シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」シュウ「本気です」 作:久保サカナ
お久しぶりです
タイトルにシュウが出てるのにシュウが出るところまでなかなか辿り着かない…
何でラセツにまるまる1話使う羽目になったんだろう…
顔を見る前に捕虜として回収班にドナドナされちまったが、サイフィスの言った通りラングランを襲撃して来たのはラセツ・ノバステだったらしい。
魔装機のほうもウェンディの解析したところによるとやはりシュテドニアス産だったそうだ。
ラングラン上層部は鬼の首を獲ったが如く早速シュテドニアスを問い詰めている、でもラセツは中将クラスの権力とゾラウシャルド大統領とも深い関係を保っているとはいえ表向きは一士官に過ぎない。
「お」れじゃない
「あ」いつが勝手にやった
「し」らない
「す」んだこと
通称「政治のおあしす」で切り捨てられるだろうなぁ、邪教徒と組んでた時点でシュテドニアスという国に泥を塗ったようなものだし。
「隣国の慈善事業や基金の設立に熱心な活動を行っていた軍人が実は邪教徒で侵略して来た!シュテドニアスは邪教国家でラングラン侵略を目論んでいる!?」という煽りが一面についた新聞を読み終えて朝の修練に向かうとリカルドが「よぉ!おはようさん、今日からはランドールって呼んだ方が良いか?」と声をかけて来たので一緒にジョギングする。
「今までとおんなじでいいぜ。いきなり別の名前で呼ばれちゃ、こんがらがっちまわあ」
前世は前世、今世は今世で生きるつもりだからな。
それに「真咲」の響きは気に入っているし死んだ親がくれた大事な贈り物だ。
「ところで、今朝のニュースは見たか? シュテドニアスでの市民デモの話題をやってたんだが」
「あ〜、知ってんぜ。魔装機神を危険視する連中とラセツのシンパどもだろう?」
「話が早いな、シュテドニアスの方じゃ、俺達すっかり悪者にされちまってるみてえだぜ」」
「正義の敵は別の正義って言ったのは誰だったか…嫌になるな全く、そういう連中に限ってピンチの時はこっちに泣きついてくるんだぜ?世間ってのはそういうもんだ」
「お前さん意外にそういう話が分かるクチだったんだな…」
まぁ、俺も前世でも国の興隆に関わった身だ。というか実際ラセツ問題は上に投げるしかねぇよ、情報が抜けなくとも自害と脱走にさえ気を付ければシュテドニアスに対する札の一枚にはなる。
前世のこと抜きでそういうとリカルドは心底驚いた顔をすると「まぁ、俺から言えるのはなんかあっても気にすんなってことだ。じゃあな」と去って行った。
ラセツは原作でのやらかしを考えると一生スジモンセンターのボックス送りか死刑の2択なんだが…そうすると確かⅡに出て来たラセツシンパのムデカとマーガレットだったか。
反アンティラス隊とかいうアホが作ったアホの組織…その割に強くて根深いのが嫌になる、肝心のマグゥーキ襲来の際にはクソの役にもたたねぇという目先の利益しか見てねぇゴミ共の手先になって嫌がらせしてくるのがマジめんどくさいんだよなぁ。
「よし、いっちょ戦争の仕掛け人とやらに会ってみようじゃねぇか」
前言撤回してそう思いついた俺は早速ラングラン王宮に向かうのだった。
(賢明な読者ならお分かりだろうが滅茶苦茶迷子になって王宮に連絡して兵士に迎えに来てもらった)
◇◇◇
ラセツとの面会が出来るようになったのは3日後だった、どうやら奴さんは特殊部隊による賜物かひたすら貝の口で厳しい尋問(ラングランは人権の保証された法治国家なので拷問なんて野蛮な真似はしない)でも一切情報を吐かないらしい。
実際に鹵獲した魔装機神操者である俺にならなんらかの反応を示すかもしれない…とセニア筆頭にラングラン情報部はワンチャンかけたそうだ。
俺としては一方的に言いたいこと言うだけなのでそんな期待されてもなぁ…と思いつつ尋問室に入る、するとそこには00セカンドシーズン序盤のアレルヤ・ハプティズムスタイルでガッチガチに拘束されたラセツが居るのだった。
俺を目にするとラセツの表情に僅かに驚きが生まれた、魔術の祖にしてランドールの親友だったバイス・エンバイス直伝の古代魔術である開心術で心を読むと「このようなうら若き乙女が魔装機神操者であれほどの使い手だと!?」と言うのが分かる。
あー、確かにコイツは戦争やりたがるし部下も容赦なく切り捨てるが捕虜にされて「やめて!私に乱暴する気でしょ!エロ同人みたいに!」をリアルでされてたシモーヌをちゃんと人道的な扱いするくらいにはジェントルマンだったな。
ならばちょっとは揺さぶれて開心術で情報引き出せるかも…TS転生したことに感謝しつつ話しかける、尋問官に頼んで奴さんの口を自由にさせてやる。
