ぼっちの俺と人気な彼女   作:鬱ケロ

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今更ですけどあけましておめでとうございます!

結局一ヶ月ぶりの投稿になってしまった。アニメを見たり、風邪をひいたり、ゲームをしたりしていたらいつの間にか一ヶ月経ってたんです。すみません。

こんな不定期更新ばっかりな作者の作品ですが、少しでも見てもらえると嬉しいです。
それでは新年一発目の投稿です。よろしくお願いします!


ぼっちの俺と新入生

 突然ですがみなさんは入学式をどう思ってますか?

 私は入学式って新たに学校生活を始めるうえで必要な行事であり、とても大切な行事だと思います。……まぁ、いつも寝ちゃうんですけど。

 でもでも、大切な事に変わりはありません。だからこそ、そんな大切な行事に遅刻する。しかもその理由が、前日に友達ができるか不安で夜遅くまで相手に話しかける練習をしていて寝坊したなんてありえない事だと思いませんか?

 

「で?そのありえないと思っていた事を自分がしでかした感想は?」

「……自分の馬鹿さ加減に涙が出そうです」

 

 そう言いはしましたが実は既にちょっと泣いちゃったんですけどね♪……無理にテンション上げようとするとまた涙が。

 本当にもう帰りたいです。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 俺、音無(おとなし) (かける)は困っていた。どれくらい困っているかと言うと、自販機の下に大事な百円を落としてしまった時並みに困っていた。え?例えがしょぼい。みんなあれには地味に困ることあるだろう?

 そんなことよりもだ。どうして困っているかと言うと、目の前の少女が原因である。

 その日、珍しく寝坊してしまった俺は急いで学校に行くと、生徒玄関の前で泣いている少女がいたのだ。目の前で泣いている女がいて放っておく奴がいるか?いや、いない。多分。

 そんで話しかけてみればどうやら新入生らしく、初日から遅刻してしまったらしい。

 

「うぅ。グスッ」

「……はぁ」

 

 しかもさっきやっと泣き止んだと思ったらまた泣き始めたんだけど。もうどうすればいいんだこれ?教えて羽川さん。それかユキペディアさん。

 そんな事があり現在進行形で困っていると、俺の視界の端に見覚えのある人物を見つけた。

 

「あ、ちょっと一緒に来て」

「え?あ、あの、何処へ?」

「いいから」

 

 そう言って俺は彼女の手を取ると、その人物の元へ移動する。

 

「先生ー。おはようございまーす」

「……おはよう。そして二年になって早々、遅刻した理由はなんだ?あぁ、寝坊だったらはっ倒すからな?」

 

 そう言って倉持(くらもち)先生は眠そうな目を俺に向けてくる。と、いうかいきなり俺の生存への道が断たれてしまったんですが。

 いや、この時のために彼女を連れてきたんじゃないか。そのことを思い出し、連れてきた彼女を先生の前に出す。

 

「あ?誰だその子?攫ってきたのか?」

「違うわ!……この学校の新入生だよ。いろいろとあって遅刻しちゃったんだって」

「……ふーん」

 

 先生は目を細めて彼女を見ながらそんな声を出す。

 そして彼女、後輩でいいか。後輩はその先生をビクビクしながら見ていた。恐らく先生に怒られるとか思っているんだろう。まぁ、そんな心配しなくていいと思うけど。

 暫くすると先生は欠伸を一つしてすぐに面倒臭そうな顔をする。

 

「まぁ、理由は聞かねぇよ。興味も無いし。とりあえず今式始まってるから行くぞ。後ろで見てれば邪魔にもならんだろ」

「え?あ、はい!」

「じゃあ、ついてきてくれや」

 

 そう言って体育館の方へ歩き出した先生の後に付いて後輩は歩き始めた。と、思ったら足を止めて振り返ると頭を下げた。

 

「翔先輩!ありがとうございました!」

「……お、おう」

 

 突然の事に俺はつい素っ気ない態度を取ってしまう。し、仕方ないだろ!感謝なんてされ慣れてないんだよ!

 

「あ、音無、言い忘れるところだったわ」

 

 俺が誰にしているのかよく分からない言い訳を脳内でしていると、倉持先生からも声をかけられる。なんだろう?あ、後輩をちゃんと連れてきたから褒めてもらえるとか?

