シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」   作:久保サカナ

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呪術廻戦も妖怪ウォッチも鬼灯の冷徹も大好きだけど自分が二次創作しよう、と思ったきっかけってスーパーロボット大戦なんですよね…。

というわけで新話投稿します。


ランドールの名

 

ゼノサキス家の朝は早い、前世ランドールことマサキが修練を始めるからだ。

 

素振りに走り込みに足捌き、気(プラーナ)の修養と操作、魔術の訓練に精霊界…サイフィスとの交信、などなどやることは山ほどあるのだ。

 

まぁ、サイフィスとの交信については向こうからめっちゃ話しかけて来るので天性の才能だろう、マサキ曰く「風繋がりで某東方の2Pカラー巫女さんにテンションが似ている」らしい。

 

原作ではシュウ・シラカワによって師匠であるゼオルートが殺されてマサキ・アンドーはほぼ我流で剣術を納めることになったが(一応ガエンが仲間になってからは教えてはいた)、この世界ではむしろ「神祇無窮流?あーハイハイ、開祖は俺だわ」な前世ランドールなチート女剣士マーサちゃんにとっては朝起きたら顔を洗うくらいの日課である。

 

こういう姿勢は他の魔装機操者たちにも高く評価されており、ヤンロンとは朝一緒に王都ジョギングをする仲である。

 

ヤンロンはマサキのことを「1人でジョギングさせると絶対迷う」と思っている、惚れた女の本性は見抜けないくせにこんなところだけ慧眼である。

 

マサキはヤンロンのことは「なんでこんな良い奴なのにモニカとかエルシーネとか綺麗な顔したドドド地雷女ばっかに惚れるんだ?」とわりと失礼なことを会うたびに考えている。

 

マサキが朝の修練を終えてゼノサキス家に戻ると、プレシアが何やら立派な格好をしたおそらく王宮の使いの者から手紙を受け取っているのが見えた。

 

「おはよう、プレシア。今の奴は?」

「おはよう、お姉ちゃん。お姉ちゃん宛に王宮から手紙来てるよ」

「どれどれ…」

 

内容は「先日、サイバスターを奪還した功績で聖号を賜与する」とのことだ。

 

「セイゴウをシヨってなぁに?お姉ちゃん!」

「聖号というのは、過去の偉人の名前の事ですよ」

「あっおはようお父さんおかえりなさい!」

「おはようおっさん、警邏任務で徹夜明けお疲れ様だぜ」

「そして賜与とは、たまわること。つまりマサキ、国王陛下があなたに名誉名をくださる、という事です」

 

なるほど、つまりこれは原作でいうところの「マサキ・アンドーがランドール・ザン・ゼノサキスを名乗るようになる」イベントのようだ。

 

ただ、マサキは戦争を止められなかった戒めからすぐにランドールを名乗ることを辞めてしまうし何よりスーパーロボット大戦界において「宇宙人のミストさん、地底人のエランさん」と評されるネタキャラに嫌がらせやストーキングを受ける原因になるのだ。

 

「俺は興味ねえぜ。断っといてくれや」

「う~ん、困りましたねぇ…… あなたに賜与される名前というのは、私のご先祖様の名前なんです。それでいっその事、あなたを私の養子にさせてもらおうかと思っていたんですが……」

「えっ!? それじゃ、お姉ちゃんがホントのお姉ちゃんになるの!? やったぁ!」

「養子? 何でいまさら……んなもんどうでもいいじゃねえか」

「え~……そんなぁ……お姉ちゃんあたしの事、キライなんだ……ふえぇ……」

 

そう言って涙目になるプレシアに慌てて弁明する俺、もう家族も同然だから他者からの評価なんてどうでもいいってことだぞ!

 

第一に俺=ランドール本人なんだからゼノサキス家は全て俺の子孫だし!血は繋がって無くても魂的にな!

 

 

 

ただしエラン、テメーは駄目だ。

 

 

 

「はぁ~、残念ですねぇ。あなたが養子になってくれれば、税金も少しは安くなって、プレシアに楽をさせてあげられたのに。はぁ~、ホントに残念です」

 

そう言って俺をわざとらしく責め出すゼオルートのおっさん、ちくしょう親子だからこういうところ似てやがる…!

 

「……わーった、わーったよ!! 何だよ、これじゃ断ったら俺がワルもんになっちまうじゃねえか」

「ホント!? ありがとう、お姉ちゃん!」

 

そう言って一転してコロッと笑顔を浮かべるプレシア、あざといがかわいいからお姉ちゃん許す!

