ぼっちの俺と人気な彼女   作:鬱ケロ

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お久しぶりです。鬱ケロです。
またまた一ヶ月ぶりの投稿で本当にすみません!ソシャゲの周回してたり、一回書いたけどなんか違うなって思って一から書き直していたりしたら一ヶ月経ってました。

こんなダメな作者の作品ですがこれからも読んでもらえると嬉しいです。
それでは今回も、お願いします!


ぼっちの俺と知らない再会

「本当にごめんなさい!!」

 

 机を挟んで俺の前に座る後輩は額を机につけながらそう言った。顔は見えないが耳まで真っ赤にしていることから顔もかなり赤くなっているだろう。

 その姿を見て隣に座る神無に目を向けると、何とも言えない表情で後輩を見ている。

 どうして後輩が謝っているのかは数分前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 後輩からの突然の告白の後、俺と後輩は何故か神無に手を引かれ、図書館に連れていかれた。

 そして俺は図書館にある長机の真ん中に、神無はその隣に、後輩は俺の向かいに座る。(ちなみに神無はその後、野次馬のようについて来ていたクラスの女子達に気づき何かを言って追い返していた)

 そして神無が告白の事について後輩に聞き始めたが、少しして俺達三人は揃って首を傾げた。何処か間違っているような、なんだか互いの認識にズレがあるようなそんな気がしたのだ。

 神無もそう思ったらしく、一度落ち着くと後輩に聞いた。

 

「……あのさ、今更なんだけど、ほんっとーに今更で悪いんだけど。あなたが翔君に付き合ってほしいってどういう意味で言ったの?」

「え?えっと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って意味ですけど……」

 

 その言葉を聞いた瞬間俺と神無は膝から崩れ落ちるような感覚に陥った。俺たちの周りで話を盗み聞きしていたと思われる数人も机に顔を伏せる。図書の先生に至ってはずっこけるような動きをしていた。……いや、あんたも盗み聞きしてたのかよ。それで良いのか先生。

 いや、それよりも、そういう意味での付き合ってくださいだったのか……。いや、うん。わかってたよ?わかってたけどほら、もしかしたらさ、なんかこう、ラノベみたいなことが起こったのかもって、期待するじゃん?……うわ、恥ずかしい。穴掘って埋まっていたい。

 俺がそんなことを考えている間によく状況を理解していないらしい後輩に神無が、後輩のやったことが大胆な告白だと思われていることを伝えると後輩は顔を真っ赤に染めて俺達に謝る。

 そして冒頭のシーンに繋がるわけだ。

 

 

 

 

 

 

 それから暫く後輩は頭を下げたままだったので顔を上げるように言うとまだ少し顔を赤くしながらも顔を上げて俺達の方を見る。

 

「あの、本当にごめんなさい。まさかそんな風に思われていたなんて思いもしなくて」

「まぁ、大事な部分全部端折って付き合ってくださいだけだもんな。そりゃあそう思っちゃうって。はぁ」

「……本当にすみません」

 

 俺の言い方と最後に漏らしてしまったため息のせいだろうか?後輩の声が小さくなり、下を向いている。その姿がまるで怒られるのを待つ保育園児のようで少し申し訳なく思った。

 

「こーら。翔君、そんな風に言わないの。でもあなたもちゃんと大事な部分を言わないとまた変な誤解されちゃうかもしれないから、言うべきことはちゃんと言うようにね?」

「……はい」

「うん、よろしい」

 

 そう言って後輩に微笑む神無。その笑みを見て後輩は少しだが話が始まって初めて笑った。

 それにしても、こうして見るとやっぱり神無は同年代から年下の扱いが上手い。確か去年のハロウィンでも小さい子供達と楽しそうに遊んでいたし。

 

「あ、そういえば自己紹介してなかったよね。遅くなっちゃったけど、私の名前は清水(しみず) 神無(かんな)。好きなように呼んで良いからね」

「し、清水先輩、で良いですか?」

「全然良いよ!むしろ神無先輩でもオッケー!」

「そ、それはさすがに……」

 

 神無のさっきまでとは全然違う勢いに押され気味な後輩。と言うか、神無の奴いつもよりテンション高くないか?

