「オレ彼女ができたぜ!」
「お前は騙されているんだ、一誠!」
side創也
一誠の『彼女できました』宣言から一週間が経過した。
というか、この一週間の間の一誠はうざかった。
何かすっげえノロケてくるんだ…、彼女の写メを見せたりして来て。
………どうみても堕天使レイナーレですね。
確か人間の状態の名前は『天野夕麻』だったかな?
一誠の神器(セイクリッド・ギア)である『赤龍帝の籠手』を狙っているようだが、そうはさせるかってんだ。
「ククク、堕天使レイナーレ……、今日で貴様の人生は社会的に終了だ…。オレの親友に手を出したことを後悔させてやるぜ」
と言うわけで、今オレは一誠とレイナーレのデートをストーカーしている。
もちろん気配遮断Exをフルに使って
話は代わるけど、bleachの山田花太郎に気配遮断Exがあったら最強じゃね?
side一誠
フハハハハハハハ!!
遂に今日、夕麻ちゃんとのデートの日がやってきた!
付き合い始めて始めてのデート。
前々から練り考えていたプランを決行する時が来たと思うと、昨夜から寝られなかった。
歯の歯垢?OK!
おニューのパンツ?もちろんOKだ!
そして待ち合わせ場所に夕麻ちゃんが来た時に言ってやったぜ
「いや、俺も今来たどころだから」
くぅ!一度言ってみたかったんだよこの言葉!!
その後は洋屋や部屋に飾る小物を見て回ったり、ファミレスで昼食を取ったりしたりデートを満喫した。
そして夕暮れの公園。
「ねぇ、イッセーくん」
「何かな?夕麻ちゃん」
「私たちの記念すべき初デートってことで、ひとつ私のお願い聞いてくれる?」
来た!これはアレだ!
マウストゥマウス以外に有り得ない!
「な、何かな、お願いって?」
「死んでくれないかな?」
夕麻ちゃんがそう言った瞬間、夕麻ちゃんは光に覆われ、ボンテージ姿になっていた。
side創也
一誠とレイナーレが公園に入った時、オレはある所へ電話をしていた
「ええ、ですから─────……、──の──です」
『───……の──すね?─────……す』
そして電話を終えて、一誠の元に向かうと今まさにボンテージ姿のレイナーレに光の槍で刺される瞬間だった。
ていうか一誠!テメェ殺られる寸前なのに何だよそのだらしない顔は!!
「強化、開始《トレース、オン》ーーー!」
即座に足を強化し、一誠の元に駆ける。
「間に合えええええええええええッ!!」
そして間一髪一誠の前に割り込んでATフィールドを展開した。
オレの正面に現れた橙色の八角形の障壁に当たった光の槍は、儚い音を立てて砕ける。
「!?誰ッ」
レイナーレが何か言ってるが無視だ無視。
「よぉ、一誠」
とりあえず呆けている一誠に声をかける。
すると一誠は漸く我に返って焦りだした。
「……え?おま、創也か?」
オレはその声に振り返りーーー
「そうだぜ、創也だ、ぜ!!」
ーーー一誠の頭を殴った
もちろん拳にATフィールドを纏わせて。
「痛ってええええええええええええッ!!」
「この馬鹿が!自分を殺そうとしてる相手に色目使ってんじゃねぇ!!」
無様に地面にうずくまっている一誠の背中にオレは足を乗せ、更に続ける。
「大体他校にまで広まっているお前の悪名を、隣の地区の学校の制服着ている奴が知らねー訳が無いだろうが。お前がモテるとか常識的に有り得ないから、まず裏があるとか考えなかったのか?」
「ひでぇ!」
「はぁ?別にどくなnーーーッ」
後ろからの殺気立った攻撃に、オレはとっさに振り返りATフィールドを翳す。
「いささか卑怯じゃないか?堕天使」
八角形の障壁と光の槍がスパークを起こしながら、せめぎ合う。