 

 

 

「お前後で職員室な。遅刻した理由聞くから。……逃げられると思うなよ」

 

 あ、終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……疲れた」

 

 あの後、後輩を送り届けた先生に職員室でこってり絞られた俺は先生と二人で自分の教室に向かっていた。

 

「……ていうか、別にもう教室行かなくても良くない?後は連絡だけでしたよね?」

「その連絡があるから行けって言ってんだよバカ」

 

 そう言って先生は俺の脳天に軽くチョップをしてきた。

 

「だったらさっき職員室でしてくれれば良かったんじゃ?」

「二年に上がって初日なんだからせめて一回は自分の教室に行けや。それに、二回も同じ連絡するとか面倒だろうが」

 

 ……それ絶対後者が本音だよね。隠すんだったらもっと上手く隠そうよ。

 そんなやりとりをしていると、いつの間にか俺達は教室の前に着いていた。

 

「んじゃお前は後ろから入ってろ。前からは流石に嫌だろ?」

「どうしたんですか突然!?そんな気遣いをするなんて!……はっ!さては貴様、先生の皮を被った偽物!」

「……前から入るか?プラスで盛大に騒ぎ立ててやるよ」

「わーい!いつも通りの先生だー!お心遣い感謝します!」

 

 ……やばい。目が笑ってなかった。あれはマジでやろうとしている目だったぞ。

 あまり見ない先生の顔を見て少し体を震わせながら俺は後ろの扉から教室に入り席に着く。

 

「おーし。皆ちゃんといるなー。んじゃとりあえず明日の連絡だ。つっても皆知ってるだろうけど、うちの学校は学年問わず二日目はテストだから明日はテストな」

「えっ!?」

「……春休みにちゃんと勉強してた奴は大丈夫だと思うけど、それ以外の奴らは今日はせめて頑張っておけよ。因みに赤点は補習あるから。以上。解散」

 

 先生の言葉につい反応してしまうと先生が呆れたような目で俺を見てそう言った。最後の言葉は主に俺に向けた言葉ってことですね、わかります。

 ていうかテスト!?去年そんな事あったっけか?……あ、俺去年二日目から行けなくなってたんだ。それに入学式の時に先生が言ってたじゃん。やっちまった。

 

「おーい」

 

 マジでどうしよう。勉強してねぇぞ。補習とかやりたくねぇ。

 

「あれ?聞こえてないのかな?おーい。音無くーん」

 

 先生に頼んで今日一日教えてもらうか?いや、そんなことすれば見返りに何をさせられるかわかったもんじゃねぇ。

 

「おーい!音無くーん!」

「うわっ。な、なんだ!?」

「全く。やっと気づいた」

 

 突然耳元で大声を出され驚いていると、目の前に、腰に手を当て頰を膨らましているこの学校の人気者がいた。

 

「なんだ、清水か」

「なんだって酷くないかな?」

「で、何の用?」

 

 普段こいつは何故か俺に話しかけてくるが、それはあの日の約束通り周りにあまり人がいない時だった。しかし今回はまだ人の多い教室の中だ。神無(かんな)は約束を破るような奴でもない筈なんだが。

 

「あ、うん。一年生の子が翔先輩はいますかって聞いてきてね。このクラスで翔って名前の人は音無君しかいないから呼びにきたの」

 

 ほら、あの子。と言って神無が指差す方を見てみると朝遅刻していた後輩がいた。

 

「ねぇねぇ。あの子誰?」

「あー。朝にちょっとな」

 

 神無の質問にそう答えながら何故此処にあの後輩がいるのか考える。

 朝のお礼か?でもそれは別れる時に言われてるし。勝手に手を掴んだ事か?でもそんな事で何か言いにくるような子でもなかったような。

 

「ねぇ。なに考えてるか知らないけど行ってあげたら?あそこにずっと居させるのも可哀想だし」

「あ、あぁ。それもそうだな」

 

 神無にそう言われてとりあえず後輩のところへ向かう。

 

「……よう」

「あ、か、翔先輩。あ、えっと、朝はありがとうございました」

 

 俺が声をかけると後輩は少し慌てながらまた俺に礼を言ってくる。

 

「あぁ、別に気にしなくていい。それよりどうした?」

 

 そう聞くと後輩は見るからに慌てて目を泳がせる。しかし暫くすると覚悟を決めたかのように俺をまっすぐに見つめてくる。

 

「わ、私!先輩に言いたいことがあって来ました!」

「お、おう」

 

 あまりの勢いに俺はつい押され気味になってしまう。え、マジでなに言われんの?俺なんかしちゃったっけ?

 

「先輩!」

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ、私と!付き合ってください!!」

 

 その瞬間その場の時が止まったかのような感覚がした。そして俺の思考も停止した。

 え?付き合ってください?付き合うってことは単純に考えて彼氏彼女になるってことで。えっと、つまり、告白?

 

「え……」

『えぇぇええええええ!!!??』

 

 俺よりも何故か驚いているクラスメイト(特に神無)の声を聞きながら後輩は頰を染めて俺をまっすぐに見つめていた。

 

 こうして俺の新たな学校生活は幕を開けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 




次はなるべく早く投稿したいです。

誤字・脱字、感想・アドバイスあればください。作者のテンションが少し上がります。

それではまた次回です!
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