝るからもうちょっと待って! 』
おっとあまりの下らなさに思わず。箒や千冬さんがイラッとしていたがこれは確かにうざいな。
『けんくん、束さんは白騎士事件を起こしたこと後悔はしてないけど反省はしてる。それはそーさん達の気持ちを無視しちゃったから。』
「!!」
『けんくんはビルドを使ったことで束さん達に迷惑がかかる事に後悔してるかもしれない。でもね?絶対、ぜーったい、束さんは恨んだりなんかしないよ?いつもけんくんは束さんやそーくん、皆の事を考えて力を使ってる。束さんもそれを信じてるからね。』
「....」
『だから、もしこれからけんくんが悪いことに力を使おうとするなら束さん達が全力で止める。もし束さんが悪いことしようとしてたらけんくんがビルドを使って止めてね?これからも束さんは2人に迷惑かけまくるから、けんくんもどんどん迷惑かけていいんだよ?』
もう既にあんたに振り回されてんだけど。こっちから無条件で何かしら求めてもいいくらい迷惑かかってんだけど。でも...まぁ...。
元気...出たかな。
「ありがとう...。束姉さん。」
『うん!それでこそ私のけんくん!...それと、ほーきちゃんとのこと。アリガトね♪』
「えっ!?」
『じゃーね!』
ツー、ツー。
切られた...。まったく、どこまで知ってる事やら。
苦笑しながら電話を切ると、ノックする音が。
出るとそこには昼間助けた相川さん達が
「えっと、桐生くん、今大丈夫?」
「あぁ、まあいいよ?どうしたの?」
「えっとね、昼間の事まだお礼言ってなくて... あの時は本当にありがとう!!」
途端に頭を下げられる。
俺が慌ててると3人は続ける。
「それで、皆から聞いたの。桐生くんがビルドだったって。ビルドになって助けてくれたって。だから、私たちのせいで桐生くんが大変な事になったと思って...ごめんなさい!!」
すると先程よりも深々と頭を下げられる。
その姿に俺は何か違うと思った。
確かに3人を助けた為、ビルドであることがバレた。
しかし、それで彼女達を責めるのはおかしい。
「...頭を上げて。3人とも」
「桐生くん...」 「私たち...その...」
「とりあえず俺は3人が無事で良かったし、あの時は仕方なかった。それだけだよ。...でもそうだな。これからクラスの人たちと接しにくくなるかもしれないしその時に手伝って貰ってもいいかな?」
「!! ...うん!それくらいお安い御用だよ!」
「驚いたけど、やっぱり桐生くんはいい人だったしね!」
「ちゃんと皆も分かってくれると思うし!」
...ああ、そうか。こういうことだったんだな。仮面ライダー達の強さの元って。きっと、
戦兎が人のためになれたら「クシャッ」て笑ってしまうのも分かる気がする。
再び礼を言われ、俺たちは別れた。
今日は俺にとって激動の1日だった。
ビルドであることがバレたこと。改めて家族の有り難みが分かったこと。ビルドを望んだのが間違いなんかじゃなかったと思えたこと。
これからビルドは本来の「人を救うため」とは違った使い方がされてしまうだろう。
しかし、俺が自分の信じるものを曲げずフィリップの言っていた『優しさ』があればビルドだって単なる戦闘マシンにはならないだろう。
気持ちを改め、俺はシャワーを浴びる準備をする。と、またノックする音が。
開けるとそこには楯無さんが。
「やっほー♪」
「....何の用ですか」
「やー不機嫌ねー。もう少し明るく行きましょうよー!」
「あなたが来たせいでテンションダダ下がりなんです。」
「ひどくない!?」
「冗談ですよ。で、なんですか?ビルドのことなら答えられませんよ」
「はあ...。 あ、それに関係した事よ。」
切り替えて真面目に話し出す。
「あれが君の正体だったのね。どうりで話せないわけだわ。」
「...そうですけど。」
「じゃあ聞くわ。あなたは力を使ったこと、後悔してる?」
「してません。」
「即答ね...。もしあなたがシラを切るならあなたの本性が分かるまでどうにかしようかとは思ってたけど」
「!! まさか、あなたがアリーナのシールドを!?」
「待って待って、違うわよ! いろいろ聞きだそうと思ってただけ! そもそも束博士じゃあるまいしこんな大きな学園のシステムをたった1人でどうにか出来るわけないでしょう!? そんなに睨まないでよ!」
焦りながら開かれた扇子には「冤罪!!」とあった。
「....」
「はあ...。とりあえず桐生くんが敵じゃないって事は本音ちゃんの話やさっきの彼女達の様子からも分かったし、何よりあなたは自分を犠牲にして生徒を救ってくれた。織斑先生から色々聞いたしあなたは十分信用できる。。でも今まで通り監視はさせてもらいます。」
え、俺監視されてたのか。全然気づかなんだ。
「そこで提案なんだけど桐生くん、生徒会に入らない?」
「え、でもそんな簡単に入れるんですか?」
「ええ、というか私が認めないと入れないから。認められれば簡単に入れるの。で、どうする?」
彼女の目的は俺の監視。そして俺をあらゆる勧誘から守るためだろう。彼女の強さは文字通り痛いほど身に染みてる。
生徒会には楯無さん以外に虚さんに本音が居たはず。一応見知った顔だし守ってもらえるなら都合がいいか。
「わかりました。よろしくお願いします。」
「ん、了解。 じゃあ手続きしておくからまたね。...あと、」
近づいてくる楯無さん。すると、顔の近くに来て
チュッ
頬に柔らかい感触がした。
「!!??!?」
「...私の生徒を助けてくれてありがとう、ヒーローさん♪ おねーさんからのご褒美よ」
何が起こったか分からなかったが、すぐ隣で顔を少し赤らめながら笑う楯無さんがいる。てことは...キス、された!? 楯無さんが手を振って出ていくが俺は頬を抑えて呆然として倒れ込む。
今日イチ衝撃的な出来事かも...
しかしずっとこんな事してる場合じゃない。さっさとシャワー浴びて今日は寝よう!そうしよう!
コンコンッ
...イラッ
ドン!「何ですか!?」
「キャッ! き、桐生さん! どうされたんですの!?」
「あ、お、オルコット、さん...。ごめん、少し苛立ってて」
そこにはびっくりした表情のセシリアが。
あっぶな...。思わず八つ当たりしてたよ。
「い、いえ。大丈夫です。あと、今日来たのは少しクラス代表の事で提案がありまして。」
「提案?」
今までで最もワケわかんない話かもしれません。
読みにくいし、いるのこの話と思われた方。
その通りでございます涙
この次は1組のクラス代表決定+出来ればとあるツインテールの登場までやりたいです。
次回もよろしくお願いします。
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