 

「おい。後輩が困ってるだろ。いつものお前らしくねぇぞ」

「あ、ごめん、ごめん。先輩ってあんまり言われないから嬉しくて」

「はぁ?お前くらい人気なら先輩なんて言われ慣れてるもんだろ?」

「……それがさ、なんでかわかんないんだけど後輩の子達皆私が話しかけようとすると逃げちゃうんだよね。話せても相手は凄い早口でさっさとどっか行っちゃうし」

「……」

 

 ……お前、それはあれですか?お前と話すのが恐れ多いとかそんな理由なんじゃ?だとしたらこいつどんだけだよ。もはや宗教の神様みたいじゃん。エリス教ならぬカンナ教ですか。そのうち国の通貨に顔のるんじゃねぇの?

 

「それよりほら、次は翔君だよ!」

「えぇ。俺の紹介いる?」

 

 後輩はなんでか俺の名前を知ってるっぽいし、別にいらない気がするんだが。

 

「自己紹介は大事だよ!ちゃんとやるかやらないかで後々の印象って結構変わるよ?」

「はぁ。音無(おとなし) (かける)だ。どっちで呼んでも構わないから、まぁ、好きに呼んでくれ」

「はい。じゃあ音無先輩で良いですか?」

「構わないって言ったろ。別にそれで良いよ。で?お前は?」

「あ、はい。私の名前は七種(さえぐさ) 月詠(つきよ)って言います。これから、よろしくお願いします」

 

 そう言って後輩、七種は頭を下げる。……これからってまだ俺達にいや、俺に関わるつもりなんだろうか。その前に俺の事は言っておいたほうがいいよな。

 

「なぁ」

「それでさ、翔君」

「……なに?」

 

 俺がこの学校で流れている自分の噂について話そうと声をかけると、その声に被せるかのように神無が声をかけてくる。

 

「それで、どうするの?」

「は?なにが?」

「月詠ちゃんのお誘い。土曜日に行きませんかってやつ」

「あぁ。それか」

 

 そのことを思い出し七種の方を見ると斜め下の方を見ていながら、時折俺の方をチラチラと見てくる。返事返さないとダメだよなぁ。

 

「悪いな。その日は別の用事があって無理なんだ。と言うか別にお礼とかいらないぞ。あんなの偶然だし」

「え?で、でも、私は凄い助かりましたし、なにかお返しをしたくて……」

「だったら自販機でなんかジュース一本奢ってくれればそれでいいよ。お返しならそれが妥当だろ?」

「で、でも……」

「あれ?月詠?」

 

 七種がまだ何かを言おうとした時俺たちの後ろから七種の下の名前を言う声が聞こえてきた。

 俺と神無が後ろを向くとそこには少しばかり見知った人物がいた。

 

「それに翔さんに神無さんも。お久しぶり、でいいんでしょうか?」

「おー。七種さんか。二、三週間会ってないし久しぶりで良いんじゃないか?というわけで久しぶり」

「久しぶりー!栞ちゃん!」

「お久しぶりです」

 

 そこにはハロウィンイベントから少しばかり話すようになった図書委員の七種(さえぐさ) (しおり)がいた。うん?そういえば七種ってもしかして。

 

「なぁ。もしかしてここにいる後輩って」

「多分思っている通りだと思いますよ。そこに座っている七種 月詠は私の妹です」

 

 あぁ。やっぱりか。でもおとなしそうな姉の七種とやかましそうな感じの七種妹とじゃ性格だいぶ違うなぁ。

 

「へー。二人は姉妹だったんだねぇ。あ、でも確かに目元とか似てるかも」

 

 神無がそう言うので俺もしっかり見てみると、……確かに似ているかも。

 

