3月12日 1536 福島第一原発
ズドォォオンンン!!!!!
突如、福島第一原発を中心とする双葉町 浪江町 大熊町 に爆発音が響いた。
その一報は福島県警を通じて隣の宮城県警本部にも届いた。
「何だって!?福島第一原発が爆発!?」
勿論、宮城県仙台沖で捜索活動をしていた護衛艦みらいにも防衛省を通じて一報が入る。
「何ですって!?」
ガチャ…。
「艦長、捜索活動に付いてですが…。どうかしましたか?」
梅津の姿はCICにあった、菊池が救助活動の経過報告を上げようとしていたのだが…。梅津の顔色は青ざめていた。
「…福島第一原発で爆発があった。」
「えっ?」
「…詳細は不明、別命あるまで待機せよとのことだ。」
梅津が受けた電話は、横須賀からの衛星電話だった。内容は1536に福島第一原発にて爆発があり、高濃度の放射性物質が漏れた可能性があると言うこと。そして、福島第一原発周辺に避難命令が出たと言う事だった。宮城県沖に放射性物質が来る可能性も現時点では0ではない。という防衛省幹部からの情報だった。
「どうします?艦長…。」
と、菊池が尋ねる。梅津は菊池にこう言った。
「この護衛艦みらいの全能力を活かして、放射性物質が拡散すると思われる風向きを予測してくれ。救助活動はその結果を見て判断する。」
「りょ、了解しました。」
梅津の言葉に菊池は大急ぎでCICのデーダをかき集める。
「青梅、気象庁の観測データをこっちによこしてくれ。」
「そういうだろうと思いましたよ。」
青梅が前もって救助活動用にと準備していた気象予報データを菊池のモニターに回す。
カチャカチャカチャ
情報が錯綜するなかで、護衛艦みらいCICではイージス護衛艦の特徴である高性能コンピュータを利用し、放射性物質拡散のシミュレーションが作られていた。念のため、短挺の捜索部隊は日没ということもあり回収。捜索はSH-60Jと海鳥による捜索活動になった。この間にも、漂流していた被災者3名と飼い犬2匹をを救助。護衛艦いせへ輸送となった。
1930 時間が掛かったものの、菊池達による放射性物質拡散シミュレーションが完成し、対策本部のある護衛艦 いせ とテレビ回線による電話会議が行われることになった。
「シミュレーションによると風向きは当分、南東方向で放射性物質は内陸部に向かいます。そのあと北東の風にかわり栃木県方面へ。我々がいる宮城県沖への到達の可能性は20%です。」
と、菊池がシミュレーション結果を報告する。今後更に悪化すると思われる福島第一原発。艦長会議の結果、捜索活動は続行と決まり防衛省本部へ許可を取る。
「幕僚長、我々は宮城県沖での捜索活動を続行します。」
艦隊の総指揮を取る護衛艦 いせ の艦長が結論を報告する。防衛省からは一応許可が降りたが、場合によっては福島第一に陸上自衛隊が災害派遣出動し、CH-47J等の除染作業を いせ 又は おおすみ のどちらかで行うと打診された。この会議の結果、輸送艦おおすみ が艦隊より離脱し福島沖へ移動。陸自部隊の応援に当たることになった。
2130 艦隊から輸送艦 おおすみ が離脱し福島沖へ南下していく。梅津は静かに艦橋から見つめていた。
ついに作中でも未曾有の原子力災害である、福島第一原発爆発事故が出てきてしまいました。原発が爆発するところを見たとき…。日本終わったなと感じました。下手したら住んでいる東京も危ないのでは?と思い、祖父の家に疎開するかどうかまで家族会議になりました。放射能って目に見えないですからね…。怖いものです。