有言実行出来ました!……まぁ相変わらずの駄文ですが。
それよりもみなさん、どうぶつのもり?とか言うアプリやってます?
周りの人達みんなやってるんですが面白いんですかね?よくわからないです。
さて、それでは前回の続きです。
よろしくお願いします!
俺は今帰路についていた。
一応、あれから何回か別の人に話しかけられることはあった。その時は最初の失敗を糧にして愛想よく話そうとはした。
けれど、愛想よくしようとしているのに何故か笑みが引き攣る。上手く話せない。話が噛み合っていない。……うん。俺ってコミュ障だったんだな。知りたくなかったよ。
それはこちらから話しかけてみても変わらず、あまりにも酷いものだから家に帰ることにしたのだった。べ、別に、周りが仲良くなっていくのを見て居づらくなったわけじゃないんだからね!……思ってた以上に気持ち悪いな。やめよう。
まぁ、そんな風に今日一日をふざけながら思い出していた俺だがそろそろ現実を見るとしよう。
「あ、あの、や、やめて、ください」
「良いじゃんちょっとくらい。ね?」
「……」
駅前のベンチに座っていたら目の前でナンパが始まったんだがどうすればいい?
いや本当にどうすればいい?黒髪の気弱そうな女の方は来ている制服からしてこの辺りの中学生だ。それに対して少し太っている男の方はスーツを着ていることからサラリーマンか?見た所、年は二十代後半だと思う。そんな奴が中学生をナンパしてるとか絵面的に警察案件だと思うんだが。
「わ、私、これから行くところがあるので……」
「だったらそこまで送って行くよ!だからさ、一緒に行こう!?」
気持ち悪すぎる。それにしつこい。相手の子涙目になってるじゃねえか。
というか周りの奴ら助けてやれよ。特に大人。そう思い周りを見てみるが、どいつもこいつも見て見ぬふりをして去っていく。大方、触らぬ神に祟りなしとでも思っているんだろう。まぁ、俺もなんだが。
しかし、そんな周りの対応に無性に腹が立つ。俺も同じなのに、どうしてだ?もしかして、これが同族嫌悪ってやつ?それになんか、気持ちがモヤモヤする?
そんな自分のよくわからない感情に困惑していると、とうとうサラリーマン?の方が中学生の少女の腕を掴んだ。
「大丈夫!これから行くところは楽しい所だから!」
「いや。や、やめてください!いや!」
そうして少女も今更ながら激しく抵抗し始める。その様子を見て周りはやっと電話をかけ始める。……遅すぎる。
その様子に気づいた男は少女を連れて行こうとする。……って!本当にやばいぞ!?誰か助けてやれよ!
俺がそう思って周りを見ようとした時だった。
「あっ……」
「……っ」
連れて行かれそうになっている少女と目が合った。
彼女は俺と目が合うと小さく声を漏らす。聞こえるか聞こえないかぎりぎりのその声を俺は聞き、さっきから感じていたモヤモヤがピークに達した。
「……おい、おっさん。その子嫌がってるだろ。その手、離せよ」
気づけば俺は男の方の前に立ちそんな事を言っていた。男は俺の突然の行動と言葉に驚いた顔をする。いや、俺もびっくりしてる。
「な、なんだよいきなり!?あんた誰だ!?」
「俺が誰かとか今はどうでもいいだろ。それよりその手を離せ」
「ふ、ふざけるな!突然出てきてなに言ってる!これから僕達は楽しい所に行くんだよ!」
「ふざけてねぇし。それになに言ってるって、日本語でちゃんと離せって言ってるだろ?日本語わからないの?それとも離せって言葉の意味がわからないの?どちらにしろ幼稚園からやり直せよ、おっさん」
「なっ!」
俺の煽りにおっさんは顔を真っ赤にする。……煽り耐性なさすぎるだろ。馬鹿か?馬鹿か。……あぁ、苛々する。
「おっさんさ、今のこの状況わかってる?面倒ごと起こしたくなかったらその手を離してどっか行けよ。あと追わないから」
「……このガキ!大人をなめてんじゃねぇぞ!?」
そう言って彼女の手を離すと俺に拳を振るってくる。俺は突然のことに反応できずにもろに顔を殴られる。
だけど男は彼女から手を離した。あぁ、だったら、もう、いいよな?
