目が覚めたら知らない森にいた。
切り株に腰を掛けた状態で寝ていたらしい。
肩には雪が積もっていて冷たい。よく凍死しなかったなと思う。
服装はジャージに黒いフード付きのコートを羽織った状態だ。
吉崎「んッ」
コートのポケットには、死んだ祖父から貰った銀色のペンダントが入っていた。
吉崎「何でここにあるんだ?」
それはいつも机の鍵付きの引出しに入れといた筈なのに。そんな事より、何でこんな所にいるかは分からないが兎に角、人か寒さを凌げる場所に移動しないと。
吉崎「マジでここどこだろう」
雪が降る森の中を歩きながら、人を探す。
吉崎「何だここ」
行くあてもなく歩いていると洞窟を見つけた。
吉崎「あれっ?なんか奥にあるな」
外から見てみると、中は薄暗いが、奥に何かがあるのが見えた。
吉崎「剣かこれ?」
近づいてみると、そこには古びた剣が刺さっていた。その剣は見た目は西洋の剣でボロボロもいいところだが元々はいいものだったのだろう。刀身は半分位地面に刺さっているがのだがそこそこでかい。何故か刀身は青い。そして何だか無性にその剣を引き抜きたくなった。そして・・・
吉崎「よっこらしょ!」
そんな事を言いつつ引き抜く。引き抜いた剣はとても大きくなかなか重い。そして変な感覚を覚える、この剣と自分自身を形成しているなくてはならない何かと繋がったそんな感じがする。そんな事を感じていると後ろから声が聞こえた。
??「そこで何してるんだぜ!」
後を見ると手に箒を持った魔女みたいな服装をした痛い子がいた。
吉崎「君、ここどこだか分かるかな?」
??「あ・・・外来人か、私は霧雨魔理沙普通の魔法使いだ、そしてここは幻想郷だぜ!」
吉崎「幻想郷?」
聞いたことのない単語だ。しかも普通の魔法使いと言っていたし・・・気にしないでおこう。
魔理沙「あんた、ここで何してるんだぜ?」
吉崎「あ、いや、ここに剣が刺さっていたもんでね、ちょと抜いてみただけだよ。」
魔理沙「そのボロっちい剣をぉ?」
手元にある剣を指さしながらいう
吉崎「あぁ」
ボロっちいかぁまぁそうだな
魔理沙「聞き忘れたけど名前は?」
吉崎「あぁ言い忘れてたね。俺は吉崎一、学生だ」
魔理沙「ふーん、はじめねぇ、なぁ一、外に戻りたいか?」
吉崎「外?どういう事かな?」
魔理沙「あっそっか分からないか…じゃあ詳しい奴の所に連れていってやるよ」
そう言って待っていた箒に跨る。
魔理沙「ほらほら、乗った乗った!」
吉崎「お、おう」
少女に言われるがままに箒にまたがる。
魔理沙「よし、飛ばすぜ!」
その時初めて安全バーなしジェットコースターに乗った気分を味わった。
名前 吉崎 一 (よしざき はじめ)
年齢 14
身長 195cm
誕生日 7月15日