「それより三人はこんなところでなにを?本も読んでいませんし、どうしたんですか?」

「んー。いや、ちょっとな。まぁ、大したことじゃねぇよ」

「そうですか?まぁ、翔さんがそう言うなら信じます。それより月詠。そろそろ帰ろ?お母さんがご馳走作って待ってるって朝言ってたし」

「あ、うん。わかった」

 

 そう言うと七種妹は席を立ち姉の隣に立つ。

 

「翔先輩!」

「お、おう。どした?」

 

 突然声をかけられ少しびっくりしながら返事をすると七種妹は俺をまっすぐに見つめて口を開く。

 

「私、諦めませんから!」

「はい?」

「では!」

「え?ちょっ、えー」

 

 何のことかわからず聞き返そうと思ったが俺の声に止まることなく足早に七種妹は図書館を出て行ってしまった。

 

「……なんのことだよ?なぁ」

「ふふ。さぁ?なんのことでしょうね」

「ぶー!しーらない!」

「なんでお前は怒ってんだよ」

「別に、怒ってないし」

「……鈍感ですねぇ」

「……はぁ?なんのことだよ」

「いえ、なんでも。さてと、それじゃあ私も帰りますね。翔さん、神無さん、さようなら」

「なんなんだよ。……またな」

「じゃあねー。栞ちゃん」

 

 そう言って七種も図書館を出て行く。そしてその場に残ったのは俺と神無の二人だけになった。

 

「……それじゃあ俺達も帰るか。今日はもう話すこともないだろ」

 

 俺がそう言って席を立とうとすると神無に服の裾を掴まれる。その行動に少し驚きながらも神無の方を見ると。本人も少し驚いた顔をしていた。しばらく「あー」だの、「えっと」だの言って目が泳いでいたが、一旦落ち着くように深呼吸をすると俺の方を遠慮がちに見る。

 

「ね、ねぇ、翔君」

「なに?」

「その、もし、もしもだよ?月詠ちゃんの言ったことがさ、本当に告白だったら、なんて答えてた?」

「……なんでそんなこと聞くんだよ」

「いや、なんて言うの?ほ、ほら!女子はそう言う話が好きだからさ!なんて、答えるんだろうなって……」

 

 神無のその言葉は後半になるにつれてどんどん勢いをなくしていく。

 いや、そんな今にも泣きそうな顔すんなよ。そんな顔する意味がわからないんだが。

 ……答えないとこんな顔のままなんだろうしな。答えた方がいいか。

 

「別に、断るつもりだったよ。そもそも俺の噂のことだってあるのに付き合えるわけないだろ」

「そ、そっか!へ、へぇ!そっか、そっか!」

「……なんで嬉しそうな顔してんだよ。そんなに俺に彼女ができて欲しくないのかよ。なんなの?泣くよ?」

「べ、別にそういうわけじゃないよ!?ただ、こっちにもいろいろと理由があるの!そ、それじゃあ、私もそろそろ帰るね!じゃあまた明日!」

 

 そう言って神無は小走りで図書館から出ていく。

 そして残ったのは俺だけとなった。

 

「……はぁ、帰るか」

 

 そう言ってかばんを持つ。なんで一日目からこんなに疲れてんだろ。明日はテストもあるっていうのに……。

 

「……あっ」

 

 やばい。テストのこと、忘れてた。

 

 

 

 

 

 次の日、なんとか一夜漬けにより全教科赤点は免れることに成功した俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?見つかったの?一年前に貴女を助けてくれた人は」

「うん。結構時間かかっちゃうかなって思ってたんだけどね。すぐに見つかったからよかったよ」

「そっか。お礼は言えたの?」

「……あはは。ちょっと別のことがあって言える雰囲気じゃなくってさ。でもなるべく早く言いたいと思ってるよ」

「うん。それがいいと思う。それと……」

「どうしたの?」

「改めて、入学おめでとう。月詠」

「うん。ありがとう。おねぇちゃん」




久しぶりで前と違うかもです。
もうすぐテストもあるのでまた遅くなるかもしれません。すみません。

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