「やったんだから、やられる覚悟はあるんだよなぁ?」
「あぁ!?なに言って」
男が言い終わる前に俺は男の顔を殴る。そんなに力は入れていないつもりだったが思いの外男はぶっ飛んだ。……ふぅ。ヤンキーに絡まれてもいいように筋トレしてて良かった。
そんな事を思っているとパトカーのサイレンが聞こえてくる。
あぁ、すっきりした。俺はそう思い一つ小さく息を吐いた。
「お前、明日から停学な」
「停、学?」
「一ヶ月な」
あの後、帰れると思っていた俺は事情聴取のため警察署に連れて行かれた。しかし特に何か大事になる事も無く、殴った事も正当防衛がどうたらこうたらでお咎めは無しだった。少女もちゃんと保護されたらしいし、いや、良かった。本当に。
そんなこんなで安心して家に帰ると玄関の前に兄貴こと、倉持 康太が立っていた。
そして、何かあったのかと思っていると開口一番そう言ってきたのだった。
「……え、なんで?」
「……駅前でいざこざがあったらしいな」
「う、うん。あったけど」
「その事でうちの学校に警察から連絡が来たんだ。その話の中でお前が人を殴ったという話が出てきた」
「いや、確かに殴っちまったけど。でも!あれは向こうが殴って来たからで!」
「あぁ、その説明もされた。だけど学校のお偉いさんはその説明を受けても、我が校の生徒が人を殴った事に変わりはない。とか言っててな。だから学校の品位を落とさない為にも停学にするべきって結論になった。
上の奴らは退学にしたかったみたいだが、誰かを守ろうとした過程でそうなってしまっただけなのにそこまでするのは酷い。って事で一応退学は止めることが出来た」
「……まじでか」
そう言って俺は頭を抱える。まさか一発殴っただけで退学なんて言葉まで出てくるなんて思いもしなかったぞ。流石にそれは酷くないか?
「そんなわけで一ヶ月停学処分。それとこれはその間にやっておく課題な。たまに見に来るからちゃんとやっておけよ?」
そう言って渡されるのは山のようなプリントの束。……え?
「……え?」
おっと。心の声が言葉になって外に出てしまった。いや、でも、この量は流石に。
「やってなかったら評価落とすからな」
「脅し!?」
鬼か!?びっくりしたわ!評価を盾にしてくるとか!
「……それと」
俺がプリントの山を見てげんなりしていると、兄貴は真剣な表情でこちらを見る。
「学校ではなるべく礼儀正しくしてろ。たまに俺のこと兄貴って呼びそうになってるのも、ちゃんと先生って呼ぶように注意しろ」
「えっと、なんで?」
「今回の一件でお偉いさん達がお前に目を光らせるようになるかもしれない。そんな時に今回みたいなことが起こったら本当にお前退学になるぞ?だからせめて日頃の生活だけでもよく見せれば、少しはそういう目が減るかもしれないからな。わかったか?」
「……了解」
ここまで兄貴が真剣に忠告するってことはそうなる可能性が高いんだろう。だったら俺は真面目に過ごさないとなぁ。はぁ、だるくなってきた。
「まぁ、そんなわけだ。よろしく頼むぞ」
「……了解」
「……翔」
俺がこれからの生活を思い憂鬱な気持ちになっていると名前を呼ばれる。
「手を出したのは駄目だと思う。それは反省しろ。でもな、お前は誰かを守ったんだ。それは誇りにしろ」
そう言って兄貴は帰っていった。
俺は普段のあにきらしくないその言葉を聞いて、しばらくそこから動けなかった。
それから一ヶ月。遂に学校に行くことが出来ます!
もう、朝からテンションが上がっていたわけなんだが……。
「もしかして彼って……」
「えぇー。嘘でしょ」
みたいな小声とともに俺に向けられるこの視線はなに?さっきから凄い鬱陶しいんだが。
まぁ、気にしたら負けだと思い無視して自分のクラスに歩を進める。
最初はなんて言おう。挨拶したほうがいいのか?いや、でも、一ヶ月も経ってるしもう無理か?いや、なんとかなるか?
そう思っているといつの間にか自分の教室の前に着いていた。
やばい!どうしよう!いや、ここは無難に誰かに挨拶をしよう!うん、そうしよう。
そう決心をすると俺は教室の扉を開いた。
「おは……よ、う?」
俺が中に入るとクラスのほとんどの奴が先ほどまで向けられていたものと同じ目で俺を見ていた。
後から色々と調べてみるとどうやら一ヶ月前の事件の犯人が俺だという噂が流れており、まだ未成年だからお咎め無しになったことになっていた。
……いや、馬鹿か?未成年でもお咎め普通にあるわ。というか、あの場にこの学校の生徒何人かいただろうがよ。なんでこんなことになってんの?意味がわからないんだが。
しかもその噂の所為で誰も俺に話しかけてくれない。俺から話しかけようとしても避けられる。
もうね、本当に……、
どうしてこうなったんだよぉぉおおおお!!!
これが一年前の話。馬鹿みたいな話だろ?
でも、やったことに後悔はしていない。あそこで助けられて良かったと、心の底から思ってる。
そしてあれから一年。
これから起こるのは新たな出会い。作られるのは新たな思い出。
なにがあるかはわからないが、
それでは皆様。
この物語を、精々暖かく見守っていてくださいませ。
アズールレーンで三笠が来てちょっとテンションが上がったここ数日。
お気に入り登録、評価下さった方々、ありがとうございます!
それではまた次回!