 

「納得したところで早速王宮へ行きましょう、プレシア、支度をしてください」

 

ところで俺は今世では女なんだが『ザン』を名乗って良いのだろうか、とゼオルートのおっさんに尋ねたが「称号だから大丈夫じゃないですか?」と答えられた。

 

 

◇◇◇

 

 

 

「……では、いにしえの習わしに従い、マサキ=アンドーに、ランドール=ザン=ゼノサキスの聖号を与える」

 

そう宣言するのはアルザール・グラン・ビルセイア国王陛下、フェイル殿下にセニアモニカ双子の実父だ。

 

俺としてはかつての親友であるゲインや妻フェリーヌの血筋を感じる。

 

やっぱり、称号だから『ザン』で良いらしい。

 

「(ほら、マサキ、頭を下げて、片ひざをついて)」

 

そうフェイル殿下が話しかけて来る…前にきちんと跪き頭を垂れる俺、フェイル殿下や周囲がどよめいたのを感じる。

 

「ありがたき幸せにございます、身に余る光栄ではございますがつつしんでお受けいたします」

 

そう澱み無く答える俺にフェイル殿下が驚くのがわかる、そう俺は前前世は社会人で前世はランドールとして国の興隆に携わっているため社会儀礼はきちんと出来るのだ、普段はやらないだけで。

 

これはやがて出会うことになる某オクトパス小隊隊長の女傑が本人の性格的にあんまりやらないだけで、実は料理や裁縫といった一般的な事は人並み以上に出来るのと一緒であろう。

 

「……こほん。では、これより精霊の加護を祈る儀式に入ります」

「(まぁ、そんな儀式が無くとも私とマサキは相思相愛ですけどね)」

「(嬉しいけどお前のそんな姿見たらシュウの奴はショック受けそうだな)」

 

詔を読み上げている最中、暇だったのでサイフィスと交信(おしゃべり)する。しかし、いきなり爆発音と振動がして警報が鳴り響いた。

 

「敵襲です!!」

「敵襲? まさか、またルオゾールが!?」

「緊急警備体制!! 魔装機操者は魔装機の準備を!!」

 

フェイル殿下がそう指示を飛ばすと俺たちは慌ただしく格納庫目指して飛び出して行くのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

魔装機に乗って出撃した俺たちを出迎えたのはそろそろ飽きの来た咒霊機ナグツァートと新型と思わしき魔装機が数体、あ〜なんか思い出して来たぞ。確かシュテドニアスのラセツっていう愛国主義者の率いる特殊部隊(名前忘れた)がヴォルクルス教団と組んでいるんだったか、ラセツはダセェ覆面しているからすぐ分かるはず。

 

「何だよ、またルオゾールか」

「バカな、あれほど厳重にしいた結界をすり抜けて来るとは……」

 

警備担当として驚愕しているフェイル殿下に対して「ふふ……いくら厳重な結界を張ろうと、ムダな事……」というルオゾールの嘲笑が響く。なら、こっちに俺達がいる限り、てめえらが何度来たって同じ事よ!

 

「お姉ちゃーん!がんばって!! せっかくランドールの名前をもらったんだから!!」

 

そう言って「応援」をかけてくれるプレシア、よーしお姉ちゃん頑張っちゃうぞ!

 

「ほう、マサキ=アンドー。あなたはランドール=ザン=ゼノサキスの聖号をいただいたのですかな?」

 

そう問いを投げかけて来るキモいワカメ、海へ還れ。

 

「それがどうした!」

「フフフフ……これは面白い。ランドール殿と言えば、かつて我が神、ヴォルクルス様を苦しめた輩。そのランドールの名をかたる者と戦えるとは……光栄ですな」

 

うるせぇ!!わざわざ俺の子孫にまで呪いを残しやがって!!お前らとは今世でサヨナラだ!!!

 

そうやって開かれた戦端だったがやはり魔装機神の力は圧倒的だった、みるみるうちに新型とゴリアテは撃破されて残るはナグツァートとおそらくラセツの乗る新型のみになった。

 

「(マサキ、提案ですがここでラセツを鹵獲すれば少なくともラングラン王都が壊滅する芽を摘めるのでは?)」

「(サイフィス、ナイスな提案だぜ。なら俺のやるべきことは…)」

 

俺は仲間たちに「新型は俺がやる、ナグツァートは任せた」と通信を入れると一気にサイバスターの出力を上げると同時に神祇無窮流の足捌きで新型の前にまるで瞬間移動したかのように移動する。

 

「神祇無窮流 疾風の型」

 

怯んで動けない新型に対してOG1においてブリットが洗脳されたクスハを助ける際に「コックピットの側にあるT-LINKシステムのみを切り飛ばした」というのを参考にして「コックピットの側にある脱出装置のみを破壊」した。

 

魔装機の仕組みについてはウェンディにみっちり習っているし、自慢になるが剣神と謳われた俺の技量を持ってすれば容易い。

 

あとは手足を切り落として動けないようにして回収班を呼んでおく。

 

ナグツァートの方も流石に魔装機神三体とザインの猛攻に負けて撤退するのが見える。

 

「今の魔装機も、見た事ないタイプだわ。やっぱり、シュテドニアスかバゴニアが一枚かんでるのかしら……」

 

戻って来る魔装機操者たちを出迎えながらセニアはそう呟く。

 

「その可能性は十分にありますね。この前の魔装機、駆動系にシュテドニアスのクセがありましたし」

 

それに応えるのはウェンディ、魔装機神の産みの親であるラ・ギアス屈指の才女は真実を見抜いていた。

 

「幸いマサキが捕虜を捕まえてくれたおかげでそこから情報が得られそうよね、マサキってばあんな動きどこで習ったのかしら」

 

そう言って自分の仕事に戻るセニア。

 

ラ・ギアスを飲み込む暗雲は着実にその勢力を伸ばしているのだった………。

 

 

 





マサキからすればエランさん(呼び捨てにするくらい仲良くなりたくない、ミストさんと同じ理由)が子孫なのは正直言って恥だと思っています。
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