昨日神のみぞ知る世界を女神編まで見終わったけど、最後切ない感じの終わり方でちょっとウルっときた。……漫画買おうかなぁ。
そんなことは置いといて、二日連続です!
よろしくお願いします!
放課後。
俺はこの時間、学校の図書館にいることが多い。図書館は静かだし、普段騒がしい奴らがここに来ることはない。放課後なので人も少ない。
それに、まだ読んだことのない本を手に取り読む。そんなことが俺にとってはとても大切なことなのだ。
だからこそ……、
「お前と話すことはない。どっか行け」
「やっと話すことができるのに開口一番がそれ!?」
……俺が懇切丁寧に理由を話してやったにも関わらず、目の前に座る彼女、神無は不満そうにそう叫ぶ。
「うるさい。図書館では静かにしてろ」
「あ。ごめん。……じゃなくて!なにか話をしようよ!あと、せめてこっち見て注意してよぉ」
そう言って神無はがっくりと肩を落とす。今良いところなんだよ。それなのに別のことに意識を向けるとか嫌なんだが。
……しかし、目の前で悲しげな雰囲気を出されると集中できないし、仕方ないか。
俺は一つ、小さなため息を吐いてから本を閉じると神無に視線を向ける。
「で?俺に何の用」
「話をしようって言ってるじゃん!」
いや、言ってるじゃんと言われましても……。
「何を話すんだよ?何回も言うが、話すこととかないぞ、俺」
「え?いや、それは……なんでも良いから話そうよ。ね?」
「いや、ね?とか言われても困るって」
なんでも良いとか逆に困るんだが。それこそデートで彼女に何食べたいって聞いて『君の選んだものならなんでも良いよ』って言われた時くらい困ることだぞ。……まぁ、彼女とかいたことないけどな。はは。
……あれ?視界がぼやけるななんでだろ?
「ちょっ!急にどうしたの!?」
「いや、目にゴミが入っただけだから。悲しくて泣いてるわけじゃないから」
「いや、悲しむ要素どこにあったの?」
べ、別に悲しくねぇし。俺には本やアニメや漫画があるんだからな!
「それより、どうして急に図書館まで来て俺と話そうと思ったんだ?」
「え?えっと、そのぉ……」
俺が話題を変えようと、こんなところに来てまで話しかけて来た理由を聞くと神無は何故か歯切れが悪くなった。急にどうしたんだ?
俺がなにも話さない神無のことをずっと見ていると、神無は俯いて両手の人差し指をつんつんさせながら口を開いた。
「……その、あれから数日経ってるのになかなか話ができないから、話したいなぁとか思ったりしまして」
「今までだってそんなに多くなかったし、話をしない日が続くことだってよくあっただろ」
神無の言い分に俺が呆れたようにそう返すと、神無は不服そうに俺の顔を見る。
「……だって、ちょっと進展したと思ったし、この前のこともあるから少しだけ、そっちから話しかけてくれるかもって期待してたんだもん」
「はっ!なに言ってんだ。俺からお前に話しかけることなんてない」
前半の進展したかも云々に関してはなんのことかよくわからんが、後半の期待したとかに関してははっきりと言える。だってこいつの周りいつも人が誰かしらいるんだぞ?そんな中で話しかけるとか無理だ。
「なんでさー」
「お前も知ってるだろ。俺がこの学校の生徒、ひいては先生達からどんな風に思われてるか」
「……それは」
俺がそう言うと神無は悲しそうに俯いてしまう。
その姿を見ると少し罪悪感が生まれるがこれはどうすることもできないことだ。
「だから俺から話しかけることはない。少なくとも誰かがお前の近くにいる時はな」
「……わかった。ごめんね」
少し重くしすぎたか。……やっぱり人と話すのは苦手だなぁ。
そんなことを思っていると神無はなにかに気づいたように顔を上げた。
「ねぇ、だったら今みたいに二人きりだったら話しかけてくれるの?」
「ん?まぁ、お前だけだったら声くらいかけるのも良いかもな」
ん?なんでこんなこと言ってるんだ?と言うか何言い始めたんだ?こいつ。
「じゃあ、私が一人だったら積極的に声かけて来てよ?言質とったからね」
うわぁ。余計なこと言うんじゃなかった。やっちまったなぁ。
しかし前の発言を撤回しようにも、何故か嬉しそうにしている神無を見て言えなくなってしまう。
「よかった、よかった。それじゃあこれからなんの話をしよっか?」
マジですか。今の段階でもう結構話してるのにまだ話すんですか。
いや、そもそもこれまでの話が話に入ってないのか?トップカーストって恐い。
俺はこの日トップカーストの奴らに軽く戦慄したとかしなかったとか。
「ねぇねぇ、なんの話するー?」
「……一つだけお前の質問に答えてやる。今日はそれで終わりにしてくれ」
「えぇー!」
「……頼む」
こんなんだと俺がもたない。せめて今日は帰らせてください。覚悟が足りませんでした。ごめんなさい。
俺の心からのお願いが効いたのか神無は渋々ではあるが許してくれた。話のわかるやつでよかった。
「うーん。じゃあねー。どうしよっかなぁ」
神無はそれでも楽しそうになにを質問するか考えていた。
お願いします!簡単で、それでいてすぐ終わるものにしてください!
そう願っていると決まったのか、神無は楽しそうに俺の方を見た。
「それじゃあ、翔君の好きな人をおs」
「いない。じゃあな」
そう言って俺は席を立つ。いやー簡単な質問でよかった。
「わぁー!!ちょ、ちょっと待ってよ!まだ最後まで言ってないよー!」
すると、神無は俺の服の裾を掴んでそう言ってきた。
「俺の好きな人を教えろってことだろ?だから答えはいないだ。オーケー?」
「そうだけど、ちっともオーケーじゃないよ!
もっと話そうよー!」
「質問一つで終わりだって言っただろうが!お前だってそれを許しただろ!?」
「そんなのは無効だぁー!」
「ざっけんなぁー!」
俺達がそんな風に騒いでいると突然後ろから人の気配がした。
それにより後ろを振り向くと鬼の形相の図書館の先生が。……あ。ここ図書館だった。
「騒ぐなら、外に出て騒いでくれる?」
「「あ、はい。ごめんなさい」」
俺たち二人が息ぴったりで謝ったのも無理はないだろう。
今日の教訓。図書館の先生は怒らせちゃダメ。いいね?
今更だけど主人公の偏見が強い気がする。
お気に入り登録してくれた方、ありがとうございます!
それではまた次回!