「私の槍の光力に拮抗する力を持つ貴方は危険だわ……そこのイッセーくん同様にここで始末してあげるわ、この至高の堕天使レイナーレが!!」
そう言ってレイナーレはもう片方の腕から光の槍を撃ち出す……が、
「甘ぇ」
即座に《天の鎖(エンキドゥ)》を投影し、奴の両腕を縛る。
「な!この位!」
そう言って奴は鎖を自らの光力で焼き切ろうとするーー
「…やはり、<堕天>しているとは言え<天使>……、神性を持つものを縛るその鎖には抗えないか………。まぁ最も神性を持っていなくとも、貴様程度の実力では破れはしないがな」
ーーが案の定抜け出せないでいた。
「わ、私は至高の」
「戯けが……貴様程度が至高なハズが無いだろう」
そして首に手刀を当て、気絶させた。
「そ、創也?」
「ん?何だ一誠」
「いや…堕天使って?いや!それより何で夕麻ちゃんが俺を殺そうとするんだよ!?」
…何かいい感じにテンパってるな、一誠。
……………いや、当然か。何せ好きな奴に殺されそうになったんだからな。
「落ち着け一誠、説明してやるから。……だがその前に」
オレは着ているジャケットの内ポケットに手を突っ込み、サバイバルナイフ投影して一誠の後方にある茂みに向かって投げつけた。
「出てこいよ、リアス・グレモリーとその他。次は当てる」
ああ、因みに言っておくが、内ポケットの中で投影したのはオレの能力伏せておくためだ。
最初から内ポケットの中に、サバイバルナイフを装備してましたって具合に誤魔化せるからな。
「…………よく分かったわね」
しばらくすると茂みの中から奴とその眷属が出てきた。
おやおや、団体さんでゾンゾロゾンゾロ…
しかもコイツらオレと一誠を『まるで警戒でもしているような』位置付けに陣取ってやがる。
つまりコイツ等はあれか?
一誠が襲われ、オレがレイナーレを撃退する一部始終を全て見ていたのに、手をかすそぶりも見せなかった。
『自分の領地』の不始末を人間であるオレに投げ出し、自分達は高見の見物をしていた。
そして何よりもリアス・グレモリーのオレや一誠を、まるで『物』の価値を測るかのような目で診る眼差し……
(なるほど…実に合理的だ。一誠が死んだら《悪魔の駒(イーヴィル・ピース)》による一誠の潜在能力を測り、高ければ悪魔としてだが生き返させ、下僕に。奴のお眼鏡に叶わない場合は死体のまま。…レイナーレを倒した場合は何らかの手段を使って下僕にする。堕天使を倒せる人間もその手の奴を除けばそうはいないからな)
実に合理的で
人間をモノとして扱う下衆な手段だな。
「流石は純血悪魔、手口が下衆だな…一般人の一誠を巻き込むとは」ボソ
とりあえず気を取り直して、冷静になれオレ。
「とりあえず全て明日にしませんか?流石に今日はもう暗い。オレ達人間はあなた達とは違って昼型ですし」
殺気をたてるな、気を静めろ、気取られるな。
「……それもそうね、明日あなた達のクラスに使いを出すわ。帰るわよ、私の可愛い下僕達」
そう言って奴らは帰っていった。
「……………一誠、帰るぞ」
「ぁ、ああ…それより大丈夫かよ創也!顔色わりぃぞ!」
「お前の不細工面よりはマシだ」
「んだとおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
お前がオレを心配するなんざ百年早ぇやんだよ。
そうしてオレ達は帰途についた。
………………………………あれ?何か忘れているような?
一時間後の公園
「貴様が電話にあった痴女、天野夕麻か!公衆の面前でボンテージ姿とは恥を知れ!!」
「ち、違っこれは」
「貴様を公衆わいせつ罪で逮捕する!」
「だから違うんだってばああああああっ!」