「よぉ、シュテドニアス軍特殊工作隊「デオ・シュバイル」の隊長、ラセツ・ノバステだな?俺はサイバスターの操者マサキ・アンドーだ」
「………」
役職と所属部隊を言い当ててみたが動揺は少ない、まぁこっちにはセニアが居るんだしその程度のことはバレても仕方ないと思っているようだ。
「シュテドニアスで随分と慈善事業や基金の設立に熱心な活動を行っているらしいじゃねぇか、なんでまたヴォルクルス教団なんかと手を組んだんだ?」
「………貴様らラングランが魔装機神を造ったからだ」
なるほど、愛国者故にラングランをかなり敵視していたという火種に魔装機神の開発という油を注いじまったわけだ。
まぁ、隣国が超兵器を開発して「平和利用します!」って触れ回っているのを鵜呑みにしてのほほんとしている軍人と政治家はただのアホだ。
ただテロリズムに染まった国際的カルト教団と手を組む時点でいただけねぇし戦争をやりたがる時点でもうアウトだよ。
「ふーん、じゃあシュテドニアスに将来的に危機が迫るという予言が出たらどうすんだ?お前らは魔装機開発しねぇのか?」
「………」
黙り込んだな、思考も痛いところを突かれたと考えている、いやこれは俺が原作やっててシュテドニアスやバゴニアの連中に言いたいことなんだよ。
周辺諸国を刺激するようなやり方をしたラングランも悪りぃが過剰に反応して攻撃して来たシュテドニアスやバゴニアも悪りぃぞ、第一に自国の危機回避しようとするのは為政者として当たり前だし戦争は手段の一つ、それも下の下の下策だ。
第一にお前は自分が慈善事業や基金の設立で助けた人間が邪教徒になったりヴォルクルス教団のテロで死んだりお前の起こした戦争で死んだらどうすんだ?
そう言うと「地上人の小娘に何が分かる…!」と絞り出すように吐き捨てた、どうやら触れられたく無いところだったようだ。
「いや、地上人の小娘でも思いつくようなことをお前みたいな偉い軍人さんが考えて無いと不味いだろ。社会科の勉強をしてねぇのか?」
そうやって煽るとラセツの心が動揺する、開心術は相手の心が揺れ動くと隙が出来て読みやすくなるからな、この調子でたたみかけるか。
俺は幾つか手持ちの札をあえて見せてやる事にした、シュテドニアスが内乱で割れること、その隙をついてヴォルクルス教団が暴れるということ、三邪神の復活、そもそもヴォルクルス教団のTOPはあと数年もしないうちにラ・ギアス全土を壊滅させるということを伝えた。
信じていないようだったが俺が原作知識でシュテドニアスの機密や人物を話すと面白いように動揺していく、少しは信じたようだ。
「その三邪神とヴォルクルス教団のTOPと全ての元凶と戦うために魔装機神は必要なんだよ、ヴォルクルス教団の連中と元凶共にとっては国家もクソもねぇからな」
「信じるとでも?」
「テメェが信じるかどうかはどうでもいいんだよ、ラングランは既に予言と精霊のお告げで情報を得て動いている。シュテドニアスには邪魔して欲しくねぇだけだ」
原作知識は「ラングラン上層部が得た予言と精霊のお告げ」ということにしておく、ハッタリだが説得力が増すだろう。
尋問官から「そろそろ時間になります」と声をかけられる、最後にラセツに見えるように持ち込んだシュテドニアスの新聞を広げる。
そこには「ラセツ・ノバステはヴォルクルス教団の一員でありシュテドニアスで邪教徒を率いて暗躍していた、シュテドニアス政府としては速やかに国外追放してラングランに引き渡す、処分はラングランに任せる」という旨の記事が一面に載っている。
「お前は愛国者だったかもしれねぇが、国はお前を愛していなかったらしいな。テメェにはもう帰るところはねぇよ」
そう言って踵を返して尋問室を後にする、背後から僅かに嗚咽が聞こえて来たが奴のこれからやるはずだった事を考えると当然の報いだ。
それよりもセニアの「あんな情報どこで知ったのよ!?」という質問責めに対応する。
人払いをしてもらいセニアには「俺がランドールの生まれ変わりである」「これから起こることをある程度知っている」という事を伝えた。
セニアは普段の気さくさで忘れそうになるがかなり理性的な才女であるので今までの俺の立ち振舞いや戦い方から信じてくれたらしい、「ランドール本人とかそりゃゼオルート師範よりも強いはずだわ」とはセニアの言である。
「それよりもラセツから引き出した情報をまとめたいからこの後時間あるか?テロリスト支援ルートとかラングラン侵攻計画とか引っこ抜けたぜ」
「開心術とか失伝した古代魔術じゃない…何が何でも教えてもらうわよ」
そして俺たちは時間を忘れて話し合うのだった、もちろんさっき同室していた尋問官はゲッシュを結ばせて口止めしてある。
Q ラセツに話して大丈夫か?
A すぐに「死人に口なし」を実行したから問題無い。